エラン・ゼノサキス
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エラン・ゼノサキス | |
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外国語表記 | Elan Zenosakis |
登場作品 | |
声優 | 神谷浩史 |
デザイン | 下山剛史 |
種族 | ラ・ギアス人 |
性別 | 男 |
年齢 | 10代後半 |
出身 | 神聖ラングラン王国 |
職業 | 戦士 |
所属 | ゼノサキス南宗家 |
役職 | ゼノサキス南宗家当主 |
称号 | 神祇無窮流正統伝承者 |
概要
ゼノサキス四宗家の一つ、南宗家当主。エラン自身は何か思うところがあり、ミドルネームを選ばず葛藤の日々を過ごしていた。
教育を担当した人間の影響を大いに受けたためか、尊大で傲慢な性格をしている。しかし、それらの言動は本来の自分を覆う暗幕のようなもので、そこかしこで隠しきれない年相応の善良さを露呈している。高位に相当する精霊は偏った人間をあまり好まない傾向がある為、その甘さがあったからこそゼルヴォイドの操者に認められたともいえる。
シュテドニアス南北戦争時には謎の魔装機ゼルヴォイドを駆って参戦。愛機の詳細を把握する手段の一環として『マルテナ社』の傭兵として活動しつつも、髄所で『アンティラス隊』に協力していた。剣神ランドールが封印した三邪神の一柱ラスフィトートを敵視しており、その目的は神の封印にはなく完全な消滅を成しえること(封神者ではなく、「神殺し」の異名を目指す)。
IIIの終盤、尊敬する師兄ソーンとの相克の末、戦士にしてゼノサキス家の宗主の一人であることを自ら表明。三年余に及ぶ放蕩の生活に自ら終止符をつけ、仲間と共に彼を守護する无の精霊ゼルヴを学ぶための旅路に就いた。
登場作品と役柄
魔装機神シリーズ
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 搭乗する機体との関連から、高位の精霊に選ばれた四人の魔装機神操者達に強い興味を抱いている。ラスフィトートを倒すことを目的としており、その目的を果たすために同門の剣士を度々襲撃する[1]が、アンティラス隊と協力することもある。プレシア寄りのルートではゼノサキス家の女性に受け継がれた呪いの解き方を教えてくれるなど、(上から目線ではあるが)協力してくれる。ウェンディ寄りのルートでは協力こそしてくれるものの、自軍がラスフィトートの分身のとどめをさすと「余計なお世話」とばかりに敵対してくる(ただし、その時点でラスフィトートに返り討ちにあってなければ、だが)。その一方で、ヤンロン寄りのルートでは存在を忘れられたかのように、ルート分岐以降一切登場しない。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 味方側の戦闘シーンが公開され、より味方らしい表情パターンも追加された。また、エランの家に仕える二人のメイドも登場する。それどころか、ダウンロードコンテンツでメイドのお使いをゼルヴォイドで見守るというとんでもない行動に出る事が公表されている(さすがに本人も「なんで僕がこんな事を」と突っ込んでいるが)。
- 前作でのプレイヤーからの評価を制作側もしっかりネタにしている節があり、中断メッセージではマサキとシュウに喧嘩を売ったところ逆に馬鹿にされたり残念な年頃扱いされ、遂にはメイド自慢を始める……が、マサキからプレシアの存在を持ち出されたことが強烈なカウンターとなり、絶叫して敗走するというオチがつく。
