「マブラヴ オルタネイティヴ」の版間の差分
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2024年8月25日 (日) 14:02時点における最新版
マブラヴ オルタネイティヴ | |
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開発元 | アージュ |
発売元 |
アージュ(PC版) MAGES.(家庭用版) aNCHOR(家庭用RE MASTERED版) |
対応機種 |
Windows |
プロデューサー | 吉宗鋼紀 |
シナリオ | タシロハヤト、松永北斗、吉宗鋼紀 |
キャラクターデザイン | Bou |
メカニックデザイン | 吉宗鋼紀、仁Niθ(ニトロプラス)、吉成鋼、星野秀輝 |
音楽 | Lantis |
主題歌 | JAM Project |
発売日 | 2006年2月24日(オリジナル版) |
CERO区分 | D(家庭用版) |
コンテンツアイコン | セクシャル・暴力 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
『マブラヴ オルタネイティヴ』はアージュ開発のゲーム作品。
概要[編集 | ソースを編集]
アージュが制作したマブラヴシリーズ第1作『マブラヴ』の「UNLIMITED編」から繋がる続編にして本編にあたる作品で、宇宙生命体により侵略される地球を護るために戦う人々を描いたハードSF作品である。公称ジャンルは「あいとゆうきのおとぎばなし」(ゲームとしてはいわゆるノベルゲームである)。
『マブラヴ』共々本来は18禁PCゲームであるが、18禁版の発売から約半年後に全年齢版も発売するという形態をとっていた。コンシューマー版は2011年以降と遅れての移植となっている。
また、『トータル・イクリプス』や『シュヴァルツェスマーケン』、『ユーロフロント』といった多数の派生作品や外伝が存在する。
2021年10月よりTVアニメ版が放送された。
世界観[編集 | ソースを編集]
本作の舞台は西暦2001年であるが、舞台となる時代の100年以上前から歴史が異なるパラレルワールドとなっている。
- 1867年の大政奉還の際に将軍家と倒幕派が和解。首都機能を江戸から京都に移し「大日本帝国」ではなく「日本帝国」が誕生する。そのため、作中の時代でも征夷大将軍と武家の制度が残っている。
- 第二次世界大戦において、日本は1944年に条件付き降伏。北方領土とサハリンを失わず、二発の原爆も落とされてはいない。それらの原爆は、作中世界ではドイツのベルリンに投下されている。
- 日本が早期に降伏しているので、戦艦大和・武蔵などが失われずに現存している。
- 東西冷戦が大戦中から既に深刻化。
- 宇宙開発が早期に進行。1958年に火星で探査機がBETAとファーストコンタクト。1967年、月面で開戦。1973年、ウイグル自治区カシュガルにBETA降下。
- 作中時点でソ連はBETAによる打撃を受けつつも崩壊していない。ただし、ウラル山脈より西は壊滅してしまい、首都機能はハバロフスクに移っている。
- ヨーロッパは80年代後半にイギリス本土を除いて壊滅。東ドイツが一時防壁となっていたが、政権を握った秘密警察が暴虐の限りを尽くした事でクーデターが発生。政権は打倒されたが、対BETA戦線が崩壊してしまう。(『シュヴァルツェスマーケン』)
- アメリカは本土に侵攻されておらず国力を維持しているので、世界中に武器や食糧を供給している。一方で国連軍を隠れ蓑にした強引な軍事介入やG弾の無差別投入で多数の犠牲者を出している事から、反米感情が世界的に広がっている。特に日本帝国とは、BETAの本州侵攻時に日本側がG弾の使用に反対していたことなどを理由に米国側が安保条約を一方的に破棄して在日米軍を撤退させた事、明星作戦(横浜ハイヴ攻略及び本州奪還)の際にG弾を事前通告無しで使用した事で両者間に大きな亀裂を生み出している。その結果、本土をBETAに蹂躙されている日本とソ連が緊密な関係となった。
