西条涼音
西条 涼音(さいじょう すずね)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 第3次スーパーロボット大戦Z(時獄篇 / 天獄篇)
- 声優:柚木涼香
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:女
- 年齢:21歳
- 所属:陣代高校2年4組副担任兼ボランティア部顧問(教育実習生)
- 趣味:オカルトサイト巡り
- キャラクターデザイン:大籠之仁
ヒビキ・カミシロの通う高校の教育実習生。担当科目は現代国語。校内には「サイジョウ」姓の教師がもうひとりいることから、「スズネ先生」と呼ばれており、自身もそう呼ぶよう生徒達に勧めている。
研究学園都市で試験的に導入されている特別教育実習生であり、大学生ながら一年間の学校赴任が認められている。 世話好きで人当たりがよく、加えて美人ということもあって一部の男子生徒から絶大な人気を誇る。
真面目で責任感が強く、学園都市で勃発した戦闘に巻き込まれた事からヒビキと共にジェニオンに搭乗する事になった。基本的には火器管制と索敵、TS-DEMONの制御を担当するが、操縦技術も(素人よりマシというレベルだが)一応はあるようで、DLC「スズネ出撃」では一人でジェニオンを動かしている。
ボランティア部の立ち上げの際は顧問に就任し、彼と彼の学友達が戦闘に参加している事を学校側に隠す等、彼らをサポートするようになる。
ヒビキと同じくオカルトの趣味があり、彼が「ナイト」のハンドルネームでアングラサイトに書き込みをしていることも知っているが、ヒビキからは口止めをされている。オカルトフォーラムは時獄篇では3話のエンドデモにしか出てこないが、その中に彼女の書き込みがあるかは不明。
ちなみに20歳過ぎのためか、たまに酒を飲んでいるらしいシーンがある。
普段は穏やかな性格であるが、突如として冷徹かつ物事を達観したかのような別人格が現れる(こちらの別人格を設定が判明するまで便宜的に「裏スズネ」と呼称する)。常に歪んだ笑みを浮かべ言葉遣いも粗暴なものへと変貌、性格そのものも攻撃的となり、マオとミサトの酒盛りに乱入して騒ぐなど普段のスズネから想像も付かないような行動にも及んでいる。
元は異世界からの転移者であり、同郷の人間もいないため正確な素性は実は不明。また、勉強に明け暮れていたため恋愛経験がほとんど無く、気になる人もいない事を気にしている。
時獄篇第1話「禁忌と言う名の希望」冒頭では、何かを感知して勝手に起動したデイモーンに攻撃されている。この時だけならヒビキが狙われたとも取れるのだが、「スズネ出撃」では何者か(恐らくサイデリアル)にコントロールを奪われたアクシオ・ナイトバードに攻撃を受けている(この時は一人でジェニオンに乗っていた)ため、何かしらの関わりがあると考えられる。
二面性について
裏のスズネの存在からスフィア・リアクターとする指摘も存在し、また冷徹な言動をとる裏のスズネこそが本来の彼女のパーソナリティなのではないかという説もある。
ヒビキを含む周囲はこの二面性あるいは二重人格について「ストレスが原因による豹変」という見解を示しているが、普段のスズネとの記憶の共有が見られず、またスフィアの存在などについても既知であるなど明らかにそれだけでは収まらない描写も見受けられる。
仮にストレスによる豹変であるならば、ある程度の時間その状態が続くはずだが、スズネの場合、会話の最中に裏スズネが突然出てきては次の瞬間引っ込み、本人はそのことを自覚していない、というパターンが大半であり、「豹変」というよりは「本性が表に出始めている」という見方をしたほうが納得できる。この話題になった際の会話では、シュレードも「あちらの方が本来の彼女かも知れない」と述べている。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。担当声優の柚木涼香氏は真・魔装機神にてミラ・グラム・カーリナ役を経て、正規スパロボ作品および版権系作品へは初参加となる。正式登録後の初戦闘である5話終了後、ジェニオンに乗る際のパイロットスーツの露出度が高い事に不満を持ちAGに詰め寄るが、デザインは「自身の深層心理を形にした」産物であると言われたことで速やかに追求をやめた。また戦闘時は眼鏡を外すが、スーツの機能によって視界の空間を歪ませて眼鏡のレンズの代わりとしている。
- 顔グラフィックは「スズネ先生」が8枚、「裏スズネ」が4枚にメガネの差分を合わせた22枚。このうち、「裏スズネ」の方には口もとに手をやっているものが没データとして存在。