- 一方で本編ではルート選択によっては主役となり、ソーンとの対峙やゼノサキス家の暗部を知ることなどでの葛藤を経て人間的に成長していく姿が描かれる。
- このように前作と比べると、真面目な意味でもコメディ的な意味でも人間性の弱みが多く描写されているが、ゼルヴォイドの性能のみならず本人の能力も高く、終盤には真のポゼッションも習得。これに加えてデフォルトで「魂」を持っているため、その攻撃力は作中屈指のものとなる。なお、前作で突然現れなくなった理由も明かされる。
- 前作でマサキに散々突っかかってきたものの、ゼルヴォイドの操者としての自覚はしっかりしており、ソーンがゼルヴィオリアの扱いや神祇無窮流を都合よく拡大解釈して邪神の力に手を染めたときは憤慨していた。また、マサキを狙っていたのは神祇無窮流奥義である「夢想千鳥舞」を習得するためだったことが明かされる。曰く「真伝・乱舞の太刀」に似ており、それを受けることで真髄を学び取ろうとしていた模様。ちなみに、マサキも同様にして習得したらしい。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
- 家督を継いだため「エラン・ザン・ゼノサキス」名義で登場。第44話「巨なる者と虚なる者」にてオキュラ、セレマと共に参戦。ゼルヴォイドについての謎を解き明かし(古文書の解釈を間違えていた部分)、復活した巨人族との戦いに参戦する。
- 尊大な態度は変わらないが、特に抵抗なくアンティラス隊に協力し、ゼルヴォイドの操者として世界を守る意思を確固たるものとして行動する等、成長している事が見て取れる。
- 操者としては相変わらず優秀であり、ゼルヴォイドの性能もありアタッカーとして申し分が無い。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
- 魔装機神シリーズ
- 神祇無窮流免許皆伝保持者にふさわしい高い能力値を誇る。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 免許皆伝
- 敵対峙も所持。
パイロットBGM
- 「黒い剣聖」
- 専用BGM。
- 「ゼロ・イグジスタンス」
- IIIにおけるポゼッション時の専用BGM。
人間関係
- マサキ・アンドー
- 標的。最初は精霊憑依を見せつけ彼を圧倒するが彼がポゼッションを習得してからは彼の実力を認め始めている。魔装機神IIIでは彼のアドバイスでポゼッションを習得し彼の攻撃を受けて神祇無窮流の奥義を習得した。一方、中断メッセージでは「いつもボコボコにされて逃げ帰る奴」と完全に小馬鹿にされていた。
- 『COE』では東宗家の当主とみなし、対等のライバルとして接している。
- エラン自身、使用機体のみならず登場当初の態度やその成長過程がマサキとよく似ている。
- シュウ・シラカワ
- 知人。かつてヴォルクルス教徒であったという経緯からか、激しく忌み嫌っていた。また、ゼルヴォイドに選ばれる前の時期にゼオルートを倒した男として何度も勝負を挑んでいたらしい。勝負自体はシュウがのらりくらりと躱していたので一度もしていないが、それをアンティラス隊に明かしたときは無謀すぎると散々に言われた。いまは超克の対象として捉えている。
- ランドール・ザン・ゼノサキス
- 先祖。崇拝の対象にして越えるべき目標。ラスフィトートを滅ぼして『神殺し』の称号を得ようとしていたのは、彼を超えるための手段だった模様。
神聖ラングラン王国
- チェンブル・ザン・ゼノサキス
