「クワサン・オリビー」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
23行目: 23行目:
 
ダバの義妹かつ婚約者でもあり、兄妹同然に暮らしていた。しかし、物語より数年前に盗賊団に連れ去られ、その捜索がダバが旅に出る目的になっていた。盗賊団に売られた後は正規軍に囚われており、[[バイオセンサー]]の実験台として[[バイオリレーションシステム]]で操り人形にされ、[[オルドナ・ポセイダル]]の特使として現れる。
 
ダバの義妹かつ婚約者でもあり、兄妹同然に暮らしていた。しかし、物語より数年前に盗賊団に連れ去られ、その捜索がダバが旅に出る目的になっていた。盗賊団に売られた後は正規軍に囚われており、[[バイオセンサー]]の実験台として[[バイオリレーションシステム]]で操り人形にされ、[[オルドナ・ポセイダル]]の特使として現れる。
  
ダバは必死にクワサンの記憶と正気を取り戻させようと試み、紆余曲折の末、作品終盤に身柄の確保に成功する。だが、この時点でダバや[[ファンネリア・アム|アム]]達には「目的の為に手段は選ばない」というシビアな側面が身についており、「生きたセンサー」としてポセイダルの元に案内させるわ、ダバを助けるのと引き換えにギャブレーに引き渡すわと、彼女を散々に振り回してしまう。
+
ダバは必死にオリビーの記憶と正気を取り戻させようと試み、紆余曲折の末、作品終盤に身柄の確保に成功する。だが、この時点でダバや[[ファンネリア・アム|アム]]達には「目的の為に手段は選ばない」というシビアな側面が身についており、「生きたセンサー」としてポセイダルの元に案内させるわ、ダバを助けるのと引き換えにギャブレーに引き渡すわと、彼女を散々に振り回してしまう。
  
さらに、バイオセンサーの制御から切り離された影響で、蘇りはじめたクワサンとしての自我と植え付けられたポセイダルの自我がせめぎ合い、精神に変調をきたしてしまう。結局は[[アマンダラ・カマンダラ|真のポセイダル]]の死でバイオリレーションシステムが暴走し、精神を破壊されてしまった。その後はダバによってコアムに連れ帰られ、彼の介護を受けて余生を過ごす事となった。劇中に登場したあらゆる人物に翻弄され続け、ついには壊されてしまった悲劇の少女である<ref name="another">一方、TV版以外の媒体ではまた異なる結末が用意されている場合も有り、特に'''白石琴似氏による[[漫画|漫画版]]では「クワサンの精神崩壊後の回復が示唆される」という幾分か希望の有る幕引きを迎えている'''。</ref>。
+
さらに、バイオセンサーの制御から切り離された影響で、蘇りはじめたオリビーとしての自我と植え付けられたポセイダルの自我がせめぎ合い、精神に変調をきたしてしまう。結局は[[アマンダラ・カマンダラ|真のポセイダル]]の死でバイオリレーションシステムが暴走し、精神を破壊されてしまった。その後はダバによってコアムに連れ帰られ、彼の介護を受けて余生を過ごす事となった。劇中に登場したあらゆる人物に翻弄され続け、ついには壊されてしまった悲劇の少女である<ref name="another">一方、TV版以外の媒体ではまた異なる結末が用意されている場合も有り、特に'''白石琴似氏による[[漫画|漫画版]]では精神崩壊後の回復が示唆されるという幾分か希望の有る幕引きを迎えている'''。</ref>。
  
SRWでは愛称表記が「クワサン」となっているが、ダバ達は「オリビー」と呼び、原作でも第37話「オリビー・クライシス」というサブタイトルの回がある。クワサン・オリビーに限った話ではないが、同作のキャラクター名は姓・名の順と名・姓の順のキャラが混在しており(仲間キャラは姓・名が多い)、彼女のファーストネームは「オリビー」の方。
+
== 登場作品と役柄 ==
 +
原作では「オリビー」と呼ばれるが、SRWでは愛称表記が「クワサン」の場合が多い。「オリビー」表記なのは『[[OE]]』『[[30]]』。
  
== 登場作品と役柄 ==
 
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
=== [[旧シリーズ]] ===
 
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
 
;{{参戦作品 (人物)|第4次スーパーロボット大戦}}
56行目: 56行目:
 
:2020年7月のイベント「希望はいつもその胸に」にて登場。原作終了後設定で、ダバと共に暮らしていた。
 
:2020年7月のイベント「希望はいつもその胸に」にて登場。原作終了後設定で、ダバと共に暮らしていた。
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}}
 
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦30}}
:ミッション「レディ・レディ」から登場。本作では愛称が原作でよく呼ばれていた「オリビー」に変更されている。
+
:ミッション「レディ・レディ」から登場。
  
 
=== 関連作品 ===
 
=== 関連作品 ===
95行目: 95行目:
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[ダバ・マイロード]]
 
