アダマトロン

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アダマトロン(Adamatron)

鋼龍戦隊に敗れたナシム・ガンエデンを、ユーゼスがラズムナニウムで再生させたAI1を使って乗っ取り、さらにイーグレット・イングを取り込んで変異した「新人祖」。名前は人の始祖である「アダム」と神の代理人たる天使「メタトロン」に由来する。

その姿は、ユーゼス自身がガンエデンに擬態したかのようなもので、3対の天使の羽と一対の悪魔の羽、下半身は蛇を象り、腰の部分にも悪魔の羽のようなものが巻きついている。

胸にはコアであるAI1が埋め込まれ、顔はユーゼスの仮面を巨大にしたようなフォルム。頭部には天使の輪のようにクロスゲートが鎮座しており、ユーゼス曰く「アダマトロンこそクロスゲート・パラダイム・システム」であるという。しかし、ユーゼスの記憶に欠落があるためか、因果律干渉を最適化するために必要なラプラスコンピューターなどは実装されていない。胸のAI1とその左右にある赤い球体はゾフィーを彷彿とさせる。

その能力により、クストースや四凶の超機人はおろか、ヴォルクルスをも限りなく本体に近い能力を持った状態で召還することさえも可能。ユーゼス自身はこのアダマトロンを持ってゴッツォ家に関わる者やバルマー本星を滅ぼそうとしていたようである。

クロスゲート・パラダイム・システムによりあらゆる因果律を操作できるはずであるが、鋼龍戦隊の存在は消したくても消せなかった模様。理由としては、アダマトロンを完成させるための因子が鋼龍戦隊に関わりすぎていたためと推測される(AI1誕生のきっかけとなったヒューゴ達、覚醒させるために送り込まれたイング、鋼龍戦隊に保護されたイルイなど)。つまり、鋼龍戦隊が存在しないことになればアダマトロンの存在も消滅してしまうため、消すことができなくなる。そして、前述のようにラプラスコンピューターがないために消滅させても影響がない因果を算出することもできず、「自分が受けたダメージをなかったことにする」「クストースなどが配下として存在していることにする」といった大雑把な使用方法しかできなかったと考えられる(それでも強力・凶悪ではあるが)。

鋼龍戦隊をその力で以って追い詰めたが、エア・クリスマスの特攻によってイングに脱出され形勢が逆転。戦隊の猛攻を受け、撃破された。

過去作の大ボスの立ち位置を一気に担ったような存在で、まず真っ先にαジュデッカ、ユーゼスが超越者となるためのプロセスという点では超神ゼスト、アストラナガン(のデッドコピー)を取り込んだ点ではアウルゲルミル、ゴッツォの者がガンエデンを奪い、自ら作り出した存在と対峙したという点ではシヴァー・ゴッツォの操るゲベル・ガンエデン、となる。

ユーゼス自身はこれによって「自らの運命を超える」ことで、新たな世界を作り上げようとしていたらしい。下手をするとこれによって造られるはずだった世界というのはあの「虚構の世界」だった可能性があるが、皮肉なことにユーゼスがそうしようとすれば必ず失敗する運命が待っている。因果の鎖とはそういった、自らの果たそうとしている事柄から逸脱することの出来ない不変のものなのかもしれない。

ユーゼスが「天の配剤」と称する幸運がいくつも重なって出来たことに加え、因果律を歪める存在であるにも拘らず、因果律の番人達が影すら見せなかったことを考えると、アダマトロンが生み出されること自体が因果律によって決定された、単なる予定調和であった可能性がある。だとすると、神の支配を振り切ったと調子づいていたが実際は掌の上だった、という孫悟空のごとき非常に哀れな存在ということになる。

登場作品と役柄

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
ハードルート最終話「古の忌憶」のラスボス機として登場。攻撃力は存外控えめだが、ユーゼスの能力と強烈な特殊効果、そして反則クラスの特殊能力により、歴代でもトップクラスに厄介なボスとして立ちはだかる。唯一の救いはダメージ軽減の特殊能力がないことだが、慰めにもならない。エルヨウン・イェダ・ドーマー以外弾数制なので多くの時間をかけ、なおかつ165発+MAP4発を耐えきればの話だが、それ以外の武装を全弾使わせると最大射程が4になるので、そこから長射程武器でボコボコにするという方法も可能。

