「バイストン・ウェルシリーズ」の版間の差分

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== 作品リスト ==
 
== 作品リスト ==
バイストン・ウェルは『聖戦士ダンバイン』の為に富野由悠季氏が考案した[[世界観]]なのだが、『ダンバイン』以外の幾つかの作品でも舞台装置として使われている。それは「人々がバイストン・ウェルの物語を忘れないように、ミ・フェラリオが[[ナレーション|物語を語る]]」というテーマの体現なのかもしれない。
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バイストン・ウェルは『聖戦士ダンバイン』のために富野由悠季氏が考案した[[世界観]]だが、『ダンバイン』以外の幾つかの作品でも舞台装置として使われている。それは「人々がバイストン・ウェルの物語を忘れないように、ミ・フェラリオが[[ナレーション|物語を語る]]」というテーマの体現なのかもしれない。
 
;[[聖戦士ダンバイン]]
 
;[[聖戦士ダンバイン]]
 
:第1作目。1983年~1984年に放映されたTVアニメ。バイストン・ウェルの物語は、ここから始まった。
 
:第1作目。1983年~1984年に放映されたTVアニメ。バイストン・ウェルの物語は、ここから始まった。
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;[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]](アニメ版)
 
;[[リーンの翼 (OVA)|リーンの翼]](アニメ版)
 
:小説版『リーンの翼』の後日談として作成されたアニメーション作品。2005年~2006年にバンダイチャンネルで配信され、後にDVD化。
 
:小説版『リーンの翼』の後日談として作成されたアニメーション作品。2005年~2006年にバンダイチャンネルで配信され、後にDVD化。
:原作は富野由悠季監督による同名小説だが、小説版とアニメ版は厳密にはパラレルワールドであり両者の繋がりには矛盾もある。'''アニメ版の設定に合わせて小説版の内容を改変した『リーンの翼 完全版』'''も、アニメ展開から数年後に発売されている。
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:原作は富野由悠季監督による同名小説だが、小説版とアニメ版は厳密にはパラレルワールドであり両者の繋がりには矛盾もある。アニメ展開から数年後には、アニメ版の設定に合わせて小説版の内容を改変した『リーンの翼 完全版』が発売されている。
 
:なお、小説版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の過去の話と解釈することは一応可能だったが、アニメ版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の間とでは致命的に矛盾が発生する(どちらの作品も「地上の軍隊がオーラマシンと戦ったのは今回が初めて」という世界観になっているため)。
 
:なお、小説版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の過去の話と解釈することは一応可能だったが、アニメ版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の間とでは致命的に矛盾が発生する(どちらの作品も「地上の軍隊がオーラマシンと戦ったのは今回が初めて」という世界観になっているため)。
 
;オーラ・ファンタズム
 
;オーラ・ファンタズム
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;リーンの翼([[小説|小説版]])
 
;リーンの翼([[小説|小説版]])
 
:『聖戦士ダンバイン』のアニメ放映開始と同時に富野由悠季氏が執筆を始めた戦記ファンタジー。[[オーラマシン]]がまだ存在していない頃のバイストン・ウェルを舞台とする。1983年~1986年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
 
:『聖戦士ダンバイン』のアニメ放映開始と同時に富野由悠季氏が執筆を始めた戦記ファンタジー。[[オーラマシン]]がまだ存在していない頃のバイストン・ウェルを舞台とする。1983年~1986年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
:剣と魔法の中世風ファンタジー世界に召喚される[[主人公]]が「[[シンジロウ・サコミズ|第二次世界大戦中の日本の特攻隊員]]」という独特の設定は、ファンタジーが量産された今の時代でさえも特異性が際立っている。
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:剣と魔法の中世[[ヨーロッパ]]風ファンタジー世界に召喚される[[主人公]]が「[[シンジロウ・サコミズ|第二次世界大戦中の日本の特攻隊員]]」という独特の設定は、[[異世界]]ファンタジー作品が量産された21世紀初頭においても特異性が際立っている。
 
