「ロックマン (ゲーム)」の版間の差分
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:ライト博士が開発したロボットたちの総称。『ロックマン』と『ロックマン9』のボスはこちらに分類される。 | :ライト博士が開発したロボットたちの総称。『ロックマン』と『ロックマン9』のボスはこちらに分類される。 | ||
;[[ワイリーナンバーズ]] | ;[[ワイリーナンバーズ]] | ||
− | :Dr.ワイリーが開発したロボットたちの総称<ref> | + | :Dr.ワイリーが開発したロボットたちの総称<ref>ライトとワイリーが共同開発した作業用ロボットや、脅迫や強奪などの手段で手に入れた他の科学者が開発したロボットを改造した物も、ワイリ-本人はワイリーナンバーズとして数えている。漫画『ロックマンメガミックス』では、世界ロボット連合のデータベース上でワイリーの世界征服計画に使用されたロボットに付される便宜上の登録番号とされており、他の科学者のロボットは同作独自の別のカテゴライズがされている。</ref>。 |
;E缶 | ;E缶 | ||
− | : | + | :『ロックマン2』から登場した回復アイテムで「エネルギー缶」の略。作品によってストック出来る数は異なるが、いずれも任意のタイミングでライフを全快できる点は共通。武器エネルギー用の「W缶」、ライフと武器エネルギーを回復する「S缶」といった種類もある。 |
+ | :液化された太陽エネルギーが充填された缶であるとされ、一部のメディアミックス作品においてはロボットにとっての[[食べ物・料理|飲み物]]のように描写されているが、唯一『スーパーアドベンチャーロックマン』ではE缶の底にあるソケットにロックバスターに変形させた腕を接続する事で使用している。 | ||
:『X-Ω』のイベントではBPのアイコンとして登場。 | :『X-Ω』のイベントではBPのアイコンとして登場。 | ||
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**ボスキャラクターも被撃墜時には「ティウンティウン」と爆散することが多いが、移植作『ロックマンメガワールド』では都合上なのか基本的にSEが抜けることが多い。 | **ボスキャラクターも被撃墜時には「ティウンティウン」と爆散することが多いが、移植作『ロックマンメガワールド』では都合上なのか基本的にSEが抜けることが多い。 | ||
**『X-Ω』では『ロックマン』出身の全機体に被撃墜時の「ティウンティウン」が再現されている。 | **『X-Ω』では『ロックマン』出身の全機体に被撃墜時の「ティウンティウン」が再現されている。 | ||
− | * | + | *シリーズ作品の『2』から『8』では、発売前にゲームをプレイするユーザーからボスキャラクターの[[応募キャラクター|デザイン原案を募集する]]'''ボスキャラデザインコンテスト'''が開催され、採用されるとアレンジの上で実際のゲームに登場、採用者の名前もスタッフロールに記載されるなど、ゲーム業界におけるユーザー参加型キャンペーンの嚆矢となった。 |
+ | **『6』では日本国内のみならず、海外からも応募を募った<ref>『6』が「[[ガンダムファイト|世界各国の代表として選ばれたロボットが戦って最強を決める大会が開催される]]」というバックストーリーだったため、コンテストも同様にワールドワイドに展開されることとなった。</ref>ほか、『8』ではカプコン側から3機のロボットのフレーム<ref>双頭型・長腕型・上下半身分離型(いずれも仮称)の3種。実作品ではそれぞれサーチマン・クラウンマン・ソードマンとして採用されている。</ref>が提示され、それに肉付けをしてデザインをしてもらうという形式も行われた。また同作のエンディングでユーザーの原案イラストも紹介されていた。 | ||
+ | **『4』および『5』では、後に『アイシールド21』や『ワンパンマン』を手がける漫画家となる村田雄介氏が応募し、採用されている。他にも『4』では後にイラストレーターとなる榎本よしたか氏が、『7』では後に漫画家となる天野洋介氏が応募し、それぞれ採用されている。 | ||
+ | ***なお、ロックマンシリーズをコミカライズしていた池原しげと氏や有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏も何度か応募していたがいずれも落選している。当時の稲船敬二プロデューサーが落選の理由について「絵が上手すぎてゲーム用デザインに落とし込むためのアレンジの余地が無かったから」と語っている<ref>ちなみに有賀氏のデザインのいくつかは『ロックマンメガミックス』の単行本で紹介されているほか、『8』のエンディングでも紹介されている。</ref>。 | ||
