ゼルヴォイド

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ゼルヴォイド(Zelvoid)

サイバスターによく似た姿の魔装機。无とは無のこと。名称もZeroとVoidという無を表す英語からと思われる。節のある長い尾、牙のような意匠を剥き出しにした顔面、ひび割れた外装、色の統一されていない左右の腕など、不気味な漆黒の装いが大きな特徴。サイバスターの搭乗者マサキ・アンドーは初遭遇時に偽物扱いしたが、エラン曰くこちらがオリジナルでサイバスターが模倣品であるらしい。なお、後述のようにはるか昔から存在していたので、少なくともデザインに関しては模倣の可能性が極めて高い。

エリアル王国のリンプ高原の地下洞には、散り散りに引き裂かれた同型機の残骸が多く眠っている。炭素同位体比測定の結果、1000±50年前ほど昔の遺物ということが明らかにされている。1000年を経た今日までも「戦いに破れた無念」を撒き散らしている。稼働中のゼルヴォイド(オリジナル)は、セニアとデメクサが測定した残骸と経年数を異にする。1000年前のラングランにオリジナルを模倣して量産した人間がいたのかもしれない。本機の外見だけを記録したデータが、ラングランの王室アカデミー(考古学部の機密アーカイブ)に残されているという。

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

エランルートにて、ゼノサキス南宗家の召使いオキュラの口から5万5千年ほど前に隆盛を誇ったトロイア帝国の超古代兵器であることが明かされた。発掘場所はリンプ高原の地下洞最深部(発見された時期はかなり前の出来事といわれているが、詳細は不明)。表面装甲こそ傷ついていたが、ナノマシンの稼働によって保護されていたという。起動が確認されたのは「春秋戦争」の末期頃。自らの意思で動力機関を再稼働させてエランを操縦席に招き入れたらしい。選ばれたエランは精霊ゼルヴの名前をとり、守護名『ゼルヴォイド』とラングラン式の命名を施した。発掘にたちあったラングランのアカデミーと南宗家の召使いセレマ・ゼオラ・オクスティンの修復作業により、「三國戦争」勃発時には戦闘に耐えうるレベルまで再現された。

「ゼルヴィオリア」というポゼッション補助装置があり、『シュテドニアス南北戦争』に参加していた頃のエランはこの装置の力でゼルヴとの同調を果たしていた。ほかでは、「緊急修復装置」という自己修復機能が奥の手として装備されている。本編では使用されないものの、その複製であるゼルヴォイド・ヴァストが同様の装置を使用した際は、複製故かDG細胞のように暴走したり起動しなかったりと恐ろしく不安定な動作となっていた。本機に同様の危険性があるのかは不明。

ゼルヴィオリアを用いない正当なポゼッション発動時は他の魔装機神のようにアストラル装甲が追加されることはないが、機体の色が鮮やかな紫色に変色する。恐らくこれがゼルヴォイド本来の機体色だと思われる。

出自からして所謂オーパーツであり、ブラックボックス部分が多く、場合によっては遺跡に放置されている他のゼルヴォイドの残骸からパーツを流用しているとのこと。整備等が可能である点や、関連機体にデッドコピーであるゼルヴォイド・ヴァストが存在するため、現行の魔装機のパーツがある程度流用可能だと考えられる。また、エランがマルテナ社で傭兵をやっていた理由の一つにゼルヴォイドの解析が含まれている(とはいえ、全てのデータを渡していたわけではないが)。

魔装機神F COFFIN OF THE END

そして最後の物語であるFにて全貌が明らかになる。ゼルヴォイドは、かつて巨人族の長「カドゥム・ハーカーム」に支配されていた事を良しとしなかったラ・ギアス人によって作られた人型兵器であり、その製作時期は古代トロイア文明より遥か前、巨人族が栄えた時代に作られていた事が判明する。しかしその正体は「无」の精霊の力を解放し、自分もろとも巨人を消滅させるという特攻自爆兵器であり、ポゼッション補助装置と思われたゼルヴィオリアはその「信管」であったことが発覚した。エランの機体はその時代の生き残りであり、巨人族の残滓でもあるサーヴァ・ヴォルクルスの復活と共に再び起動したのである。

余談だが、精霊と契約している機体と言う事でゼルヴォイドも魔装機の定義を満たしている。上述の通り、ラングラン製魔装機が作られる遥か以前に作られた機体であるため、現状最古の魔装機と言える。

