エルンスト・フォン・バーベム
エルンスト・フォン・バーベム | |
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外国語表記 | Ernst Von Barbem |
登場作品 | ラーゼフォン |
声優 | 家弓家正 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦MX |
プロフィール | |
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別名 | メトセラの吸血鬼 |
種族 | ムーリアン |
性別 | 男 |
年齢 | 60~70歳 |
所属 | バーベム財団 |
役職 | 当主 |
エルンスト・フォン・バーベムは『ラーゼフォン』の登場人物。
概要
バーベム財団の当主であり、世界を裏で操ってきた暗躍者。TERRAの支援者である。
白髪に黒の紳士服、物腰静かな老人といった風体で、物語序盤では裏社会のトップとして描かれていたが、中盤から彼の正体が断片的に明かされ、遂に終盤の最終局面でその目的が明かされる。
彼は「ナーカルの兄弟」と呼ばれ、かつてMUを追放された生粋のムーリアンである。ラーゼフォンとそれに付随する「調律」のシステムを開発し、自身の世界から、平行世界のこの世界にラーゼフォンを持ち込んでその目覚めまで生き延びた人物である。ムーリアンの余命は不明だが、肉体はあくまで仮初めであり、本質は魂そのものである。
人類がまだ知恵を身についてない何万年も前からムーリアンの王国を築き、身体となるクローンを使い、魂のみ乗り移っては奏者となる「ヨロテオトル」の目覚めまで待ち続けた。そしてラーゼフォンが完全覚醒する直前にヘレナ・バーベムの肉体に乗り移り、ラーゼフォンが魅せる「調律」の世界を望んでいた。しかし、調律の直前に弐神譲二に額を打ち抜かれて死亡。彼の望む「調律」とはどのような世界かは永遠の謎となった(小説版では「宇宙を進化させる」のが望みだったようである)。
TV版では調律が始まった事に恍惚とした表情で歓喜していたが、劇場版では思惑通りの形にならない事に気付いて狼狽。対峙した功刀仁に自分の考えを否定され、激昂した直後に射殺される。
ゲーム『蒼穹幻想曲』ではルートによっては綾人達に真っ向から「調律」を否定され、計画を悉く潰された挙句、最後は自ら最強・最大のドーレム『ゲネラルパウゼ』を駆り、綾人達を力ずくで従わせようとするが、撃破されて最期を遂げる。
彼のキャラクター像は、『劇場版 ルパン三世 ルパン対複製人間(クローン)』に登場する「マモー」から取られている。
登場作品と役柄
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- 今作の最重要要素である、オリジン・ユニットが10万年前に起こした「ゼロポイント・ブレイク」による平行分岐を、全て収束する「ラーゼフォンシステム」を完成させたものの、今回も結末を見届ける事なく命を絶たれる。今作での彼の何よりの失策、それはラーゼフォンシステムの対存在にして天敵であり、全ての世界の脅威と化す最悪の存在を放置してしまった点であろう。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX(MX PORTABLE)
- 初登場作品。ゼーレと共に裏の世界におけるトップであり、「調律」か「補完」かで争う相手。だが、「調律」も「補完」も否定された結果、最期は原作通り弐神譲二に撃たれる。なお発砲の音は原作にはないシーンである。
- 過去にムー帝国の研究者であったという設定が追加され、ライディーンの建造にも関わっていた。ライディーンに「調律」をさせようとラーゼフォンシステムの搭載を目論んでいたが、ひびき玲子に邪心を見抜かれて追放されている。この事で、「ラ・ムーの星」の存在を知っており、ストーリー中でもその行方を追っている。また、デビルガンダムの復活にも関わっており、新世代シャッフル同盟のクローンも作り出した。
人間関係
- 如月久遠
- 同じラーゼフォンの奏者である。なお久遠への覚醒を促す接触シーンはDVD版でしか見られない(放送禁止コードのため)。
- 神名綾人
- 同じくラーゼフォンの奏者。彼にもヨロテオトルの資格を促し、久遠と綾人の「儀式」までは彼の思惑通りであった。
- 神名麻弥
- 久遠の妹。彼の描いた調律は、彼女とは違うものである。
- 功刀仁
- 彼の正体には気づいていたらしく、劇場版では彼を撃つ役目が与えられる。
- 如月樹
- 実はバーベム財団のスパイ。かつては奏者であったが、ラーゼフォンの目覚めには間に合わなかった。
- ヘレナ・バーベム
- 彼の秘書であり、親族者。愛情に似た感情を抱いており、「調律」を見届けるためへレナの方から肉体を移し変えた。その時の姿はヘレナの幼少時の姿であり、彼女もまた奏者の一人。
- 一色真
- 彼にとっては野望の道具であり、「土人形」と侮辱する。
- 亘理士郎
- バーベム財団にとっては彼は敵であり、彼に妨害されていた。エルンストを倒す役目は弐神から申し出た。
- 弐神譲二
- 終盤におけるエルンストとの狂言回しを演じ、「調律」寸前で射殺される事に。
他作品との人間関係
- ゼーレ
- 『MX』では「調律」か「補完」かで争う裏社会の宿敵。
- ウルベ・イシカワ
- 『MX』ではかつてドモン達に敗れ去った彼を甦らせ、自身の野望の道具として利用した。
- ひびき玲子
- 『MX』ではかつてムー帝国の女王だった頃の彼女に仕えていたが、本心では利用しようとしていた。しかし、邪心を彼女に見抜かれ、追放された。
- ひびき洸
- 『MX』でも『SC2』でもラ・ムーの星を狙った。
- ライディーン
- 『MX』ではラーゼフォンシステムの代用品として、その開発に関与していたという衝撃の事実が発覚。だが、「ゴッドボイス」の機能までは把握していなかった模様。
- サイ・サイシー、ジョルジュ・ド・サンド、チボデー・クロケット、アルゴ・ガルスキー
- 『MX』では彼らのクローンを創り出し、ウルベ達や彼らにラ・ムーの星の奪取を命じた。
- 闇の帝王、ムゲ・ゾルバドス
- 『SC2』では彼らの正体について知っていた。
名台詞
- 「いいかね、それまでの単性生殖生物は、増殖したところで自分の遺伝子の複製を作り続けるだけだった。いわばクローンだな。ところがオスとメスが生まれ、互いの遺伝子を交換するようになると、そこで思いもかけないことがおきたんだよ。進化が加速されたんだ。遺伝子の交換によって複雑性が生まれ、進化は加速され、いまのような生物世界ができあがった。それと同じことだよ」
弐神「同じことって言われましても…」
「わからないかね。単純に滅びゆくMUの世界を再び創りだすだけなら、一つでよかった。だが、私はその先を見たかったのだ。宇宙そのものを進化させたかったのだ」 - 小説版終盤で弐神に語った、ラーゼフォンを2つ用意した理由。