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− | + | クメンではプロトワンの心をキリコから引き離す目的もあって、幾度もキリコを相手に勝利を収め窮地に追い込みながらも意図的に決着は付けなかった。カンジェルマン宮殿での最終決戦にて、ついにキリコを後一歩というところまで追い詰めるが、彼を庇ったプロトワンに撃たれ、慕っていた相手に裏切られた事に強いショックを受けて精神の均衡を崩してしまう。 | |
− | + | その後はキリコとプロトワンへの憎しみを増大させる調整を受けて、精神を保ちながら秘密結社の部隊を率いて彼らを追い、惑星サンサにてキリコとの一時的な共闘と完全な決別を経て、最終決戦に挑む。激しい死闘の末に[[異能生存体]]としての能力を発揮し人間の限界を超えたキリコに敗れ、'''「生まれながらのPSに敗れたPS」'''として誇りを胸に抱いたまま息を引き取った。 | |
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:初登場作品。担当声優の上恭之介氏も本作でスパロボ初参加。 | :初登場作品。担当声優の上恭之介氏も本作でスパロボ初参加。 | ||
:本作の時点ではまだクメン編以降のストーリーが再現されていないため、『ザ・ラストレッドショルダー』当時の状態で登場(登場作品も同作名義になっている)。そのためか見た目はともかく精神状態はほとんど赤子も同然であり、台詞はうめき声程度しかない。 | :本作の時点ではまだクメン編以降のストーリーが再現されていないため、『ザ・ラストレッドショルダー』当時の状態で登場(登場作品も同作名義になっている)。そのためか見た目はともかく精神状態はほとんど赤子も同然であり、台詞はうめき声程度しかない。 | ||
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:第7章サブミッション「パーフェクトソルジャー」で登場。『ザ・ラストレッドショルダー』当時の状況だが、登場作品はTVシリーズ名義となっている。 | :第7章サブミッション「パーフェクトソルジャー」で登場。『ザ・ラストレッドショルダー』当時の状況だが、登場作品はTVシリーズ名義となっている。 | ||
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;「お前がキリコか」 | ;「お前がキリコか」 | ||
− | : | + | :[[装甲騎兵ボトムズ|本編]]第16話より。キリコの前に現れて。劇中初の台詞。この時のキリコは「[[スナッピングタートル|ブルーAT]]の正体がPS=フィアナに違いない」と誤解しており、何度も呼びかけていた。 |
+ | :イプシロンは崖にキリコをおびき出すと、あえて自らの姿を晒しキリコを挑発する。 | ||
;(必ずキリコを倒して見せる! その時こそ、貴方は…) | ;(必ずキリコを倒して見せる! その時こそ、貴方は…) | ||
− | : | + | :本編第22話より。出撃の際にヘリに乗ったフィアナを見て。キリコへの嫉妬心が表れている。 |
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+ | ;「私は戦う事、勝つ事の為だけに生きているそれだけだ!!」 | ||
+ | :キリコとの最後の闘いを前に、パーフェクトソルジャーにされた意味をキリコに問われて。 | ||
;「キリコ…私の負けだ…」<br />「お前も同類だったとはな…確かに…お前もPSだ…」<br />「PSだ!」<br />「でなければ…死んでいく私のプライドが…」<br />「普通の人間に…この私が…負けるわけが…ない……」 | ;「キリコ…私の負けだ…」<br />「お前も同類だったとはな…確かに…お前もPSだ…」<br />「PSだ!」<br />「でなければ…死んでいく私のプライドが…」<br />「普通の人間に…この私が…負けるわけが…ない……」 | ||
:惑星サンサにて、キリコに完敗を喫して。最強のPSという誇りを持ったまま、イプシロンは死んで行った。 | :惑星サンサにて、キリコに完敗を喫して。最強のPSという誇りを持ったまま、イプシロンは死んで行った。 | ||
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== スパロボシリーズの名台詞 == | == スパロボシリーズの名台詞 == | ||
;「このような誇りも何もないマシンの存在は戦士に対する冒涜以外の何物でもない」<br />「私はこのような醜悪な機械を憎悪する。戦いは人間同士が己の誇りを懸けて行なうべきものだ」<br />「そうでなければ、私が誕生した意味がない」 | ;「このような誇りも何もないマシンの存在は戦士に対する冒涜以外の何物でもない」<br />「私はこのような醜悪な機械を憎悪する。戦いは人間同士が己の誇りを懸けて行なうべきものだ」<br />「そうでなければ、私が誕生した意味がない」 | ||
− | : | + | :『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』第29話「戦士達の叫び」より。[[モビルドール]]に対する嫌悪感を[[ミスター・ブシドー|ブシドー]]に見抜かれた場面から。 |
+ | :どことなく[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の思想に通じるものがある。 | ||
== 搭乗機体 == | == 搭乗機体 == | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
*[[漫画|漫画版]]では一人称が「ぼく」になっている。 | *[[漫画|漫画版]]では一人称が「ぼく」になっている。 | ||
