蒼穹のファフナー
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- 2004年7月4日 ~ 2004年12月26日(テレビ東京) 全26話
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦K(2009年)
概要
『機動戦士ガンダムSEED』が大ヒットしてから半年、平井久司氏が再びキャラクターデザインを手掛けたことで話題となった、ジーベック制作のロボットアニメ。
2005年には本編の前日談である『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(未参戦)が放映された。
また、2010年には続編である劇場映画『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』が上映され、映画公開に併せ同年12月16日から21日まで『蒼穹のファフナー FACT AND RECOLLECTION』として舞台化された。
更に続編『蒼穹のファフナー エグゾダス-EXODUS-』の制作が決定した。
ストーリー
長閑な空気に満たされている平和な島・竜宮島。だが、どこからか声が聞こえる…。
『あなたはそこにいますか?』
その瞬間、島の上空に謎の未確認生命体が現れるのだった。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
竜宮島(アルヴィス)
主要人物は、搭乗機の特性やキャラクターの立ち位置を反映した名前になっている事が多い。
島の子供達とファフナー搭乗者
- 真壁一騎
- 主人公。ファフナーは、一騎当千の活躍をするマークエルフ及びマークザイン。
- 皆城総士
- 一騎の親友。皆の城と呼べるジークフリードシステムにより、ファフナー各機を指揮し、皆を総べる。
- 遠見真矢
- ヒロイン。百発百中の狙撃手。ファフナーは、遠距離からの狙撃を得意とするマークジーベン。
- 羽佐間翔子
- 悲劇のヒロイン。ファフナーは、空を翔ける飛行タイプのマークゼクス。
- 小楯衛
- 気弱で心優しい少年。ファフナーは、イージスを装備し防御に特化した『楯』であるマークフュンフ。
- 春日井甲洋
- 一騎をライバル視する少年。ファフナーは、肩部装甲に設けられたハードポイントで武装の換装が可能なマークフィアー。彼の同化がきっかけで、仲間たちの結束が深まる。正に『かすがい』である。
- 近藤剣司
- ヘタレキャラだったが、終盤に成長する。ファフナーは、中・長距離からの支援及び初撃を担当する『剣』であるマークアハト。
- 要咲良
- 衛、剣司とチームを組む姉御肌の少女。ファフナーは、チーム戦闘において『要』のリーダー機となるマークドライ。
- 皆城乙姫
- 下の名前は『つばき』と読む。竜宮島のコア。名前の由来は『竜宮島(りゅうぐうじま)』の『乙姫(おとひめ)』だと思われる。
その他関係者
- 真壁史彦
- 一騎の父でアルヴィスの司令補佐。総士の亡父・公蔵に代わりアルヴィスを指揮する。厳格さと父親としての情を兼ね備えた人物だが、私生活ではとことん不器用。旧姓は「麻木」。
- 溝口恭介
- 平時は飲んだくれを装っているが、本当の姿はアルヴィスの特殊工作員で、真壁夫妻とは旧知の仲。ファンの間では作中屈指の死亡フラグクラッシャーとして有名。
- 遠見千鶴
- 真矢の母で、島唯一の医師。アルヴィスではパイロットたちの健康管理からファフナー搭乗の副作用たる同化現象の研究までを担当している。
- 遠見弓子
- 真矢の姉。一騎たちの学校の養護教諭で、アルヴィスではパイロットの引率やオペレーターを務める。
- 羽佐間容子
- 翔子の養母。ファフナーの整備関連を担当する理科教諭。後にカノンを下宿させる。
- 小楯保
- 衛の父でアルヴィスのメカニックチーフ。実は、衛の愛読する漫画『機動侍ゴウバイン』の作者。
- 西尾行美
- 駄菓子屋の店主で、アルヴィスのご意見番。かつてはファフナーの建造に携わっていた。
- 要澄美
- 咲良の母で、柔術師範も務める体育教師。アルヴィスではオペレーター兼研究員。
- 近藤彩乃
- 剣司の母。フェストゥムの解析を担当。お調子者の息子に頭を痛めている。
- 狩谷由紀恵
- 冷徹な雰囲気を漂わせる女性で国語教師。アルヴィスでは一騎たちパイロットを統率しているが、その行動には・・・
人類軍
- 日野道生
- 竜宮島出身の、人類軍ファフナーパイロット。弓子・由紀恵とは幼なじみ。
- カノン・メンフィス
- 道生の部下で、後に道生共々アルヴィスに下る。自己否定が強かったが、島の暮らしで徐々に心を開いていく。