*ゲーム最終盤、各ボスを再び倒すステージが有る(ナンバリングによって、ルート上に決められた順番に戦うタイプと全ボスに通じる複数のカプセルや転送機を通して戦うタイプの二種類が存在する)。もっともこの時点で'''全ての特殊武器を持っている'''主人公からしてみれば楽に戦えるため、ファンから通称「'''被害者の会'''」と表現されている。 | *ゲーム最終盤、各ボスを再び倒すステージが有る(ナンバリングによって、ルート上に決められた順番に戦うタイプと全ボスに通じる複数のカプセルや転送機を通して戦うタイプの二種類が存在する)。もっともこの時点で'''全ての特殊武器を持っている'''主人公からしてみれば楽に戦えるため、ファンから通称「'''被害者の会'''」と表現されている。 | ||
*シリーズ内で最も売り上げが高いのは『ロックマン11』。シリーズ本数が多い分なのかゲーム一本一本個々の売り上げは多くない中、『11』はじわじわと売り上げを伸ばし、2023年にはそれまでの売上最高であった『ロックマン2』を抜き去り160万本の販売数を記録している<ref>[https://www.capcom.co.jp/ir/business/million.html ミリオンセールスタイトル|データ集|株式会社カプコン]、2023年12月14日閲覧。</ref>。 | *シリーズ内で最も売り上げが高いのは『ロックマン11』。シリーズ本数が多い分なのかゲーム一本一本個々の売り上げは多くない中、『11』はじわじわと売り上げを伸ばし、2023年にはそれまでの売上最高であった『ロックマン2』を抜き去り160万本の販売数を記録している<ref>[https://www.capcom.co.jp/ir/business/million.html ミリオンセールスタイトル|データ集|株式会社カプコン]、2023年12月14日閲覧。</ref>。 | ||
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**アメリカの玩具メーカー「Tiger Electronics」製のロックマンの電子ゲームでは、実際に拳銃(弾数制限あり)を持ったメガマンを操作できる。製作側はゲーム本編をプレイせずにパッケージのみを見て作成したのだろうか。 | **アメリカの玩具メーカー「Tiger Electronics」製のロックマンの電子ゲームでは、実際に拳銃(弾数制限あり)を持ったメガマンを操作できる。製作側はゲーム本編をプレイせずにパッケージのみを見て作成したのだろうか。 | ||
*シリーズに連なる作品である『ロックマンエグゼ』等はアニメ化されているが、初代シリーズの『ロックマン』自体のアニメ化は学習映画用や国外向け作品のみとなっている。 | *シリーズに連なる作品である『ロックマンエグゼ』等はアニメ化されているが、初代シリーズの『ロックマン』自体のアニメ化は学習映画用や国外向け作品のみとなっている。 | ||
+ | **『ロックマン8』はナンバリングタイトルでは唯一アニメーションパートによる演出を採用しており、同作では過去作の再現カットを加えたオープニングも存在する。 | ||
**一方、半アニメーション作品として『スーパーアドベンチャーロックマン』が存在する…が、同作は数多の突っ込みどころにまみれ、プロデューサーの稲船敬二氏も手直しが不可能な段階からしか携われなかったため、稲船氏自身が「ロックマンが会社に安売りされていた時期の中でも最低のゲーム」と評している、公式[[黒歴史]]作品と化している。ただし、同作では公式設定をリスペクトした描写も存在し、資料的価値が大きい。 | **一方、半アニメーション作品として『スーパーアドベンチャーロックマン』が存在する…が、同作は数多の突っ込みどころにまみれ、プロデューサーの稲船敬二氏も手直しが不可能な段階からしか携われなかったため、稲船氏自身が「ロックマンが会社に安売りされていた時期の中でも最低のゲーム」と評している、公式[[黒歴史]]作品と化している。ただし、同作では公式設定をリスペクトした描写も存在し、資料的価値が大きい。 | ||
+ | ***ちなみに『スーパーアドベンチャーロックマン』にもオープニングは存在するが、楽曲は『ロックマン8』からの流用である。エンディングも同様。 | ||