;[[ダバ・マイロード]]
:義兄にして婚約者。彼女の事を思いやっていたのは確かなのだが…。
+
:義兄にして婚約者。オリビーの事を思いやっていたのは確かなのだが…。
 
;[[オルドナ・ポセイダル]]([[アマンダラ・カマンダラ]])
 
;[[オルドナ・ポセイダル]]([[アマンダラ・カマンダラ]])
 
:[[バイオセンサー]]の実験台として、[[バイオリレーションシステム]]で操り人形に仕立て上げる。
 
:[[バイオセンサー]]の実験台として、[[バイオリレーションシステム]]で操り人形に仕立て上げる。
101行目: 101行目:
 
:オリビーの監視役。
 
:オリビーの監視役。
 
;[[ギャブレット・ギャブレー]]
 
;[[ギャブレット・ギャブレー]]
:想いを寄せられるようになり、最終的に彼女の為にポセイダルを裏切る。
+
:彼に想いを寄せられるようになり、最終的にオリビーの為にポセイダルを裏切る。
 
;[[ファンネリア・アム]]
 
;[[ファンネリア・アム]]
 
:ダバをめぐる[[三角関係|恋敵]]。ダバを助けたいと思うあまり、最終回ではオリビーの身を賭けた取り引きに打って出る。
 
:ダバをめぐる[[三角関係|恋敵]]。ダバを助けたいと思うあまり、最終回ではオリビーの身を賭けた取り引きに打って出る。
113行目: 113行目:
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
;「うん、お兄ちゃん」
 
;「うん、お兄ちゃん」
:第54話(最終話)「ドリーマーズアゲン」より。全ての戦いが終わるも既にクワサンの精神は崩壊しており、義兄の[[ダバ・マイロード|ダバ]]を昔のように「お兄ちゃん」と呼び無邪気に笑う姿が有った…。
+
:第54話(最終話)「ドリーマーズアゲン」より。全ての戦いが終わるも既にオリビーの精神は崩壊しており、義兄の[[ダバ・マイロード|ダバ]]を昔のように「お兄ちゃん」と呼び無邪気に笑う姿が有った…。
 
:一応主人公側の勝利に終わるのだが、彼女の精神崩壊<ref>[[ギャブレット・ギャブレー|ギャブレー]]曰く「一生治らん」との事。</ref>という[[トラウマイベント|結末]]も有り、素直にハッピーエンドとは呼べない内容である<ref name="another" />。その意味において、[[機動戦士Ζガンダム|後番組]]の[[カミーユ・ビダン|主人公]]にも通ずる場面とも言える。
 
:一応主人公側の勝利に終わるのだが、彼女の精神崩壊<ref>[[ギャブレット・ギャブレー|ギャブレー]]曰く「一生治らん」との事。</ref>という[[トラウマイベント|結末]]も有り、素直にハッピーエンドとは呼べない内容である<ref name="another" />。その意味において、[[機動戦士Ζガンダム|後番組]]の[[カミーユ・ビダン|主人公]]にも通ずる場面とも言える。
  

2021年11月13日 (土) 19:38時点における版

クワサン・オリビー
外国語表記 Quwasan Olibee
登場作品 重戦機エルガイム
声優 木下由美
内川藍維(SRW代役
初登場SRW 第4次スーパーロボット大戦
SRWでの分類 パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
種族 ペンタゴナ星系人
性別
出身 ミズン星・ロージナ
身長 160cm
スリーサイズ B79-W55-H82
所属 ポセイダル正規軍
テンプレートを表示

クワサン・オリビーは『重戦機エルガイム』の登場人物。

概要

ダバ(カモン)・マイロードの養父ダバ・ハッサーの養女。

ダバの義妹かつ婚約者でもあり、兄妹同然に暮らしていた。しかし、物語より数年前に盗賊団に連れ去られ、その捜索がダバが旅に出る目的になっていた。盗賊団に売られた後は正規軍に囚われており、バイオセンサーの実験台としてバイオリレーションシステムで操り人形にされ、オルドナ・ポセイダルの特使として現れる。

ダバは必死にオリビーの記憶と正気を取り戻させようと試み、紆余曲折の末、作品終盤に身柄の確保に成功する。だが、この時点でダバやアム達には「目的の為に手段は選ばない」というシビアな側面が身についており、「生きたセンサー」としてポセイダルの元に案内させるわ、ダバを助けるのと引き換えにギャブレーに引き渡すわと、彼女を散々に振り回してしまう。

さらに、バイオセンサーの制御から切り離された影響で、蘇りはじめたオリビーとしての自我と植え付けられたポセイダルの自我がせめぎ合い、精神に変調をきたしてしまう。結局は真のポセイダルの死でバイオリレーションシステムが暴走し、精神を破壊されてしまった。その後はダバによってコアムに連れ帰られ、彼の介護を受けて余生を過ごす事となった。劇中に登場したあらゆる人物に翻弄され続け、ついには壊されてしまった悲劇の少女である[1]

