鉄壁

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1ターンの間、自機の戦闘での被ダメージを1/4にする(古いシリーズでは装甲値2倍の効果だった)精神コマンド。 略字は「鉄」。

1ターン持続する精神コマンドの常として、同じ防御・回避系コマンドで1回限りの効果であるひらめき不屈に比べて消費SPは高く設定されている事が多い。 攻撃を完全に無効化する訳では無い一方で1ターンの持続という性質上、対ボスなどよりも雑魚の真ん中に突っ込んで集中砲火を受ける状況に対して強い。

イベントによる強制的な被ダメージを防ぐことはできない。またバリア特殊装甲がない限り、原則的に最低ダメージは10(無限のフロンティアEXCEEDでは、最低ダメージ1)。しかしバリアなどがある場合、バリアの効果を受ける前の段階でダメージ値を処理するようになっている作品が多いため、EVA初号機など無効化系バリアを持つユニットの場合は非常に硬くなる場合が多い。

装甲の高いユニットに必中+鉄壁をつけて敵ユニットのど真ん中に突っ込ませ、反撃で削るという使用方法が一般的である。ただし両方使用した際の消費SPは馬鹿にならないので、多用はしづらい。闘志激闘とも相性が良いが、後者はコストの問題に加えて存在も使用者もレア。ダメージが軽減するという効果から、援護防御担当が用いても効果が高い。比較的鉄壁の消費が抑えられているキャラには援護防御を養成してやると、活躍の選択肢が増えることだろう。

ボスがイベントで使ってくる事が多い精神コマンドでもある。万単位のHPを持つボスがこれでガチガチに固まってしまうとHPを削るのに恐ろしく時間がかかるようになってしまうが、精神コマンドの使用をやめさせる手段が用意されている事が多い。

登場作品

スーパーロボット大戦α以前 / スーパーロボット大戦A(GBA版) / スーパーロボット大戦COMPACT3
SP消費30で装甲2倍が基本。元々の装甲が無改造でも高い防御力を得る事が出来る。ユニットの装甲値次第では、10000以上の装甲値を得る事も可能で、正に「鉄壁」となる。内部的には131070~(65535×2、特殊能力により更に上昇する)というアホみたいな数値まで上昇する事が出来るのだが、流石にゲーム中では15000前後が限界である。
スーパーロボット大戦α外伝以降
被ダメージを1/4に。SP消費は固定だと25~30程で、個別設定の場合は15~30前後の場合が多い。元々の装甲に手を加えた機体でないと、相応のダメージを受けてしまう仕様になった。
スーパーロボット大戦NEOスーパーロボット大戦Operation Extend
Lv1~3のレベル制で、レベルが上がると被ダメージの低減量が大きくなるが、消費SPは増える(Lv1で消費SP10、被ダメージ-30%)。OEでは消費SPが増えたが、閃きの効果が大きく下方修正され不屈もNEOの仕様を引き継ぎ必ず10とはならない上、敵の数が非常に多く集中攻撃を喰らいやすいゲームバランス上、相対的に価値が増した。
無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
3ターンの間、自分のDEFを+20%。強制GUARD判定にはならないが、長時間被害を減らせる強みを持つ。消費SPは楠舞神夜45、KOS-MOS30。
無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
3ターンの間、自分の被ダメージを-30%。前作より弱体化し、HPが削られた状態で必中熱血を使われると防ぎきれないことも。今回は不屈が強制GUARD判定になるため、より脆弱さが際だつことに。逆に言えば、敵が鉄壁をかけても削りやすくなった。消費SPはネージュ・ハウゼン楠舞神夜が70、KOS-MOSが60に増加。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
旧来の戦闘システムにより効果も従来の物に戻ったが、補正が3倍に上昇している。従来のシリーズ通り回避率が上げずらい中、フル改造でも数発で落ちる程敵の攻撃力がインフレしている本作中盤以降でも壁役をこなせるようになるため、効果は高い。