- アメリカ本土は侵攻されてはいないが、地続きであるカナダは一度BETAの落下ユニットが侵入している。核兵器の集中運用による早期対処に成功したため侵攻は防がれたが、引き換えにカナダの国土の大半は焦土と化している。
- 数十年に渡る過酷な総力戦で娯楽文化が衰退を始めており、「テレビゲーム」など近年のものは概念自体が存在しないものもある。
- 同じく長過ぎる戦争により男性や年長者の人口が損耗。結果として作中時点では軍内の若い女性の割合が増加している。なお、作中開始時の世界人口は約10億人、日本の人口は7200万人前後となっている。
- 火星と月は地球よりも先にBETAに侵攻されており、完全にBETAの支配下にある。ただし地球を周回する人工衛星は一切見向きもされていない。
等が挙げられる。その多くはストーリーには影響しないが、深刻な東西冷戦による人類間の不和は作中の時代まで続いており、BETAの地球侵入を始めとして取り返しのつかない事態を繰り返し引き起こす結果となっている。
ストーリー[編集 | ソースを編集]
ある日、自分の家で目を覚ました白銀武は、自宅の周囲が壊滅した状態という惨状に愕然とする。生存者を探し、学校のあった場所に辿り着いた武が知らされたのは、この世界は武の住んでいた世界とは異なる平行次元に存在する異世界で、BETAと呼ばれる宇宙生物による侵略を受けているという衝撃の事実であった。
香月夕呼博士の計らいにより武は国連軍に入隊し、元いた世界の友人たちと似た仲間たちを得てチームとして戦っていく事になる。当初は貧弱な体力でチームのお荷物であったが、元いた世界の対戦型ロボットゲームによく似た「戦術機」と呼ばれるロボットの操縦で戦果を挙げたことで自己の立場を確立する。しかしその矢先、BETAの前に劣勢を強いられた人類は戦う事を諦め、地球脱出計画「オルタネイティヴV」を発動する。(ここまでUNLIMITED編)
そして3年後、再び家のベッドで目覚めた武は、3年前とまったく同じ光景を目にし、今度は兵士として鍛えられた肉体と精神、以前の記憶を武器にループする世界を救済すべく行動を起こしていく。
登場人物[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物[編集 | ソースを編集]
- 白銀武
- 主人公。平和な世界から異世界へ飛ばされ、世界救済の術を探す。
- 鑑純夏
- ヒロイン。武の幼馴染と同じ姿を持つ「00ユニット」と呼ばれる人類救済の鍵。
- 御剣冥夜
- 207B分隊の訓練兵。日本帝国の政威大将軍家の娘。
- 榊千鶴
- 207B分隊の訓練兵。内閣総理大臣の娘。
- 彩峰慧
- 207B分隊の訓練兵。元帝国陸軍中将の娘。
- 珠瀬壬姫
- 207B分隊の訓練兵。国連事務次官の娘。
- 鎧衣美琴
- 207B分隊の訓練兵。情報省外務二課課長の娘。
- 社霞
- 香月博士と行動を共にする謎の少女。
- 香月夕呼
- 横浜基地副指令にして「オルタネイティヴIV」最高責任者。
帝国斯衛軍[編集 | ソースを編集]
横浜基地関係者[編集 | ソースを編集]
- イリーナ・ピアティフ
- 横浜基地通信士官。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- 吹雪
- 97式戦術歩行高等練習機。練習機とは言え、下手な第二世代機より高性能なので、実戦にも投入された。
- 不知火
- 94式戦術歩行戦闘機。日本帝国陸軍並びに本土防衛軍の主力機。世界初の実戦配備型第3世代戦術機かつ純国産機である。極東国連軍ではA-01連隊にのみ配備されている。
- XG-70b 凄乃皇・弐型
- 00ユニット専用機。
- XG-70d 凄乃皇・四型
- 「桜花作戦」における武と純夏の乗機。
- TSF-Type00 武御雷
- 日本帝国斯衛軍専用の最新鋭戦術機。第3世代最強の戦術機と呼ばれるが、コストや整備性が度外視されている。身分によって機体カラーと仕様が異なっており高い方から紫、青、赤、黄、白、黒の順。
- TSF-Type00A 武御雷
