遠見真矢

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遠見真矢(Maya Tomi)

一騎たちと同じアルヴィスファフナーパイロット候補生。活発で優しい女の子だが天然な面もある。医者一家の娘だが、本人は包帯もろくに巻けないほど不器用。料理も苦手な様子。

当初は身体的なハンデがあるとしてオペレーターを担当していたが、後に姉の弓子が真矢の身を案じてデータを隠蔽していた事が判明し、実際は一騎に並ぶ高い適性を有していた。パイロットになった後はマークジーベンに乗り込み狙撃を担当。初めてのシミュレーター戦闘で高い命中率を叩き出し、周囲を驚愕させた。その極めて高い狙撃能力は実戦でも戦果を挙げ、蒼穹作戦においても強力な戦力となり、生存して竜宮島に帰還した。ちなみに、生身でも屋台の射的で景品になっていた本物のライフルを撃ち落とした事がある。

ファフナー搭乗時は性格変化で冷静沈着な性格となる。また天才症候群の影響で観察力・洞察力に優れ、顔を見ただけで他人の考えを見透かしてしまう。それゆえ、人の気持ちに対して敏感で、他人を思いやる優しさに溢れている。一方で、当初ファフナーに乗って戦えなかった事を強く気にしており、総士は真矢の戦う理由を「義務感と孤独」と評していた。

一騎の事が好きだが、親友である翔子の気持ちを知っていた為、自分の想いを押し殺していた。一方で総士には想いを寄せられており、複雑な人間関係が形成されている。また、そのあまりに鋭い洞察力のために相手にとっては心の内を見透かされるような感覚を相手に与えやすく、同世代の者からはやや倦厭されているようである。彼女をファーストネームで呼んでいるのは、親族を除けば翔子やカノン、乙姫くらいで、他の先輩を「名前+先輩」で呼ぶ後輩組も彼女だけは「遠見先輩」と呼んでいる(尊敬や好意を寄せている総士や西尾姉弟でさえも、その例外ではない)。

前述通りシナジェティック・コード値は一騎に比肩するほど高いものの、一騎と違って同化耐性が極端に低い(そのため、実戦参加後は同化を抑える薬を日常的に接種している)。そのため弓子が改竄を行わず最初から実戦に投入されていた場合咲良よりも先に同化現象により戦線離脱していた可能性が高く、蒼穹作戦の成否を左右する事態になっていたことは想像に難くない。彼女が実戦に立ち続けられているのは偏にミョルニアの齎したデータから同化現象の治療がある程度行えるようになったためである。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
初参戦作品。原作の適正の隠蔽イベントは無く、一騎たちと同じタイミングで使用可能になる。原作どおり高い射撃能力を持ち、ガンファイトを所持、精神コマンド狙撃とそれらしいものになっている。
真矢役の松本まりか氏が本作のTV及びラジオCMのナレーションを担当しており、ラジオ版では「あなたはそこにいますか?」という台詞も発している。
スーパーロボット大戦UX
松本まりか氏はシリーズ初出演。今回は隠蔽イベントがきちんと再現されるため、TV版のファフナーパイロットでは最後の加入。当然一周目は撃墜数0なので撃墜数上げがちょっと厳しい。零影への対抗策として実戦投入されるというクロスオーバーがある。

パイロットステータスの傾向

能力値

精神コマンド

総士がいる間はいいのだが、離脱すると防御に不安が残る。なお、最後に覚えるのが「」なのは、一騎との関係を暗喩したものだろうか?

K
集中狙撃必中ひらめき熱血
UX
集中狙撃必中熱血

特殊技能(特殊スキル)

K
C・コード撃ち落としヒット&アウェイガンファイト援護攻撃援護防御アタックコンボL2
UX
シナジェティック・コードL9、援護攻撃L2、援護防御L1、全体攻撃L1、ヒット&アウェイガンファイトL5
ヒット&アウェイは劇場版仕様になると追加される。劇場版のジーベンはP武器メインなのでありがたみ半減であり、そもそも彼女を主力にする場合はとっくにスキルパーツを使っている可能性も高い…。
UXのスナイパー勢はほぼデフォルトでヒット&アウェイを持っているので、どうしてもスキルパーツを温存したいならばTV版の間はメインはロックオン達に任せ、自身はサブユニットとして活躍するといいだろう。