*ゲーム業界を代表するゲームの一つとしてロックマンの外部出演は多く、SRW外では[[パックマン]]ともゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」で共演している。 | *ゲーム業界を代表するゲームの一つとしてロックマンの外部出演は多く、SRW外では[[パックマン]]ともゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」で共演している。 | ||
*アメリカで放送されたTVアニメ『Captain N(日本未放送)』では『パルテナの鏡』のピットや『悪魔城ドラキュラ』のシモン・ベルモンドと共に主人公の仲間として共に戦うが、こちらも目の周りが黒く、体の表面が青緑色で腕の部分がオレンジ色と本編とは大幅に異なるカラーリングにされており、「Mega~」が口癖というキャラクターの変更がなされている。 | *アメリカで放送されたTVアニメ『Captain N(日本未放送)』では『パルテナの鏡』のピットや『悪魔城ドラキュラ』のシモン・ベルモンドと共に主人公の仲間として共に戦うが、こちらも目の周りが黒く、体の表面が青緑色で腕の部分がオレンジ色と本編とは大幅に異なるカラーリングにされており、「Mega~」が口癖というキャラクターの変更がなされている。 | ||
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*31周年を迎えた2019年に制作されたスマホ用ゲーム『ROCKMAN 20XX ~戦え! TEAM SHACHI~』は『ロックマン2』をベースに「30年後のロックマン」をテーマに描いた「IF」のストーリーとなっている。 | *31周年を迎えた2019年に制作されたスマホ用ゲーム『ROCKMAN 20XX ~戦え! TEAM SHACHI~』は『ロックマン2』をベースに「30年後のロックマン」をテーマに描いた「IF」のストーリーとなっている。 | ||
**同作では戦う必要がなくなり[[ロックマン|年老いた]][[ロール (ロックマン)|ライト]][[ブルース|ナンバーズ]]が老ボットホームで穏やかな余生を送っており、敵キャラとして登場するワイリーナンバーズもロックマン達と同じく年老いているが、痛風が進み止むを得ず両足をキャタピラに改造した[[エアーマン]]、中年太りして素早く動けなくなった結果クイックブーメランが自分に当たって自滅してしまう[[クイックマン]]、大酒飲みになった影響で体中から炎を吹き出すと燃え尽きてしまう[[ヒートマン]]など、'''ボスキャラとしての威厳と強さを失ってしまった哀愁漂う姿'''になっている。 | **同作では戦う必要がなくなり[[ロックマン|年老いた]][[ロール (ロックマン)|ライト]][[ブルース|ナンバーズ]]が老ボットホームで穏やかな余生を送っており、敵キャラとして登場するワイリーナンバーズもロックマン達と同じく年老いているが、痛風が進み止むを得ず両足をキャタピラに改造した[[エアーマン]]、中年太りして素早く動けなくなった結果クイックブーメランが自分に当たって自滅してしまう[[クイックマン]]、大酒飲みになった影響で体中から炎を吹き出すと燃え尽きてしまう[[ヒートマン]]など、'''ボスキャラとしての威厳と強さを失ってしまった哀愁漂う姿'''になっている。 | ||
+ | *出版大手の講談社とは積極的なタイアップが行われ、シリーズ作品を紹介する『ロックマン大百科』等の紹介本が同社から多数刊行されていた。 | ||
+ | **同社の漫画雑誌『コミックボンボン』や『デラックスボンボン』では発売前情報や攻略記事が毎号のように掲載、ボスキャラ公募キャンペーンもこの雑誌で案内されていた。また、池原しげと氏や出月こーじ氏によるゲーム本編のコミカライズ版も連載されたほか、他作家による4コマ漫画や読み切り作品も多数掲載されていた。中でも自他ともに認めるロックマンフリークである漫画家・有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏による『ロックマンメガミックス』は、シリアスなストーリーや、原作ゲームを尊重しつつ更にメカニカルにアレンジされたロボットの描写などでファンから高い人気を得た。 | ||
+ | ***各紹介本ではボンボンでコミカライズを担当する漫画家諸氏とゲームスタッフとの対談が掲載されたり、先述の有賀氏が監修した紹介本『ロックマン10年史大事典』が刊行されるなどされ、『ロックマン&フォルテ』では有賀氏、出月氏、「ロックマンXシリーズ」をコミカライズしていた岩本佳浩氏がボスキャラデザインを手掛けるに至った。また有賀氏は同作のパッケージイラストも担当した。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年7月7日 (日) 12:46時点における最新版
