ガンレオン

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ガンレオン
登場作品

バンプレストオリジナルZシリーズ

デザイン Mがんぢー
初登場SRW スーパーロボット大戦Z
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 修理工作マシン
スフィア搭載機
全長 43.4 m
重量 165.3 t
動力 スフィア「傷だらけの獅子」
開発者 不明
所属 ビーター・サービス
パイロット
【メイン】
シエロ・ビーターランド・トラビス
【サブ】
ランド・トラビスメール・ビーター
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ガンレオンは『スーパーロボット大戦Z』の主役メカの一つ。

概要

ビーター・サービスの運用する修理用工作マシン。師匠のシエロ・ビーターが発掘・所有していたが、ある事件で行方不明となってからは弟子のランド・トラビスが受け継いだ。

本来は修理用マシンで、機体の全長以上ある艦船修理用超大型レンチ「ライアット・ジャレンチ」など、工作機械を多数保有しているが、機体そのものの持つパワーは通常の機動兵器を凌駕しており、戦いとなれば戦闘用マシンとして運用される。しかし、ガンレオンの実体はスフィア「傷だらけの獅子」を運用するために作られたものであった。

誰が、いつ、どのような目的で作ったかは不明となっている。アサキム・ドーウィン曰く、ガンレオンは元々別世界の物で、先代の「傷だらけの獅子」のスフィア・リアクターの搭乗機だったという。その人物はスフィア・リアクター同士の殺し合い「聖戦」を最後まで否定したらしいが、何らかの事情で命を落とし、ガンレオンは「傷だらけの獅子」のスフィアと共に転移することとなった。そこでシエロ・ビーターに拾われたようだ。

戦闘形態であるマグナモード(後述)への変形機構を有するが、ライアット・ジャレンチは明らかにこの形態用の武装でありながら形状がレンチであり、スフィア運用以外の開発目的は不明(ランドの戦闘台詞によると普段は封印されているので、シエロに改造されていた可能性がある)。スパナやギーグ・ガンはシエロによる後付の装備と見られる。

また、スフィアそのものは動力源ではないらしく、スフィアと同化したメール・ビーターを欠いても問題なく戦闘が可能であった。バリア・フィールドを装備して攻撃を無効化すると、メールが「燃料だってタダじゃないんだから」とこぼしており、どうも『オーバーマン キングゲイナー』『戦闘メカ ザブングル』の世界観で購入可能な何からしい。オーバーマンはマッスルエンジンで動き、シルエットマシンはシルエットエンジンで駆動することから、ガンレオンの燃料はガソリンの可能性がある。ただし、多元戦争時はスフィアそのものがメールとガンレオンに分割して存在していたことが後に判明しており、この説が完全に正しいとは言えなくなっている(少なくともスフィアを動力にしているのは確定だが、別途に何か燃料を使用しているのも事実)。

第一次多元戦争終結後、「傷だらけの獅子」はメールの体から離脱してガンレオン本体に再融合しているが、能力や性能は以前と変わらず、メールの意志で起動し、ランドの意志によって制御されている。

ちなみに、Zシリーズに登場したスフィア搭載機の中では唯一、デフォルトで複座となっている機体である(ジェニオンは後付け)。

『天獄篇』でのカットインでは頭部にあるコクピットの様子がわかる。窓には写真やメモが張られ、お守りが下がっていたりクッションやガンレオンの縫いぐるみがあったり、清涼飲料のペットボトルが置いてあったりと、長距離トラックの運転席さながらの生活感に溢れている(ビーター・サービスにとっては家なのである意味当然……なのか?)。

ガンレオン・マグナモード

スフィアを解放することで出現する本来の姿。セカンド・ステージに達していないと起動できない。なお「マグナモード」はメールの命名で、ランドが名づけた「ガンガンモード」が安直過ぎると却下してつけた。

両肩のチェイン・デカッターが変形、背部に畳まれている翼が開き、頭部・胸部が展開して獅子頭を象り、両手足が開いて眼球状の翠色のクリスタルが露出する。この状態になって初めて、ガンレオンは「傷だらけの獅子」の真の力を引き出すことが可能になる。羽と頭部の展開が目立つが、つま先や手など全身のパーツが展開しており、まさに獅子のようなワイルドな姿になっている(翼を持つ獅子ということでグリフォンにも見える)。ちなみにマスクの奥がどうなっているかは不明であり、獣人の様な眼光と口元が光って見えるだけになっている。