- 一般武家出身者に与えられるタイプ。カラーリングは白。
- TSF-Type00F 武御雷
- 五摂家に近い有力武家出身者に与えられるタイプ。カラーリングは赤と黄。
- TSF-Type00R 武御雷
- 五摂家専用に開発されたモデル。カラーリングは紫と青。なお紫は将軍専用である。
BETA[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
詳しくは、『BETA』を参照。
用語[編集 | ソースを編集]
- 戦術歩行戦闘機(Tactical Surface Fighter)
- 通称『戦術機』。本作における人型ロボット兵器の総称。現実における軍艦や戦闘機と同じ機体名とモチーフのデザインが特徴<。腰に装備された「跳躍(ジャンプ)ユニット」により立体的な動きで光線級のレーザーを回避する事を念頭に設計されている(一応、レーザーが命中した場合でも瞬時に気化することで機体を防護する対レーザー蒸散塗料が使用されているものの、あまりにも高出力なので数秒ともたないため、回避が前提である)。現在は第3世代までが開発・配備されている。
- 元は立体的な構造かつ閉所になるハイヴ内に突入・反応炉を破壊するためには、上下左右に様々に動ける機動性を持ち、かつ単騎で様々な状況に対応可能な汎用性を求められた結果、人型兵器が最適であったために開発されたが、通常戦闘でも有用性が高いことが認められ、対BETA用機動兵器として発展を続けている。
- BETAに撃破されたパイロットは即死できれば良いほうで、下手をすれば行動不能の機体ごと貪り喰われ、最悪は捕虜になって凄惨な人体実験が待っている。そのため、S-11というフェンリルが如き自爆装置が標準搭載されている(未搭載の機体でも、跳躍ユニットのエンジンを暴走させることで自爆可能)。
- コクピットモジュールは国際規格が定められており、全ての機種で流用することが可能。このモジュールは脱出装置としても機能する他、シートはそれ自体が簡易型の強化外骨格(パワードスーツ)であり、緊急時には強化外骨格を起動させ、戦術機の装甲を破壊することによるベイルアウトも可能である。一方で、制御OSや機体の特性は各国ごとにまちまちで、日本製は「高性能だが、ピーキーで扱い難い」と評されている[1]。
- S-11
- 戦術機に搭載される高性能爆弾。高価な爆弾であり、前線国家でこそ標準装備だが、後方国家では装備しない例も多い。特に、ハイヴ攻略作戦時には必須の装備となる。
- 搭載目的は二つ。一つは「ハイヴ最深部の反応炉(頭脳級BETA)の破壊」。もう一つは「自爆装置」である。特に二つ目の目的は、最早BETAに抗う術を失った戦術機と衛士が悲惨な最期を迎えるのを阻止し、人類への最期の貢献として死ぬための、せめてもの手向けである。
- 反応炉破壊に使用する場合は、機体から取り出して反応炉に設置することで使用する。
- 衛士
- 戦術機のパイロットの名称。強化人間の域ではないが基本的に投薬や精神操作を受けている。
- 前線で戦う為に死亡率は極めて高く、新兵の7割が初陣で戦死する。さらに、その内の多くは戦闘開始から8分以内に戦死するとも。これを指して「死の8分」という。これを乗り越えられるか否かが、その後も衛士として戦っていけるかの基準の一つとなっている。
- 女性訓練兵用のパイロットスーツは極めて露出度の高いデザインとなっている。アダルトゲーム初出だからといってしまえばそれまでだが、一応作中設定としては軍で性差に配慮する余裕など無いので羞恥心を麻痺させるためなど、幾つかの真っ当な理由がある。
- ハイヴ
- BETAの前線基地とも言える巣窟。頭脳級を中心にした地下基地で、内部は数十万単位のBETAで溢れている。現状、地球上にはオリジナルハイヴを含めて29個のハイヴが存在する(内一つ、ヨコハマハイヴは殲滅済み)。
- 基本的に、既存のハイヴにてBETAの数が限界を超えた時に溢れて新たに建造される形で増えていく。ただしカシュガルにある「オリジナルハイヴ」と呼ばれるハイヴのみ別で、月から発射されたBETAの搭載された突入ユニットが落下した地点に建造されたものである。