+ | *2020年12月末に放送された特別番組『ドキュメンタリー of ボトムズ 異能の系譜』において、高橋良輔監督は「イプシロンは、[[キリコ・キュービィー|キリコ]]と[[フィアナ]]の[[三角関係|恋愛ドラマを盛り上げる(キリコと比較して若干美形の)男性キャラクター]]として生み出した」と語っている。 | ||
== 商品情報 == | == 商品情報 == |
2023年4月16日 (日) 21:39時点における最新版
イプシロン | |
---|---|
登場作品 | |
声優 | 上恭ノ介 |
デザイン | 塩山紀生 |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 強化人間(パーフェクトソルジャー) |
性別 | 男 |
出身 | アストラギウス銀河 |
所属 | 秘密結社 |
役職 | 「ブルーAT」のパイロット |
イプシロンは「ボトムズシリーズ」の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
秘密結社によって作られた第2のパーフェクトソルジャー(PS)、プロトツー。
デライダ高地の基地で改造され、フィアナことプロトワンの教育を受けている間に、キリコら元レッドショルダー隊員の襲撃を受ける。この時早くも圧倒的な戦闘能力を発揮してグレゴルーやムーザを斃したが、まだ精神的には未熟な幼子のような状態であった。
その後の調整により、兵士としての自覚と誇りを得て実戦テストに臨んだクメンの戦場では「ブルーAT」として恐れられる程になっていたが、情操教育を担当したプロトワンに対する思慕の念と、彼女の想い人であるキリコへの憎しみ、PSである事に対する強すぎるプライドもあって、自分の意に沿わぬ命令には反抗的な態度を隠さず自分の意思を優先する「完全な兵士」と呼ぶには不安定すぎる一面も抱えている。
クメンではプロトワンの心をキリコから引き離す目的もあって、幾度もキリコを相手に勝利を収め窮地に追い込みながらも意図的に決着は付けなかった。カンジェルマン宮殿での最終決戦にて、ついにキリコを後一歩というところまで追い詰めるが、彼を庇ったプロトワンに撃たれ、慕っていた相手に裏切られた事に強いショックを受けて精神の均衡を崩してしまう。
その後はキリコとプロトワンへの憎しみを増大させる調整を受けて、精神を保ちながら秘密結社の部隊を率いて彼らを追い、惑星サンサにてキリコとの一時的な共闘と完全な決別を経て、最終決戦に挑む。激しい死闘の末に異能生存体としての能力を発揮し人間の限界を超えたキリコに敗れ、「生まれながらのPSに敗れたPS」として誇りを胸に抱いたまま息を引き取った。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。担当声優の上恭之介氏も本作でスパロボ初参加。
- 本作の時点ではまだクメン編以降のストーリーが再現されていないため、『ザ・ラストレッドショルダー』当時の状態で登場(登場作品も同作名義になっている)。そのためか見た目はともかく精神状態はほとんど赤子も同然であり、台詞はうめき声程度しかない。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- TVシリーズの設定で登場。今回はクメン編・サンサ編の状態なので、ちゃんと喋る。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第7章サブミッション「パーフェクトソルジャー」で登場。『ザ・ラストレッドショルダー』当時の状況だが、登場作品はTVシリーズ名義となっている。
- PS故の高い回避能力に加え、なんと三連撃持ち。強制出撃のグレゴルー隊4機のスコープドッグ・ターボカスタムとル・シャッコのベルゼルガWPとザキのスコープドッグTC・ISS、そして自由出撃枠二機の合計8ユニットで迎え撃たなければならない事もあり、厳しい戦いを強いられる。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2018年1月のイベント「リベリオン」で登場。乗機はストライクドッグ。
- スーパーロボット大戦30
- 時系列が『ザ・ラストレッドショルダー』直後なので名前のみの登場。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
能力値[編集 | ソースを編集]
さすがにPSだけあって異様に強い。キリコを執拗に狙って来るため誘導はしやすいが、大抵の場合取り巻きより行動が遅く、連続ターゲット補正がかかったところに天才+極の攻撃が来るため、回避はかなり困難。2回行動が無いのがせめてもの救いか。
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
特殊スキル[編集 | ソースを編集]
- 第2次Z
- 天才、極、カウンターL6、戦意高揚、精密攻撃、Bセーブ、サイズ差補正無視、気力+ボーナス
- これでもかというほどに攻撃特化。天才+極で、命中・回避の補正が50%に達している(ただし、天才は最終補正ではない為、絶対補正は極の30%のみ)。
- 凄まじい勢いで気力が上がり、極を発動して精密攻撃つきのアサルト・コンバットをブチかまして来る。徹底的にキリコを狙って来るので「直感」+反撃で……と思いきや、前述の理由でひらめきが消えたところにアサルト・コンバットが襲って来る。
- どうせ当たればただでは済まないので、前以て異能生存体を発動させて回避率を上げておくのも有り。
- OE
- 人工PS、精密攻撃、三連撃、見切り
- 後半で戦うため、三連撃以外は全てLv8と非常に強力。
エースボーナス[編集 | ソースを編集]
- 気力130以上で、全ての武器の攻撃力+300
- 『第2次Z』で採用。キリコと同じボーナスだが、作中で習得する事は無い。内容が同じなのは、似た者同士だからなのか?
