戦部ワタル
戦部ワタル | |
---|---|
読み | いくさべ わたる |
外国語表記 | Wataru Ikusabe |
登場作品 | 魔神英雄伝ワタル |
声優 | 田中真弓 |
デザイン | 芦田豊雄 |
異名 | 救世主 |
種族 | 地球人 |
性別 | 男 |
生年月日 | 1978年5月5日 |
年齢 | 10歳[1] |
身長 | 132 cm |
体重 | 27 kg |
血液型 | B型 |
称号 | 救世主 |
特技 | ローラースケート、フリスビー |
趣味 | マンガを読む、ゲーム、野球をする |
嫌いな物 | 勉強、ウソ、弱いものいじめ |
概要
龍神小学校に通う小学4年生。学校から帰る途中、龍神池から現れた龍によって神部界に伝わる「伝説の救世主ワタル」として、悪の帝王ドアクダーの手から創界山を救うために連れていかれる。
性格は明朗快活で、嘘と弱い者いじめが嫌いという正義感あふれる少年だが、一人っ子なせいかワガママなところがあり、ノリの良いお調子者の面もある。運動神経は良く、野球やサッカーが得意。とりわけローラースケートは大会で優勝した腕前。しかし、勉強の類は苦手で通っている学習塾をサボる事もしばしば。
図工の時間に制作し、魔神となった龍神丸とは親友の間柄で、絶大な信頼を寄せている。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X
- 初登場作品。第1話から登場。本作の自軍部隊はワタルの救世主一行が肥大化していく中で形成される形なので、序盤はオリジナル主人公を差し置いて主人公ポジションも担当している。
- 救世主としての器の大きさ、子供らしい純粋さといった真っ直ぐな心の前には、普段斜に構えているようなキャラクター達もワタルの意見を無下に出来ずに受け入れてしまうといった微笑ましいクロスオーバーが目立つ。
- なお34話クリア後以降にエーストークを発生させると内容が若干追加される。
- CM2ではナレーションも担当している。
パイロットステータス
能力値
戦闘経験のない小学生故か能力値自体は特に高くはなく、技量に至ってはボスやファをも下回り自軍最低。成長パターン自体も晩成型であるため、序盤は能力不利に悩まされ気味。 この不利を救世主とヒーローで補っていく形となる、歴代でも稀に見る大器晩成タイプと言える。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
人間関係
仲間
- 忍部ヒミコ
- 最初の仲間。縦横無尽な彼女に呆れながらも助けられることも多い。一応作品ヒロインではあるのだが、ワタルとヒミコの間に色恋沙汰の要素は全く無かった。
- 剣部シバラク
- 創界山第一界層で出会った剣豪。その剣技(実際は金槌で岩を砕いていた)に感動し、弟子入りし「先生」と呼んでいる。
- 彼のノリの軽さや惚れっぽさに嫌味を言うことも多いが、本心では師として強く尊敬している。
- 渡部クラマ
- 創界山で出会った仲間の一人だが…
- 総集編でワタルは彼を「創界山一の物知り」と評している。
- 忍部幻龍斎
- ヒミコの父。彼の事を「親父様」と呼んでいる。
- 虎王
- 創界山第五界層で知り合った少年。ワタル最大のライバルであり後の永遠を誓い合った友。
- シリーズ全体で見ると数多い登場人物の中でも最もワタルと深く関わり合った人物。
現生界
- 戦部タケオ
- 父。
- 戦部アキコ
- 母。
- 由美
- クラスメートのガールフレンド。
- 俊
- クラスメートのライバル。
ドアクダー軍
- ドアクダー
- 彼に支配された創界山を救うのがワタルの旅の目的である。敗れた者は部下はおろか、自分の息子の虎王をすらも容赦なく殺そうとするドアクダーに強い怒りを見せた。
他作品との人間関係
スーパー系
- 勇者特急隊
- 『X』では、アル・ワースに召喚される前からの憧れの存在であり、龍神丸の元となった人形も勇者特急隊をイメージして作ったとしている。
- 吉永テツヤ
- 『X』での友達。
- 吉永サリー
- 『X』ではテツヤの姉である彼女とも顔見知り。
- 兜甲児
- 『X』では勇者特急隊と同様、ヒーローとして憧れている。
- 闇の帝王
- 『X』ではドアクダーの盟友であり、打倒すべきもう1人の巨敵。
- シモン
- 『X』では救世主として憧れる。