ロックマン | |
---|---|
発売元 | カプコン |
対応機種 | ファミリーコンピュータ |
ディレクター | 北村玲 |
キャラクターデザイン | 稲船敬二 |
メカニックデザイン |
北村玲(原案) 稲船敬二 |
音楽 | 松前真奈美 |
発売日 | 1987年12月17日 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
『ロックマン』はカプコン発売のゲーム作品。本項では「ロックマンシリーズ」全体についても取り扱う。
概要[編集 | ソースを編集]
カプコンが発売する横スクロールアクションゲームシリーズの第1作目、およびその総称。ロボットのみならず、ゲーム史上に名を残すアクションゲームの金字塔の一つで、派生・後続したものも含めてのシリーズ総タイトル数は150以上、世界累計販売本数は3400万本を数える。
複数のステージから好きなステージを選択可能、倒したボスからそのボスの持つ特殊武器を獲得、獲得した各種武器を弱点とする複数のボスの存在による攻略順の構築など、当時として斬新な要素を備えていた。
『ロックマンX』『ロックマンDASH』『ロックマンゼロ』などのすべてのロックマンシリーズの原点であり、『ロックマンエグゼ』『流星のロックマン』を除くシリーズは(詳細な関係はボカされているものの)いずれも本作の未来にあたる。
なおシリーズの1つ『ロックマンX』は『PROJECT X ZONE』に登場している。
作品名 | 発売日 | 機種 |
---|---|---|
ロックマン | 1987年12月17日 | FC |
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎 | 1988年12月24日 | |
ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!? | 1990年9月28日 | |
ロックマン4 新たなる野望!! | 1991年12月6日 | |
ロックマン5 ブルースの罠!? | 1992年12月4日 | |
ロックマン6 史上最大の戦い!! | 1993年11月5日 | |
ロックマン7 宿命の対決! | 1995年3月24日 | SFC |
ロックマン8 メタルヒーローズ | 1996年12月17日 | PS・SS |
ロックマン9 野望の復活!! | 2008年9月24日 | Wii・PS3・Xbox360 (DL専用) |
ロックマン10 宇宙からの脅威!! | 2010年3月9日 | |
ロックマン11 運命の歯車!! | 2018年10月4日 | Switch・PS4・Xbox ONE・Steam |
ストーリー[編集 | ソースを編集]
西暦200X年、悪の天才科学者Dr.ワイリーはライト博士の開発した6体のロボットを奪って改造し、世界征服を始める。ライト博士に作られた家庭用お手伝いロボットのロックは自ら戦闘用ロボットへの改造を改造を志願し、ロックマンとなってワイリーに操られた兄弟ロボットたちを救うべく、そしてDr.ワイリーの野望を阻止すべく闘いに赴く。
登場人物[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- トーマス・ライト
- 平和のためのロボットを開発する科学者。心優しき天才であり、作中世界におけるロボット工学の父。
- その技術力は後の時代をも凌駕しており、当時の天才をもってしても彼の遺産を完全には解明できなかったほどである。一方でお人好し過ぎる性格は欠点でもあり、シリーズでは幾度もワイリーに騙されている。
- アルバート・W・ワイリー
- 通称、Dr.ワイリー。世界征服を企む悪の天才科学者。
登場メカ[編集 | ソースを編集]
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
ライトナンバーズ[編集 | ソースを編集]
- ロックマン
- 元々は家庭用お手伝いロボット「ロック」だったが、Dr.ワイリー打倒のため自ら戦いに身を投じた正義のロボット。
- ブルース
- プロトタイプとして開発されたロックマンの兄貴分。
- ロール
- ロックマンの妹分のお手伝いロボット。
他にもライトナンバーズは多数存在するが、SRW未登場のナンバーズはワイリーに改造されステージボスとして登場している。