登場作品と役柄

原作では「オリビー」と呼ばれるが、SRWでは愛称表記が「クワサン」の場合が多い。「オリビー」表記なのは『OE』『30』。

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦
初出演作品。カルバリーテンプルバッシュに乗り敵として登場するが、隠し要素でリアル系ルートのみダバで説得可能。しかしシナリオクリア後にパイロットから外れるため、1シナリオでしか使用できない。ギャブレーの説得条件にも関わる。
その後主人公ジュドーらと同行するとハサンに診察を受けているという説明だけで登場しなくなるが、同行しない展開では少しだけ台詞がある。
説得せず倒すと死亡する。また、登場前にマップをクリアしても死亡した扱いになる。故にスーパー系では絶対に死亡する。
本作では精神崩壊はせず、エンディングではダバと共に農業を営んでいることが後日談で語られる。
第4次スーパーロボット大戦S
基本的には『第4次』と同じだが、最後の登場となるマップ「ポセイダルの野心」では自分からは動かないユニットとなっている。
スーパーロボット大戦F完結編
本作では非戦闘キャラ。ギワザに捕われ、サージェ・オーパスに乗っている。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
ダバで説得可能。カルバリーテンプルに乗る。回避と格闘はエルガイム系でもトップを張るが、聖戦士にかなうほどでもなく、愛がなければ2軍行は免れないか。必修精神コマンドは「」。
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
必修精神コマンドが「信頼」「献身」に変更された。

単独作品

スーパーロボット大戦GCXO
代役とはいえようやく声が付いた。原作通りカルバリーテンプルに乗る。
本作では無条件で生存するが、原作同様に回避不可能な精神崩壊イベントが発生する。
スーパーロボット大戦Operation Extend
非戦闘員のNPCとして登場。
スーパーロボット大戦X-Ω
2020年7月のイベント「希望はいつもその胸に」にて登場。原作終了後設定で、ダバと共に暮らしていた。
スーパーロボット大戦30
ミッション「レディ・レディ」から登場。

関連作品

リアルロボット戦線
ヘルミーネに乗り、殆どのルートで敵として登場するが、いずれも正気のまま仲間となる(ハマーンルートのみ非戦闘員)。

パイロットステータス

精神コマンド

第4次S
根性偵察ひらめき必中信頼熱血
30(敵対時)
集中閃き感応分析期待気迫
30(味方時)
信頼不屈必中激励希望
リアルロボット戦線
隠れ身補給鉄壁集中激励てかげん

特殊技能(特殊スキル)

第4次S
切り払いL3
COMPACT
シールド防御L7、切り払いL7
GCXO
底力L6、援護L3(攻撃のみ)、シールド防御
30(敵対時)
見切りL2、ガードL2、気力+(ATK)、気力+(DEF)
30(味方時)
底力L4、援護攻撃L2、援護防御L2

エースボーナス

1マップに1度だけ、気力150以上でSPが100回復する。
『30』で採用。

パイロットBGM

「エルガイム-Time for L-Gaim-」
前期OPテーマ。

人間関係

ダバ・マイロード
義兄にして婚約者。オリビーの事を思いやっていたのは確かなのだが…。
オルドナ・ポセイダルアマンダラ・カマンダラ
バイオセンサーの実験台として、バイオリレーションシステムで操り人形に仕立て上げる。
リョクレイ・ロン
オリビーの監視役。
ギャブレット・ギャブレー
彼に想いを寄せられるようになり、最終的にオリビーの為にポセイダルを裏切る。
ファンネリア・アム
ダバをめぐる恋敵。ダバを助けたいと思うあまり、最終回ではオリビーの身を賭けた取り引きに打って出る。

他作品との人間関係

ハサン
第4次』や『F完結編』で診察を受けた。
カイ・シデン
リアルロボット戦線』のラズロルートでは、彼に救助され仲間になる。

名台詞 

「うん、お兄ちゃん」
第54話(最終話)「ドリーマーズアゲン」より。全ての戦いが終わるも既にオリビーの精神は崩壊しており、義兄のダバを昔のように「お兄ちゃん」と呼び無邪気に笑う姿が有った…。
一応主人公側の勝利に終わるのだが、彼女の精神崩壊[2]という結末も有り、素直にハッピーエンドとは呼べない内容である[1]。その意味において、後番組主人公にも通ずる場面とも言える。

搭乗機体

カルバリーテンプル
「ヘルミーネ」ともよばれる黄色の塗装の専用機。

脚注

  1. 1.0 1.1 一方、TV版以外の媒体ではまた異なる結末が用意されている場合も有り、特に白石琴似氏による漫画版では精神崩壊後の回復が示唆されるという幾分か希望の有る幕引きを迎えている
  2. ギャブレー曰く「一生治らん」との事。