ウォーカー・ギャリア

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概要

イノセントが開発した新型のウォーカーマシン略称は「ギャリア」。

第25話「捨て身と捨て身の大戦闘」にてザブングル1機を失ったアイアン・ギアー一行が、第26話「イノセント大乱戦」にてイノセント側とのドサクサに紛れて強奪する形で入手した。その後、物語後半のジロン・アモスの愛機として最終話まで活躍する。

ザブングルと同じく2機のマシンが合体して出来上がるが、その連結は単純。特に、背中に搭載されたローターによって空中戦も行える他、馬力にも優れており、射撃武器がメインのザブングルに比べて力任せの肉弾戦(どつきあい)が多かった。乗員は上半身と下半身に1名ずつの2名であるが、それぞれが副座を持っているため、最大4名まで乗車可能[1]

また、本機は他のWMと同様に機体操作はほぼハンドル一本である。だが、到底そうは思えない複雑で人間的な動きをみせる。スマートなザブングルとは正反対のずんぐりむっくりしたシルエットと、専属パイロットのジロンに合わせたコミカルな動きで笑いを誘う。

いわゆる「2号ロボ」の先駆けであり、本機が現れてから様々な作品で「中盤・後半での主役機の交代」という展開が見られるようになった。

構成機体

ギャリィホバー
頭部と腕部、背部ホバーで構成されるホバークラフト型マシン。大型ホバーで地面から浮上して走行する。
ギャリィウィル
胴体と下半身を構成する三輪自動車型マシン。股間と足の甲の3つのタイヤで走行。

登場作品と操縦者

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
初登場。地上戦闘が多い本作では強力な機体として登場する。何より二人乗りできる点が強さの秘訣。ザブングルと比べるとホバー装備、バズーカ他射撃武器が充実した一方で、格闘攻撃が射程1のパンチのみになってしまった。メインパイロットはやはりジロンが理想だが、後半戦を考えてひらめきを使用できるキャラをサブパイロットにしたい。
ザブングル同様フル装備に換装でき、一発限りの最強技「ICBM投げ」を取るか、弾数のある「ブーメランイディオム」にするかで迷う所。その「ICBM投げ」は元の威力に加え、距離補正・も相まって、今作最強の攻撃力を誇る。なお、敵に避けられた際のモーションは一見の価値有り。
ギャリィウィルは使用する機会はあるかも知れないが、ギャリィホバーの方は全くと言っていいほど無い。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
序盤から登場の高性能機で、ランド編では最後までお世話になる。こちらでも二人乗りが可能。移動後のトライチャージが可能な他、「地上戦では一枚上手」と言うだけあって地上の地形適応がSなので、メインパイロットの地形適応を上げると思った以上の活躍を見せる。
また、ジロンの能力と相まって機体スペック以上の性能を見せつけ、迅速で凄まじい移動力を誇り、底力により滅法打たれ強い。の適応の悪さについてはA-アダプターや各種モジュールで補うことが出来る。『α外伝』と異なり、「ブーメランイディオム」は初期装備で終盤「ICBM投げ」も追加。両方備える事が出来る。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
ICBMが入手できなかったせいか「ICBM投げ」は無いが、新技として召喚攻撃「サンドラット一斉攻撃」が追加された。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
中盤にてICBMをカミナシティから調達したため、「ICBM投げ」が追加される。なお、ICBMが着弾して爆発するまでの時間が短くなっている。

関連作品

シャッフルファイト
第2章クリア後に参入する「ブルーライトニング」の一員。抵抗虚しくザクバランクロイツによって基地を破壊されてしまった為、彼らの兵器工場攻略に闘志を燃やす。各ステータスが平均値を上回っていない為、中盤以降の活躍は少々厳しい。
バトルロボット烈伝
スーパーロボット大戦に先駆けて登場。物語中盤にてラグが持って来る。ゲームの仕様上ジロンの一人乗り。「ICBM投げ」に相当する武器は無く、バズーカが最強武器。
スーパーロボットスピリッツ
スーパーロボット大戦に先駆けて登場。パイロットはジロンチル。原作譲りのコミカルかつ変則的な動きが特徴。
主力は弾速・攻撃範囲共に非常に優秀な「ブーメランイディオム投擲」。地上・空中問わず放てるので便利。超必殺技「ミサイル投げ」は準備行動が非常に長く、かなり扱いにくい。また、隠しカラーとしてオレンジ色も収録されている。
リアルロボット戦線
最初からジロンが乗る。ラズロルートとシャアルートではバズーカを装備しておらず、入手したければトロン・ミランとの決闘に勝たねばならない。

