Zマスター
Zマスター | |
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外国語表記 | Z Master |
登場作品 | 勇者王ガオガイガー |
声優 | 吉田古奈美 & 緒方賢一 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 |
機体 パイロット |
スペック | |
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分類 | 機界31原種 |
全高 | 不定(推定3~40000km前後?) |
重量 | 不定 |
動力 | 心臓原種 |
エネルギー | ザ・パワー |
所属 | ゾンダー |
Zマスターは『勇者王ガオガイガー』の登場キャラクター。
概要
機界31原種の本来の姿であり、ザ・パワーのエネルギーを得て実体化した姿。
身体の色はオレンジで、尖った耳を持ち、顔にはギリシア神話の巨神・キュクロプス(サイクロプス)のような単眼がある。逆立った髪の毛の様な部分が木星と接しており、そこからザ・パワーを吸収している。また、機界31原種の他にEI-01を取り込んだパリアッチョ(=心臓原種の独立情報端末)とも融合しており、右手に位置するその独立情報端末がその意思ともなっている(原作で言葉を話すのはこちらであり、頭部は単なる器官である。心臓は心臓でまた別の意思がある)。この形態では地球を1時間足らずで機界昇華することが可能で、ESウインドウを開いてゾンダー胞子を直接地球に送りこむことによってそれを実行しようとした。
全高は地球の2、3倍、両翼は木星の2/3に届く巨体で、惑星サイズのZマスターに対してはGGGの勇者ロボの直接攻撃は無効(猿頭寺曰く「海に角砂糖を溶かすようなもの」)であり、Zマスターの中枢機関である心臓原種を直接倒すことが唯一の打開方法であった。ザ・パワーのエネルギー流に沿って心臓原種にまで辿り着いたガオガイガーのゴルディオンハンマーにより静脈に穴を開けられ、最期はキングジェイダーが捨て身でザ・パワーを暴走させたことにより自己崩壊。Zマスターは消滅した。
登場作品と役柄
パイロット表示はボディの頭部となっている。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。第27話にてZマスター本体と直接対決の形となる。
- HPは201600もあり、しかも「不屈」がかかっている状態である。そのため、一撃目に「熱血」をかけた攻撃等を仕掛けても無駄なので要注意。しかし、ザ・パワーイベントのおかげで気力とSPは十分なので、マップ兵器にさえ警戒すれば大した苦労もなく倒せるだろう。
- ただし、勝利条件が「Zマスターを出現から5ターン以内に撃墜する」ことなので、一気に倒してしまおう。なおこの作品のみユニットアイコンは通常のもので、さらに内部識別が原種であり、ハンマーヘルアンドヘヴンの特殊トドメ演出の対象だった。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 『第3次α』と同じシチュエーションで第1部(第26話)にて戦うことになり(ちなみに「海に角砂糖を溶かすようなもの」の台詞はフリーマンが言う)、原作同様キングジェイダーが犠牲となってしまう。
- しかし、その際アリアによって核を持ち去られたため、第2部(第49話)にてパルス・アベルの手によりプログラムを書き換えられ復活する。ただし、第1部より弱体化している。なお、Zマスターとの二度目の戦いでは、「Z」つながりなのか強化パーツ「超合金ニューZα」を落とす。
- ちなみに、携帯機シリーズは敵版・味方版の機体グラフィックを左右反転させて使い回しているので、ステータス画面だと本来右手の平にあるはずのパリアッチョの顔が左手にある。
- スーパーロボット大戦BX
- ユニットアイコンが目玉となっており(マップ背景として出現している全体と一体化している形)、3DSの立体視をONにすると目だけが飛び出るというシュールな状態になる。
- 今作では木星の戦いの時点では出現せず、惑星ランプレートにてマーダルが保有していたザ・パワーをかすめ取る事で誕生、地球ではなくランプレートをゾンダーメタルプラント化しようとした。本来感情が消えていたはずのランプレートの人々だが、マーダル軍の攻撃で感情を想起させられてしまったが故に、人間のマイナス感情を糧とする機界昇華が発生してしまった。ただし、最期はそのマーダル(とフラグ未成立時にハイ・シャルタットも加わる)とソルダートJによって葬られることとなった。
- ちなみにランプレートをZマスターごと抹消しようとした高度文明連合のイレイザーを破壊した事で、自己防衛とランプレートをゾンダーメタルプラントにするためとはいえ、ランプレートを様々な意味で結果的に救っている。
- 本作でようやく心臓原種が登場。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 両ルートの第53話にて登場。撃破しても消滅せず、宇宙怪獣を殲滅するための爆弾として使われた。