リアル系
- ルルーシュ・ランペルージ(ゼロ)
- 『X』では、アル・ワースに召喚された彼と出会った際の印象が強く残り、根は悪くない人だと察する。
- アンジュ
- 『X』では姉貴分的存在。絡む場面はかなり多い。
- エルシャ
- 『X』では包容力がある年上の女性ということもあってか、彼女の事を慕っており、彼女が作る料理もお気に入りである。
- サラマンディーネ
- 『X』では、救世主ワタルがアウラの民より熱烈な信奉を帯びており、彼女からは「救世主様」と呼ばれ強く慕われている。
バンプレストオリジナル
- イオリ・アイオライト、アマリ・アクアマリン
- 『X』では、アル・ワースへと召喚された際に彼(彼女)に保護される。その後も救世主のお供として行動を共にする。
- マサキ・アンドー
- 『X』では同じくアル・ワースに召喚された異界人。彼のサイバスターを初見で「尖っててカッコいいロボット」と評した。
- 魔獣エンデ
- 『X』通常ルートの最終話において、彼が名乗る前にその名を先に呼んだことで、彼を驚かせた。
名台詞
- 「ハッキし言って、面白カッコいいぜ!」
- 口癖にしてあらすじ・次回予告の文句。『X』CMでも発言した。
- 「龍神丸ーー!!」
- この台詞とともに勇者の剣を掲げ、龍神丸を召還する。
- 「パワァァァァァ全かぁぁぁい!!」
「変身! 龍王丸!!」 - 龍王丸に変身する際の掛け声。
- 「夢みたいな話だな。でもいい、僕やるよ。困ってる人がいるなら、助けなくっちゃ」
- 第1話より。オババにモンジャ村の現状を聞き、救世主としての使命を理解。彼の正義感の強さが伺える。
- 「お前のように、ドアクダーの手足になって人々を苦しめる奴は僕が絶対に許さない! ドアクダーだって僕が必ず倒してやる!」
- 第31話より。「ドアクダーに逆らう」という理由でワタルに攻撃を仕掛けるビビデ・チビット・モレーテルに対しての怒りの一言。
- 「酷い、酷過ぎる。自分の息子を殺そうとするなんて。許さない、許さないぞ! 許さないぞぉぉぉーーーっ!!」
「出て来い、ドアクダー! 出て来て、僕と戦え!」 - 第42話より。部下のドン・ゴロを処刑しようとし、息子である虎王にまで手をかけようとしたドアクダーに対する怒り。
- 「そうだ、そうだよ。みんなの心をひとつにして、それを形にするんだ!」
- 第43話より。ドアクダー戦にて龍王丸の「みんなの力を一つにして戦えば勝つ事が出来るはずだ」と言うアドバイスを聞いて。この直後、ワタル達4体の魔神が1本の矢(クワトロ・アロー)になり、ドアクダーの魔王の剣を弾き飛ばし、姿を消したドアクダーの居場所を突き止めることに成功する。
- 「ドアクダー、覚悟ぉぉぉぉーっ!!」
- 第44話より。ドアクダーに龍王の剣で切りかかる際の叫び。
- ゲームでもイベント戦闘台詞に採用されている。
迷台詞
- 「救急車、ワタルだ!」
- 第1話より。シュワルビネガーと対峙した際の名乗り。直前のヒミコのペースに釣られたのか、派手に間違えている。
- シュワルビネガーには驚かれ、直後、オババに「救世主じゃ、救世主」と指摘され、言い直す。『X』でも第2話にて発言しているが、こちらでは素で言い間違えている。
- 「うわあああ!カバだ!」
- 第2話より。崖から落ちようとしたところを助けられる形で剣部シバラクと初対面の時に口走った台詞がこれ。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「エンブリヲ! お前みたいな大人を僕は絶対に許さないぞ!」
- エンブリヲとの特殊戦闘台詞。
- 確かにエンブリヲは典型的な悪い大人といえるだろう。
- 「虎王…! 僕の勝ちだ!」
「やった…! ついにやったんだ!」 - 必殺鳳龍剣にてトドメ演出時の特殊台詞。上段は虎王、下段はドアクダー。
- 「も、もしかして…僕…お邪魔しちゃったのかな…?」
- 第1話アマリ編「出会い、そして始まり」にて、アマリがブリキントンに囲まれて悲鳴をあげているのを目の当たりにした際のズレた反応。一体、何を想像したのか……
- この直後、今度は自分がブリキントンに襲われてしまうことに。
- 「あっちのロボットも、こっちのロボットも機械獣でもなければ、勇者特急隊でもない…何がどうなってるんだよ、ここは!?」
- 『X』第1話「旅の序章」より。アル・ワースに来て、量産型ゲッペルンやゼルガードを見ての反応。