関連作品

リアルロボット戦線
消費SP30、1ターンの間、受けるダメージを半分にする(装甲値は変化なし)。

主な使用者

傾向としては『装甲の厚い機体に乗っている』『多人数乗りユニットで体格が大きい』『やや臆病・引っ込み思案』『スタイル抜群の女性』と言ったキャラが持っている事が多いが、絶対ではない。

兜甲児
ミスター鉄壁。ただでさえ硬いマジンガーZの装甲をフル改造し、更に鉄壁+必中をかけて突っ込ませるとまさしく「鉄の城」になる。装甲フル改造の鉄壁マジンカイザーは、ラスボスの最強攻撃すら3桁ダメージにしつつ、特殊能力HP回復でそのダメージすらも回復する。しかし、このHP回復が邪魔になる事も多々ある。折角発動した底力の補正値が消されてしまう事で、与ダメージが増えてしまい敵によっては撃墜されてしまう危険も。
西川大作
彼に限らず、多人数乗りメカの中で体格の大きいパイロットは鉄壁を習得する事が多い。
ゴルディーマーグ
登場したのはαシリーズだけだが、鉄壁の消費SP10と、まさに究極の鉄壁使い。加えて、合体攻撃の為にガオガイガーとその後継機の小隊に入れるのが鉄則の為、広域バリアの対象になり更に堅牢になる。駄目押しとばかりに、小隊長能力底力勇者、高い防御値を全て兼備し、防御面では死角が欠片もない。彼の前ではマジンカイザーグレートマジンガー真・龍虎王といった防御系の特機でさえ霞んで見える。
ダイク
版権キャラ版のラッセルと言うべき人物。鉄壁は20と低消費、不屈の消費SP10、援護防御はL4まで成長、防御値も高めと、防御系サブキャラの頂点。
鈴原トウジ
スーパーロボット大戦MXではEVA3号機に乗って自動参入。「鉄壁」+「A.T.フィールド」で無敵の守り……とは行かず、MXではIMPACTに引き続き防御や「鉄壁」の修正がバリアより後に適用される為、「A.T.フィールド+防御で8000相当の攻撃を無効化」が出来なくなっている。
ラッセル・バーグマン
ディフェンスに定評があるサポートのプロ。彼一人で自軍をほぼサポートできる。後は祝福を持つパイロットがいれば完璧。
カイ・キタムラ
攻撃面では文句のないパイロットだが、ひらめき不屈を持っておらず、回避率も突出して高いわけではないので、敵の攻撃を凌ぐのには鉄壁を使うことが多い。消費SPも安くはないので、集中力SP回復が欲しい。現行のOGシリーズには覚えていない。
ゼオラ・シュバイツァー
メイン機体がリアル系のビルトファルケンなのに、作品によってはひらめき不屈が無く鉄壁を持つ場合がある。彼女のお堅い性格を反映しての事だろうか。機体との相性が悪いだけでなく、保険とするにはSP効率も悪いので、実質死に精神。一応、援護防御との相性は悪くないが…。
シュウ・シラカワ
乗機のグランゾン歪曲フィールドのおかげで鉄壁を使わなくても硬いことと、反撃戦法に使ってもカウンターで敵を撃墜することもあって、援護防御役に組み込む場合を除き、有効性があるかどうかは微妙。ただしパイロットブロック持ちでもあるため精神禁止の攻撃を持つ敵に対しても問題なく使えるのは利点。
ミオ・サスガ
大地の魔装機神ザムジードの操者。言うまでもなく相性は抜群。作品によっては覚えていないこともあるが、魔装機神シリーズおよび第2次OG(つまりOGシリーズ全般)ではすべて所持している。こちらもパイロットブロック持ちなので解除される心配は不要。
楠舞神夜
無限のフロンティアのヒロイン。消費SPがやや高めだが、神夜は打たれ弱いのでボス戦では必須。しかしEXCEEDでは鉄壁だけで強敵の猛攻から生き残るのは難しく、強制回避援護防御等他の防御手段も駆使する必要性が生じてきた。
カッツェ・コトルノス
バレリアネア塔での決戦時にHPが40%以下の時に使用してくる。しかし、この時のカッツェのHPはラスボスより高いというとんでもない事になっている為、下手すると長期戦になる恐れがある。