;ファウ・ファウ物語
 
;ファウ・ファウ物語
 
:ミ・フェラリオのファウ・ファウと小学生のエミコとの触れあいを描いた富野由悠季氏のメルヘン小説。1985年~1986年に『ニュータイプ』(角川書店)で連載。
 
:ミ・フェラリオのファウ・ファウと小学生のエミコとの触れあいを描いた富野由悠季氏のメルヘン小説。1985年~1986年に『ニュータイプ』(角川書店)で連載。
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;オーラバトラー戦記
 
;オーラバトラー戦記
 
:『聖戦士ダンバイン』のノベライズ版。富野由悠季氏自らが執筆。1986年~1992年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
 
:『聖戦士ダンバイン』のノベライズ版。富野由悠季氏自らが執筆。1986年~1992年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
:富野作品のノベライズ版の定番として、アニメ版とは名前が同じでも外見・性格が全く違うキャラクターが数多く登場し、ストーリー展開も後半になるほどアニメ版からは大きく外れていく。
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:富野作品のノベライズ版の定番として、アニメ版とは名前が同じでも外見・性格が全く違うキャラクターが数多く登場し、ストーリー展開も後半になるほどアニメ版からは大きく外れていく。物語の主人公は[[ショウ・ザマ]]ではなく、「ジョク」こと城毅(じょう・たけし)。
:なお、物語の主人公は[[ショウ・ザマ]]ではなく、「ジョク」こと城毅(じょう・たけし)。
 
 
;聖戦士ダンバイン異聞 エグザイルサーガ 銀竜の章
 
;聖戦士ダンバイン異聞 エグザイルサーガ 銀竜の章
:『サイバーコミックス』誌に連載された衣谷遊氏の漫画作品。『聖戦士ダンバイン』より(OVA版含み)遥かな時が流れたバイストン・ウェルを舞台に、再び復活を果たした[[ショット・ウェポン]]が齎した産業革命によりオーラバトラーの戦闘能力を飛躍的に向上させた大国に主人公が立ち向かうという筋のシナリオになっているが、肝心の主役機が姿を見せた時点で連載は終了。事実上の[[打ち切り]]に見舞われている。単行本は全1巻(1991年発売)。
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:『サイバーコミックス』に連載された衣谷遊氏の[[漫画]]作品。『聖戦士ダンバイン』より(OVA版含み)遥かな時が流れたバイストン・ウェルを舞台に、再び復活を果たした[[ショット・ウェポン]]が齎した産業革命によりオーラバトラーの戦闘能力を飛躍的に向上させた大国に主人公が立ち向かうという筋のシナリオになっているが、肝心の主役機が姿を見せた時点で連載は終了。事実上の[[打ち切り]]に見舞われている。単行本は全1巻(1991年発売)。
:SRWで『ダンバイン』を取り扱う前に執筆された作品だが、作中で「[[オーラ力]]そのものを武器として用いる戦い方」が示される等、後年のゲームにおけるハイパーオーラ斬りのような独自要素を匂わせるような設定も幾つか散見される。
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:SRWで『ダンバイン』を取り扱う前に執筆された作品だが、[[オーラ力]]そのものを武器として用いる戦い方が示されるなど、後年のスパロボにおけるハイパーオーラ斬りのような独自要素を匂わせるような設定も幾つか散見される。
 
;ガーゼィの翼
 
;ガーゼィの翼
 
:浪人生の千秋クリストファーが乱世のバイストン・ウェルに召喚され、「ガーゼィの翼」を持つ聖戦士として戦う戦記ファンタジー。1995年~1997年に『ログアウト』(アスペクト、現エンターブレイン)で富野由悠季氏の執筆により連載された。
 
:浪人生の千秋クリストファーが乱世のバイストン・ウェルに召喚され、「ガーゼィの翼」を持つ聖戦士として戦う戦記ファンタジー。1995年~1997年に『ログアウト』(アスペクト、現エンターブレイン)で富野由悠季氏の執筆により連載された。
 