スフィアに依拠するものかは不明だが自意識を宿している。また、天獄篇中盤にAGがジェ二オンにこの自意識の一部を組み込んでいる。この自意識の正体については最後まで明かされなかったが、ガンレオン自体もスフィアの反作用の影響を受けている節がある事や、最強のスフィア搭載機を求めていたAGがデータ転用では無く自意識の一部をジェ二オンにコピーした事からして、スフィアと深いかかわりがある可能性は高い。ガイオウの戦闘台詞では「御使いの記憶を宿す者」と呼ばれているため、この自我の正体は至高神ソルの意志の一部ではないかと見られている(スフィア+御使いとなると他に考えられない)。

ちなみにマグナモードは完全な戦闘形態(=破壊するための形態)であるため、「修理屋」であるランドは地球の危機やアサキムとの遭遇、巨悪との戦いなど、危急の事態に陥らない限りこれを解放することはない。パイロットへの負担が著しいため、シエロはこのモードに機械的な封印を施していた。この関係上、ガンレオンは元々から修理用のノーマルモードと戦闘用のマグナモードの二つの形態を持っていたことになる。

連獄篇においてはランドのリアクターとしての成長が進み、「傷だらけの獅子」がサード・ステージに入ったこととガンレオン自身の意志によって常時この状態を維持できるようになり、さらに全身を炎のようなオーラが覆っている。ランドはこの機能を大いに気に入っているが、反対にメールには不評。また、ランドが乗っていない時にはノーマルモードに戻るため格納庫で問題が発生したりはしていない。この形態はゲーム中ではガンレオン・マグナと呼称されるも、ランド達からは今まで通りガンレオンとしか呼ばれない。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
スーパー系男主人公の機体。修理用マシンなので、スパロボの主人公機史上初めて修理装置を所持している[1]。素の攻撃力は高いが、空中適正が低いのでパーツで補おう。序盤に敵となるシナリオでは倒せば所持している強化パーツを増やせるがとにかく頑丈で手強い。いちおう倒さなくてもクリア可能。ランドが隊長効果でオールキャンセラーを持っているので敵の特殊武器もまったく怖くない。
イベントで強化後全体攻撃「ペイン・シャウター」と、最強技「ザ・ヒート・クラッシャー」が追加され補給装置が付く。対ボス戦闘ではメールの覚醒と併せて絶大な力を発揮する。なお、マグナモードは戦闘デモのみで、翼が展開されるが飛行はできない。ガンレオン単体で小隊のHPもENもターン回復するのでシナリオ序盤から容赦なく強力な攻撃を連発できる。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
セツコ駆るバルゴラ・グローリー及びグローリー・スターとの共闘が実現。スフィアが本体に戻ったものの、性能は変わらないため本編同様に運用できる。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
第25話で登場し、第30話で離脱。その後、ゼロ・レクイエムルート、黒の騎士団ルートのいずれでも第54話で復帰。使える期間は6話にも満たないが、機体スペックは『Z』とほぼ同等。但し、『Z』にあった「特殊効果無効」はなく(精神耐性にPPを割く余裕はないだろう)、避ける機体でもないため、確実に相手を仕留めるボスキラーとして活躍させよう。余談だが、本作の「ザ・ヒート・クラッシャー」の演出は前作と変わらないものの、ガンレオン以上の全長がある敵ユニットにパイルバンカーを打ち込む姿は「ガンレオンが巨大化している」としか形容できないほどの演出効果である。
今作以降『Z』で追加された補給装置が無くなっている(カスタムボーナスの兼ね合いが原因)。
第3次スーパーロボット大戦Z連獄篇
「ガンレオン・マグナ」名義のマグナモードで登場。ソーラーアクエリオン同様グラフィックが書き直され、全体的に頭身が高くなった。ライアット・ジャレンチは待機状態で持っていないため、使用する際は「ザ・ヒート・クラッシャー」の演出のように召喚する。
翼があるので空が飛べるが、ランドの適応がBなので陸を走らせよう。ちなみに修理装置は健在。ジャレンチの燃費が悪すぎるため、ENを最優先で改造しよう。
通常状態のガンレオンもアイコンだけだが登場している。また、その時はメールが単独で操縦しているが体格が合わないためか相当危なっかしい事になっている。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
翠の地球ルート第10話で参戦。最強武器は中盤で解禁となる。相変わらず装甲と攻撃力に優れたスーパー系で、ランドの底力と修理装置により非常に堅牢だが、空Bは変わっていないので注意。ランドのエースボーナスと修理によるレベル上げを併用すればどんどん強くなっていく。
なお、ジェニオン、バルゴラ、リ・ブラスタと異なり、なぜか1機だけトドメ演出武器が一つもない
ストーリーでは、ネェル・アーガマの主砲をジャレンチで殴って修理する場面も。ちなみに反対のルートでは、反作用で精神崩壊したヒビキを殴って修理している。レンチってそういう風に使うものじゃなかったはずだが。
EDではランドが「これからも頼むぜ、相棒」と発言しており、ビーター・サービスで使われ続けているようである。
この機体も「ガン」の名前を持っているが、火の文明のマシンであるかは明言されなかった。