登場作品と操縦者

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
エランが搭乗。初登場は「エラン・ゼノサキス」または「もう一機のサイバスター」。基本的にマサキのライバルとして立ち塞がってくるが、対ラスフィトート戦では味方NPCとして協力することもある。射程2~5かつP属性の必殺技「アストラルイナー」が強力。能力値は初登場時から終盤まで中ボス程度に留まるので、シナリオが進むにつれて撃墜しやすくなる。対ラスフィトート戦で協力する際は高い攻撃力が頼りになるが、機体性能で対抗できず返り討ちにあってしまうことも。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
味方側の戦闘アニメは右手で剣を使う。そして敵側にはコピー機「ゼルヴォイド・ヴァスト」が登場。
エラン(ラングラン)ルートの終盤から本格参戦。パーゼミュート社のモーダルとエランの師兄ソーンの共謀で奪われた「ゼルヴィオリア」という特殊なポゼッション補助装置を追いかけてアンティラス隊と合流することになる。
その後、エランはソーンとの確執と葛藤のすえ、装置の力に頼ることなく正当なポゼッションを果たした。
無改造であってもそのHPは1万を超える(HP12700・装甲900)。通常形態の最大火力ではサイバスターに一歩譲るが機体性能では完全に優っている。ポゼッションの負荷に耐えるためにアストラル装甲を顕現させる必要もない。どのような目的でこれほどの耐久力を必要としたのだろうか?
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
参入時期は終盤である対巨人戦だが、キャンペーンマップ「太古の恐怖とゼルヴォイド」で使用可能。ボス補正が掛かったようなHP、装甲と回復能力が弱体化、武器射程以外ならサイバスターとほぼ互角。ポゼッション時の火力が最強クラスなのも変わらないため、アタッカーとしては優秀。
シナリオ中ではその開発経緯やゼルヴィオリアの本来の使用法等の謎も明かされた。

装備・機能

武装・必殺技

フロギストンミサイル
カロリック(熱素)に対応するフロギストン(燃素)の光弾を5発撃ち放す。
フロギストンミサイル・ポゼッション
機体全身から紫煙を燻らせたゼルヴォイドが燃素の光弾を発射する。
ストレイングレイブ / 徒雲の型・駆鐵
厚い両刃を備えた両手剣。
ストレイングレイブ・ポゼッション
機体全身から紫煙を燻らせた状態で斬りかかる。
徒雲の型・駆鐵
『COE』で追加された新技。南宗家に伝わる剣技。
ヴォイドリグレッション
ゼルヴの『无へと回帰する力』を限定的に放出する、無差別型の大量広域先制攻撃兵器。本来は巨人族の広範囲教化を防ぐためのバリアのような役割を担っていた。

必殺武器

アストラルイナー
紫の輝きを放つ六芒星魔法陣に「ストレイングレイブ」を突き刺して発動させる強力な魔術兵器。「アカシックバスター」に酷似した形態をもつ(おそらく射撃と突撃の撃ち分けも可能)が、火の鳥は魔法陣を破壊して出現するなど猛々しく、サイバスターの必殺武器にみられる美麗さとは無縁である。
掛け声の「顕現劫滅」という言葉は、おそらく壊劫(仏教の四劫の1つ。「劫火」と呼ばれる大火が世界を滅ぼして、全てを無に帰していく期間)を顕現させるという意味合いだろうか?
壊劫の後を空劫と言い、空=アカシックとの対比も含むのかもしれない。
COEでは若干演出が変わり、足元の魔法陣に剣を突き刺して火の鳥を出現させる。
夢想千鳥舞
ゼノサキス南宗家(エランの血族)に伝わる神祇無窮流奥義。ポゼッションしたゼルヴォイドが六芒星を切り裂き、無数の火の鳥を召喚し攻撃。その後、ゼルヴォイド自身が追撃し下方に叩き落とす。そして火の鳥と追撃後、地面に斬り落としトドメをさす。この際、巨大な火の鳥と化して地面に衝突し、大爆発を起こすという演出が入る。
「真伝・乱舞の太刀」を受けて習得した技で、一部が似た演出となっている。
魔装機神4体のポゼッション時の必殺技とは少々仕様が異なり、「アストラルイナー」の改造を引き継ぐものの、基本攻撃力自体が上昇し、射程は短くなる。グランヴェールの「正伝・火風青雲剣」を凌ぎ、作中堂々トップの威力を誇る(強化などを施した最大威力であれば、ネオ・グランゾンも一撃で沈む)。
COEにおいても最強クラスの火力を叩き出す。