- 「でも、イオリ(アマリ)さん…魔法を使う時に呪文は唱えないんだね。アブラカブッタとか、ホロレチュチュとか…」
- 『X』第3話「ブルーウォーターの少女」(マサキ未加入)より。主人公のドグマ発動時に抱いた疑問。なお主人公からの返答は「言葉を唱える事で精神を集中する術士はいるが、自分はそういうのは違うと思った」という返答であった。
- 「アブラカブッタ」は有名な魔法の呪文「アブラカタブラ」、「ホロレチュチュ」は『ワタル』の後番組『魔動王グランゾート』に登場する呪文「ホロレチュチュパレロ」が由来。
- なお、反応しそうなキャラは後からやってきたため、その場にはいなかった。
- 「えーと…そっちのコーラバトラーさん達、聞こえますか?」
- 『X』第4話「流浪の聖戦士」より。アル・ワースへと召喚されたバイストン・ウェル兵達に向けて。いうまでもなくコーラじゃなくオーラだと突っ込まれた。確かにオーラバトラーは強獣の甲羅を装甲に使ってはいるのだが……
- 「やっぱり、あのモビルスーツっていうのも人が乗ってるんだよね…」
- 『X』第5話「海賊部隊のG」より。前述でのオーラバトラーに続いてモビルスーツも人が乗っている事を龍神丸に質問して。直後に龍神丸から脱出装置があるから大丈夫だとフォローを入れられる。
- 勇者シリーズやエルドランシリーズなどの作品でリアル系ロボ作品との共演に対しての懸念の声に応えたやり取りと言える。
- 「えーっ! じゃあ、ゴムみたいに腕が伸びる人間でもなきゃ無理だって事!?」
- 『X』第11話「宿命の二人」より。機体でも腕を伸ばしても届かない双ツ龍岩の謎を主人公に聞くも、「一人の人間では無理」と聞いた際の反応。田中真弓氏が演じる漫画『ONE PIECE』の主人公・モンキー・D・ルフィに絡めた声優ネタ。
- なお原作では陽が落ちてワタルが影法師の腕を伸ばす事により、へん玉を手に入れるのだが、『X』ではルクシオンとブラディオンがカップリングする事により赤龍と青龍を蘇らせている。
- 「あの人は本当は戦う事が嫌いなんだよ!」
「だって、あの人…すごく悲しそうだったよ…」 - 『X』第18話「目覚める決意」より。デス・ゴッドに捕まり軍師として利用されそうになるルルーシュを自軍部隊の多くの面々が倒すべきと発言する中、一人反対する。
- 「僕は信じてる!甲児さんと鉄也さんは絶対に戻ってくるって!」
「だって…! だって…マジンガーはいつだって僕達のヒーローだもの!」
「いつでもやってくるんだよ! マジンガーは!」 - 『X』第28話「闇と光」より。因果の果てに落ちた甲児と鉄也が帰還することを信じて暗黒大将軍にこう返す。三段目は東映版のED曲「ぼくらのマジンガーZ」を意識した台詞か。
- 「な、何だか、あいつ…悪い奴って言うよりも気持ち悪い奴だ!」
- 『X』第32話「過去からの亡霊」でのエンブリヲとの戦闘前会話。自分が狙われているにもかかわらず、余裕な態度を崩さないエンブリヲを見て率直な感想を述べてしまう。
- 「な、何なの、あいつ!?気持ち悪いよ!」
- 同話にて、エンブリヲ撃破時の台詞。アンジュに対してまた会えると言いながら去っていくエンブリヲを見て。余程悪い意味で印象に残ったのか、前述に続き2度目の「気持ち悪い」発言である。エンブリヲの救いようの無い人間性を考えれば、こう言いたくもなるだろう。
- 「どういう事?」
- 『X』第36話「決戦、ミスルギ皇国」で友達への好きとアンジュへの好きとは違うと発言したヒルダに対して。直後にカレンから「そこは突っ込まないで!」と遮られてしまう。
- 「やったぜ、シモンさん!!」
- 『X』第49話にてシモンがグレンラガンと超銀河ダイグレンを超銀河グレンラガンに合体させたのを見て。青葉とヒナは驚愕するが、すんなりと受け入れていた。
搭乗機体
余談
- テレビシリーズ三作目『超魔神英雄伝ワタル』のビデオとLDの付属紙掲載のコラムでは女性キャラとの絡みが薄くなっていたことからか、声を演じる田中真弓氏に「ワタルはホモかもしんない」と冗談ながら心配されたことがある。
脚注
- ↑ 公式では10歳とされるが、第1話開始時点ではワタルの教室の黒板によると4月13日であり、誕生日を迎えていない。公式サイトの記述によれば、最終回の時点で神部界から帰還後、1ヶ月が経過した事が語られている。