単独作品

スーパーロボット大戦DD
2022年3月のイベント「荒野のザ・ヒート」にて参戦。2.5周年記念キャンペーンの一環としての参戦となる。
攻撃&防御タイプ。本作では新規にコクピット周辺の設定がMがんぢー氏によって新規に起こされている。

関連作品

アイドルマスター シンデレラガールズ
OGシリーズとの第2弾コラボイベント「チューン・デュエラーズ」にて登場。城ヶ崎莉嘉が搭乗する実質的な主人公機となっている。
ゲーム中では『シンデレラガールズ』側のスタッフによって、通常モードの新規グラフィックが『天獄篇』水準の頭身で描き下ろされている。

装備・機能

ガンレオンの武装は本来「工具」であり武器ではない(らしい)が、シエロ・ビーター仕込みの『ビーター殺法』により、武器としても充分な攻撃力を持つ(普通に使っても工具は危ないのだが)。なお、「マグナモード」のガンレオンで解放される純粋な武器は「ペイン・シャウター」のみ。

武装・必殺武器

武装 工具

デッカー・スパナ
機体修理時に使う小型のスパナ。ランド曰く「デッカー印のでっかいスパナ」との事。
ランドが修行自体に乗っていたランボルトが持っていたものと名前は同じだが、形状や大きさは大きく異なる。「デッカー印のでっかいスパナ」にもいろいろ種類があるのだろう。
『Z』『DD』では相手に投げつけ、跳ね返った物をキャッチして更に殴りつける。攻撃を外すとウォーカーマシンボスボロットのようなコミカルな動きを見せてくれる。最弱武器だがP属性で射程そこそこ・命中補正高めと小型機を倒すのには十分な性能。
『第3次Z』ではブンマー・スパナに統合されたため武装としては削除。
『DD』では打撃属性の通常攻撃及びR必殺技。メインアビリティは「プロテクション I」で、サブアビリティは「攻撃力・防御力アップ I」。
ブンマー・スパナ
2本のデッカー・スパナの柄を連結し、ワイヤーを伸ばしてヌンチャクとして使う。ぶん回すスパナだからブンマー・スパナ。ランド曰く「スパナにゃ、こんな使い方もある!」だそうだが……工具を武器に使うのは、他にはガオガイガーくらいである(ダイ・ガードも、作品の設定上「武器ではなく工具あるいは道具」と言い訳が出来るような武器を使っているが)。
『Z』では途中から赤黒のシルエット演出となり、最後に蹴り抜ける。デッカー・スパナと比べて威力が少し高く射程が1伸びるが命中補正がかなり落ちるため、使い分けが重要。
『第3次Z』では炎のオーラを纏った鞭のようになり、滅多打ちにして吹き飛ばした後引っ掛けて釣り戻し、蹴り飛ばす。射程がデッカー・スパナと同じになったが命中補正が大きく改善されており、平時の主力武装としては十分な性能。
『DD』では打撃属性のSR必殺技。基本的な動作は『Z』と同様だが、途中のシルエット演出が黒く染まりきっておらず機体の姿が確認できるようになっている。メインアビリティは「底力 II」で、サブアビリティは「攻撃力・防御力アップ II」。
ギーグ・ガン
二丁持ちの釘打機(ネイルガン)。やたらと連射するがあくまで釘打機であって機関銃ではない。ちなみに、日本製の釘打機は安全装置が付いている為、釘を飛ばす事は出来ない。ギーグとは英語で機械オタクを指す言葉であるが「釘」とのダブルミーニングがかかっている。非使用時は背部ウイングにマウントされる。マグナモード時には明らかに不自然な配置になるため、スパナ共々後付けの工具だと思われる。
Z』ではトライチャージ武器。射程・弾数はそこそこ良好だが唯一の射撃武装という事もあり、能力値育成に手をつける時期になると力不足が目立つ。
第2次Z再世篇』以降では単独武器として使用可能。事前にジャレンチで鉄板を敵の背後に投げ込み、そこから連射して文字通り釘づけにする。