:小説版『リーンの翼』とテーマが酷似しているが、主人公のサコミズが持つ「旧日本軍人のメンタリティ」が重要な要素であった『リーンの翼』に対して、『ガーゼィの翼』の主人公は「平和ボケした日本で育った平成の青年」と完全に対極となっており、両作の雰囲気はかなり異なる。
 
:小説版『リーンの翼』とテーマが酷似しているが、主人公のサコミズが持つ「旧日本軍人のメンタリティ」が重要な要素であった『リーンの翼』に対して、『ガーゼィの翼』の主人公は「平和ボケした日本で育った平成の青年」と完全に対極となっており、両作の雰囲気はかなり異なる。
:小説を元にしたOVA版、PCゲーム版も存在する。
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:小説を元にしたOVA版、[[パソコン|PC]]ゲーム版も存在する。
 
;聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説
 
;聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説
:「リの国」を率いる地上人の主人公「シュンジ・イザワ」となり、オーラバトラーを開発・強化しながら、TVシリーズのifが体験する…という内容の[[プレイステーション]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]のSRPG。2000年3月4日発売。
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:「リの国」を率いる地上人の主人公「シュンジ・イザワ(CV:[[声優:うえだゆうじ|うえだゆうじ]]氏)」となり、オーラバトラーを開発・強化しながら、TVシリーズのifが体験する…という内容の[[プレイステーション]]用[[コンピュータゲーム|ソフト]]のSRPG。2000年3月4日発売。
:マルチエンディング制であり、[[ニー・ギブン|ニー]]達に味方するロウルートと[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]と手を結ぶカオスルートの大きく2種類のルートがある他、行動次第でアニメ本編のキャラクターの生死や動向が変化する。
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:マルチエンディング制であり、[[ニー・ギブン|ニー]]たちに味方するロウルートと[[ドレイク・ルフト|ドレイク]]と手を結ぶカオスルートの大きく2種類のルートがあるほか、行動次第でアニメ本編のキャラクターの生死や動向が変化する。
  
 
== 共通関連用語 ==
 
== 共通関連用語 ==
 
;[[バイストン・ウェル]]
 
;[[バイストン・ウェル]]
 
:[[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]]。地上界での生を終えた[[魂]]が行き着く'''死後の世界'''である。
 
:[[海]]と[[陸|大地]]の狭間にあるとされる[[異世界]]。地上界での生を終えた[[魂]]が行き着く'''死後の世界'''である。
;[[オーラ力]]
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;[[オーラ力]](オーラちから)
:あらゆる生物が持っている生体エネルギーで、「'''オーラちから'''」と読む。オーラマシンの動力源となる。地上の人間の方が高いオーラ力を持つ傾向にあるため、軍事利用等の目的でバイストン・ウェルに召喚される。
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:あらゆる生物が持っている生体エネルギー。オーラマシンの動力源となる。地上の人間の方が高いオーラ力を持つ傾向にあるため、軍事利用等の目的でバイストン・ウェルに召喚される。
 
;[[オーラマシン]]
 
;[[オーラマシン]]
 
:オーラ力を動力として動く機械類の総称。
 
:オーラ力を動力として動く機械類の総称。
 
:;[[オーラバトラー]]
 
:;[[オーラバトラー]]
 
