篠原遊馬
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篠原遊馬 | |
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読み | しのはら あすま |
登場作品 | |
声優 | 古川登志夫 |
デザイン |
ゆうきまさみ(原案) 高田明美(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦Operation Extend |
SRWでの分類 | サポートユニット |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
出身 | 東京都 |
所属組織 | |
所属部隊 | 第二小隊 |
役職 | 隊員 |
警察階級 | 巡査 |
篠原遊馬は『機動警察パトレイバー』の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
特車二課第二小隊員の一人で、口が悪くひねくれものの一面もあるクールな性格だが繊細かつ感情的な一面もあり、きっかけ次第ではひとつの物事にとことん突っ走ってしまう部分もある。
実はレイバー製造メーカーで有名な篠原重工の御曹司であり、そのためか隊員達の中でレイバーシステム等のコンピューターやソフトウェアの知識に最も詳しい。しかし、遊馬本人は実父との確執により、実家を話題にされる事を嫌っている。その一方で御曹司の立場を利用して篠原重工に無茶な要求をする事もしばしばある。漫画版・アニメ版ともに終ぞ語られる事はなかったが、実父との確執の詳細は小説版で明かされた。
アニメ版、漫画版では野明のバックアップのみ担当をしていたが、『アーリーデイズ』や劇場版では第二小隊全レイバー並び現場での作戦指揮を担当した事もあった。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 初登場作品。野明との掛け合い要員として音声が収録されている。担当声優である古川登志夫はPV2のナレーションも担当。
- ゲーム中での略表記は「篠原」と野明同様こちらも苗字になっている。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 2018年11月のイベント「二課とソリスの長い一日」にて期間限定参戦。SSRサポートユニットとして登場。本作では略表記は「遊馬」と下の名前になっている。
ステータス[編集 | ソースを編集]
サポートアビリティ[編集 | ソースを編集]
- 遊馬のバックアップ
- SSR。回避率特大アップ、移動速度大アップ。
人間関係[編集 | ソースを編集]
篠原重工[編集 | ソースを編集]
- 篠原一馬
- 実父。篠原重工の社長で犬猿の仲。
- 篠原一驥
- 実兄。既に故人で、詳細は不明だが、自殺だと作中では言及されている。彼の死が父との確執の原因となっている。兄弟仲そのものは親子仲とは違って良好ではあった。
- 篠原雄高
- 祖父。息子や初孫に対してどこか思うところを抱いており、それもあってか遊馬を溺愛していた。
- 実山剛
- 篠原重工の社員。育ての親に等しく「じっちゃん」と呼んで親しんでいる。
特車二課[編集 | ソースを編集]
- 泉野明
- パートナー。次第に好意を持つようになる。
- 太田功
- 同僚だがそりが合わず、よく衝突する。
- 進士幹泰
- 同僚。比較的ウマが合い、『アーリーデイズ』第4話では結託して女湯への覗き行為に及ぶ程の協調性を見せる。
- 香貫花・クランシー
- 同僚。『アーリーデイズ』では彼女に好意を持っている場面が描かれた。
- 山崎ひろみ