人間関係[編集 | ソースを編集]
- キリコ・キュービィー
- 宿敵であり相容れぬ存在。しかし、どこか似た者同士であった。
- フィアナ(プロト・ワン)
- 同じPSとして養育係であった彼女に強い執着を抱く。
- ヨラン・ペールゼン
- イプシロンの誕生に関わり、彼に人間の心を与えるよう仕向けた人物。
- セルジュ・ボロー
- 常に反抗的な態度をとるイプシロンに手を焼いていた。
- アロン・シュミッテル、グラン・シュミッテル
- サンサ編からイプシロンの調整を担当する。
- ヒロラム・カンジェルマン
- イプシロンの実力を評価しつつ、その危うさも見抜いていた。
- ブリ・キデーラ
- 首を狙われていたが、一瞬にして返り討ちにする。
他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]
『第2次Z再世篇』ではいわゆる強化人間と言えるキャラクターが少ないので、『機動戦士ガンダム00』の登場人物との絡みが多い。
- アレルヤ・ハプティズム
- 『第2次Z再世篇』では、同じく強化された兵士(超兵)。同類のマリーの為に戦う彼にシンパシーを感じ、キリコに次いで彼との戦いも望んでいた。
- ただし、第29話「戦士達の叫び」では「真の超兵の力をPSたる私に見せてみろ!」という熱い戦闘前会話があるのに決着面となる第39話「禁断の継承者」では特に戦闘前会話が存在しない。興味が薄れたのだろうか。
- ミスター・ブシドー
- モビルドールに対して否定的であるという「同志」。
- アーバ・リント
- 戦場にモビルドールをつぎ込む彼に嫌悪感を持っている。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「うおおおおおお!!」
- OVA『ザ・ラストレッドショルダー』より。当初のイプシロンは精神的な成長が未熟極まりなく、台詞と言えば叫ぶか唸るかである。
- 「お前がキリコか」
- 本編第16話より。キリコの前に現れて。劇中初の台詞。この時のキリコは「ブルーATの正体がPS=フィアナに違いない」と誤解しており、何度も呼びかけていた。
- イプシロンは崖にキリコをおびき出すと、あえて自らの姿を晒しキリコを挑発する。
- (必ずキリコを倒して見せる! その時こそ、貴方は…)
- 本編第22話より。出撃の際にヘリに乗ったフィアナを見て。キリコへの嫉妬心が表れている。
- しかし、この回ではキリコを追い詰めたものの、彼女がヘリを墜落させた事で戦闘を妨害され、キリコを取り逃がす事になってしまう。
- 「そんな事には興味がない!!」
- 「私は戦う事、勝つ事の為だけに生きているそれだけだ!!」
- キリコとの最後の闘いを前に、パーフェクトソルジャーにされた意味をキリコに問われて。
- 「キリコ…私の負けだ…」
「お前も同類だったとはな…確かに…お前もPSだ…」
「PSだ!」
「でなければ…死んでいく私のプライドが…」
「普通の人間に…この私が…負けるわけが…ない……」 - 惑星サンサにて、キリコに完敗を喫して。最強のPSという誇りを持ったまま、イプシロンは死んで行った。
スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「このような誇りも何もないマシンの存在は戦士に対する冒涜以外の何物でもない」
「私はこのような醜悪な機械を憎悪する。戦いは人間同士が己の誇りを懸けて行なうべきものだ」
「そうでなければ、私が誕生した意味がない」 - 『第2次Z再世篇』第29話「戦士達の叫び」より。モビルドールに対する嫌悪感をブシドーに見抜かれた場面から。
- どことなくトレーズの思想に通じるものがある。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
- ブラッドサッカー
- 『ザ・ラストレッドショルダー』にて搭乗。
- スナッピングタートル
- TVシリーズ・クメン編での乗機。
- ストライクドッグ
- クメン編の終盤からこの機体に乗り換える。
余談[編集 | ソースを編集]
- 漫画版では一人称が「ぼく」になっている。
- 2020年12月末に放送された特別番組『ドキュメンタリー of ボトムズ 異能の系譜』において、高橋良輔監督は「イプシロンは、キリコとフィアナの恋愛ドラマを盛り上げる(キリコと比較して若干美形の)男性キャラクターとして生み出した」と語っている。
商品情報[編集 | ソースを編集]