「メリオルエッセ」の版間の差分

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'''メリオルエッセ'''(Melior Esse)とは、『[[スーパーロボット大戦D]]』に登場する[[人造人間]]。
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'''メリオルエッセ'''とは、『[[スーパーロボット大戦D]]』に登場する[[人造人間]]。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==

2023年3月19日 (日) 21:54時点における最新版

メリオルエッセとは、『スーパーロボット大戦D』に登場する人造人間

概要 [編集 | ソースを編集]

ルイーナの「破滅の王」ペルフェクティオに生み出された人造人間。それぞれが人の記憶から読み取った「恐怖を想起させる性質」を有している。ペルフェクティオの意思によって「負の感情」を集めるため世界各地の街を襲撃し、滅ぼしている。使い捨ての生体兵器という位置づけで、老化を抑制する遺伝子が欠けており、また崩壊因子が組み込まれているため、寿命は約3年しかない(冷凍睡眠で問題を先延ばしすることもできない)。

メリオルエッセには、ペルフェクティオが目的を果たす上で不都合な感情は一切組み込まれていない。その結果、人間から感情の一部が丸ごと抜け落ちたような印象を与えている。最たる例は「死への恐怖」を一切感じないこと。だが自身の経験に伴う感情の発達までは完全に抑止されないようで、メリオルエッセのうちの何名かは徐々に人間らしい感情を獲得していく。

メリオルエッセ同士の個の繋がりは基本的に考慮されていないが、例外的にグラキエースイグニスは同時に生み出された。

だが、スパロボに登場したメリオルエッセは、実は本来の在り様を模して造られた、いわばデッドコピーである。真の意味でのメリオルエッセとは、シュンパティアのオリジナルモデルである“鍵”に触れ、知識を得た代償として魂を蝕まれ、変質した人間を指す言葉。これは複写品のシュンパティアでも起こる現象であり、こちらの場合は長く触れ続けると変質してしまう。

名前はラテン語で「上位の存在」という意味。

メリオルエッセ一覧[編集 | ソースを編集]

メリオルエッセの搭乗機は、全てマップ兵器コンボ対応武器を標準装備している。グラキエース、ウェントス、アクイラはほぼ人間の姿だが、イグニス、コンターギオ、ウンブラの3人は非常に人間離れした怪人の如き外見をしており、OGに登場した際、彼らと初めて対面したキャラクター達はその異形の姿に大いに驚愕する事となった。