パイロットBGM

「ナイトヘーレ開門」

人間関係

真壁一騎
実は密かに恋心を抱いている。中盤以降に心を通わせるが、明確に恋人になった描写は無かった。
皆城総士
仲間。真矢に対して密かに思いを寄せているが、真矢自身はそれに気付く様子が無い。その一方で言い合いになることも多いが、逆に言えば相手の気持ちを自然と察せる真矢が言い合いにまでなるのは総士くらいなので、真矢なりの甘え方ともとれる。
羽佐間翔子
親友。翔子の事を気遣って一騎への想いを押さえていた。
UXでは死んだはずの彼女とバイストン・ウェルで再会した際は感極まって涙を流し、第三部開始時には共に一騎のリハビリを手伝っていた。
遠見弓子
姉。真矢を危険に晒したくないあまり、真矢の適性を隠していた。
遠見千鶴
母親。母娘でに想いを寄せている状態にある。
ミツヒロ・バートランド
実父。中盤までは父の古い写真機を大事そうに扱っており、父への憧憬を感じさせるシーンも多かったのだが、父の真意を知った後は決別する。
日野道生
義兄、しかし死別してしまった。
日野美羽
弓子の娘で真矢にとっては姪にあたるが、あまり絡んでいない。

他作品との人間関係

ヴァン
考えが見透かされる為か、真矢の事を「苦手だ」と言う。
ロックオン・ストラトス (2代目)ミハエル・ブラン矢島英明
UXにて、蒼穹作戦で北極のミールを狙撃する際に同じスナイパーである彼らからの激励を受ける。また、ロックオンとミシェルは初訓練のコーチで狙撃能力を高く評価していた。
イルボラ・サロ
UXにて、彼の零影によるカモフラージュ攻撃を破るために初出撃する。かつてUXと行動を共にしていたイルボラはUX内の戦力を完全に把握しており、他のスナイパーでは見切られてしまう恐れがあったが、真矢はこの時初めて出撃しため彼のデータにはなく、見事命中させ攻撃の阻止に成功する。

名台詞

「あ、あたしはお姉ちゃんとは違うの!」
一騎を招いての夕食の支度中に姉の弓子から「あんた料理下手なんだから一騎君と住めば?」と言われた時の反応。
「機械を使って人の心を覗いてそれで理解したことになるの? あなたは、一騎くんの何が分かってるの?」
竜宮島を飛び出した一騎とジークフリードシステムを通して感情や思考を共有してきたと語る総士に向かって言ったこの作品をよく象徴している台詞。
真矢の言葉に思う所があったのか、後に総士自身もカノンに対して「クロッシングした程度で相手を理解した気になるのは傲慢だ」と語っている。
「お父さんは、フェストゥムとどう違うの?」
新国連軍に所属する父ミツヒロに島から連れ出されかけて。真矢の意志をまるで考えず、互いに理解し合う事の出来ない父をフェストゥムに例えた。この言葉で、真矢は父と決別することになる。
なお、『UX』では直前の事情からアレンジを施されて使用されている(後述)。
「皆城くん、なんで私の武器ロックしてるの。外して」
初陣でマークジーベンの武装が真矢を案ずる総士によって(味方の窮地にも拘らず)ロックされていたため、普段とはまるで違う淡々とした口調で解除を迫った。
「前は、山に触れているとお父さんの背中にいるみたいな気持ちになれたの。でも…そんな気持ちも無くなっちゃった。お父さんが死んだらしいって聞いたときも実感無くって…」
第24話にて、一騎との会話で。父親と決別した様子が見て取れる。
『K』でもこの台詞があるのだが、ミツヒロが一切竜宮島と関わらないので「お父さん」が誰の事なのか原作未見プレイヤーにはわからない