特殊能力

剣装備
切り払いの発動が可能。
変形
巡航形態ゼルヴィアンに変形する(命名者はエラン)
HP回復(小~中)
『魔装機神III』では20%回復。また、奥の手として『強制回復装置』なるものがあるらしい(ゲーム未使用)。
MG回復(小~中)
同じくIIIでは20%回復。
精霊憑依
『POJ』でのラングランルート限定で習得する。味方時での仕様は他の魔装機神と同様。

特筆機能

ゼルヴィオリア
ゼルヴォイドに搭載されていたポゼッション補助装置。原理としては操者と精霊ゼルヴの同調を高めることでポゼッションを発動している。ソーンは「邪神に対抗するための装置」と推測していたが、ラングランルートの終盤では奪われたゼルヴィオリアが搭載された機体は、ゼルヴィオリアを用いて邪神の力を封じ込め行使していた。この点から、この装置は精霊ゼルヴ限定のものではなく、操者と機体に宿した精霊あるいは邪神との同調を高める効果があると思われる。この装置で発動させるポゼッションは魔装機神が発動させるポゼッションとは相違点が多く、作中でも言及されていた。
COEで明かされた本来の使い方は極限まで力を高め引き出した精霊ゼルヴの『无へと回帰する力』を解放する事で敵を無に帰す事(要するに自機もろとも相手を消滅させる自爆戦法)。COEでは爆弾の信管と表現されており、エランは真のポゼッションによって『无へと回帰する力』自体を引き出すことは出来ていたが、ゼルヴィオリアが無かったためにそれを外に開放する事は出来なかった。ROEにおいてエランがポゼッションだと認識していた力は操者が未熟だったために、臨界まで力が達していない状態だったと用語録で補足されている。
ちなみにMAP兵器「ヴォイドリグレッション」はこの『无へと回帰する力』を部分的に放出する武器である。
強制回復装置
ゼルヴォイドに搭載されたレスキューユニット。この機体の本来の用途を考えると、後のことは考えずに自爆する瞬間まで無理やり動かすための機能であると推測できる。

移動タイプ

守護精霊が「无」なのが災いして、魔装機神シリーズでは水辺等の地形に足が引っ掛かったりする。

サイズ

M

機体BGM

「黒い剣聖」
通常時の戦闘曲。
「ゼロ・イグジスタンス」
ポゼッション発動時の戦闘曲。

関連機体

サイバスター
似通った姿を持つ風の魔装機神。時期は不明だが、開発者のウェンディは潜在意識(姉のテューディ)に手繰られるようにアカデミーの機密アーカイブを閲覧。ゼルヴォイドの姿を観たことがあるという。そのときの衝撃は凄まじく、潜在意識の浸食で半酩酊状態だったウェンディの脳にまで鮮明な残像を焼き付けてしまった。これがサイバスターとゼルヴォイドの間に存在する外観類似の真相である。
その後、ラングランの「魔装機計画」に参加したウェンディは、インスピレーションの導くままに設計の不明な内部構造を自らの手で埋めていきサイバスターを完成させている。
ゼルヴォイド・ヴァスト
ゼルヴォイドをコピーした魔装機。属性のない幻の精霊ファルと契約している。外観のみ模倣されたサイバスターと違い、内部構造も未解明のまま盗用されている。
ルザムノ・ラスフィトート
敵対する邪神。
カドゥム・ハーカーム
遥かな太古より因縁となる巨人王。数多のゼルヴォイドと操者が犠牲になる事で滅びており、再びラ・ギアスを支配すべく現れる。

余談

  • 本機体はプロデューサーの寺田貴信氏の要望で誕生した。寺田氏はラジオの第1回で「新章に突入した『魔装機神II』では、人間同士の因縁よりも、サイバスターとゼルヴォイドといった機体同士の因縁の方が中心になって、物語が展開されていく」と語っていた。しかし、『ROE』では伏線を張る程度の出番しかなく、ルート次第ではゲーム中盤以降一切出番の無いままでエンディングを迎えてしまうという…。
    • この点については続編で「ポゼッションに必要なための装置を奪われたため、その原因である男を追っていた」という説明がなされた。
  • 「帝」という単語には宇宙を統べるという意味がある。エランはゼルヴォイドを「神を統括し支配する存在」(魔装機帝)と定義していることになる。この裏付けになるかは不明だが、契約を交わした精霊も他属(炎・風・大地・水)の干渉や弱点が存在しない「无」(無)である。
    • 本編で「魔装機帝」という単語に触れる人物は、現時点でシュウ・シラカワ一人である(戦闘台詞)。
  • 風系の聖位精霊は「空」。ソラを意味する漢字であるが、同時にクウ、カラなどとも読み、無を意味する漢字でもある。対してゼルヴォイドの精霊は「无」。意味深な符合である。