- 神祇無窮流師範。ゼノサキス南宗家の先代。第2003回「剣術世界大会」優勝者。規律や道徳に厳しく、不正や怠慢を許さない人間であった。エランは亡父の事をあまり語る機会がないが、ソーンが祖父共々悪し様に語った時に激高して否定するなど、尊敬していたことが伺える。3年前(新暦4956年頃)に母親共々鬼籍に入っていたことが明かされている。
- ガレノス・ザン・ゼノサキス
- 祖父。
- ソーン・ザン・バキウム
- 師匠。エランにとっては兄であり、父であるような特別な存在だった。しかし、『POJ』で強さを求めるあまり兇剣士として完全に堕ちたソーンを自らの手で討った。
- しかし、『COE』では道を誤ったとはいえ、彼への尊敬の念は微塵も失せていない事を伺わせる場面がいくつもある。
- オキュラ・ザニア・ビフラズバ
- 南宗家に仕える召使い。自分を敬おうとしない態度に苦言を漏らすが、信頼自体はしている。
- セレマ・ゼオラ・オクスティン
- 南宗家の召使い見習い。メイドとしての家事の腕には呆れているが、整備士としての技量には一目置き、ゼルヴォイドの整備を一任している。
- ロスポール・ザン・ウェルバー
- 南宗家の執事。祖父の代から仕えており、彼への信頼は厚い。
- ゼオルート・ザン・ゼノサキス
- 同じ流派を修めた正統伝承者にして同族の先達。東宗家の長。彼が生きていれば彼と戦い神祇無窮流の奥義を習得するつもりだった。
アンティラス隊
- ホワン・ヤンロン
- 彼が賞賛する数少ない(魔装機神および魔装機)操者の一人。
- テュッティ・ノールバック
- どういうわけかテュッティがカナヅチであることを知っていた。あまり興味はないらしい。
- ミオ・サスガ
- 高位精霊ザムージュに直接選ばれた存在として彼なりに注目している。
- ガエン
- 神祇無窮流を極めるには大切なもの(明言されていないが恐らく精霊を思う心)が欠けていると指摘している。
- ファング・ザン・ビシアス
- ゼオルートの弟子。ファングの初登場時にエランが彼を挑発し、新旧ライバル対決となる。
- リューネ・ゾルダーク
- さしもの彼も、リューネの恋愛脳を全開にした言動には面食らっている。さすがリューネというべきか。
- プレシア・ゼノサキス
- 遠い親戚に当たる東家の娘。展開によってはプレシアを助けるためにマサキに協力することも。
エリアル王国
- ライコウ・ゼフェンバー
- 『アドバーザリー部隊』の隊長を務める侍(武士)。神祇無窮流習得者。ROEでは直接戦闘をしていないが、POJではソーンを追いかける過程で対峙する場面があったようだ。
- アオイ・カレント
- 『アドバーザリー部隊』に所属する神祇無窮流習得者。エランに一撃で倒されてしまう。
- スメラ・パラオムゴシン・オーダ、ユノー・ヌイーゼン
- 『アドバーザリー部隊』に所属する神祇無窮流習得者達。
マルテナ社
- ディーゴ・カムラッド
- 傭兵時代の同僚。彼の正体を明かした。
パーゼミュート社
- モーダル・ゼオ・オーザン
- パーゼミュート社社長。当初は彼がソーンを騙したと思い彼を探っていた。
- マーガレット・ウォン、ムデカ・ラーベンス
- マルテナ社時代の同僚。ゼルヴォイド・ヴァストに乗る彼らを嫌っている。彼らからは偽物にも敵わないと馬鹿にされている。
名台詞
戦闘台詞
- 「顕現劫滅……アストラルイナァァァッ!!」
- 「劫」の字の意味(仏教の時間をあらわす言葉。現代の数字に直すと約43億2000万年程、永久に近い時間として扱われる)を考えると、「我が真の姿を見た者は永久に滅ぶ」という意味合いだろうか。
- 「邪魔だよ、テュッティ。僕が戦いたいのは、マサキとラスフィトートだけ。ガッデスには興味がない」
- 好戦的な男だが、誰でもよいというわけではない。しかし、何故ヴォルクルスを除外しているのか?
