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2017年3月3日に任天堂から発売されたハイブリッド型ゲーム機。
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'''Nintendo Switch'''(ニンテンドースイッチ)は2017年3月3日に任天堂から発売されたハイブリッド型ゲーム機。
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
2015年に『NX』のコードネームで開発が公表され、2016年10月に正式発表された任天堂の新型ゲーム機。
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2015年に「NX」のコードネームで開発が公表され、2016年10月に正式発表された任天堂の家庭用ゲーム機で、据え置き型としては第9世代にあたる。
  
最大の特徴は「据置型ゲーム機と携帯型ゲーム機の両立」をコンセプトとした点で、周辺機器の着脱式コントーラ「Joy-Con」や「Nintendo Switch Dock」との組み合わせで据置・携帯両方のゲーム機のスタイルを取ることが可能(インタビュー等で任天堂は据置機として扱っている)。
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最大の特徴は「据置型ゲーム機と携帯型ゲーム機の両立」をコンセプトとした点で、周辺機器の着脱式コントローラ「Joy-Con」や「Nintendo Switchドック」との組み合わせで据置・携帯両方のゲーム機のスタイルを取ることを可能としている<ref>インタビュー等で任天堂は据置機としている。</ref>。
  
据置・携帯・省電力・省スペース・体感コントローラー・タッチパネル等と、[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]から[[Wii]] U、[[ゲームボーイ]]から[[ニンテンドー3DS]]までの任天堂ゲーム機の特徴を多く内包した設計思想となっている。
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据置・携帯・省電力・省スペース・体感コントローラー・タッチパネル等と、[[ファミリーコンピュータ|ファミコン]]から[[Wii|Wii U]][[ゲームボーイ]]から[[ニンテンドー3DS]]までの任天堂ゲーム機の特徴を多く内包した設計思想となっており、任天堂がかつてより目標としていた「テレビに依存しない据え置きゲーム機」という理想を実現したハードと言える。
  
任天堂の据え置きゲーム機ではゲームキューブから搭載されていたAMD社製のチップではなく、初めてNVIDIA社製アーキテクチャが採用されており、アーキテクチャが従来の任天堂ゲーム機と異なることから、Wii Uや3DSの後継機ではないとしており、それぞれのプラットフォーム後方互換も採用されていない<ref>双方のソフトの移植版が発売される事はある。</ref>。このため、
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任天堂の据え置きゲーム機としては初めて、NVIDIA社製アーキテクチャを採用している。同社の省電力統合型プロセッサ「NVIDIA Tegra X1」が搭載されており<ref>モバイル型CPUで有りながら[[プレイステーション3]]や[[Xbox360]]の性能を上回る。</ref><ref>[[NINTENDO64]]、[[ゲームキューブ]]~Wii UまではAMD(旧ATI)社製のアーキテクチャを使用。</ref>、従来の任天堂ゲーム機と異なる仕様から、本機は「Wii Uや3DSの後継機ではない」と位置づけられており、それぞれのプラットフォームへの後方互換性はなく<ref>両ハードのソフトの移植版や完全版が発売される事はある。</ref>、Wiiから続いていたゲームアーカイブ配信サービス「『バーチャルコンソール』についても本機では非対応となった<ref>代替措置として、定額オンラインサービスである「Nintendo Switch ONLINE」にて、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン(2019年9月追加)、ゲームボーイ(2023年2月追加)用タイトルが加入者限定で無料配信されている。2021年10月からは[[NINTENDO64]]、メガドライブ、[[ゲームボーイアドバンス]](2023年2月追加)のタイトルを配信する有料の「追加パック」が加わっている。</ref>。
Wiiから続いていたレトロゲーム配信サービスであるバーチャルコンソールは現時点では非対応となっている<ref>その代わり、定額オンラインサービスである「Nintendo Switch ONLINE」にて、ファミコンゲームが会員限定で無料配信されている</ref>。
 
