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2020年12月14日 (月) 23:31時点における版
戒道幾巳 | |
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読み | かいどう いくみ |
外国語表記 | Ikumi Kaidou |
登場作品 | |
声優 | 紗ゆり |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | サブパイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 生体兵器アルマ |
性別 | 男 |
星座 | 双子座(時間経緯では不明) |
年齢 |
8歳(TVシリーズ) 10歳(FINAL) |
出身 | 赤の星 |
血液型 | AB型 |
所属 |
カモメ第一小学校 ジェイアーク |
学年 | 3年1組 |
戒道幾巳は『勇者王ガオガイガー』および『勇者王ガオガイガーFINAL』の登場人物。
概要
寡黙な子供で目立たないが、時折不思議な力を見せていた。しかし、東京タワーへ社会見学の際にEI-01とGGGの戦いに巻き込まれ、東京タワー展望台から投げ出されて自己防衛により自身の封印を解除。本来の使命に目覚めた。
正体は赤の星で生み出された「生体兵器アルマ」の一人であり、幼き頃にジェイアークと共に地球へ逃れ、阿蘇山で偶然保護した戒道夫人によって育てられた。アルマはラテン語で「道具」または「兵器」であるが、別の言葉では「魂」の意。東京中がゾンダーメタルプラントと化す騒ぎの中で姿を消したため、FINALで帰還するまでの2年間家族やクラスメートには行方不明者扱いだった。
使命に目覚めた戒道はゾンダリアン化したピッツァとペンチノンを、元のソルダートJとトモロ0117へと浄解。そして阿蘇山に眠るジェイアークを復活させ、機界31原種との戦いに望む。三重連太陽系の記憶を持ち兵器として自覚のある戒道は地球人に対して一線を引きつつも、自身の正体に戸惑う護を時に導き、また共闘しながら原種を浄解していく。Zマスターとの最終決戦ではソルダートJとトモロ0117と共にザ・パワーの暴走を引き起こし、キングジェイダーごとZマスターの崩壊に巻き込まれ護への感謝の言葉を残して姿を消した。
しかし、実はザ・パワーの反発作用で宇宙の果て「ヴォイド」に飛ばされており、そこで宇宙収縮現象を観測し宇宙の異常事態に気付き、修復したジェイアークで宇宙収縮現象の中心地へと向かう。半年間の連続ESドライブを続けた結果、その中心地が太陽系であった事に驚く。そこでは赤の星が生み出した三重連太陽系再生プログラムであるソール11遊星主と天海護が戦っていた。そして護から物質復元装置のコアである「パスキューマシン」を託されたものの、護を追う遊星主の攻撃の煽りを受けて戒道は生身のままESウインドウを抜けて地球大気圏に放り出され墜落、パスキューマシンも砕けて地球各地へと散らばっていった。その後GGGと接触し、知り得た事実を伝えて協力。GGGと共に辿り着いたレプリ地球で戒道はいち早く事態の真相に気づいたが、ソール11遊星主のパルス・アベルに発見・攻撃され捕縛されしまう。彼女にピア・デケムの生体コンピュータに接続され、ソルダートJに対する人質とされる。しかし、Jの尽力により自力で脱し、パルス・アベルに遊星主の目的は既に達していたことを伝え、ピサ・ソールの消滅を見届け幾多のダメージからついに昏倒。満身創痍のGGGとJやルネから、護と「勇気ある誓い」と共に、ジェイアークのESミサイルで地球へと送り返され、再び家族である戒道夫人の元へと帰ってきた。
周囲に感情を見せず常に寡黙で冷静な性格であるが、それは異星で作られた生体兵器としての自覚から本来の豊かな感情を押し殺しているだけである。内面は友人思いの心優しい少年であり、実は動物好き。兵器としての使命達成だけではなく友達や地球を守りたいという気持ちも持って戦っていた。
なおノベライズ版ではレプリ地球を訪れた際、複製されたGアイランドシティにて自宅に通りがかり、行方不明の息子を想う養母の愛を目の当たりにして、誰もいなくなった養母のベッドの上で一人で泣きながら寝て一晩過ごした描写があり、いつもの落ち着き払った戒道の普通の子供としての一面を見せた。