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 第3章の大ボスとして登場。メガノイドと手を組んでジェネシスを撃滅し、地球を機界昇華しかかる。
- 大量の自動回復を繰り返すのが最大の特徴で、時間制限の仕様もあって章ボスにふさわしい手強さとなっている。
装備・機能
原種全ての能力が使用可能で、内部に侵入した勇者達に対し、これまで原種が見せた能力を次々と発揮して迎え撃った。ただし、SRWでは特に見ることはできない。
武装・必殺武器
- 衝撃波
- 右腕のパリアッチョとEI-01の顔から広範囲に衝撃波を放つ。
- MAP兵器扱い。『第3次α』『W』では装甲ダウンの、『BX』では射程低下の特殊効果がある。
- 『W』では通常の攻撃として行うほか、自軍ターン終了時に味方機体からランダムに5機のHPを半減させる(これは戦闘画面に移行せずイベントとして処理される)。しかも、1PP経つごとにHP半減の対象が1機づつ増えていくので、要注意。…アルムアルクスを撃墜しまくって稼ぐ人には逆に底力をフル発動させるのにも利用できるが(特に性格が「冷静」のヒイロや宗介は気力を下げずにHPを減らせる)。
- レーザー
- 左腕の爪原種に相当する部分から広範囲にレーザーを照射する。『第3次α』では全体攻撃扱い。
特殊能力
- ゾンダーバリア
- 気力110で発動し、全属性のダメージを一定数(『第3次α』では2500以下、『W』では1000以下)無効化するバリア。
- HP回復(小)
- 『T』で所持。
- EN回復(中)
- 木星からザ・パワーを吸収していることを再現している。
- オールキャンセラー、指揮系統中枢
- 共に『T』で所持。
移動タイプ
サイズ
- 3L
- Zマスターの全高は「地球の2、3倍」というSRW登場ユニットの中でも途方もない大きさ。
カスタムボーナス
- 全ての武器に「バリア貫通」を付加。照準値+30。
- 『T』で採用。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
原作において勇者ロボ達の総攻撃をわざわざ回避しなかった故か、運動性が低い。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- 第3次α
- 底力L6、カウンターL5、精神耐性、気力+ (命中)、見切り、戦意高揚
- 「気力+ (命中)」と「戦意高揚」を持っているため、マップ兵器使用可能な気力に到達しやすい。
- T
- 3回行動、底力L5、気力+ボーナス、気力限界突破L2、プレッシャーL3
- 3回行動やプレッシャーを持っており、脅威度が上昇した。
小隊長能力(隊長効果)
- 命中率+10%、ダメージ-10%
- 『第3次α』で採用。原作において勇者ロボ達の総攻撃を無効にしていたことの再現か「ダメージ-10%」を持っている。最大火力の攻撃手段で攻めるべし。
他作品との人間関係
スーパー系
- 碇シンジ
- 『第3次α』にて、Zマスターの機界昇華に対しては「破滅から逃げているだけ」と面と向かって非難した。
- 惣流・アスカ・ラングレー
- 『第3次α』にて、Zマスターの機界昇華に対してはシンジの意見に同意して「あんたの価値観を押し付けないでよね!」と吐き捨てた。
リアル系
バンプレストオリジナル
- アリア・アドヴァンス
- 『W』ではZマスターを記録する為にあえて復活させた。
- カズマ・アーディガン
- 『W』にて二度もカズマの後継機の初戦相手にされる。また、カズマはZマスターに臆するどころか「俺の成長の踏み台」と一蹴している。
名台詞
- 「…見るがいい。ザ・パワーによってマスタープログラム再結合を果たしたこの力を…」
「我が分身達よ、青の星へ…」 - 第46話「勇気ある者」より。木星から発せられるザ・パワーの力を得て、機界31原種は真の姿であるZマスターへと再結合する。
- そして、ZマスターはESウインドウを開き、ゾンダー胞子を直接地球にばらまくのであった。
- 「心弱き者共よ、どこまで虚しくあがき続けるのか…」
- 第47話「機界昇華終結」より。勇者ロボ各機がZマスターに総攻撃を掛けるも、エネルギーの総量が余りにケタ違いであるZマスターに対しては全く効かなかった。
- 「覚えているぞ、その攻撃」
「愚かな…。同じ手が二度も通じるか」 - 合体原種を倒したガオガイガーとマイク・サウンダース13世のソリタリーウェーブ集束攻撃を読み、逆に跳ね返してマイク・サウンダース軍団を壊滅させた。
- 「感じるぞ、激しき憎しみと怒り。お前達こそ、あふれ出るマイナス思念の源。宇宙を混沌に導く者よ、滅びよ!」
- Zマスターに1号機から12号機の全機を破壊されて憤るマイクへの台詞。
- JはZマスターに対して「もがきあがくことこそ、生命の本質。我ら命ある者のあがき、とくと見せてやる!」と反論する。
- 「機界昇華は進化の必然。これを受け入れることを拒みマイナス思念を発し続ける者は、大宇宙と共存する資格を持たぬのだ」