- 同僚。
- 熊耳武緒
- 上司。第2小隊における副隊長的ポジション。オカルト話が大の苦手という弱点はあるが、何事も卒なくこなす。漫画版では中盤で隊長命令で彼女と役割を交換することになる。
- 後藤喜一
- 上司。彼に上手くコントロールされてしまう事もしばしば。
名台詞[編集 | ソースを編集]
アニメ版[編集 | ソースを編集]
- 野明「なーにがぴっけるくんよ。人バカにして…」
遊馬「俺もそう思う」 - 『アーリーデイズ』第1話「第二小隊出動せよ」より。篠原の人間として、そのネーミングセンスには常々含むところがあったようである。
- 遊馬「泣いてる場合か! 追え! 戦え、野明! 君のその嘆きを怒りに変え、あの三脚野郎に正義の鉄拳を叩きつけるのだァ!!」
野明「……お…の……おのれェェェェ~!!!」 - 同上。乗機の右腕を千切り飛ばされしょげ返る野明を叱咤激励。…しかし、この後、まさか本当に正義の鉄拳(篠原重工製)を叩きつける事になるなどとは…思っていたかも知れない。
- イネ「兄ちゃん!!」
「え?俺?」
イネ「おのれ警官か!?」
「世を忍ぶ仮の姿だけどね?」
イネ「ほなあれなんとかせい!」
「あれっ?」
イネ「あんなもんあんな所に置いてあったら邪魔でかなわんがな兄ちゃん!」
「移動指揮所かなぁ?あのね?おばあちゃん、ニューヨークの市長さんが来るのは知ってるかなぁー?」
イネ「知らんで?」
「来るのっ!それでね?安全に過ごしてもらうために、あれが必要なの…」」
イネ「おのれに言うてもあかんちゅうのか?」
「ダーメ!!」
イネ「ほな!誰に言うたらええのんじゃ!?」
「誰に言ってもダメなのっ!!さ?大人しく家へ帰って、猫でも抱いてなさい?こんなとこうろついているとロクなことないよぉー?じゃあねー!」
イネ「どないなってもわしゃ知らんぞぉー!?ホンマに、近頃のガキは人の言う事も聞きよらんと…!ムフフゥー…」 - 『アーリーデイズ』第2話「ロングショット」より。ニューヨーク市長来日に備えての警護のため、新宿中央公園に待機していた野明と遊馬。遊馬はトイレに行こうとした時、イネという老婆に声をかけられ、警視庁と書かれた大型のトレーラーを目撃する。遊馬は移動指揮所だと勝手に決め込みイネをあしらう。だがイネの正体は…
- 太田「“仕掛けのイネ”こと伊藤イネ、72歳、爆発物取締法違反等で国際手配中、前科22犯…」
進士「恐ろしいばあさんですねぇ…?」
「今度会ったら殺してやりたいよ…!?」
太田「おまえが、真面目に手配書に目を通しとったら、こんなことにはならなかったんだ!!」
「ああそうかいそうかい…どうでもいいさ?どうせ辞めるんだから…!」
野明「ホントに辞める気なの?」
「あれから三日…俺は未だにこの胸の動悸が止まらんのだ…隊長っ!!俺絶対辞めますからねっ!?」
後藤「辞表が受理されると良いがな?なんせおまえは今回の事件のヒーローだかんな?」
祖父江「おー!揃っとるようだなぁ?隊員諸君!」
「あっ…!」
祖父江「改めて、紹介しよう!一年間、研修隊員として勤務してもらう事になった、香貫花・クランシー君だ、一つよろしく!」
「…辞める…」
野明「ええっ?あんだってぇ!?」
「俺…警官辞めるの辞める…そういう事ですから!隊長、一つよろしく!!」 - 同上のラスト。イネの正体は爆発物取締法違反で国際手配中のテロリストで、トレーラーに偽装した時限爆弾を仕掛けた張本人だったのである。手配書にてその事実を知った遊馬は太田に不手際を責められる中、警察官を辞める事を決めていた。だがそこに祖父江課長が特車二課の制服に着替えた香貫花・クランシーを伴って現れ、香貫花が第二小隊に加わると知って警官を辞める事を辞めると宣言。遊馬の見事な掌返しには野明も呆れ顔で、香貫花が敬礼する姿を以って第2話「ロングショット」はエンディングが流れ幕を下ろす。