スパロボシリーズの名台詞

K

「ねえ、一騎君…。やっぱり思い出作りって大切だよね」
「もし、私達だけでフェストゥムと戦う事になったとしたら、もっと戦いの毎日だったと思うんだ」
「そうやって戦いばかりになると、思い出を作るのが怖くなるでしょ? でも、思い出がないと、戦いの後自分の居場所がなくなっちゃって…それで戦いばかりしたくなっちゃうんだと思う。でも、一騎君はそうならないで。戦いばかりにならないで」
「今、一騎君の居場所は、ここだから。この部隊は戦いだけの部隊じゃないから大丈夫だと思うけど…私、ファフナーに乗る前の一騎君の事、絶対に忘れないよ…」
第23話「結成! ディガルド討伐軍」においてアナ姫の部屋で。
(…とうとう、私もはじまったみたい…。私もすぐに行くからね…一騎君…)
ファフナー関係フラグを立てなかった場合のエンディング(通常END)では、「北極海ミールの情報が膨大すぎて、一年たっても子供たちの同化現象の進行を抑える研究が進んでない」という原作以上の悲劇が語られる。
そんな状況の中、一騎の体調が悪化して自分たちもあのようになるのではないかと半ば諦めかけているファフナーパイロットの中で、真矢だけは希望を語り、仲間たちを元気付けるが、最後の最後に心中の台詞としてこの言葉が表示される。
それ以降、真矢がどうなったかは明確にされていないが劇場版に繋がらず、しかも一騎たちの余命が間もなく尽きることが示唆されるという形で幕が閉じるという一連の展開に原作を視聴したプレイヤーの間に大きな物議を醸していた。

UX

「きっとそうだよ。翔子の、島を守りたいっていう命がけの想いが…みんなを、竜宮島に呼び寄せたんじゃないかな…」
第27話インターミッションにて、翔子竜宮島を守るために自爆をしたことで、バイストン・ウェルにいたUXのメンバーが地上に戻れたことを受けて。
ちなみに翔子の生存フラグが立てば、その意味合いと後の展開がだいぶ異なってくる。
「何だっていいです…。翔子が生きてて…本当に、私…う、ううっ…うわぁぁぁん、翔子ぉぉぉっ!」
UX第27話シナリオエンドデモにて、死んだはずの翔子とバイストン・ウェルで再会を果たして。生きていた親友との再会に真矢は感極まって涙を流した。
「お父さん…」
「お父さんは心を持たないフェストゥムと…どう違うの?」
UX第29話シナリオエンドデモにて、三璃紗人異星人フェストゥムでさえも隔てなく受け入れるUXの考え方を「呆れた考え」呼ばわりするだけでなく、洋治の死を嘲笑した父・ミツヒロに失望して。
UXではこのシーンの直前に甲洋のスレイブ型への覚醒があったためか、「心を持たない」のくだりが追加されている。
「霧の中でずっと、あたしはひとりだって思ってた…でも本当は見えてないだけで、周りにはみんながいてくれたんだ! そして、あたしもそこに!」
UX第39話における初回戦闘時の戦闘前会話
ミシェル「大丈夫、真矢ちゃんならできるさ!」
矢島「ゆっくり、落ち着いて。引き金に思いを乗せて…!」
ロックオン「あとは狙い撃つだけだ。スナイパーの見せ場だぜ?」
真矢「はい…!」
UX第39話にて、イドゥンを狙撃する大役を任された真矢に、UXのスナイパー達がアドバイスと共に思いを託す。そして…
「わかってるよ、一騎君。生きて帰る…絶対に! この一撃に…私の、すべてを…!」
狙撃のスナイパー仲間今なお目の前でフェストゥムを食い止めている仲間達、そして隣にいる想い人。その全ての思いを引き金に乗せ、真矢はイドゥンを狙い撃つ。
「わ、私も一緒に教えて、一騎君!」
「私も料理得意じゃないって言うか…。全然、ダメだから!」
UXのEDにて、カノン(フラグが立っていれば翔子)に対抗して、自分も一騎に料理を教えてもらおうとするも…。なお、咲良からは「威張って言うことじゃないでしょ…」と呆れられていた。
なお、原作の真矢は翔子を気遣って身を引いているのだが、UXではそうでもなかったらしい(これは翔子不在時のカノンにも言えるが)。

スパロボシリーズの迷台詞

「お姉ちゃん、まさか…」
UX第26話シナリオエンドデモにて、弓子道生が周りを気にしながら同じ部屋に入って行ったことをボビーミレイナから聞いて。……後々の展開を考えると、そのまさかだったようだ

余談

  • 誕生日が寺田Pと同じ11月11日である。
  • 冷静に淡々と狙撃任務をこなす姿から、ファンからは「マークゴルゴ」という渾名で呼ばれることがある。

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