『第3次Z』ではシンプルに構えて連射するのみだが、発射された釘が赤熱化している。
『DD』では実弾属性のR必殺技。基本的な動作は『Z』と同様。メインアビリティは「アタッカー I」で、サブアビリティは「攻撃力・防御力アップ I」。
チェイン・デカッター
両肩に装備したチェーンソー型のカッター。スクラップの解体や装甲の切開作業に使用する。
デカッターは恐らく「でっかいカッター」の略。なおこの工具、メールは「うるさいから苦手」とのこと。
使用時は取り外して手で保持するが、マグナモード時は肩に固定したまま作動させて使える事から元々在った武器を工具に転用したと思われる。
『Z』では突撃しての連続攻撃から突き刺し、最後に切り開いて両断する。「ビーター殺法・マシン大切断」「ビーター殺法・マシンなます切り」といった技名が入るが動作は同様。
『第3次Z』では単独の武装としては削除され、ザ・ヒート・クラッシャーの演出でのみ使用する。
『DD』では斬撃属性のSSR必殺技。基本的な動作は『Z』と同様だが、一部カメラ演出や細かな動作が異なる。メインアビリティは「メンテナンス・キット」で、移動力が増加。防御力・照準値が増加。気力が10上昇する毎に攻撃力とチェイン・デカッターの必殺技威力が増加する。HPが10%減少する毎に防御力が増加する。ステージ開始時に気力が上昇する。サブアビリティは「攻撃力・防御力アップ III」。
ライアット・ジャレンチ
ガンレオンの全長を超える長さを誇る、艦船修理用超大型レンチ。ランド曰く「ビーター・サービスの看板工具」。ジャレンチとは恐らく「ジャイアント・レンチ」の略。元々は完全な武器で、中央部にはドリル式のパイルバンカーが隠されているのだが、「傷だらけの獅子」のリアクターでないと展開できない。なお先端部の構造を見る限り、レンチとしてのタイプはモンキーレンチと思われる。
マグナモードではスフィアの力を使って必要に応じて召喚・収納が可能。このため『第3次Z』での基本立ち絵では所持しておらず、いくつかの戦闘演出では動作中の手放しや召喚呼び出しといったアクションが加わる。
『Z』ではハンマー投げの如く回転しながら突撃して敵を殴りつけ、吹き飛んだ相手を空中でキャッチして地面に叩きつける。トドメ演出では叩きつけた相手がド派手に大爆発を起こした後、敵の残骸にジャレンチを突き刺して見栄を切りつつ追撃するリアルカットインが入る。「ガンレオン・ス―バープレス」「ピーター殺法・マシン大圧殺」といった技名が入るが動作は同様。
『第3次Z』では高速移動で敵の背後に回り込んでからジャレンチを召喚して一撃を加え、吹き飛ばした所にコクピット内演出を交えつつ接近して追い抜き、敵が墜落した地面をテコの原理で引き上げ、持ち上げた岩盤に押し付けるように素手格闘とジャレンチの連続攻撃を決めて岩盤ごと粉砕しつつふっ飛ばして空中で爆散させる。ボイスではこちらも「ガンレオン・スーパープレス」と呼ばれる。
回避演出が用意されており、回り込んだと思ったら敵機が消えており、三点リーダーつきで呆然とするガンレオンのカットの後、思い出したように転送されたジャレンチを掴んで帰っていくといった内容。文章ではニュアンスの全てが伝わらないため、是非とも実見していただきたい。
『DD』では打撃属性のSSR必殺技。基本的な動作は『Z』と同様だが、回転突撃前にジャレンチの前後部分による2連撃が入る。メインアビリティは「ビーター・サービスの魂」で、防御力が増加する。HPが増加、気力が10上昇する毎に、攻撃力・照準値・ライアット・ジャレンチの必殺技威力が増加する。HPが10%減少する毎に防御力が増加する。サブアビリティは「HPアップIII」。