- ニュースアナウンサー「現在占拠されてる建物は、国会議事堂、兜町証券取引所、NHK放送センターなど、数十か所に及ぶものと判明し…」
野明の父「えらいこっちゃあ…」
野明「遊馬行こう! ここでやらなきゃ、レイバー隊の名が廃るよ!?」
遊馬「あっ!!」
「(テレビ画面に『反乱の思想的指導者・甲斐冽輝』のテロップと共に甲斐の写真が表示される)」
遊馬「野明、東京へ行くぞ!!」 - 『アーリーデイズ』第5話のラストその5。同話のラストは、甲斐冽輝率いるクーデター部隊の決起によって東京が制圧された事を受け、川井憲次氏作曲の「二課の一番長い日」をBGMに第二小隊のメンバーが東京へ向かうシーンが描かれてスタッフロールが流れる演出となっている。
- 遊馬は休暇の際、実家で実父の篠原一馬と大ゲンカをして飛び出し、進士、香貫花の家を転々とした後、野明の故郷である北海道の苫小牧に身を寄せていた。その際、苫小牧駅構内にある立ち食いそば屋で、かけそばにネギ抜きで唐辛子をガンガンかけて立ち喰いのプロみたいな喰い様を見せる甲斐を目撃しており、ニュース画面に甲斐の写真が表示された際に激しく驚いていた。そして決意を固めた野明と遊馬は東京へと向かう。
- (東京で俺達を待っていたのは…「戦争」だった……)
- 同上。野明と共に帰京する夜行列車内で呟いたモノローグ。短いセンテンスの中に、「戦争」を知らぬ世代の喩えようの無い不安が凝縮された独白を以って、第5話は幕を閉じる。
- 「お前は俺のパートナーだからな、知っていてほしかった」
- OVA第2期最終回より。野明に対して、兄の墓参りに来た際の一言で、漫画版とはまた違った印象を感じる。
- 遊馬「そんな馬鹿な!? じゃ、篠原重工の責任はどうなるんです? 俺だけ処分されて向こうはおとがめなしなんて、喧嘩両成敗ってのが筋ってもんでしょうが!!」
課長「貴様ぁ! 警察を一体何だと心得とる! 捜査活動は親子喧嘩の手段ではない!」
遊馬「偉そうなこと言いやがって! 自分たちだって真相を知りながら、そっちの勝手な都合で裏取引しやがったくせに!!」
課長「だいたい捜査権ももたぬ警備部の人間が、上司の許可も得ず勝手に捜査活動を行なうなど言語道断!」 - 劇場版1より。突然自宅謹慎を言い渡されてその本当の理由を聞かされ、物凄い顔芸を見せながら激怒しての、福島課長との言い争い。
- ちなみに自宅謹慎の理由は、表向きは前日のバイクでの飲酒運転等の違反行為だが、本当は篠原重工が政府に対して圧力をかけたためである。
- 遊馬「俺や野明がどんな思いを。青春の光と影を弄びやがって、あのクソ中年……」
野明「遊馬、カワイソー」
遊馬「呪ってやるーーーーーー!!!!」 - 同上。前述の課長との言い争いの後で実は後藤にいいように利用されていた事を知って激昂する。こちらも遊馬は物凄い顔芸を披露している。
- 「聞いてくれ! ガードロボットは接近させなければ大した事は無いが、なんせ数が多い」
「戦闘は可能な限り避けろ。制御室の占拠が目的だ。先方は太田、野明は後方の警戒に当たれ。一気に突っ走るぞ。突撃ーっ!」 - 同上。東京湾上に浮かぶ「箱舟」内部に潜り込み、中央制御室に向かって突入する際の特車二課第二小隊への指示。
- もっとも、警備用無人レイバー・カルディアの大群の挟み撃ちにあい、望まぬ戦闘に巻き込まれてしまったのだが。
- 遊馬「戦闘は避けろ…っつただろ!」
香貫花「だから、避けたわよ。可能な限り!」
太田「現場に臨んでは、臨機応変! 状況は刻々と変わっているんだ」
遊馬「とにかく、弾は大事にしろよな! 何が起こるかわからんのだ!」 - 同上。カルディアの大群との銃撃戦を潜り抜けた後のコミカルな遣り取り。