「生体兵器アルマ」とは赤の星の指導者アベルのクローンを元に、ラティオの遺伝子情報を加えて能力付加された生体兵器であり、兵器としての最終目的は原種との対消滅であったとされる。アベルのクローンを元にしているため、同じくアベルのコピーであるパルス・アベルとは外見が良く似ており声も略同じ。また31体の原種を確実に仕留めるため男女計31体製作されていたが現在は戒道幾巳ただ一人が生き残っている。生体兵器として原種に対する浄解と探知能力を持つほか、自己防衛のための強力なサイコキネシスを持ち、またラティオの持つGパワーとアベルの持つ超能力の複合によって「絶対防御壁」を張ることが出来る。ただし絶対防御壁は大抵の攻撃をシャットアウトすることが出来る代わりにバリアを展開している間は動くことが出来なくなるため諸刃の剣でもある。能力の発露の際には、全身が赤く発光、頭頂にJを象った光輪を抱き、背には孔雀の尾羽に似た形状の光の羽が開く。この変化もパルス・アベルと同一。光の羽を開いた姿であれば飛行はもちろん宇宙空間でも生身での活動が可能である。また、ソルダートJ及びジェイアークはアルマの護衛として生み出されており、もし強大な戦闘能力を持つソルダート及びジェイアークが暴走した際のセーフティとして、アルマは自身が担当するソルダートJ及びジェイアークに対する緊急停止コードを実行する権限を持つ。護がサイボーグ凱に行っていたようにソルダートJに対してアジャストを行い回復させるといった力も持っている。
登場作品と役柄
GGGイベントでの出番はかなりあるのだが、明るい護と違い無口であまり他人と関わろうとしない性格の子供故か、他作品のキャラと絡むことは少ない。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場作品。NPCだが音声収録が行われており、DVEが豊富。一連のガオガイガーイベントでは出番が多いのだが、終盤戦になると全く出番がない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 今回はサブパイロットとしても参戦。覚える精神コマンドがソルダートJとトモロの精神を補完するので使い勝手がかなり良くなる。ついでにというかなんというか気合と覚醒を覚えるため『W』の精神バグ→覚醒による無限行動も使えてしまう。これはひどい。
- スーパーロボット大戦BX
- 本作もサブパイロットとして参戦。担当声優の紗ゆり氏は2012年に亡くなったため、戒道としては初のライブラリ出演となっている。
- これまでの出演作に比べジェイアーク隊の全体的な行動決定権が戒道にある描写が増え、比較的存在感が増した。また、寡黙ながらも子供らしい部分が強調されており、ゲキ・ガンガーを真剣に見ていたりもしていた。
- 終盤でジェイアークともども離脱するが隠し要素の条件を満たせば復帰する。ガオガイガー決戦シナリオでは凱と共に機界新種を浄解、EDでは護と共に星の海へ旅立つ。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 今作ではサブパイロットから外れたが、DVEでボイスがある。初登場時、トライダーG7にガバール星系の技術が使われていることを見抜いた。
- J共々離脱しないため、エンディングでは護の代わりにJたちと共に宇宙へと旅立つ。
単独作品
- スパロボ学園
- ジェイアークのサブパイロット。ただでさえ硬く落ちにくいジェイアークであるのに、戒道の友情でようやく削ったHPを全快される。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- サポートユニット。
パイロットステータス
精神コマンド
サポートアビリティ
- 生体兵器アルマ
- SR。セットしたシューターの攻撃力、命中率大アップ。
- 『FINAL』版名義。
人間関係
家族
- 戒道の母
- 育ての親。慕いながらも別れの時が来ることを覚悟していた為、愛されないように育ったと言い聞かせていたが母のためにも原種を倒すことを考えるようになり、Zマスターと刺し違える際には母のことを思い出していた。そして、遊星主大戦後、親子の再会を果たす。
赤の星
- アルマ
- 自身のオリジナルとも呼べる存在。
- ソルダートJ
- 自身の護衛であり、同じ目的を共にする同志。Zマスターとの戦いでは最期まで共にいる事を望んでいたが遊星主との戦いの後には「もう兵器として戦わなくていい」と戒道を地球へと送り出した。
- トモロ0117
- 同じ目的を共にする同志。最期の時までJ・アルマ・トモロの3人が共にあることを誓っていたがFINALでは無言で戒道を地球へと送り出した。
カモメ第一小学校
- 天海護
- クラスメイト。生体兵器アルマとしては遺伝子データ上の父、あるいは兄弟とも言える。次第に彼を「緑の星のラティオ」としてだけでなく「地球人の天海護」としても認めるようになる。