  
据え置きモードでもWii Uを上回る程度のスペックではあるが、携帯用モードでもそれとほぼ遜色ない性能を発揮できるため、携帯用ゲーム機ととして見た場合は従来までの機種とは一線を画する性能を誇る。また、DirectX12まで対応しているため、一部では[[プレイステーション4|PS4]]より更に効率化されたグラフィック処理を行う事が可能となっている。
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クアッドコアのCPU<ref>スマートフォンのモバイルアーキテクチャと同じbig.LITTLEの各4+4コア構成なのでオクタコアなのだが、低消費電力のLITTLE4コアは使用せず、bigの高性能コアの内1コアをシステムで専有しているのでbig3コアで稼働させている。</ref>、RAM容量4GB、HD~フルHD解像度の表示機能<ref>TVモードであればフルHD(1080p)まで、テーブルモード・携帯モードであればHD(720p)まで対応している。</ref>、6.2インチ液晶、静電容量式タッチパネル搭載の上、Wii Uや[[プレイステーション3]]を上回るスペックを持ち、更に携帯用モードであってもそれとほぼ遜色ない性能を発揮できるため、携帯用ゲーム機としては従来までの機種とは一線を画する性能を誇り、[[プレイステーション・ヴィータ]]生産終了後の新作の受け皿としても注目されている。スパロボシリーズにおいては2019年3月20日に『[[スーパーロボット大戦T]]』が[[プレイステーション4]]とのマルチタイトルとして発売された。
  
[[Wii]] Uではスパロボシリーズの新規タイトルが発表されなかったため、任天堂製据置型ゲーム機での新作リリースは『[[スーパーロボット大戦NEO]]』以来の9年ぶりの発売となる。
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ゲームソフト用メディアは任天堂の据え置き型ゲーム機では[[NINTENDO64]]以来となるカートリッジ方式となり、[[ニンテンドーDS]]シリーズから実装されていたフラッシュROMカードを採用、容量は8・16・32・64GB<ref>64GBは2019年以降に投入。最大容量128GBまで対応予定。</ref>で、本体保存メモリーの容量は32GBだが、拡張用の外部記録媒体はmicroSDカードが採用されている<ref>最大容量はmicroSDXCカード2TBまで対応予定。</ref>><ref>公式では読み込み速度(転送速度)はUHS-I(Ultra High Speed Phase I)対応式か、読み込み速度 60~95MB/秒の物が推奨されている。</ref>為、ソフトのダウンロードにも対応している<ref>参考として『T』のプレミアムアニメソング&サウンドエディションであれば使用容量は5.5GB程度。</ref>。また、グラフィックAPIはDirectX12まで対応しているため、一部でプレイステーション4より効率化されたグラフィック処理を行う事が可能となった。
  
== シリーズ一覧 ==
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累計販売台数は2024年2月には3334万台を突破し[[ニンテンドーDS]]の国内販売記録(3299万台)を抜いて日本で最も売れたゲーム機となった。2024年8月時点で国内3400万台・全世界1億4300万台を達成している。
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== 機能 ==
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;3形態のゲームモード
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:Switch本体をNintendo Switchドックに装着し家庭用テレビと繋ぐ「TVモード」、本体のスタンドを立てて卓上などでプレイするための「テーブルモード」、本体にJoy-Conを装着して携帯機のように使用する「携帯モード」の3形態によるゲームプレイが可能。モードの切り替えは完全シームレスで自動的に行われ、切替スイッチのようなものはない。据え置きモードでのゲームプレイ中にドックから本体を抜けばゲームが一切中断されずに携帯モードに切り替わる(逆も同様)。
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;Nintendo Switchドック
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:Switch本体をテレビと繋ぐための周辺機器で充電用クレードルも兼ねる。USB端子も3つ備えている。
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;Joy-Con
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:Switch本体の両サイドに装着される専用コントローラ。「Joy-Con(L)」と「Joy-Con(R)」で構成され、それぞれが独立したコントロールパッド(計10ボタン+アナログスティック1本)として機能する。付属の「Joy-Conグリップ」に装着してひとつのコントロールパッドとしての使用も可能。
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:HD振動機能を搭載し、触感も再現したよりリアルな振動を体感できる。(L)にはスクリーンショット用のキャプチャーボタンが備えられ、(R)にはホームボタンの他、モーションカメラとNFCリーダが内蔵される。
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:双方ともにジャイロセンサーを内蔵しているため、[[Wii]]リモコンのような体感操作も可能。
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;Nintendo Switch Proコントローラー
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:従来のコントローラ同様のグリップ形状のワイヤレスコントローラ。機能は基本的にJoy-Con2本分を集約したものだが、モーションIRカメラは非搭載となっている。また、USBケーブルで接続している際はNFC機能が使用不可となる。
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;ファミリーコンピュータ コントローラー
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:『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch ONLINE』配信ソフト用の、ファミコンのコントローラーとほぼ同形状となったコントローラ。ボタンが少ないため『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』など一部のソフト専用となっており、このためか2024‪年に一般店頭販売するまではマイニンテンドーストア専売となっていた。Iコン・IIコンのセット販売。
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:なお、コントローラー上部にJoy-Con同様のスライドレール部が付けられているため、本体やスタンド経由での充電の他、携帯モードでのプレイも一応可能。
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;スーパーファミコン コントローラー
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:『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』配信ソフト用の、スーパーファミコンのコントローラーとほぼ同形状となったコントローラ。やはりボタン数の問題で『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』専用となり、マイニンテンドーストア専売である。こちらはコントローラー1個での販売。
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;NINTENDO64 コントローラー
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:『NINTENDO64 Nintendo Switch Online』配信ソフト用の、NINTENDO64のコントローラーとほぼ同形状となったコントローラ。
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;セガ メガドライブ ファイティングパッド 6B
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:『セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online』配信ソフト用の、メガドライブ用コントローラーである「ファイティングパッド6B」とほぼ同形状となったコントローラ。
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== バリエーション ==
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;Nintendo Switch Lite
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:2019年9月20日発売。本体とコントローラの一体化やテレビ出力機能の廃止により携帯モードに特化した廉価モデルで、同年6月にプラットフォーム展開を終了したニンテンドー3DSの事実上の後継機となるものとみられる。
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:一体化モデルという仕様上Joy-Conの一部機能(HD振動・モーションIRカメラ等)も省かれているため、これらの機能を使用したソフトをプレイする場合はJoy-Conが別途で必要となる。
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;Nintendo Switch (有機ELモデル)
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:2021年10月8日発売のアッパーモデル。ディスプレイに有機ELを採用し、ディスプレイサイズも7インチへと大型化している。本体保存メモリは64GBへ倍増。テーブルモード用スタンドがフリーストップ方式となったほか、ドックには新たに有線LANポートが搭載されている<ref>従来モデル・Liteでは周辺機器であるLANアダプタを必要とした。</ref>。
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== 商品情報 ==
 