サポートメカ [編集 | ソースを編集]
- ライトット
- ライト博士の弟子を自称するロボット。『7』より登場。ステージ中に落ちているネジを渡すことで様々なアイテムと交換してくれる。
- ラッシュ
- ロックマンのサポートをする犬型ロボット。様々な形態への変形機能およびロックマンとの合体機能を持つ。『3』より登場。
- エディ
- ロックマンのサポートをする小型ロボット。ステージ中に登場しランダムで回復アイテムや1UPカプセルを出してくれる。『4』より登場。
- ビート
- ロックマンのサポートをする鳥型ロボット。『5』より登場。彼のみライト博士ではなく、コサック博士(『4』に登場)の製作である。
- 能力は作品によって異なり、『5』『6』では画面内の敵を自動で攻撃する。『7』では穴に落ちた時に引き上げてくれる。
- タンゴ
- ロックマンのサポートをする猫型ロボット。『ワールド5』『未来からの挑戦』にのみ登場する。
ワイリーナンバーズ[編集 | ソースを編集]
ロックマンの前に立ちはだかるステージボス。『2』から登場し、各作品ごとに新規ロボットが基本8体ずつ登場する。
ワイリー製作機[編集 | ソースを編集]
- フォルテ
- Dr.ワイリーがロックマンを模倣して開発したライバルロボット。
- ゴスペル
- フォルテのサポートをする狼型ロボット。
- レゲエ
- ワイリーが孤独さを紛らわすために製作した鳥型ロボット。『ロックボード』『7』『10』にのみ登場する。作品によっては「レゲー」表記。
- UFO
- ワイリーが移動目的で搭乗する円盤。SRWでは名前のみ登場。
- ワイリーマシン○号
- ワイリーが直々に搭乗する機動兵器であり、ナンバリングタイトルのラストボス(例外あり)。○の部分には主にナンバリングと同じ数字が入る。一度破壊されるとワイリーが登場し、攻撃パターンも変化する。
- ワイリーカプセル
- ワイリーマシンに搭載された脱出装置。『4』から登場。形状は作品ごとに異なる。脱出装置というもののゲーム的にはラストボスの最終形態で、作品によっては本体より強力な場合もある。
その他[編集 | ソースを編集]
- デューオ
- 悪のエネルギーを撲滅させるために外宇宙から来たロボット。『8』『バトル&チェイス』『パワーファイターズ』にのみ登場する。
用語[編集 | ソースを編集]
- ロボット
- 本シリーズにおける人型ロボットのほとんどは、人工知能に人間とほぼ同レベルの「心」を持たされており、下記のロボット三原則に抵触しない程度に人間同様に自ら思考し、時に悩みながら行動する。そのため、ロボットが現実以上に身近となり、ロボットなしでは人間社会が成立しない世界観となっている。[1]
- またほとんどのロボットは太陽エネルギーで稼働しているが、蒸気機関や火力発電機などの別の動力で稼働するロボットもいる。
- ライトナンバーズ
- ライト博士が開発したロボットたちの総称。『ロックマン』と『ロックマン9』のボスはこちらに分類される。
- ワイリーナンバーズ
- Dr.ワイリーが開発したロボットたちの総称[2]。
- E缶
- 『ロックマン2』から登場した回復アイテムで「エネルギー缶」の略。作品によってストック出来る数は異なるが、いずれも任意のタイミングでライフを全快できる点は共通。武器エネルギー用の「W缶」、ライフと武器エネルギーを回復する「S缶」といった種類もある。
- 液化された太陽エネルギーが充填された缶であるとされ、一部のメディアミックス作品においてはロボットにとっての飲み物のように描写されているが、唯一『スーパーアドベンチャーロックマン』ではE缶の底にあるソケットにロックバスターに変形させた腕を接続する事で使用している。
- 『X-Ω』のイベントではBPのアイコンとして登場。
- ロボット三原則
- 元々は実在の人物アイザック・アシモフが自身の作品に適用したものであるが、本作では重要な位置に存在する。ロボット工学の原則とも呼ばれる。内容は以下の通り。
- 第1条:ロボットは人間を傷つけてはならない。また、危険を看過して人間に危害を及ぼしてはならない
- 第2条:ロボットは第1条に反しない限りで、人間の命令に従わなくてはならない
- 第3条:ロボットは前掲1条及び2条に反しない限りで、自己を守らねばならない
- この原則に従い、ロックマンは劇中で人間に直接的な危害を加えた事は1度もないが、客演作品では特にその限りではない。
楽曲[編集 | ソースを編集]
- 「Dr.WILY STAGE 1」
- 『ロックマン2』ワイリーステージ1・2面BGM。本曲に限らず、『ロックマン2』の楽曲は立石孝氏が担当している。