パイロットステータスの傾向
能力値
DLC「スズネ出撃」では一時的にメインとなるが、技能無し、地形適応がALLB、能力はレベル1のヒビキより少し上、というだけで非常に弱い。もっとも敵がそれ以上に弱い上に気力150の状態から始まるのでたいした問題ではないが。
精神コマンド
パイロットBGM
- 「瞳の中の明日」
人間関係
- ヒビキ・カミシロ
- 生徒であり、パートナー。彼の小論文がネット上での書き込みと同じ癖がある事を見抜き、彼が同じ掲示板を閲覧する「ナイト」である事に気づくが、その手の話題を持ち出すと彼に話題を変えられてしまう。
- AG
版権作品との人間関係
- 千鳥かなめ、常盤恭子
- 生徒。
- 神楽坂恵里
- 同僚であり、先輩。
- 流竜馬 (OVA)
- 時獄篇では陣内高校の用務員になったため、同僚。大人の教育者として部隊の少年少女達についてよく2人で話し合っている。
- 不動ZEN
- 涼音の二面性について知っている節がある。
- ゼロ
- 彼をコードギアス原作では誰も呼ばなかった「君」付けで呼ぶ。彼の年齢が自分が受け持つ生徒たちと同年代と知っているためだと思われる。
名台詞
戦闘台詞
- 「感じる……禁忌の力を……!」
- ヴァナルガンド使用時の台詞の一つ。「禁忌の力」とは次元力のことだが、この時のスズネは通常の状態。「次元力=禁忌」という認識をどこで得たのかは不明である。そして次元力を「感じられる」ということは、その時点でもはや普通の存在ではないことになるが……。
- 裏スズネ「ぼさっとしてるな。敵が来てるぞ」ヒビキ「は、はい! 行きます!」
裏スズネ「さっさと敵を追え!」ヒビキ「りょ、了解!」
裏スズネ「ヘタクソが! どういうつもりだ!!」ヒビキ「これ以上は食らいませんよ!」 - 「裏スズネ」が出てきた時の掛け合いの数々。人によっては別のキャラクターを連想するかもしれない。
- 裏スズネ「哀れだな、ガドライト・メオンサム」
ヒビキ「その業は、俺達が終わらせてやる!」 - こちらは対ガドライト。
インターミッション
- 「私は私の生徒を守るためにこのロボットに乗ろうと思ったんです!」
- 「教師とパートナー」より。この決意表明に応えるようにTS-DEMONが駆動し、ジェニオンはその力を見せる。ガイ起動時の状況も考えると、彼女の存在がジェニオンに何かしら影響を与えたとも考えられるが…。
- スズネ「コ・パイの私や、整備担当のAGさんは不要だって言いたいの!?」
「ううん、思ってる! 私には分かるんだから!」
裏スズネ「……まあいい。いい機会だ、身の程というものを教えてやる」
「AG。まだ訓練エリアにドローンは残っているか?」
「私もジェニオンのパイロットの一人だ。戦えるってことをヒビキに見せてやる」 - 「スズネ出撃」より。ヒビキの言動に腹を立てた直後、いきなり普段とは別人のように変貌。一人でジェニオンに乗って飛び出してしまう。なお「コ・パイ」とはサブパイロット(副操縦士)の意味で、『機動戦士Ζガンダム』などで用いられる用語である。
- (私……一体何に腹を立てていたんだろう……いくら怒ったからって、一人でジェニオンに乗って飛び出しちゃうなんて……)
- スズネ(行こう、ジェニオン……私に力を貸して!)
裏スズネ「フ……いい調子だ。これなら戦える」 - 「スズネ出撃」にて。TS-DEMONが起動した途端に口調が変わっている。さらに……。
- 「ハハ! 悪くないな、この気分!どういう事情か知らないが、向かってくるなら潰すまでだよ!!」
- 初戦闘時。もはや別人である。
- (戦うのって気持ちいいかも……)
- 戦闘マップクリア時。表スズネの状態だが、口元に浮かぶ笑みが……。
- 「本当の私は弱くて、臆病で……」
- 「闇の詩」にて、墓穴特訓でまだ土の中に埋まったままのヒビキに向けての独白。直後にアンナロッタの攻撃を受けて中断のやむなきに至り、続きは不明。
- 彼女が本当に弱くて臆病な存在ならば、絶対的脅威を知った時、どうするだろうか?
- (でも、何だろう……心の底で何かが動いてる……)
- 同マップにて、ヒビキに手を引かれてジェニオンのところに急ぐ際に。スズネの心の中で蠢くもの、それは……。
- ヒビキ「限界か…!」
スズネ「でも、これで発動条件が少しはわかるかも…」
ヒビキ「それは生きて帰ってからの話です!」
スズネ「その通り! 行くわよ、ヒビキ君!」
(何だろう…体が熱い…) - 「闇の詩」でジェニオン・ガイが起動した後、元に戻った際のやり取り。ジェニオン・ガイ……ひいてはその本来の力たる「いがみ合う双子」と彼女の関係とは?