- 内部は「シャフト」と呼称される巨大な縦穴を中心に、アリの巣のように地下通路が広がる構造になっており、航空機は元より車両タイプの兵器では侵入できず、人型兵器である戦術機の最大の開発理由となった。中枢部には「反応路」と呼ばれる巨大なエネルギー路のようなものが存在し、BETAの活動の拠点となっている。この反応路が生きているかどうかがBETAにとって「ハイヴがまだ生きているか」の基準であるらしく、反応路を破壊しない限り、どれだけBETAを掃討し内部を制圧しようとも、BETAは取り戻そうと無限に集まってくる。
- カシュガルに落着したBETAの突入ユニットはすぐさま人類の知るところとなったのだが、中国軍が未知の資源の独占を目論んで他国の干渉を嫌い、自国軍の通常兵器で対処しようとした結果、歯が立たずにBETAの定着を許してしまった。その後カナダにもBETAの突入ユニットが落下しているが、こちらはカシュガルでの失敗を教訓として初手から核兵器を集中運用し、カナダ国土の大半を焦土にする事と引き換えに早期対応に成功している。
- G弾(五次元効果爆弾)
- 核兵器にすら耐性を付けたBETAに対抗する為に開発された、重力発生兵器。核兵器に代わる大量破壊兵器として、主にアメリカ軍によって使用されている。
- 元は戦略航空機動要塞の主機関として開発された「ムアコック・レヒテ型抗重力機関」であり、これそのものを兵器として転用した物。適切な量の減速材を搭載することで完全なるムアコック・レヒテ機関として機能し、ラザフォード・フィールドが発生することで光線属種の高出力レーザーを含むあらゆる攻撃を無効化してしまうことから、迎撃不可能の兵器と言われる。
- BETA由来の未知の物質であるG元素、その内の一つである「グレイ・イレブン」を利用した兵器であるため、製造可能数は限られる。米国軍がG元素の確保に躍起になっているのもこのため。
- 使用された場所は放射能の代わりに重力異常が残留して不毛の大地になってしまう(物語の主な舞台である横浜基地がその実例)。ループから脱出できない場合、G弾の無差別投入によって地球は取り返しのつかない被害を被ることになる。
- この兵器が作り出されたからこそ、本作の物語が始まったとさえ言える最重要ガジェットの一つ。
- XM3
- 「エクセムスリー」と読む。白銀武の世界に存在したゲーム「バルジャーノン」のような機動力、すなわち「キャンセル」や「コンボ」、「先行入力」といった格闘ゲームの動きを戦術機で再現出来ないか?というアイデアに基づいて開発された新型OS。オルタネイティヴIVの技術を流用して開発されたため、これも第4計画の成果の一つと言える。
- 機体の反応速度が劇的に向上するため、これまでのOSに慣れた衛士からすれば慣熟に時間がかかるが、これまで不可能と思われた柔軟でアクロバティックな機動力を発揮出来るようになるなど、戦術機の性能を大幅に向上させることに成功(第1世代機でさえ、XM3を搭載する他に少々手を加えるだけで第3世代機と互角に渡り合えるようになる)し、後には「衛士の死亡率を半減させた奇跡のOS」と呼ばれるようになる。
- 一見誰でも思いつきそう…というか実際に武でも思いついたわけであるが、今まで誰も思いつかなかったのは戦争に人類のリソースを奪われてゲームという娯楽が生まれなかったためである。一般兵にまでXM3が普及した頃には、「ある一人の訓練生が開発した」と言う噂話も広まっているが、このOSのもたらした恩恵の大きさとあまりにも釣り合っていない事から、こちらはただの与太話として認識されている。
- なお、従来のOSに比べるとこのOSを搭載した後は遥かに激しい動きをするようになるのだが、XM3が搭載された戦術機には機械的なトラブル等の不具合が発生しなかったことから、従来のOSは戦術機の性能を完全に引き出せていなかったことが示唆されている。
- 神攻電脳VALGERN-ON