::オーラマシンの内、人型ロボットの総称。
 
::オーラマシンの内、人型ロボットの総称。
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== 関連項目 ==
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*[[漫画#バイストン・ウェルシリーズ]]
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*[[小説#聖戦士ダンバイン]]
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*富野由悠季氏が原作者であるバイストン・ウェルシリーズの誕生は1983年と古く、今日では定番となっている'''「異世界召喚・転生系ジャンルの古典」'''として例えられる事もある。なお、召喚系では『[[魔神英雄伝ワタル]]』、転生系では『[[ナイツ&マジック]]』に代表されるそれら後年の異世界作品とは違い、'''[[魔法]]と呼べれるような摩訶不思議な力はない'''。
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*シリーズの誕生は1983年と古く、今日では定番となっている'''「異世界召喚・転生系ジャンルの古典」'''として例えられることもある。なお、召喚系では『[[魔神英雄伝ワタル]]』、転生系では『[[ナイツ&マジック]]』に代表されるそれら後年の異世界作品とは違い、[[魔法]]と呼ばれるような摩訶不思議な力はほとんど登場しない(「地上人の召喚」など超常的な力の行使が全くないわけではないが)。
**ちなみに、SRWに登場する異世界「[[ラ・ギアス]]」もまた、バイストン・ウェルシリーズから影響を受けている。
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**SRWに登場する異世界「[[ラ・ギアス]]」もバイストン・ウェルシリーズから影響を受けている。
  
 
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2024年2月27日 (火) 21:35時点における最新版

大地の狭間にあるとされる異世界バイストン・ウェルを舞台にしたシリーズ。

いわゆる「剣と魔法のファンタジー世界」であるが、現実世界である「地上界」も存在している。物語の主人公は地上から召喚されたり、物語の途中で舞台がバイストン・ウェルから地上に移る展開も少なくない。

作品リスト[編集 | ソースを編集]

バイストン・ウェルは『聖戦士ダンバイン』のために富野由悠季氏が考案した世界観だが、『ダンバイン』以外の幾つかの作品でも舞台装置として使われている。それは「人々がバイストン・ウェルの物語を忘れないように、ミ・フェラリオが物語を語る」というテーマの体現なのかもしれない。

聖戦士ダンバイン
第1作目。1983年~1984年に放映されたTVアニメ。バイストン・ウェルの物語は、ここから始まった。
New Story of Aura Battler DUNBINE
通称「ダンバインOVA」。『聖戦士ダンバイン』の700年後を描いた後日談のOVA作品。1988年発売。ダンバイン総集編ビデオ各巻に1話ずつ収録。
リーンの翼(アニメ版)
小説版『リーンの翼』の後日談として作成されたアニメーション作品。2005年~2006年にバンダイチャンネルで配信され、後にDVD化。
原作は富野由悠季監督による同名小説だが、小説版とアニメ版は厳密にはパラレルワールドであり両者の繋がりには矛盾もある。アニメ展開から数年後には、アニメ版の設定に合わせて小説版の内容を改変した『リーンの翼 完全版』が発売されている。
なお、小説版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の過去の話と解釈することは一応可能だったが、アニメ版『リーンの翼』は『聖戦士ダンバイン』の間とでは致命的に矛盾が発生する(どちらの作品も「地上の軍隊がオーラマシンと戦ったのは今回が初めて」という世界観になっているため)。
オーラ・ファンタズム
メカデザイナー出渕裕氏による書籍企画であり、解りやすく言えば「ダンバイン版MSV」。
ヴェルビンは本作が初出元であり、ダンバインOVAにも影響を与えている。

SRW未登場の作品[編集 | ソースを編集]

