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2015年6月5日 (金) 21:41時点における版
ファティマ(Fatima)
『重戦機エルガイム』において一部のヘビーメタルの額のクリスタル部分に搭載されている人型の有機コンピューター。 元はヘビーメタルのコントロールを行うための人造人間として作り出されたという設定。
現在のペンタゴナワールドでは製造技術が失われており、ファティマの有無がオリジナルヘビーメタルとA級ヘビーメタルを分かつ絶対的な差の一つとなっているとされていた。
最終的にこの設定は諸々の事情により没設定になってしまったため、スパロボ等で強化パーツとして登場するのは本来間違いと言うことになる。そのため特に近年のスパロボで『エルガイム』が参戦した場合でも強化パーツとして登場しなくなった。代わりに今ではお馴染みのハロが後継として追加されている。
搭載されているとして想定されていたヘビーメタルは過去の戦争でテンプルナイツが使用していた各ブラッドテンプル、ポセイダルが搭乗していたオージェの完全なオリジナル機、ヤーマンの主力機ガイラム等いずれもオリジナルHMである。
その後、エルガイムの世界観を引き継ぐ形で制作された永野護の漫画『ファイブスター物語』では明確な形で登場。ここでは人造人間のような存在として描かれている。
登場作品
旧シリーズ
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 移動力+2、運動性+18、限界反応+20。反応系パーツとしては唯一、ガンダムシリーズ以外が由来のアイテムであり、同系統では最高級品。
- ゲームでは最高でも3つまでしか入手できず、1つは序盤のルート限定、2つ目もルート限定(宇宙ルートのみ)、最後の1つは最終面の1つ前の入手という、貴重品でもある。
- スーパーロボット大戦F
- 移動力+2、運動性+20、限界反応+30
「大将軍ガルーダの悲劇」でオレアナを倒す、リアル系ルートの最終話「再会のサンクキングダム」でハマーンのキュベレイを倒すと入手可能。両方とも自軍で倒さないとその内に退場するので注意。 - スーパーロボット大戦F完結編
- 移動力+2、運動性+20、限界反応+30
「ギアナ高地の修行」で東方不敗のマスターガンダムを倒すと入手可能。デビルガンダムを先に倒すと撤退するのでやはり逃す可能性がある。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 移動力+2、運動性+20、限界反応+30
シナリオ「ノー・リプライ」と「コロス」で入手する。
関連作品
搭載されたヘビーメタル
重ねて記すが、現在では「ペンタゴナ・ワールドにファティマなるシステムは存在しない」という見解が公式設定である(後述のMk-II、オージの額の人影も現在では「シンボライズド・コンピューター」という名称に変更されている)。以下の記述は放映当時~終了直後の設定である事に留意されたし。
- ブラッドテンプル
- アシュラテンプル
- カルバリーテンプル
- テンプルナイツの機体には全て搭載されている。過去の戦争で殆どの機体がヤーマン王朝のガイラムとの戦いで失われてしまったが、ポセイダルが残った数機を保管している。
- オージェ
- 過去の戦争でポセイダルが搭乗した機体。別名「パトラクシェ・オージェ」。後にネイが駆る機体は本機のレプリカである。ミズン攻略戦でポセイダルが愛機「ディスティニー・テンプル」を失った後に本機に乗り換えミアン、フル・フラットらと共にヤーマン王朝に対して勝利している。
- ガイラム
- かつてのヤーマン王朝の騎機。テンプルナイツのブラッドテンプルに対抗すべく生産された本機にも搭載。ヤーマンの滅亡後はアマンダラが残った数機を入手。内1機はフル・フラットの手に。さらにもう1機はエルガイムに改修される。
- 余談だが、1984年12月5日発行のザ・テレビジョン別冊のムック『重戦機エルガイム-1』のカバーを外した表紙には、装甲が外されたエルガイムの頭部が永野護により描かれており、その額部分には後の「クローソー」の原型となるファティマが描かれている。
- エルガイムMk-II
- キャオがMk-IIの頭部として流用したブラッドテンプル3号機の頭部に搭載されている。このファティマは言わば休眠(機能停止)状態で本来ならば機能しない筈だが、劇中で何度かMk-IIの操縦に干渉してダバをサポートしている。
- オージ
- アマンダラが戦争後、独自に作り上げたヘビーメタル。様々なヘビーメタルのパーツを流用して製作されており、頭部にはかつて自身が搭乗していたオージェのものを使用している。
話題まとめ
『リアルロボット戦線』ではパイロットのパラメータとして『F(ファティマ)同調』という数値が登場。ヘビーメタルの操縦に係わる数値。全パイロットに設定されているが、出典が『エルガイム』以外のパイロットにとっては無意味な数値である。
メモ
元々は「マスコット的なキャラクターが欲しい」という要請に応じる形で「主人公と共にロボットに乗り込み、かつ恋愛対象にならないキャラクター」という形でデザインされた存在で、『ファイブスター物語』とは異なり機械的なアンドロイドという設定であった(なお、放映前の初期稿ではファティマには「顔」が存在しない)。
しかし、ファティアの設定に監督の富野由悠季が強く難色を示したため当設定は没になり、マスコットには前作『聖戦士ダンバイン』からチャム・ファウ=リリス・ファウがスピンオフ的に継続して出演している。 富野監督は「人間と機械の融合」というイメージに生理的嫌悪感を抱いていることで知られており、ロボットと同化している有機アンドロイドというファティアのイメージはそれこそメガノイドのような醜悪なものに見えたのだろう。