装備・機能

武装・必殺武器

エデン・ゲルーシュ
エデン・ゲルーシュ(MAPW版)
翼の基部と胸部左右にある赤い球体を発光させ、無数の黒いレーザーを放って攻撃。MAPW版もあり十字型の範囲で精神使用不可の状態異常付き。ユーゼスはエースボーナスで3回行動して来るため、これを連発されると冗談抜きで全滅が見える。幸いなのは弾数式という点。囮でしのぐべし。
「ゲルーシュ」はディバリウムのMAPWにも使われていた単語。戦闘台詞で「かつてのアダムはエデンの園より追放された……」と言ってる通りヘブライ語で「追放」の意味。
イドオニー・ザアム・カーラー
頭部のクロスゲートからカナフザナヴケレン窮奇王饕餮王応龍皇を呼び出し、一斉攻撃をかける。その後、胸部のAI1の部分から呼び出した者達を巻き込みながら、なぎ払うようにビームを撃つ。ちなみに「死者の霊魂」とは言うが、応龍皇は撤退しただけでまだ健在(あくまでクロスゲートで呼んだため第三次αの世界から持ってきたのかもしれないが)。
ヘブライ語で「イドオニー」(yidoni)は予言者や降霊術者、「ザアム」(zaam)は呪われた、「カーラー」(qara)は召喚。
エルヨウン・イェダ・ドーマー
クロスゲートによって時間と空間を別の世界のそれと交錯させ、敵を異空間に引きずり込んで「古の忌憶」を垣間見せた後、AI1から現出した敵をクロスゲートに飲み込み、バラルの園に落下させたのち空から流体を降らせて追撃をかけ、最後に頭部の仮面にエネルギーを収束・爆裂させて敵を消滅させる。
この「忌憶」の中にはユーゼスと因縁の深い「黒き地獄」「黒き天使」「黒き銃神」「古き人祖達」のシルエットが映る演出があり、ユーゼスと因縁の深いウルトラマンのOPを彷彿とさせる。なお、〆にシルエットが通過する演出があるが、これはゲベル⇒ディス⇒ジュデッカ⇒ナシム⇒アストラナガンの順。しかし、これら「α」の機体が「古の忌億」ならば、OG世界から見てαの戦いは遙か遠い過去のものである可能性が……。
戦闘台詞で「至高の知識が、お前の脳髄を焼滅させる……!」と言っている通りヘブライ語で「エルヨウン」は至高、「イェダ」は知識、「ドーマー」は死による沈黙。そのため、知恵熱とか言われることも。

特殊能力

HP回復(小)
今作では、何故かボスクラスでも回復能力が控えめである。
フルブロック
状態変化無効。セオリー通りに「直撃」で抜けばいいのだが。
エネルギー吸収
被ダメージの1%だけENを回復。EN回復の完全上位互換であり、このおかげでEN切れを狙う方法が使えない。EN回復は手番を回さなければいいのに対し、こちらはHPを削るとENを回復されてしまう。1%と言われると少ないように聞こえるが、数十万のHPを持つボスが持っているとなると数千回復することになる。
監視の目
HP10%以下で「必中」がかかる。厄介なのは特殊能力の上に条件がHP減少であり、さらに起動判定がHP回復より前に来るため、防ぎようがないこと。対策らしい対策としては、これがかかったらEPに手番を回さないこと。かからせないようにするには、11%から一気に削りきるしかない。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

LL

機体BGM

「ULTRA ONE」
専用BGM。意訳すれば「全てを超越した唯一の存在」だが、曲名からしてまんま「ウルトラマン(ULTRA MAN)」のもじりである(「ZEST SEVEN」の件からしてONEは「初代ウルトラマン」とのダブルミーニングであろう)。

対決・名場面など

関連機体

メモ