マグナモード

ペイン・シャウター
「マグナモード」で解放されるガンレオンの技。雄叫びを上げながら両手足のクリスタルから閃光と熱波に似た衝撃波を放つ。本来サード・ステージに達すれば反作用としての激痛はなくなるが、この技の反動だけはどうやっても軽減できないらしい。
小隊システムが導入されているタイトルでは全体攻撃。『Z』ではギーグ・ガンと同射程の非P属性格闘かつ弾数制で単体武装の使用回数に関わらないため、気力制限さえ解決すれば使いやすい。
『第2次Z』ではトドメ演出として閃光の中に消える敵を見つめるガンレオンと、続いて一息つくランドをメールが押しのけてサムズアップ&ウインクするカットインが追加された。
『第3次Z』では演出が大きく変わり、胸部のライオンフェイスで自身の左手首を噛んで自傷する動作からランドの咆哮カットイン……に割り込んでメールが可愛い笑顔で吠えるカットインが入り、同時にガンレオンから放たれる球状の衝撃波が敵を飲み込む。性能面ではマグナモード常時解放とバランス調整の結果か、ジャレンチよりも威力が低くなり、EN消費制になったためむやみに使えなくなった。その半面最長射程は伸び、気力制限も大幅に緩和されている。
ザ・ヒート・クラッシャー
ランドの二つの異名を繋ぎ合わせた、「マグナモード」で解放されるガンレオンの必殺技。これと「ペイン・シャウター」使用時にはランドの体にとんでもない負担がかかる(『第2次Z破界篇』のゲインの台詞からすると、相当なものだと思われる)。
『Z』ではジャレンチによる打撃→背後に回り込んで打ち上げ、頭上に回り込んでジャレンチを手放しつつ敵を捕まえて降下。両手の爪で敵の体を何度も刳り、最後に召喚したジャレンチの封印を解き敵を捕縛。相手を締め上げつつパイルで攻撃を加え、トドメ演出では頭上に持ち上げつつ挟み切って両断し、ガンレオンが涙の咆哮を上げる。トドメにならなかった場合は通常モードに戻ってから離脱する動作が入るのだが、この時専用のボイスもあるので見ておくのも一興。武装数の関係でこれのみ2ページ目に送られるため、初見時は注意。
『第3次Z』では演出が大幅に変更。ジャレンチを召喚し高速飛行からの一撃を加えて吹き飛ばし、更に追いかけた所を頭上からギーグ・ガン連射、更にブンマー・スパナで掴んで引き寄せからの前蹴り→肩のチェイン・デカッターを起動させての連続斬り抜け→踵落としで地面に叩きつけ→落下しつつジャレンチを再び召喚し、展開して地面に墜落した相手をそのまま捕縛し下向きのままパイルを連打して爆散するまで攻撃を続ける。攻撃後はジャレンチを収納し、画面手前に飛翔して離脱。
どちらの作品も気力制限135・射程1固定と運用はなかなか厳しめ。EN消費も重く、総合的にはゲッタードラゴンのシャインスパークと似たりよったりの性能。
『第3次Z』では機体がスーパー系扱いである関係か、他の歴代主人公の最強武器と比べると威力が高い(未改造で比較してグローリーSが5100、リ・ブラスタTが5200なのに対し、これは5900。ちなみにジェミニオン・レイは6200)。

特殊能力

修理装置
最初から所持。ランドの素行から「修理(物理)」と揶揄されることも。
小隊システム採用作品では所持しているだけで毎ターン自動回復するため、ただでさえ装甲が厚く高レベルの底力まであるガンレオンがますます不沈艦となる。自動回復効果は小隊員全員に有効である上、ランド隊長効果との相性も良い為、改造が仕上がっておらず被弾しやすい小隊員も守りやすい。
『第3次Z』では常時マグナモードだが健在。
補給装置
Z』でマグナモードが解放されると追加される。
戦闘力を考えると、手動で補給するよりもEN自動回復効果の方が主要。トライチャージがEN消費タイプでP属性のあるオーバーマンを小隊員機にすると、『移動後にトライチャージを撃てない』というガンレオンの弱点をフォローできる。
また強化パーツでバリア・フィールドを追加すれば堅さが跳ねあがるため、余裕があるなら持たせてみるのも一興。
『第2次Z』『第3次Z』ではカスタムボーナスとの兼ね合いか非所持。
スフィア・アクト(傷だらけの獅子)
第3次Z天獄篇』第29話で追加される。
気力150以上で発動し、全味方パイロットの防御が+10される。他のスフィア・リアクターと比べると恩恵内容は感じにくい部類だが、被弾しやすいゲームシステムの関係上恩恵は確かにある。