- 通称「バルジャーノン」。白銀武が元いた世界(EXTRA編)でやりこんでいた、3Dロボット対戦格闘ゲーム。武はこのゲームの経験を戦術機の操縦へと応用し、高い適性を示した(戦術機のシミュレーター訓練だけをみっちりやっていたも同然なので)。
- また、上記の通りに新型OS・XM3の開発にも大きく貢献している。
- 桜花作戦
- カシュガルにあるオリジナルハイヴ攻略を目指した、対BETA戦争の事実上の最終作戦。作戦発動時の演説は、本作屈指の名場面である。
- 作戦目標は、00ユニットによってもたらされた情報で判明した、地球上のBETAの総統括個体である重頭脳級、作戦上の呼称「あ号標的」の撃破。日本帝国と国連軍のほぼ全ての戦力が投入され、更に陽動作戦でソ連軍が他のハイヴに全面攻勢に出るなど、人類の総力を挙げた作戦となった。投入された戦力の大半と引き換えに凄乃皇・四型と207B分隊の武御雷5機がオリジナルハイヴに突入、苛烈な戦いの末に「あ号標的」の破壊に成功するが、生還したのは白銀武と社霞だけであった。
- 「桜花」とはかつて第二次世界大戦当時に日本帝国に存在した兵器で、人間魚雷である「回天」の航空機版とも言える兵器。高高度の母機から落下する形で発進し、そのまま真下の敵艦に体当たりするというもの。この作戦では衛星軌道上の輸送艦から降下ユニットに収納された状態の戦術機を投げ落として大気圏突入させるという方式でカシュガルハイヴへの突入を試みるため、この作戦名がつけられた。
- オルタネイティヴ計画
- タイトル名にもなっている計画。:全部でI~Vの5段階がある。
- オルタネイティヴIは、「火星にて確認された知的生命体とコミュニケーションを取ること」。当初は「I」のようなナンバーは存在せず単にオルタネイティヴ計画とだけ呼ばれていたが、月面のサクロボスコ事件によって大きな方針変更を強いられたため、この事件より前を「I」と便宜上呼称している。
- オルタネイティヴIIは、敵対的生命体=BETAを捕獲・解剖なども含めて直接的に調査すること。反対派によって「多大な犠牲を払いながら『BETAは炭素生命である』ということしか分からなかった」と喧伝される事があるが、実際には副産物として多数の新技術を発見するなどの収穫を得ている。
- オルタネイティヴIIIは、読心(リーディング)のESP能力を持つ超能力者を招集または人為的に誕生・育成し、その力を持ってBETAの思考を直接読み取る計画。投入された能力者の94%を失って「BETAには思考がある」事自体は分かったものの、あらゆるコミュニケーションはやはり不可能であると判断された。
- オルタネイティヴIVは、00ユニットによる直接的な情報入手を目的とした計画。さらに、下記の「V」で開発されていたXG-70シリーズ兵器を接収して00ユニットと運用する計画に発展。あくまで情報収集・対話が目的であり、XG-70の接収も00ユニットの拡張機としてのものだったが、最終的には桜花作戦でBETAの撃破という結論に至る。
- オルタネイティヴVは、G弾の集中運用によるBETAへの最終決戦。「IV」の予備案として用意されていたものであり、「IV」の最終段階である桜花作戦の失敗と同時に発動される事になっていた。なお対外的な表面上の計画として「選抜された10万人の人類を宇宙船で脱出させる」というものがあるが、計画の本体はG弾である。「オルタネイティヴ」では桜花作戦が成功したために発動しなかったが、前作の「UNLIMITED編」ではこちらが発動してしまっている。
楽曲[編集 | ソースを編集]
- オープニングテーマ
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- 「未来への咆哮」(18禁版)
- 作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project[2]
- アダルトゲームらしからぬ熱く悲壮感の漂う曲調と歌詞から現在でも絶大的な人気を誇っており、JAM Projectの楽曲としても人気が高い。
- 劇中ではオープニングの他に「桜花作戦」発動時の演説でも使用された。