- 「最初に言ったはずよ。私はみんなに学校生活と戦いを両立して欲しいって」
「それが出来ないのなら、私にも考えがあるって言ってるのよ!」
「よろしい。では、さっさと敵を片付けて!」 - 29話「夏の始まり」での戦闘前会話より。この時はいつものスズネなのだが、言い回しが微妙に裏スズネに傾いている。
- 裏スズネ「グロな連中と戦うのは趣味じゃないがな」
スズネ「ヒビキ君、どうしたの! 敵は目の前にいるわよ!」 - 34話でインベーダーと遭遇した際のやり取り。人格が入れ替わっている際の記憶は(いつもの)スズネにはないようだが、ここからするとどうも二面性(二重人格?)であるという認識自体がないようだ。記憶の欠落による影響も見られないことを考えると、どこかで整合を取らないと表のスズネの記憶が破綻するはずだが、詳しくは不明。
- 「爽やかで暖かい…まるで5月の太陽のような人ね」
- アドヴェントを評して曰く。
- 裏スズネ「思い知ったか、クズ共が」
スズネ「……これでミスコンの続きが出来るわね」 - 「強き事は美しき哉」にて。この後、怒ったブライトから撤収命令が出され、投票にゆだねられたミスコンの結果はヒビキの一票を残して票割れ。その一票を投じる相手についてはAGへの質疑応答によりスズネに決まることに。
- ちなみにこの時AGが出した質問はヒビキの女性の好みについての二択×3だが、内容は「お淑やかor活動的」「穏やかorキツイ」「清楚orセクシー」。どう考えても表スズネと裏スズネの比喩にしか見えないのだが……。
- 「見苦しいな……」
「いがみ合う双子……やっと、その発動条件がわかったよ」
「一人の人間の中に存在する相反する感情……お前の中の諦めと怒りが、スフィアの力を引き出していると見た」 - 「全ての世界……か」
- 「存在する全ての世界を守る者」と自分たちを称したアドヴェントの言葉を聞いて。
- 「似た者同士は引かれ合う…。だがお前は、ヒビキの中に自分とは決定的に違うものを見つけた…その瞬間、好意は憎しみに変わる。まるでいがみ合う双子のように」
- 58話でのガドライトとの戦闘前会話より。このステージ以前にも何度かあるのだが、この状態のスズネはまるでスフィアや次元力について理解しているかのような言動が目立つ。
- 「話してなかったっけ? 私、4年前にこの世界に一人で飛ばされてきたって」
- 59話のシナリオデモより。「この世界」がどのような意味かは不明だが、陣代高校があることを考えるとADWのことだろう。
- 「何をしている、ヒビキ。まだ課題が終わらんのか?」
「馴れ馴れしいな。ちゃんと西条先生と呼べ」
「それともお前……私のプライベートレッスンが望みか?」 - 多元宇宙迷宮にて。この迷宮は可能性の世界であるが、彼女のパイロットスーツのデザインとそれが深層心理に依拠することを考えると、本気でこちらがスズネの「素」である可能性はある。
- 「認めろ、ヒビキ。それがジェニオンの真実だよ」
- 天獄篇の予告より。彼女は何を識っているのだろうか…。
- 対面しているヒビキの表情からするとネガティブな内容のようだが、彼がリアクター足りうる感情は「絶望の中の希望」と「希望の中の絶望」である。なれば、ヒビキにとって「禁忌という名の希望」であるジェニオンの真実とは、そのさかしまたる「絶望」なのだろうか?
迷台詞
- スズネ「こっちを見ないで!」
ヒビキ「何ですか、その格好は!?」
スズネ「知らないわよ!どうして、ロボットに乗ったらこんなに露出が多くなるのよ!」 - 時獄篇第5話にて自分がいつの間にか露出の高いパイロットスーツを着ているのをヒビキに見られて。AG曰くジェニオンの機能による深層心理の表れのようだが、そうであるとすると本当に「裏スズネ」が素である可能性が……。
- スズネ「…あ…飛んだ…跳ねた、転んだ……可愛い…」
ヒビキ「スズネ先生…?」
スズネ「べ、別に私…ボン太くんなんて見てませんから!」 - 時獄篇第9話にて、ボン太くんを見た時の反応。盛大な自爆である。
- 「飲まなきゃやってられないわよ! 特にこの1週間は!」
「さあ歌いなさい、ムッツリ5! 禁じられた歌を!」 - 「女神の来日」エンドデモにて、ヒビキ達への無茶振り。完全に酔っ払いであるが、35話での会話を信じるならばミサト達の酒盛りに混じっていたのは裏スズネの方である。表と裏の距離が近づいているのだろうか?
- 台詞自体の元ネタはこの人。
- スズネ「独り身オンナの友の三姉妹です」
ミサト「ねたみ、ひがみ、そねみ……ね」
ヒビキ「す、スズネ先生……」
スズネ「安心して、ヒビキ君。緊張感をほぐすための冗談だから」 - 「神と悪魔と人」にて。確かに甲児の緊張を解くことは出来たが、引き換えに部隊員から盛大に引かれるハメに……。
- 「単機…シングル…お一人様か…」
「はぁ~あ…」 - 「フィーリング・カップル」にて、アドヴェント登場前にヒビキが戦闘した場合の戦闘前会話より。
余談
- 彼女の名前を鈴音と間違って覚えているプレイヤーも多いが、正しくは涼音である。
- 天獄篇の予告ではジェニオンに対する口ぶりからAG同様、ジ・エーデル・ベルナルとの関連が噂されている(涼音→スズネ→鈴音→鈴鳴る→ベル鳴る→ベルナル。また、エーデルはドイツ語で「最高の・最上の」といった意味合いがある)。上述のオカルトフォーラムでは「黒のカリスマ」のHNを使う人物が書き込みをしている。唯一、彼と共通するのは趣味のオカルト要素である。
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