- 「個性なんて、無理に主張する必要なんて無いんだよ。誰にでもあるものだからね。君は習い性になってるな」
- ミオとの対峙で。
- 「ちいっ!!侮れない相手だとは知っていたが、これは予想以上だ……ヤンロンめ」
- ヤンロンに痛手を負わされた時の台詞。
魔装機神シリーズ
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「へぇ……面白いな。すると、君は自分でも意識しないで吸収して、使ってるワケか。なるほど、天性の流派とはよく言ったもんだな」
- マサキがゼオルートから剣術を教わっていないことを聞いて。マサキを褒めてるようで神祇無窮流を褒めている。
- 「そうゼノサキス一族。剣神ランドールの真の末裔さ。そして、ゼルヴォイドこそが、正真正銘、本物の魔装機神なんだよ!!」
「ハハハハ!気持ちはわかるよ。何しろ自分が造ったサイバスターが、人様のものをパクったんだって図星を突かれちゃ、気分も悪くなるよな」
「だから言っただろ?君たちは偽物なんだよ。まがい物、コピー、出来損ない」 - マサキとウェンディの目の前でゼルヴォイドを呼び出しポゼッションを発動して。この頃は自信満々で続編での彼からはあまり想像できないセリフである。
- 「決まってるじゃないか。君たちを助けに来たんだよ」
- アドバーザリー部隊にエリアル王国入国を拒否されたアンティラス隊の目の前に突如現れ。アオイを撃墜してとっとと撤退してしまった。アドバーザリー部隊の実力が高ければ全滅させるつもりだったのかもしれない。
- 「テュッティ・ノールバックか。ガッドと通じ合いたいんなら、まずはカナヅチを治したらいいんじゃないかな」
テュッティ「!? どうしてそれを……余計なお世話よ!」 - シナリオ「エラン・ゼノサキス」から。なぜか彼女がカナヅチであることを把握している。
- 「色んな意味でね。君もなかなか面白いサンプルだ。なにせ、君だけが唯一……」
「……やめた。今話しても意味がないからね」 - 同シナリオよりミオとの間で発生する戦闘前の会話。結局、この言葉の真意は曖昧なままだった。
- リューネ「だからっ! どっちが本命かって話!」
「……! あれか。無理だろうね。彼はそういうのを決められないタイプだよ」 - 同シナリオよりリューネとの間で発生する戦闘前の会話。初見で完全に見極められている。
- 「ムダだって?バカな事を言ってるな。生物が生きていく以上、常に何かの戦いはあるんだよ。何を賭けて戦うかはケースバイケースだけど、戦う前からその意志を放棄するのはただの負け犬さ!」
- ラスフィトートからムダな争いを繰り返すかと言われ。マサキが精霊界の修行でようやくつかめたことをエランも理解していた。
- 「ははっ、その二つ名は気に入ったな。まだ神殺しができるほどの達人は先祖にも出てないけど……この僕がその二つ名を体現してやるよ!!」
- サティルスから調和神殺しの一族と言われ。彼がこの称号を得られるかはプレイヤーの腕も関わってくる。
- 「許可?この僕に?ハッ!バカバカしい。僕が乗ってやると言ってるんだ。そっちは大人しく従え」
- プレシアの呪いに関する情報を与える代わりにマサキに一騎打ちを挑むが敗北し、フリングホルニに乗ろうとするがマサキからは乗艦許可は出していないと言われ。負けたにもかかわらず偉そうである。
- 「僕が?あのシュウと?バカ言っちゃいけないな。あいつと同じだと思われるだけで迷惑だよ」
- マサキの態度にへそを曲げ等価交換を要求するがシュウと同じと指摘され。今度はマサキと同じといわれ彼と同時に反応してしまった。
- 「!?あ、ああ……いや、どういたしまして」
- プレシアの呪いを解く方法を教えてマサキから礼を言われて。彼から素直にお礼を言われて意外だったらしい。
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- 「……君達か。悪いけど、今は君達に構っている暇はないんだ」
- ゼルヴォイド・ヴァストとの戦いの前に現れたアンティラス隊に対して。ミオは以前までの態度と違うことに驚いていた。
- 「この僕が頼んでいるんだ。大人しく言う事を聞いた方がいいと思うけどね。それに、君達は僕に借りがあるんじゃなかったのかい?」