- 中でも、香貫花の返答がクールかつシュール。まぁ、特車二課第二小隊だからしょうがない。
漫画版[編集 | ソースを編集]
- 「俺に銃を撃たせろー」
「そう言って命令を無視してリボルバーマグナムをぶっ放す国家公務員がいるって話さ」 - 警察にけじめがないという太田に対しての皮肉、無論彼と喧嘩になった。
- 「レイバー使ってケンカ始める奴も非常識だけど…止めに入った警官がもっと非常識とは…ケンカしてた奴らも災難だったよな」
- 漫画版の序盤、熊耳の指示で工事現場でレイバーに乗り込んでケンカをしていた労働者たちの仲裁をしていた太田が結局、すぐに怒って力づくで取り押さえたことを聞いた時の台詞。遊馬は楽しそうに話していたが熊耳に首根っこを押さえられていらいらしている太田からは柔道の練習の際にこの言葉の報復をすると言われて冷や汗をかいた。
- 余談だが、TV版でこの事件が登場した時は第1小隊がレイバーで説得に当たったが、拳銃を発砲するという太田以上に過激な手段で納めた。
- 「俺が何をやらかしたっていうんだよ。何もしなかっただけじゃないか」
- 中盤、自らが職場放棄をした際にグリフォンが出現し、結局取り逃がした後、自分の処罰が訓告と減俸の処分だけだと聞いた太田から文句を言われた際の言葉。職場放棄の経緯は実家の篠原重工が不正な政治的取引(いわゆる賄賂)を用いて警察に自社の製品であるイングラムを採用させたという雑誌記事が載ったことが遠因となって徐々に精神が疲弊していき(記事に触発された人物による篠原本社ビル立て籠もり事件まで発生した)、とうとう居ても立ってもいられなくなり、社長である父に真相を尋ねに行ってしまったことである。
- 野明「な、名前が思い出せない…」
遊馬「シンプルな名前だと思いましたよ。ザクとかドムとか…そんな感じの…」
後藤「なんだよそりゃ?」 - 「グリフォン」事件の参考人・内海と一緒にいた天才ゲーム少年が、人身売買の被害者の生き残りではないかという可能性が浮上して。とはいえ数か月前に偶然一度会った程度の相手の名前を正確に覚えているわけもなく、見当違いな名前を上げてしまっている。後に「バドだ!」と思い出せはしたものの、それだけでは捜査の大した進展にはならなかった。
- 野明「だってわるいことだよ! どうしてあんなあっけらかんといえる訳?」
遊馬「そりゃあ…悪いことだと思っていないからじゃねえか?」
野明「えー!?」 - 漫画版でバドが自分がグリフォンのパイロットであることを明かし、これまでの破壊活動を楽しそうに話していることを現実だと思えない野明に対して言った言葉。
- 確かに遊馬の言うとおり人身売買の商品にされたバドが一般的な善悪の区別など教わっている訳はなく(なにしろ接している大人たちが犯罪者であり)、野明よりは異常な事態に対して柔軟な思考を持っていることが覗える。
- 「ま、そんときゃおれが…」
- 漫画版最終回より。野明の「嫁の貰い手が無い、こうなったら魔性の女になるか」という発言に対して。
- まごうことなき遊馬の野明に対する愛の告白だが、本人としては意図せずに思わず口をついて出てしまった台詞らしく、彼女から聞き返されるとごまかしていた。
番外編 [編集 | ソースを編集]
- 「98式AV、通称イングラム…全高8.02m、重量6.02t、動力、SCB、駆動系に、SCLMを採用…37mmリボルバーカノン、スタンスティックなどのオプション装備を自在に操る器用さと、抜群の運動性能を誇る…見るものに与える心理的影響まで考慮して設計された、警察用、パトロールレイバーである…」
- テレビ版第13話~第34話冒頭のアバンでのナレーション。厳密には遊馬の台詞ではないが、遊馬役の古川登志夫氏がナレーションを担当している。