「いざ、滅びよ!」 - キングジェイダーが放つジェイクォースを防いで。そして、Zマスターは衝撃波で勇者ロボ各機をいとも簡単に吹き飛ばしてしまった。
- 「マイナス思念は宇宙に滅びを与える。生命体はマイナス思念を持たぬ機械生命体ゾンダーへと昇華されるべきなのだ」
J「マイナス思念と呼ばれる負の感情こそ生きている証・・・それ無くしてなんの生命か!」
「だからこそ生命体は、機械と融合を果たして次なる次元に向かうのだ」 - 心臓原種の言葉。後に凱は、「知的生命体の活動と機械文明」こそが宇宙の滅びの摂理に抗い得るという事実を前提にした上で心臓原種がこの言葉を語っていたと理解する。
- 「我は滅ぶ…。だが…」
- 断末魔。Zマスターの心臓部に侵入したキングジェイダーがザ・パワーを暴走させることによって、Zマスターは内部から崩壊する。『第3次α』ではDVE。
- こうして、地球はZマスターによる機界昇華の危機から救われた。だが、これで凱達の戦いが終わったわけではなかった…。
スパロボシリーズの名台詞
αシリーズ
- 「機界昇華こそが破滅から逃れる唯一の術…。全宇宙を救うための答え…」
「全ての有機生命体は機界昇華によって補完されねばならぬ…」 - 『第3次α』第27話より。「マイナス思念による破滅から逃れるために全有機生命体を機界昇華させる」というZマスターの主張は、『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版』における「人類補完計画」と相通じるものがある。
- 当然ながら、彼の主張はシンジとアスカから非難された。
- 「心弱き者共よ! 今、ここに機界昇華は完成した!」
「お前達にもう帰るべき星はないのだ!」 - 主人公らαナンバーズの努力も虚しく、地球はZマスターによって完全に機界昇華されてしまった…。
- Zマスターを出現から5ターン以内に撃墜できなかった場合、上記のZマスターの台詞が出てゲームオーバーとなる。そうならないように、Zマスターを速攻で倒してしまおう。
携帯機シリーズ
- 「バカな…Zマスターたる我が倒されるとは…」
- 『W』に於ける撃墜台詞。
- なお、Zマスターは『W』において、まさか自身が「二度も」倒されるとは思いもよらなかったであろう(後述)。
- 「ぬ、ぬおおお! こうなれば…もう一度、あの星へ降り無限の力で再生を図る!」
- 『W』第1部第26話「勇気ある戦い」より。倒された後に自身の再生を図ろうとするが、原作同様キングジェイダーによって阻止されてしまう。
- 「心弱き者達よ。二度目はないと思え」
- 『W』第2部第49話「戦いの海に勇気の帆を」より。ソール11遊星主の指導者パルス・アベルによって、まさかの復活を遂げる。
- しかし、数々の戦いを経て強くなったノイ・ヴェルターは、その程度で戦意が衰えるわけがなかった。
- 「ぬおおおおっ!! 我が…我が滅びるというのか!」
J「その通りだ、Zマスター! そして、もう二度とお前をよみがえらせはしない!」
「ぬああああああっ!!」 - その後の断末魔。自身が滅びることを信じられないまま、二度目の最期を遂げた。
- 最期の瞬間にあってもなお超然とした雰囲気だった原作と比較すると、『W』に於けるZマスターは小物じみた印象を受ける。
- 「五次元人の精神は、この世界の生命とは異なるモノだ。マイナス思念には成り得ない」
- 『BX』でライジンオーとの戦闘前会話にて、飛鳥に「(自分達と変わりない感情を持つ)五次元帝国の連中はいいのか」と問い詰められた際の返答。
- 別次元の生命体である彼らは自身のプログラムの管轄外だとばかりに切り捨てたその態度は地球防衛組の不興を買い、仁にも「偉そうだが本当は何も考えていない」と断ぜられた。
単独作品
- 「マイナス思念を発し続ける心弱き者よ。お前達にあるのは滅びだけだ」
- 『T』困難ルート第53話における戦闘前会話なのだが、凱とJ以外にはこれしか言わない。こいつの徹底ぶりを表現したとみるか、単に手抜きと見るか…
スパロボシリーズの名場面
- 機械昇華
- X-Ω第三章にて。
- ジェネシスの発射を切欠に始まったティターンズを含む地球連邦とザフトの戦闘。世界を破滅させんと目論むよりクルーゼを自軍が討つ事でジェネシスの第二射を静止させる事に成功するのだが、連邦ザフト共に戦いを止める気配はない。そんな中メガノイドのコロスが突如現れ、更に機界31原種を転移。融合しヤキン・ドゥーエにZマスターが降臨する。
- この戦場には激しいストレスや憎悪が満ちている。機械昇華が必要だとZマスターが放ったたった1発の超指向性衝撃波で全軍に戦闘続行が不可能になるほど壊滅的な被害が発生。ザフト側がジェネシスでZマスターを攻撃しようとするのだが、逆に一瞬で破壊されてしまった。
- SEEDの最終話再現中に突如現れ登場人物達を絶望の淵に追いやるなど圧倒的な力を見せ付けた。
余談
- 『L』終盤で登場の巨大なランカ・リー(正体はバトル・ギャラクシーの映像)は、『W』で登場のZマスターと酷似した演出だった為、一部では「Zランカー」と呼ばれていた。