- いきなりアンティラス隊に通信を送り手助けすることを頼んで。ちなみにここで言う借りとはプレシアの呪いを解く方法を教えたことなのだがこれはエランと決闘するという条件で教えてもらっており借りはないはずである。
- 「そうだな……外観と変形機構からのインスピレーションでサイバスターを造りあげたんなら……脱帽するよ。偽物だと言った事は謝ろう」
- テューディからサイバスターがゼルヴォイドに似ている理由を聞いて。マサキからは珍しく素直と言われたが本人曰くそれだけの才能と努力に尊敬の念を抱くのは当然らしい。
- (マサキにミオまで……精霊の声が聞こえただって……?どういう事だ……僕には、何も……)
- アンビロウムを前にして精霊から警告を受けるマサキとミオを見て。ソーンの裏切りと謎の助言、力を発揮できないゼルヴォイド、そして追い打ちをかけるように自分の上を行く魔装機神操者の姿を見てエランは焦りの色を隠せなかった。しかし真実を知る為そして自信を成長させる為に正式な当主になるまで行くつもりがなかったゼノサキス南宗家に行くことを決める。
- 「誇りある南宗家が!僕の一族が!裏切り者であるわけがない!この僕が、必ずその無実を証明する!」
- ソーンから衝撃の事実を伝えられ動揺したが自分の一族の名誉を信じて力強く宣言する。
- 「ソーンと……ロスポールは……たった今……」
- ロスポールの特攻によってソーンが谷底に落ちたのをマサキに伝えて。しかしソーンはフォーランに救われおりロスポールが無駄死にしたと思ったエランは意気消沈してしまう。しかし、マサキやオキュラ、セレマの説得によって何とか立ち上がることができた。
- 「命を懸けて護るだけの価値が、今の僕にあるのか……それは、お前達が決める事だ。だが、それに応える努力をしよう。それがゼノサキス家を継ぐ者の使命であり、ゼルヴォイドに選ばれた操者の責務だ。僕はもう迷わない。兇剣士に堕したソーンを倒し、ゼノサキス家の務めを果たす!」
- オキュラからの説教が終わり彼女から自分は彼女達ゼノサキス家の使用人が護るに相応しい存在なのかと問われ。今までの自分を反省しオキュラの言うゼノサキス南宗家の家長としてそしてゼルヴォイドの操者として成長していく事を宣言する。
- 「……ありがとう。オキュラ、セレマ、それに……」
(ロスポール、僕は無事だと信じている。次に会う時は必ず、お前が仕えるに相応しい男になっている……だから、帰ってこい!) - 自分を認めてくれたオキュラとセレマに感謝の言葉を述べ、今はいないロスポールにも自身の決意を心の中で伝えた。
- 「元に戻った?何の事かな?僕はずっと僕のままだ。それとも君の目には、僕が別人に見えるのかな?だとしたらそれは、僕が君より成長したという証に過ぎないよ」
「自信過剰だって?はっバカな事を言うんじゃないよ。君が自分の劣等感から、僕を過小評価せざるを得ないのは同情するがね」 - マンジとの通信を終えて戻ってきたマサキに対して傲慢な態度をとって。マサキやミオからは呆れられるがこの後、エランの口からオキュラとセレマを褒める言葉が飛び出しマサキはましになったと納得していた。
- (あの時……僕は……そうだ……まるで虚無に吸い込まれるような……それでいて、ひどく安心した……表現しがたい気持ちだった……あれが……精霊の声……いや、心……だったのか?)
- マサキからゼルヴォイドの精霊ゼルヴについて聞かれて。エランはゼルヴォイドに選ばれたときの事を思い出していた。
- 「邪神の力に対抗する為の装置で、邪神の力を手に入れるだと!?完全に本末転倒だ!!」
「バカな……ゼノサキス家は……神祇無窮流は……邪神と戦う為の技だ!それが、邪神の力を借りるなど!」 - ソーンがラスフィトートの力を取り込んだのを見て。神祇無窮流の力を悪用するソーンを非難するが完全な兇剣士となっていた彼には届かなかった。
- 「そうか……そうだったのか……マサキが言っていた、ゼルヴォイドに選ばれた時の感触……シュウの言っていた、邪念を捨てる……ようやく、それが分かった……何もないところから……声が……はっきりした声じゃない……けど、その想いが、意志が……僕には感じられる……ゼルヴの意志が!!」