- 哀愁漂うキャッチーなメロディと疾走感を備えたシリーズ屈指の人気曲で、余談にある曲が理由となり知名度が一気に上昇した。
- 『X-Ω』ではイベント限定BGMとして採用。参戦PVでも用いられた。
登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。ロックマンシリーズ30周年を記念して期間限定参戦となる。ロックマンとブルースが味方ユニットとして登場、敵およびイベント報酬ユニットとしてフォルテと『2』のワイリーナンバーズが全て登場する等、ロックマンシリーズの要素を総合的に盛り込んだ形での参戦となっている。ロックマン・ブルース・フォルテはボイス付きパイロットパーツも登場し、『8』の声優陣がおよそ20年ぶりに新録をしている。
- 全てのユニットグラフィックが3Dポリゴンで描写されている『X-Ω』において、『2』と『10』の8bitドットをベースとして、唯一2Dグラフィックを採用している。また挙動時の効果音も原作に準拠したものになっている。それだけに留まらず、BPの表現がE缶に置き換わる・レア強敵出現時にはボスステージ選択画面が出現して『ロックマン2』原作のステージ決定BGMが流れる等、非常に愛の篭った演出となっている。
- ワイリーナンバーズのユニットは全て大器型SRユニットで、入手時点で全てのアビリティが解放済みという特殊仕様となっている他、特定のボスに対して大ダメージが与えられる特殊特効持ちのため、ランダムで出現するレア強敵に対する有効手段となっている。
余談[編集 | ソースを編集]
- 海外では「MEGA MAN(メガマン)」のタイトルで発売されている。
- 変更の経緯については、当時のカプコンのアメリカ法人で業務担当執行役員を務めていたジョゼフ・モリシはロックマンの名称が気に入らず、「最悪の名称だ」と評したことから名称の変更が行われたことが1993年のゲーム雑誌のインタビューにて述べられている。
- 北米では国内未発売のパソコン(DOS)版『Mega Man』が2作発売されている。同作はカプコンのライセンス許可を受けて独自に製作された作品であり、ボスキャラクターは過去作品のボスの姿を独自に改変したものとなっている。
- 基本的にメインシリーズはカプコン自身が開発を行っているが、『ロックマン9』および『10』は異なり、カプコンから独立し「ロックマンゼロシリーズ」および『ロックマンゼクス』『ゼクスアドベント』を開発したインティ・クリエイツが開発を担当している。
- 本作の時代が20XX年(初期は200X年)となっているのは、初代『ロックマン』製作当時で言うフィクション内の近未来、現在で指すところの「レトロフューチャー」であったことから。当時、『ドラえもん』や『鉄腕アトム』のように2000年以降が科学の発展した未来都市として描かれていたのと同様の設定。
- 『X-Ω』でも再現されたステージ決定時のBGMは基本的に『ロックマン2』のものが多く使われている。元来は初代『ロックマン』の音程を調整したアレンジであるが、『ロックマン2』の音程のBGMがアレンジされることが多く、派生作品「ロックマンXシリーズ」でも『ロックマンX』およびPS・SS版の『ロックマンX3』で用いられている。
- ゲーム中、ロックマンのライフが0になったときの効果音はファンから「ティウンティウン」と表現されているのはあまりにも有名である。
- 派生作品を含めてシリーズを通して、ライフの残りに関係なく操作キャラが当たった時点で即死となるトゲ状のトラップが配置されていることが多く、同様にこの効果音が鳴る。特に足場を踏み外してトゲの上に着地…といったことが多く、本項目で挙げられているクイックマンのステージでも同様に即死となる、横から発射される太いレーザーの地帯が存在する。
- ボスキャラクターも被撃墜時には「ティウンティウン」と爆散することが多いが、移植作『ロックマンメガワールド』では都合上なのか基本的にSEが抜けることが多い。
- 『X-Ω』では『ロックマン』出身の全機体に被撃墜時の「ティウンティウン」が再現されている。
- シリーズ作品の『2』から『8』では、発売前にゲームをプレイするユーザーからボスキャラクターのデザイン原案を募集するボスキャラデザインコンテストが開催され、採用されるとアレンジの上で実際のゲームに登場、採用者の名前もスタッフロールに記載されるなど、ゲーム業界におけるユーザー参加型キャンペーンの嚆矢となった。
- 『6』では日本国内のみならず、海外からも応募を募った[3]ほか、『8』ではカプコン側から3機のロボットのフレーム[4]が提示され、それに肉付けをしてデザインをしてもらうという形式も行われた。また同作のエンディングでユーザーの原案イラストも紹介されていた。