装備・機能

武装・必殺武器

パンチ
相手に接近して拳で何度も殴りつける。
格闘
Z』ではこちら。ライフルの握り部分でぶん殴るようになった。

武器

12.7mm機関砲
ギャリィホバーの銃座の機関砲。ウォーカーギャリアの頭部機銃。
α外伝』では最弱武器だが、砲身が動くカットインが存在。『Z』では非採用。
20mm機関砲
ギャリィウィルの銃座の機関砲。ウォーカー・ギャリアの腰部機銃。
『Z』では非採用。
専用ライフル
速射性に優れた30mmライフルで、ザブングルのライフルとは形状が違うものの弾薬は共通化されている。その秀逸なデザインは出渕裕氏による。
『α外伝』では移動後有射程武器。発砲時も足元がしっかりしており、ザブングルと差別化されている。『Z』ではトライチャージ時の武器。
バズーカ
トロン・ミランとの勝負で手に入れて以来愛用した市販品の大型バズーカ。発射の反動で仰け反る(ひっくり返る)演出が有名
SRWでも長射程高威力で毎回頼りになる武器。

オプション装備

ブーメランイディオム
強奪時にブルメが見つけてきた三日月形のミサイルランチャー。ミサイルを撃ち尽くした後はブーメランの如く相手に投げ付ける。
『α外伝』ではフル装備版専用。『Z』では移動後使用可能な全体攻撃で使い勝手が良い。
ミサイルランチャー
背中に追加装備された5連装ミサイル。
『α外伝』ではフル装備版専用。フル装備状態から分離したとき、両肩に装備されていたミサイルランチャーは設定上そのままなはずだが、『α外伝』でのギャリィホバーには搭載されていない扱いになる。
設定のみの武装で作中では使われなかったためか『Z』では非採用。

必殺技

ウォーカーギャリア・フルパワー
ウォーカー・ギャリアーの馬力とコミカルでパワフルな演出を前面に押し立てた攻撃。トドメ演出はアイキャッチで用いられたバズーカが正面に入るカットが入る。『Z』から追加。
ICBM投げ
ウォーカー・ギャリアの武器ではなく、原作で飛んできたICBMを投げ返したシーンの再現(ジロンの名台詞「死なばもろともー!」はこの時のもの)。
威力と爆発はあきらかに核ミサイルであり、キノコ雲が立ち昇る。『スーパーロボットスピリッツ』では「ミサイル投げ」となっていた。
α外伝』では非フル装備版専用(しかも、まるでギャリア自身がICBMを召喚したかのような描かれ方をしている)。
なお、回避されると背景に命中し(『α外伝』のみ)、『Z』では「敵に当たろうが当たらなかろうが爆発する」というスタッフの遊び心満載である。

召喚攻撃

サンドラット一斉攻撃
第2次Z』にて実装。ラグ・ウラロザブングル2およびブルメダイクトラッド11を召喚して、同時攻撃を仕掛ける。

特殊能力

分離
ギャリィホバーとギャリィウィルへ分離する。『α外伝』のみ。

移動タイプ

ホバー
分離形態時。

サイズ

M

カスタムボーナス

『ウォーカーギャリア・フルパワー』の攻撃力+400
第2次Z破界篇
『ウォーカーギャリア・フルパワー』の攻撃力+400、射程+1
第2次Z再世篇

機体BGM

「ウォーカー・ギャリア」
α外伝』で採用。
「疾風ザブングル」
Z』で採用。

対決・名場面

VSカプリコトロン・ミラン
機体性能では勝るものの、カプリコの操縦に精通したトロンに終始圧倒されていた。
なお、この戦いは『α外伝』でも再現されており、この時に飛び道具を使うとトロンが仲間にならなくなる。

余談

  • ウォーカー・ギャリアは(2代目の)主人公メカでありながら、『ザブングル』放送当時はウォーカー・ギャリアの100分の1スケールのプラモデル商品が発売中止になってしまったという経緯がある。
    • しかし、放送終了から25年を経た2008年に「R3(Real Robot Revolution)シリーズ」として、ウォーカー・ギャリアの100分の1スケールのプラモデル商品がようやく実現した。
  • 機動戦士Ζガンダム』第13話「シャトル発進」にて、スタッフのお遊びでハヤト・コバヤシが館長をしている戦争博物館の展示品としてウォーカー・ギャリアによく似た機体が登場する。
  • TVアニメ版『クレヨンしんちゃん』の劇中劇『超電導カンタム・ロボ』の主役ロボット「カンタム・ロボ」からは、数多くのスーパーロボットをモチーフにしている(機体名称はガンダムのパロディ)ことが伺えるが、全体のシルエットやカラーリングはウォーカー・ギャリアに似ている。
    • カンタム・ロボにはウォーカー・ギャリアと同じくブーメラン型の武器が装備されている。ただしこちらは背部にあるブースター付きのウイングをブーメランとして投擲するという違いがある。
    • カンタム・ロボを操縦するカンタム(人間と同じサイズのロボット)の声を担当しているのは、ジロン・アモス役の大滝進也氏である。
    • 『クレヨンしんちゃん』SPECIAL 7「カンタム最後の戦いだゾ」における『超電導カンタム・ロボ』最終回では、「すまない、ジョン君…。最終回はアンハッピーエンドになりそうだ…」「パワーアップしていくだけの殺し合いは、もう沢山だ! そこからは何も生まれない!」等の『ザブングル』を彷彿とさせるメタフィクションが入った名台詞が流れる。

脚注

  1. ただし、SRWでは最大2人乗りで統一されている。

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