- 初野華
- クラスメイト。人懐っこい彼女には若干心を開いており、遊星主大戦では護と自分が宇宙から来た事を話し、護を地球に連れて帰ると約束し、それを果たす。
ソール11遊星主
- パルス・アベル
- アベルの分身同士であるが地球人としての心も持った戒道は抗う道を選ぶ。
その他
- ヴァルナー
- 外伝の1つである「海のヴァルナー」に登場するGパークシーのシャチ。同話において、戒道はヴァルナーの隠れファンであることも描かれた。
- ユカ・コアーラ
- 遊星主大戦が始まる前に地球に帰還しながらも記憶を失っていた戒道を介抱してくれたオーストラリアの少女。戒道をテンシと呼んでいる。
- アルエット・ポミエ
- 『ガオガイガーVSベターマン』で出会い、彼女からは憧れの人として見られている。
他作品との人間関係
- 闘士ダブルゼータ
- 『BX』にて、阿蘇山火口で倒れていたところを発見し、彼をジェイアークに保護した。この辺からも戒道の隠れた優しさが垣間見える。その後はブライティクス加入までジェイアークのクルーとして共に原種と戦う。
- ブルーヴィクター
- 『BX』にて、デストルークに抗ったために力尽きた彼を、ダブルゼータ同様にジェイアークに保護した。
名台詞
- 「テンペルム、ムンドゥース、インフィニ、トゥーム、レディーレ」
- 浄解の呪文であり、「ラテン語」である。直訳すると聖域、秩序正しい宇宙、無限、それから、直ちに、帰るとなる。
- 「僕たちは地球の子じゃない…いつか別れの時が来る。だから、僕は誰も愛さず誰にも愛されないように生きてきた」
「僕がいなくなっても誰も悲しまない…君のようにつらい思いをしなくてすむ」 - 養母に連絡を取らなくていいのかと尋ねられた戒道の台詞。原種との対消滅を使命に持つ兵器として生まれた戒道は、己の使命に目覚めると同時に養母に黙って姿を消した。
- 何も知らず育ててくれた養母を戦いに巻き込みたくない彼の優しさでもあり、「いってきます」と地球の家族に言うことができる護への嫉妬も混ざった言葉。
- 「ありがとう…地球の友達」
- Zマスターと共に滅びようとするところに声をかけた護への返答。原種と共に消滅するのは彼の果たすべき使命だったが、赤の星の対原種用兵器に対してではなく、地球の友人として戒道に「死なないで」と言ってくれた護に対し、感謝した。
- トモロ「J…アルマ…」
J「我々は最後まで一緒だ」
戒道「僕らの目的はこれで達成される…」(母さん…) - TV版における最後の台詞。『第3次α』、『BX』ではDVE。
- 「――天海、僕はいつか…謝ろうと思ってたことがある」
「Zマスターとの決戦の直前のことだ。僕は君に『哀れだ』と言ってしまった……」
「あれは…ウソだった。本当に哀れだったのは、僕の方だ。あのときの僕は、それを認める勇気を、持ってなかった」 - 小説版『FINAL』のラストシーン、ESミサイル内での護に対しての告白。TV版では、アルマとしての使命感もあって上記のようにしか言えなかった自分を振り返り、護に謝罪している。直前にも護に「ラティオ」ではなく「天海」と呼びかけており、またこの後の護の予想外な発言に声が裏返るほど驚くなど、Jの言葉を受けてアルマとしての使命から解放されたことを感じさせる。
迷台詞
- 「昔、母さんは! 拾ってきたテレビの調子が悪くなると、いつも! こうやって蹴飛ばしてたっ!」
「おかしいな? えぇいっ! 僕の力では威力が、ええぃっ! 弱いのか? えぇいっ!」 - ドラマCD『宇宙の空は俺の空』より。ジェイアーク内に進入した生物「ポゲチュウ」によりトモロのコンピュータが狂い、妙な言動を取り始める。修理するために戒道はこの台詞を言いながらトモロを蹴り始める。クールな戒道というかアルマに珍しい突飛な行動。地球の暮らしの中で妙なことを覚えてしまったようだが、Jはこれを見て「地球人の暮らしの知恵」と感心していた。なお、この台詞から戒道家は天海家と違い余り裕福ではない事が分かる。また、本編中では息子を失い悲しみに暮れるような姿ばかりが描かれた戒道夫人だが、本来は意外と豪快な性格なのかもしれない。
- (やれやれ……通信機を蹴飛ばしてやろうか)
- そしてこちらが14歳になった戒道が『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』にて覚醒人内の通信機の機能が一部故障したため思ったこと。
- さすがにこの時には精密機器の異常と古いテレビの不具合とは違うことを学んでいたため、考えただけで実行しなかった。