- 『4』および『5』では、後に『アイシールド21』や『ワンパンマン』を手がける漫画家となる村田雄介氏が応募し、採用されている。他にも『4』では後にイラストレーターとなる榎本よしたか氏が、『7』では後に漫画家となる天野洋介氏が応募し、それぞれ採用されている。
- なお、ロックマンシリーズをコミカライズしていた池原しげと氏や有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏も何度か応募していたがいずれも落選している。当時の稲船敬二プロデューサーが落選の理由について「絵が上手すぎてゲーム用デザインに落とし込むためのアレンジの余地が無かったから」と語っている[5]。
- ゲーム最終盤、各ボスを再び倒すステージが有る(ナンバリングによって、ルート上に決められた順番に戦うタイプと全ボスに通じる複数のカプセルや転送機を通して戦うタイプの二種類が存在する)。もっともこの時点で全ての特殊武器を持っている主人公からしてみれば楽に戦えるため、ファンから通称「被害者の会」と表現されている。
- シリーズ内で最も売り上げが高いのは『ロックマン11』。シリーズ本数が多い分なのかゲーム一本一本個々の売り上げは多くない中、『11』はじわじわと売り上げを伸ばし、2023年にはそれまでの売上最高であった『ロックマン2』を抜き去り160万本の販売数を記録している[6]。
- 上述の曲「Dr.WILY STAGE 1」に歌詞を付けた「思い出は億千万」も有名で、同曲をJAM Projectが歌唱したバージョンも存在する。なお、この歌詞はニコニコ動画のコメント等で複数のユーザーの手により徐々に完成されていったものと見られており、原詞者の特定は難しいとされている。
- 海外版の第一作のパッケージでは青と黄色の全身スーツを着て拳銃を持った中年男性といったオリジナルと大幅に異なる容姿をしていた。この原作とかけ離れたデザインは海外でも話題となることが多く、「Bad Box Art Mega Man(略称・BBA Mega Man)」等と呼称される。
- 第二作からデザインはアメコミ調ながらも国内版準拠となったが、それでもバイザー付ヘルメットを付け拳銃を持った男性とオリジナルとはまだイメージが異なる。なぜそこまで拳銃に拘るのだろうか。第三作でようやく国内版とほぼ完全に同様のデザインとなった。
- 格闘ゲーム『ストリートファイター X 鉄拳』のPS3・PSVita版では、上記の初代海外版の中年男性姿をベースにして「メガマン」名義で参戦している。
- 『ロックマン9』ではファミコンに回帰した作風のため、CAPCOM USAで初期海外版を彷彿とさせる拳銃を持ったアメコミ調ロックマンが販促用パッケージアートとして描かれ、NESソフト風の限定特典も販売された。
- 『ロックマン10』の海外パッケージアートもやはり銃を持ったアメコミ調ロックマンとなっている。
- アメリカの玩具メーカー「Tiger Electronics」製のロックマンの電子ゲームでは、実際に拳銃(弾数制限あり)を持ったメガマンを操作できる。製作側はゲーム本編をプレイせずにパッケージのみを見て作成したのだろうか。
- シリーズに連なる作品である『ロックマンエグゼ』等はアニメ化されているが、初代シリーズの『ロックマン』自体のアニメ化は学習映画用や国外向け作品のみとなっている。
- 『ロックマン8』はナンバリングタイトルでは唯一アニメーションパートによる演出を採用しており、同作では過去作の再現カットを加えたオープニングも存在する。
- 一方、半アニメーション作品として『スーパーアドベンチャーロックマン』が存在する…が、同作は数多の突っ込みどころにまみれ、プロデューサーの稲船敬二氏も手直しが不可能な段階からしか携われなかったため、稲船氏自身が「ロックマンが会社に安売りされていた時期の中でも最低のゲーム」と評している、公式黒歴史作品と化している。ただし、同作では公式設定をリスペクトした描写も存在し、資料的価値が大きい。
- ちなみに『スーパーアドベンチャーロックマン』にもオープニングは存在するが、楽曲は『ロックマン8』からの流用である。エンディングも同様。
- ゲーム業界を代表するゲームの一つとしてロックマンの外部出演は多く、SRW外ではパックマンともゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ」で共演している。