=== Switch専用ソフト ===
 
=== Switch専用ソフト ===
現時点では[[プレイステーション4]]とのマルチタイトルのみとなっている。
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現時点では[[プレイステーション4]]や[[パソコン]]とのマルチ・移植タイトルのみとなっている。ただしプラットフォームの特性上カスタムサウンドトラック機能とトロフィーについては非実装である。
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
 
;[[スーパーロボット大戦T]]
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:2019年にPS4版との同時発売。前世代機のWii Uではスパロボシリーズ作品がリリースされなかったため、同作は『[[スーパーロボット大戦NEO]]』以来10年ぶりの任天堂据置ゲーム機製向けタイトルとなり、更に2Dスパロボとしては『[[スーパーロボット大戦64]]』以来20年ぶりとなる。
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;[[スーパーロボット大戦V]]
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:PS4/[[プレイステーション・ヴィータ|PSV]]からの移植作。2019年にPC版と同時リリース。
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;[[スーパーロボット大戦X]]
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:PS4/PSVからの移植作。2020年にPC版と同時リリース。
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;[[スーパーロボット大戦30]]
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:PS4・PC(Steam)とのマルチプラットフォーム。
  
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=== 参戦作品 ===
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;[[ROBOTICS;NOTES|ROBOTICS;NOTES ELITE]]
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:パッケージは続編『ROBOTICS;NOTES DaSH』とのバンドル『ROBOTICS;NOTES お得セット』のみで、単品版はダウンロード専売。
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;[[マブラヴ オルタネイティヴ]]
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:RE MASTERED版がマブラヴ共々発売されている。
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;[[LIVE A LIVE]]
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:HD-2D[[リメイク]]版が発売。後にPS4・PS5・PC(Steam)へ移植された。パッケージ版が販売されたのはSwitch版のみで他機種移植版はすべてダウンロード専売。
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:なお、海外ではSwitch版のみ任天堂がパブリッシャーとなっている。
 
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== 脚注 ==
 
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[[Category:資料]]
 
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2024年10月13日 (日) 23:29時点における最新版

Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)は2017年3月3日に任天堂から発売されたハイブリッド型ゲーム機。

概要[編集 | ソースを編集]

2015年に「NX」のコードネームで開発が公表され、2016年10月に正式発表された任天堂の家庭用ゲーム機で、据え置き型としては第9世代にあたる。

最大の特徴は「据置型ゲーム機と携帯型ゲーム機の両立」をコンセプトとした点で、周辺機器の着脱式コントローラ「Joy-Con」や「Nintendo Switchドック」との組み合わせで据置・携帯両方のゲーム機のスタイルを取ることを可能としている[1]

据置・携帯・省電力・省スペース・体感コントローラー・タッチパネル等と、ファミコンからWii Uゲームボーイからニンテンドー3DSまでの任天堂ゲーム機の特徴を多く内包した設計思想となっており、任天堂がかつてより目標としていた「テレビに依存しない据え置きゲーム機」という理想を実現したハードと言える。