リーンの翼(小説版
『聖戦士ダンバイン』のアニメ放映開始と同時に富野由悠季氏が執筆を始めた戦記ファンタジー。オーラマシンがまだ存在していない頃のバイストン・ウェルを舞台とする。1983年~1986年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
剣と魔法の中世ヨーロッパ風ファンタジー世界に召喚される主人公が「第二次世界大戦中の日本の特攻隊員」という独特の設定は、異世界ファンタジー作品が量産された21世紀初頭においても特異性が際立っている。
ファウ・ファウ物語
ミ・フェラリオのファウ・ファウと小学生のエミコとの触れあいを描いた富野由悠季氏のメルヘン小説。1985年~1986年に『ニュータイプ』(角川書店)で連載。
血生臭いものが多いバイストン・ウェル関連作の中では異色作だが、連載当時の世相を風刺した描写など著者の作風も色濃い。
オーラバトラー戦記
『聖戦士ダンバイン』のノベライズ版。富野由悠季氏自らが執筆。1986年~1992年に『野生時代』(角川書店)で連載された。
富野作品のノベライズ版の定番として、アニメ版とは名前が同じでも外見・性格が全く違うキャラクターが数多く登場し、ストーリー展開も後半になるほどアニメ版からは大きく外れていく。物語の主人公はショウ・ザマではなく、「ジョク」こと城毅(じょう・たけし)。
聖戦士ダンバイン異聞 エグザイルサーガ 銀竜の章
『サイバーコミックス』に連載された衣谷遊氏の漫画作品。『聖戦士ダンバイン』より(OVA版含み)遥かな時が流れたバイストン・ウェルを舞台に、再び復活を果たしたショット・ウェポンが齎した産業革命によりオーラバトラーの戦闘能力を飛躍的に向上させた大国に主人公が立ち向かうという筋のシナリオになっているが、肝心の主役機が姿を見せた時点で連載は終了。事実上の打ち切りに見舞われている。単行本は全1巻(1991年発売)。
SRWで『ダンバイン』を取り扱う前に執筆された作品だが、オーラ力そのものを武器として用いる戦い方が示されるなど、後年のスパロボにおけるハイパーオーラ斬りのような独自要素を匂わせるような設定も幾つか散見される。
ガーゼィの翼
浪人生の千秋クリストファーが乱世のバイストン・ウェルに召喚され、「ガーゼィの翼」を持つ聖戦士として戦う戦記ファンタジー。1995年~1997年に『ログアウト』(アスペクト、現エンターブレイン)で富野由悠季氏の執筆により連載された。
小説版『リーンの翼』とテーマが酷似しているが、主人公のサコミズが持つ「旧日本軍人のメンタリティ」が重要な要素であった『リーンの翼』に対して、『ガーゼィの翼』の主人公は「平和ボケした日本で育った平成の青年」と完全に対極となっており、両作の雰囲気はかなり異なる。
小説を元にしたOVA版、PCゲーム版も存在する。
聖戦士ダンバイン 聖戦士伝説
「リの国」を率いる地上人の主人公「シュンジ・イザワ(CV:うえだゆうじ氏)」となり、オーラバトラーを開発・強化しながら、TVシリーズのifが体験する…という内容のプレイステーションソフトのSRPG。2000年3月4日発売。
マルチエンディング制であり、ニーたちに味方するロウルートとドレイクと手を結ぶカオスルートの大きく2種類のルートがあるほか、行動次第でアニメ本編のキャラクターの生死や動向が変化する。

共通関連用語[編集 | ソースを編集]

バイストン・ウェル
大地の狭間にあるとされる異世界。地上界での生を終えたが行き着く死後の世界である。
オーラ力(オーラちから)
あらゆる生物が持っている生体エネルギー。オーラマシンの動力源となる。地上の人間の方が高いオーラ力を持つ傾向にあるため、軍事利用等の目的でバイストン・ウェルに召喚される。
オーラマシン
オーラ力を動力として動く機械類の総称。
オーラバトラー
オーラマシンの内、人型ロボットの総称。

関連項目[編集 | ソースを編集]

余談[編集 | ソースを編集]

  • シリーズの誕生は1983年と古く、今日では定番となっている「異世界召喚・転生系ジャンルの古典」として例えられることもある。なお、召喚系では『魔神英雄伝ワタル』、転生系では『ナイツ&マジック』に代表されるそれら後年の異世界作品とは違い、魔法と呼ばれるような摩訶不思議な力はほとんど登場しない(「地上人の召喚」など超常的な力の行使が全くないわけではないが)。
    • SRWに登場する異世界「ラ・ギアス」もバイストン・ウェルシリーズから影響を受けている。