- 『X-Ω』ではイベント「未来への選択」にて原曲がクエストBGMに採用。
- 「Name〜君の名は〜」(全年齢版)
- 作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
- 「Metamorphose」(Xbox360版)
- 作詞:奥井雅美 / 作曲:きただにひろし / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
- 「0-GRAVITY」 (PS3・PS Vita・Steam版)
- 作詞:谷山紀章 / 作曲・編曲:飯塚昌明 / 歌:GRANRODEO
- エンディングテーマ
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- 「マブラヴ」
- 作詞:江幡育子 / 作曲:SAGE KOIZUMI / 編曲:飯塚昌明 / 歌:栗林みな実
- 前作『マブラヴ』OPテーマの再録版。
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。2018年11月のイベント「未来への選択」期間限定参戦。207B分隊の6名がパイロットとして参戦し、全員にボイス付きPPが用意されている破格の待遇となっている[3]。
- イベントシナリオは甲21号作戦の直後に『勇者王ガオガイガー』『真ゲッターロボ 世界最後の日』『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』の面々が、異世界から『マブラヴ』世界にやってきたという設定でクロスオーバーが展開され、横浜基地防衛戦までのストーリーが描かれる。
- シナリオ中のキャラクターのバストアップグラフィックは原作ゲームのものが使用されている。
余談[編集 | ソースを編集]
- 前作にあたる『マブラヴ』は、普通の高校生の元に大金持ちのお嬢様が現れ、幼馴染や友人たちとの関係が変化していくという当時のよくある恋愛ADVであり、公称ジャンル名は「超王道学園アドベンチャーゲーム」である。
- が、これは序章(EXTRA編)に過ぎず、クリア後に解禁される「UNLIMITED編」が本項で説明している通りの内容となる……という仕掛けが事前予告なしに組み込まれていた。
- 本作はUNLIMITED編から地続きの内容となっているため、前作をプレイしておかないとストーリーに入り込みづらい作品となっている[4](一方でUNLIMITED編も続編を前提とした内容で、本作がすぐに発売される予定だったのだが発売延期で丸々3年かかっている)。
- 現在のアドベンチャーゲームでは基本中の基本とも言える「会話の内容に応じてキャラの立ち絵が表情差分などを細かく変えて動く」システムだが、本作を皮切りに一気に普及したものである。
- 恋愛ADVから地続きになっている内容のため美少女キャラが非常に多いが、彼女たちが無残な最期を遂げるなどの非常にショッキングなシーンも多数存在し、発売当時に大きな物議を醸した。これを受けてシーンの残虐性を抑えるためのパッチが配布された。
- 世界観設定などにプレイステーション用ゲーム『高機動幻想ガンパレード・マーチ(SRW未参戦)』との類似点が多く存在している。
- 漫画『進撃の巨人』の作者である諫山創氏は本作に大きく影響を受けており、冗談交じりで「(『進撃の巨人』は)マブラヴをパクった」と公言している。
- それを踏まえてか、DMMから配信されていた『マブラヴ オルタネイティヴ ストライク・フロンティア』(現在はサービス終了)では『進撃の巨人』とのコラボイベントが開催された。
- 続編の『オルタネイティヴ2』の構想は企画段階で頓挫したとされていたが、2019年に続編『マブラヴ インテグレート』(仮タイトル)の制作が発表された。
- 『マブラヴ』EXTRA編とアージュの旧作品『君がいた季節』『君が望む永遠』は時系列こそ異なるが同一世界を舞台としており、それらのキャラクターも『オルタネイティヴ』に出演している。
商品情報[編集 | ソースを編集]
※全年齢版のみを取り扱う。