任天堂の据え置きゲーム機としては初めて、NVIDIA社製アーキテクチャを採用している。同社の省電力統合型プロセッサ「NVIDIA Tegra X1」が搭載されており[2][3]、従来の任天堂ゲーム機と異なる仕様から、本機は「Wii Uや3DSの後継機ではない」と位置づけられており、それぞれのプラットフォームへの後方互換性はなく[4]、Wiiから続いていたゲームアーカイブ配信サービス「『バーチャルコンソール』についても本機では非対応となった[5]

クアッドコアのCPU[6]、RAM容量4GB、HD~フルHD解像度の表示機能[7]、6.2インチ液晶、静電容量式タッチパネル搭載の上、Wii Uやプレイステーション3を上回るスペックを持ち、更に携帯用モードであってもそれとほぼ遜色ない性能を発揮できるため、携帯用ゲーム機としては従来までの機種とは一線を画する性能を誇り、プレイステーション・ヴィータ生産終了後の新作の受け皿としても注目されている。スパロボシリーズにおいては2019年3月20日に『スーパーロボット大戦T』がプレイステーション4とのマルチタイトルとして発売された。

ゲームソフト用メディアは任天堂の据え置き型ゲーム機ではNINTENDO64以来となるカートリッジ方式となり、ニンテンドーDSシリーズから実装されていたフラッシュROMカードを採用、容量は8・16・32・64GB[8]で、本体保存メモリーの容量は32GBだが、拡張用の外部記録媒体はmicroSDカードが採用されている[9]>[10]為、ソフトのダウンロードにも対応している[11]。また、グラフィックAPIはDirectX12まで対応しているため、一部でプレイステーション4より効率化されたグラフィック処理を行う事が可能となった。

累計販売台数は2024年2月には3334万台を突破しニンテンドーDSの国内販売記録(3299万台)を抜いて日本で最も売れたゲーム機となった。2024年8月時点で国内3400万台・全世界1億4300万台を達成している。

機能[編集 | ソースを編集]

3形態のゲームモード
Switch本体をNintendo Switchドックに装着し家庭用テレビと繋ぐ「TVモード」、本体のスタンドを立てて卓上などでプレイするための「テーブルモード」、本体にJoy-Conを装着して携帯機のように使用する「携帯モード」の3形態によるゲームプレイが可能。モードの切り替えは完全シームレスで自動的に行われ、切替スイッチのようなものはない。据え置きモードでのゲームプレイ中にドックから本体を抜けばゲームが一切中断されずに携帯モードに切り替わる(逆も同様)。
Nintendo Switchドック
Switch本体をテレビと繋ぐための周辺機器で充電用クレードルも兼ねる。USB端子も3つ備えている。
Joy-Con
Switch本体の両サイドに装着される専用コントローラ。「Joy-Con(L)」と「Joy-Con(R)」で構成され、それぞれが独立したコントロールパッド(計10ボタン+アナログスティック1本)として機能する。付属の「Joy-Conグリップ」に装着してひとつのコントロールパッドとしての使用も可能。
HD振動機能を搭載し、触感も再現したよりリアルな振動を体感できる。(L)にはスクリーンショット用のキャプチャーボタンが備えられ、(R)にはホームボタンの他、モーションカメラとNFCリーダが内蔵される。
双方ともにジャイロセンサーを内蔵しているため、Wiiリモコンのような体感操作も可能。
Nintendo Switch Proコントローラー
従来のコントローラ同様のグリップ形状のワイヤレスコントローラ。機能は基本的にJoy-Con2本分を集約したものだが、モーションIRカメラは非搭載となっている。また、USBケーブルで接続している際はNFC機能が使用不可となる。
ファミリーコンピュータ コントローラー
『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch ONLINE』配信ソフト用の、ファミコンのコントローラーとほぼ同形状となったコントローラ。ボタンが少ないため『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』など一部のソフト専用となっており、このためか2024‪年に一般店頭販売するまではマイニンテンドーストア専売となっていた。Iコン・IIコンのセット販売。
なお、コントローラー上部にJoy-Con同様のスライドレール部が付けられているため、本体やスタンド経由での充電の他、携帯モードでのプレイも一応可能。
スーパーファミコン コントローラー
『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』配信ソフト用の、スーパーファミコンのコントローラーとほぼ同形状となったコントローラ。やはりボタン数の問題で『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』専用となり、マイニンテンドーストア専売である。こちらはコントローラー1個での販売。
NINTENDO64 コントローラー
『NINTENDO64 Nintendo Switch Online』配信ソフト用の、NINTENDO64のコントローラーとほぼ同形状となったコントローラ。
セガ メガドライブ ファイティングパッド 6B
『セガ メガドライブ for Nintendo Switch Online』配信ソフト用の、メガドライブ用コントローラーである「ファイティングパッド6B」とほぼ同形状となったコントローラ。