- アメリカで放送されたTVアニメ『Captain N(日本未放送)』では『パルテナの鏡』のピットや『悪魔城ドラキュラ』のシモン・ベルモンドと共に主人公の仲間として共に戦うが、こちらも目の周りが黒く、体の表面が青緑色で腕の部分がオレンジ色と本編とは大幅に異なるカラーリングにされており、「Mega~」が口癖というキャラクターの変更がなされている。
- 本作の100年後が舞台とされている『ロックマンX』シリーズは設定をある程度共有しつつもあくまで別シリーズという扱いだが、『X-Ω』ではロックマン参戦記念として、『ロックマンX』のグッズを含めたプレゼントキャンペーンが展開された[7]。
- 31周年を迎えた2019年に制作されたスマホ用ゲーム『ROCKMAN 20XX ~戦え! TEAM SHACHI~』は『ロックマン2』をベースに「30年後のロックマン」をテーマに描いた「IF」のストーリーとなっている。
- 出版大手の講談社とは積極的なタイアップが行われ、シリーズ作品を紹介する『ロックマン大百科』等の紹介本が同社から多数刊行されていた。
- 同社の漫画雑誌『コミックボンボン』や『デラックスボンボン』では発売前情報や攻略記事が毎号のように掲載、ボスキャラ公募キャンペーンもこの雑誌で案内されていた。また、池原しげと氏や出月こーじ氏によるゲーム本編のコミカライズ版も連載されたほか、他作家による4コマ漫画や読み切り作品も多数掲載されていた。中でも自他ともに認めるロックマンフリークである漫画家・有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏による『ロックマンメガミックス』は、シリアスなストーリーや、原作ゲームを尊重しつつ更にメカニカルにアレンジされたロボットの描写などでファンから高い人気を得た。
- 各紹介本ではボンボンでコミカライズを担当する漫画家諸氏とゲームスタッフとの対談が掲載されたり、先述の有賀氏が監修した紹介本『ロックマン10年史大事典』が刊行されるなどされ、『ロックマン&フォルテ』では有賀氏、出月氏、「ロックマンXシリーズ」をコミカライズしていた岩本佳浩氏がボスキャラデザインを手掛けるに至った。また有賀氏は同作のパッケージイラストも担当した。
- 同社の漫画雑誌『コミックボンボン』や『デラックスボンボン』では発売前情報や攻略記事が毎号のように掲載、ボスキャラ公募キャンペーンもこの雑誌で案内されていた。また、池原しげと氏や出月こーじ氏によるゲーム本編のコミカライズ版も連載されたほか、他作家による4コマ漫画や読み切り作品も多数掲載されていた。中でも自他ともに認めるロックマンフリークである漫画家・有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏による『ロックマンメガミックス』は、シリアスなストーリーや、原作ゲームを尊重しつつ更にメカニカルにアレンジされたロボットの描写などでファンから高い人気を得た。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 後の時代を描く『ロックマンX』シリーズでは、人間同様に思考可能なロボットを「レプリロイド」、従来のプログラムに従って稼働するロボットを「メカニロイド」とそれぞれ区別しているが、本シリーズ時点では区別せず「ロボット」と呼称している。
- ↑ ライトとワイリーが共同開発した作業用ロボットや、脅迫や強奪などの手段で手に入れた他の科学者が開発したロボットを改造した物も、ワイリ-本人はワイリーナンバーズとして数えている。漫画『ロックマンメガミックス』では、世界ロボット連合のデータベース上でワイリーの世界征服計画に使用されたロボットに付される便宜上の登録番号とされており、他の科学者のロボットは同作独自の別のカテゴライズがされている。
- ↑ 『6』が「世界各国の代表として選ばれたロボットが戦って最強を決める大会が開催される」というバックストーリーだったため、コンテストも同様にワールドワイドに展開されることとなった。
- ↑ 双頭型・長腕型・上下半身分離型(いずれも仮称)の3種。実作品ではそれぞれサーチマン・クラウンマン・ソードマンとして採用されている。
- ↑ ちなみに有賀氏のデザインのいくつかは『ロックマンメガミックス』の単行本で紹介されているほか、『8』のエンディングでも紹介されている。
- ↑ ミリオンセールスタイトル|データ集|株式会社カプコン、2023年12月14日閲覧。
- ↑ https://twitter.com/srw_xomg/status/945689757526265856
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