移動タイプ

Z』『第2次Z再世篇』。強化後も移動タイプは変わらず、一貫して完全な陸戦用の機体。武器の適正が低いので、適正を上げる強化パーツで補いたい。
第3次Z』のガンレオン・マグナ。デフォルトで飛行可能となったが、ランドの適応が低いので総合B。ダイ・ガードと組ませれば修理と補給で継戦力が上がる。

サイズ

L
40M級で、スーパーロボットとしては中堅の部類。ランド編の序盤はAW系モビルスーツやオーバーマンと戦う事になりやすく、攻撃力と防御力の高さを実感しやすい。

カスタムボーナス

EN回復(小)追加、移動力+1
第2次Z再世篇』以降のもの。スフィア搭載機は全てこのボーナス。EN回復で『Z』と同様の燃費の良さを実現できる。

機体BGM

どちらもあの「我こそはバラン・ドバン」を手がけた葉山宏治氏が作曲。随所に氏のコーラス歌唱も挿入される。

「LAND CRASHER」
ガンレオン前半のテーマ。「ガンガンレオン、ガンレオン!」のフレーズが非常に中毒性が高く、つい口ずさむファンは多い。
第2次Z再世篇』では未収録。『第3次Z』では、『連獄篇』に登場するランボルト・レオンのBGMとして復活した。
『DD』のイベント「荒野のザ・ヒート」では、こちらが原曲で採用されている。
「負けないぜ!ガンレオン」
マグナモード解放後のBGM。「負けないぜ! 負けないぜ! 負けないぜ!」のフレーズはこれも中毒性が高く、やはり口ずさむファンは多い。CDのタイトルにもなった。
『第2次Z再世篇』以降は、ガンレオンとしてはこちらのみ採用。

対決・名場面

俺が俺であるために
アサキムの策略によってメールから拒絶され、ビーター・サービスは分裂の危機に陥ってしまう。再びの会敵時にメールを何とか説得し、ジエー・ベイベルによって修理されたガンレオンで出撃。シュロウガによって一撃を受けるものの、ランドは痛みにも自分にも負けないと豪語し、あくまでもシエロ仕込の修理屋としての己を貫く。その意志に答えた「傷だらけの獅子」は、ガンレオンの真なる力と姿を一瞬だけ解放。痛みに抗うその咆哮は、黒き翼を一撃のもとに退けた。
カオス・レオー
レーベン・ゲネラール駆るカオス・レオーとの対決。最初の対決は不意打ちからだったが、予測済みだったランドはこれを軽く防ぎ、レーベンを驚愕させた。
天秤との邂逅
時空振動に巻き込まれたビーター・サービスとガンレオンを待っていたのは、かつての仲間達を擁するZEXISだった。が、スフィアに取り込まれ、暴走するクロウが向かってきた途端、反射的に放ったライアット・ジャレンチが直撃。ブラスタは機能停止を起こして墜落し、新天地に出るなりクラッシャーぶりを発揮してしまったランドであった……。
戦場に吼える獅子
第3次Z天獄篇』第29話より。ストラウスの駆るプレイアデス・タウラの猛攻に晒され窮地に陥るビーター・サービスだが、ランドはこんな痛みなどどうと言うことはない、と豪語する。ランドにとって一番の痛みとは、メールが傷つくこと。それが避けられるのならばどんな痛みも超えてみせる、とヒートスマイルで断言したその時、スフィアの輝きと共にガンレオンが天高く咆哮を上げる。痛みに耐え、そしてそれを超える強い生命の力……それに応えた「傷だらけの獅子」は、ついに真の覚醒を果たす。解放されたその力は、「欲深な金牛」を一撃の下に撃退した。が……

関連機体

余談

  • 設定の原型は遥か『第2次スーパーロボット大戦』の時代までさかのぼり、当時の没設定である、「ゼペット・パイレーツ」という工具を元ネタとするオリジナルキャラクターの一部がガンレオンにつながっている[2]
  • デッカー・スパナでも書かれているデッカー社は現実世界にも「ブラック・アンド・デッカー」(BLACK + DECKER)という会社が存在する。ただ、同社は電動工具や家電を販売しているが、通常のスパナは販売していない。また、ガンレオンの特徴的な赤と黒の機体色は同社の電動工具の物が元になっていると思われるが、2000年頃までは緑色だった。

商品情報

サントラ

脚注 

  1. この仕様を強調するためか、第1話でガンダムエックス・ディバイダーを修理すると、ガロードがランドの修理の腕を褒めながらこの仕様に言及する会話イベントが発生する。
  2. 『スーパーロボット大戦Z パーフェクトガイド』573頁。