ちなみにウェントス以外は『D』における登場時、「BGMが消えて雑魚が現れ、最後に黒い落雷と共に指揮官機が出現して専用曲が流れ出す」という演出が組まれている。

グラキエース
「氷」のメリオルエッセ。冷徹で無慈悲な性格を持ち、淡々と自らの役割を果たしていた。だが機体のシステムを通じ、ジョッシュと意識を共有するようになってから次第に変化していき、自らを「壊れた存在」と考えるようになる。搭乗機はファービュラリス。ジョッシュが主人公の場合のみ、味方になる可能性がある。彼女の司る恐怖の性質は、「文明の喪失」もしくはラドクリフ教授由来の「南極そのもの」と思われる。
ウェントス
「風」のメリオルエッセ。最初に生み出された存在だが、破滅とは相反する自我を持っており、ルイーナにとっては欠陥品とされていた。反面、他のメンバーよりも効率よく負の感情を変換できるという特性を持っている。ただ自らの滅びを望んでいたが、機体のシステムを通じてリムと意識を共有するようになってから変化していく。搭乗機はストゥディウム。『D』では、メリオルエッセの中では、唯一敵として交戦することがない。リムが主人公の場合のみ、味方になる可能性がある。第2次OGでは敵として戦うが、大半は別に勝利条件が存在し、まともに交戦する機会は少ない。彼の司る恐怖の性質は単純に風だけでなく、人が神の所業として畏怖し続けた「天候」も含むと思われる。
イグニス
「火」のメリオルエッセ。殺戮と破壊により人間が恐怖と絶望に陥る様を楽しむ残虐な性格で、最もルイーナの目的と本質を体現したメリオルエッセと言える。同時に生み出されたグラキエースと仲が良く「ラキ」と呼んでいる。彼女がブルー・スウェアに加入した場合、最期にグラキエースを奪ったジョッシュに対する憎しみを「人間らしい感情」として教えられる。搭乗機はインペトゥス
アクイラ
「鷹」のメリオルエッセ。闘争本能が極めて強い。自らに待ち受ける滅びの運命を受け入れ、戦うことのみに己の存在意義を見出しており、彼もまた感情が芽生えた存在であった。搭乗機はフォルティス・アーラ。彼が司るべき恐怖の性質は、「捕食者」と思われる。
コンターギオ
「疫病(伝染病)」のメリオルエッセであり、ルイーナの兵器開発・生産部門担当者。ペルフェクティオの影響を最も強く受けているとされる。性格は極めて悪辣で、挑発的な言動が目立つ。口癖は「ククククッ」。人間離れした風貌が特徴で、ハチュウ人類などと言われても違和感がない。自らの搭乗機はウィオラーケウム
ウンブラ
「影(闇)」のメリオルエッセ。感情の抑揚に乏しいが、血を見たり他人の断末魔の叫びを聴くのが好み。顔がフードの中に隠れておりボイスも加工されているため性別を判別しづらいが女性。副主人公と南極で交戦して負傷させた。搭乗機はプリスクス・ノクス
リアナ
『D』の女主人公の片割れ。『第2次OG』では「最初のメリオルエッセ」としてカウントされているが、触れたのがシュンパティアであったため、同時に人間でもあるという成り損ない(人間とメリオルエッセの狭間で揺れる不安定な存在)に留まっている。また、アクイラは初登場時に「5人のメリオルエッセ」と述べており(この時点ではまだイグニスとグラキエースはいなかった)、明らかにリアナがメリオルエッセとして数えられていることがわかるが、終盤でペルフェクティオが明かすまで誰もそのことを知らなかった(アクイラ達は「自分達以前に一人メリオルエッセが生まれている」ということは知っていたが、それが誰かは最期まで知らないままだった)。
ジョシュア・ラドクリフ
本来の意味でのメリオルエッセにもっとも近い人物。
本人には全く自覚はなかったが、シュンパティアにアクセスし続けた影響で魂の変質が始まっていた。グラキエースとの共振現象や、メリオルエッセへの感応はこの現れであり、さらに『D』では彼女から逆流する形で死と破滅への衝動が根付いていた。

専用BGM[編集 | ソースを編集]

「Devastator」
『第2次OG』にて曲名が判明。「荒らす、荒廃」を意味する。『第2次OG』では最後のフレーズが1ループ分延長されている。なお、味方時のグラキエース及びウェントスには別のBGMが設定されているが、詳細は各記事を参照のこと。

関連用語[編集 | ソースを編集]

シュンパティア
メリオルエッセの搭乗機体に搭載されている制御用インターフェイス。南極のリ・テクノロジストの開発機には、クリフォード・ガイギャクスが解析・開発したものが搭載されている。グラキエースウェントスは、このシステムを通じて、ジョッシュリムと意識を共有するようになる。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 「寿命が3年」という点で、スパロボ関連作品の『リアルロボットレジメント』に登場する人造人間であるイデアラントと共通している。なお2作品は『第2次OG』がOGシリーズ初参戦である。
  • 『D』において、シュバルツ・バルトはルイーナと行動を共にし、あまりに馴染み過ぎていた事から、プレイヤーからのネタとして「メリオルエッセの1人」と言われる事がある。初登場時にロジャー・スミスから「5人目のメリオルエッセか?」と問われて明確に否定してはいるのだが。
    • 前述の通り、『第2次OG』ではリアナがメリオルエッセに数えられているが、「最初のメリオルエッセはシュバルツ・バルト」とネタにするプレイヤーもいた。