- ソーンの攻撃によってオキュラとセレマがやられ自身も絶体絶命の状況の中、ライバル達の助言を元に自分が本当にすべき事に目覚めたエラン。そんな彼に再びゼルヴが語り掛けポゼッションが発動する。
- 「ああ……今ようやく分かった。体得したよ……神祇無窮流奥義、夢想千鳥舞!」
- マサキの真伝・乱舞の太刀を受けついに神祇無窮流の奥義を習得する。この後マサキに南北戦争の間、彼に何度も戦いを仕掛けていた理由を明かし感謝の言葉を述べ倒れてしまう。
- 「ゼノサキスに連なるあなたが……ここまで外道に堕ちるなんて……父さんが……爺さんが……あなたに裏家の技を禁じた理由がよく分かったよ。兇剣士は、封じなければならない。その存在は、邪神と同様だ。僕は、ゼノサキス南宗家家長……エラン・ザン・ゼノサキスとして!ソーン、あなたを討つ!」
- ソーンの矛盾を指摘したが、邪神の力を取り込んだ事を自身の才能によるものだと主張する彼を見て。完全に兇剣士と成り果てた彼を自らの家の誇りにかけて討つことを宣言する。
- 「神祇とは、天の神、地の祇……すなわち、精霊の事だ!」
「邪神の力に染まったあなたに、神祇無窮流を名乗る資格はない!」
「僕がその穢れを祓う!」
「ソーンッ!!」
「覚悟ぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
「ソーン……僕の勝ちだ!!」 - ソーンに夢想千鳥舞でとどめをさした際の特殊台詞。
- 「マサキ達に気付かされた。ゼルヴォイドの操者としては、僕はまだ若輩者だ」
「いや、そうじゃない。勝負を挑むのではなく、語り合う。様々な人の意見を聞き、見聞を広める。ゼルヴもまた、精霊と同等の存在だ。その想いを、意志を知るには、もっと多くの人と関わる必要がある」
「まさか。僕は南宗家の家長だ。家長である以上、お前達の面倒を見なければならないからな。一緒に行こう、オキュラ、セレマ」 - ソーンとの戦いを終えて、エランは自身の実力を把握しさらに高める為に旅に出ようとしていた。それはかつての自分勝手な旅ではなく自分を護りそして自分が護る使用人と共に行く旅だった。
- 「それもこれも、僕が頑なだったせいだ。ソーンの事も、お前1人に背負わせてしまった。だが、それはもう過去の事。僕は同じ失敗は繰り返さない。だからこその旅立ちだ。ロスポール、主人として命じるのではなく、仲間として頼む。共に行こう」
「ふっ、そんな事を気にしているのか?オキュラは細かいな。いいよ、言い直してやる。オキュラ……セレマ……仲間として付いてきてくれ」 - 生きていたロスポールに今までの彼に甘えていた態度を詫び、南宗家の家長としてそして仲間として彼らに共に旅をする事を頼む。
- 「だろうね。伝説の三邪神か、あるいは……いずれにせよ、僕は南宗家として、ゼルヴォイドの操者として、その義務を果たす。それが僕の……エラン・ザン・ゼノサキスの決意だ!」
- シュウが更なる強敵に備えている事を感じながら、その時は自身の責務を果たす事を宣言して旅立っていった。
迷台詞
- 「今更驚いても手遅れだ!真域に到達したゼルヴォイドの力、その目に焼き付けるんだね!」
- COE第46話 「その力は誰が為に」より。巨人族を倒す為に必要な真の力を試そうと試みるが……。
- 「ぐうっ!? バ、バカな!?」
- 同上。自信満々に突っ込んでいったはいいが、「力」を引き出してはいても、「力」を発揮する事ができなかった為、あっさり返り討ちに遭う。その後、フィリスからエラン達も知りえなかったゼルヴォイドの真の力、そしてその運用方法に驚愕する事になる。
搭乗機体・関連機体
- ゼルヴォイド
- エランの愛機。『COE』ではその出自と真の使い道が明かされた。
- サイバスター
- 「ゼルヴォイドの偽物」と見下していたが、開発の経緯を知ってそれが誤解だと判明するとウェンディを賞賛している。
- ゼルヴォイド・ヴァスト
- ゼルヴォイドの紛い物と激しく嫌悪している。
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- ↑ シュウを始め、マサキ、ファング、(偶然だが)ガエン、ライコウらアドバーザリー隊員など、登場した習得者全員に一回は仕掛けている。