バリエーション[編集 | ソースを編集]

Nintendo Switch Lite
2019年9月20日発売。本体とコントローラの一体化やテレビ出力機能の廃止により携帯モードに特化した廉価モデルで、同年6月にプラットフォーム展開を終了したニンテンドー3DSの事実上の後継機となるものとみられる。
一体化モデルという仕様上Joy-Conの一部機能(HD振動・モーションIRカメラ等)も省かれているため、これらの機能を使用したソフトをプレイする場合はJoy-Conが別途で必要となる。
Nintendo Switch (有機ELモデル)
2021年10月8日発売のアッパーモデル。ディスプレイに有機ELを採用し、ディスプレイサイズも7インチへと大型化している。本体保存メモリは64GBへ倍増。テーブルモード用スタンドがフリーストップ方式となったほか、ドックには新たに有線LANポートが搭載されている[12]

商品情報 [編集 | ソースを編集]

Switch専用ソフト[編集 | ソースを編集]

現時点ではプレイステーション4パソコンとのマルチ・移植タイトルのみとなっている。ただしプラットフォームの特性上カスタムサウンドトラック機能とトロフィーについては非実装である。

スーパーロボット大戦T
2019年にPS4版との同時発売。前世代機のWii Uではスパロボシリーズ作品がリリースされなかったため、同作は『スーパーロボット大戦NEO』以来10年ぶりの任天堂据置ゲーム機製向けタイトルとなり、更に2Dスパロボとしては『スーパーロボット大戦64』以来20年ぶりとなる。
スーパーロボット大戦V
PS4/PSVからの移植作。2019年にPC版と同時リリース。
スーパーロボット大戦X
PS4/PSVからの移植作。2020年にPC版と同時リリース。
スーパーロボット大戦30
PS4・PC(Steam)とのマルチプラットフォーム。

参戦作品[編集 | ソースを編集]

ROBOTICS;NOTES ELITE
パッケージは続編『ROBOTICS;NOTES DaSH』とのバンドル『ROBOTICS;NOTES お得セット』のみで、単品版はダウンロード専売。
マブラヴ オルタネイティヴ
RE MASTERED版がマブラヴ共々発売されている。
LIVE A LIVE
HD-2Dリメイク版が発売。後にPS4・PS5・PC(Steam)へ移植された。パッケージ版が販売されたのはSwitch版のみで他機種移植版はすべてダウンロード専売。
なお、海外ではSwitch版のみ任天堂がパブリッシャーとなっている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. インタビュー等で任天堂は据置機としている。
  2. モバイル型CPUで有りながらプレイステーション3Xbox360の性能を上回る。
  3. NINTENDO64ゲームキューブ~Wii UまではAMD(旧ATI)社製のアーキテクチャを使用。
  4. 両ハードのソフトの移植版や完全版が発売される事はある。
  5. 代替措置として、定額オンラインサービスである「Nintendo Switch ONLINE」にて、ファミリーコンピュータ、スーパーファミコン(2019年9月追加)、ゲームボーイ(2023年2月追加)用タイトルが加入者限定で無料配信されている。2021年10月からはNINTENDO64、メガドライブ、ゲームボーイアドバンス(2023年2月追加)のタイトルを配信する有料の「追加パック」が加わっている。
  6. スマートフォンのモバイルアーキテクチャと同じbig.LITTLEの各4+4コア構成なのでオクタコアなのだが、低消費電力のLITTLE4コアは使用せず、bigの高性能コアの内1コアをシステムで専有しているのでbig3コアで稼働させている。
  7. TVモードであればフルHD(1080p)まで、テーブルモード・携帯モードであればHD(720p)まで対応している。
  8. 64GBは2019年以降に投入。最大容量128GBまで対応予定。
  9. 最大容量はmicroSDXCカード2TBまで対応予定。
  10. 公式では読み込み速度(転送速度)はUHS-I(Ultra High Speed Phase I)対応式か、読み込み速度 60~95MB/秒の物が推奨されている。
  11. 参考として『T』のプレミアムアニメソング&サウンドエディションであれば使用容量は5.5GB程度。
  12. 従来モデル・Liteでは周辺機器であるLANアダプタを必要とした。