- ヘスター・ギャロップ
- 新国連を率いる女傑。アルヴィスの戦果を自らのプロパガンダに利用するなど、老獪な性格。
- 日野洋治
- 道生の父で、マークザインの開発者。ミツヒロとは共同研究者だが、真逆の設計思想を持つ。
- ミツヒロ・バートランド
- 千鶴の元夫。現在は新国連に身を置き、マークニヒトを開発する。
フェストゥム
- イドゥン
- 「もう一つのアルヴィス」内部で発見された少年が急成長した存在。人間の姿を持つ「マスター型フェストゥム」である。
- ミョルニア
- 一騎の母、紅音(あかね)の姿を持つフェストゥム。一騎にマークザインを託した他、人類の未来に関する「ある情報」を島にもたらす。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
アルヴィス製ファフナー
人類軍製ファフナー
フェストゥム
主題歌とBGM
- 「Shangri-La」
- オープニングテーマ。元から評価の高い曲だったが、パチンコのCMが放送されたことで一般層にも認知度が広がった。
- 「Separation」
- エンディングテーマ。通常回ではこちらが流れる。
- 「Separation[Pf]」
- エンディングテーマ。「Separation」のピアノアレンジ。メインキャラがいなくなった回に流れる。また、歌詞が2番になる。その他、「Separation」のインストゥルメンタルがエンディングテーマになった回がある。
- 「ナイトヘーレ開門」
- 劇中BGM。「ナイトへーレ」とはファフナー用の出撃ハッチの事。
登場作と扱われ方
- スーパーロボット大戦K
- 初参戦作品。条件次第では原作の悲劇EDを回避することが出来るが、条件を満たしていない場合は原作以上の悲劇が待っているというスパロボらしからぬ酷な扱いを受けてしまう(しかも、条件を満たすにはかなりの苦行を乗り越えなくてはいけない)。ちなみに原作における「日本が消滅した」という設定は無かったことになっている(実質『百獣王ゴライオン』と同様の処置)。
初参戦作品だが本作メンバーの正式合流は中盤で、仲間になるのが遅いのが定番の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』メンバーより更に遅い、と言うかDESTINYの原作再現が完全に終了してからの加入となる。これは原作にてアルヴィスの方針として言われていた「ファフナーは人とは戦わない」という主張を再現するためという説が濃厚。
パイロット・機体性能は個性豊かかつ優秀だが、加入時には既に主力が固まっていて使わない場合も多い。ただ、それをすると一周目ではバッドエンド一直線なので、フラグを満たしたい場合は彼らを一軍として使わなければならない。逆に言えば、フラグを満たさない場合は、最終的にメンバーが4人に落ち着くのでそのメンバーだけを使えばいい(ただし、カノンを使う場合はベイバロン・モデルの扱いに注意しなければならない)。フラグを満たすための裏道として、撤退及び撃墜されてもフラグのための信頼補正がプラスされるので、シングルで運用するユニットのパートナーにしてすぐ撤退させるという手もある。
余談だが、基本的に顔グラの変化がない携帯機スパロボにおいて、本作のファフナーのメインキャラは2パターンは当たり前、多いキャラは4パターンも顔グラが用意されていたりする。 - スーパーロボット大戦UX
- 劇場版と共に堂々参戦。ファン待望の声つきである。今回「続編と共に参戦」しているのは本作だけなので、どのような形で両作を扱うのかが注目される。
- また余談だが、前作の扱いがひどかったせいか多くのユーザーに「UXが初参戦」と言われてしまった。
用語
- フェストゥム
- 読心能力を持ち、人間を同化していくケイ素生命体。
- 竜宮島
- ファフナー
- フェストゥムに対抗するために造られた人型兵器。読心能力に耐性をもつ。
- 機動侍ゴウバイン
- 『蒼穹のファフナー』作中に登場する劇中劇。
- ゴウバインヘルメット
- アーカディアン・プロジェクト
- ジークフリードシステム
- アルヴィス
- 人類軍
- 同化
- ミール
- 蒼穹作戦
主要スタッフ
- 制作会社
- XEBEC
- 監督
- 羽原信義
- キャラクターデザイン
- 平井久司
- メカニカルデザイン
- 鷲尾直広
- 脚本
- 山野辺一記(一五話まで)
- 脚本・文芸統括
- 冲方丁(一六話以降)
- 音楽
- 斉藤恒芳
余談
- 前日談の「RIGHT OF LEFT」や、劇場版の「HEAVEN AND EARTH」のようにファフナー関連作にはサブタイトルがつけられているが、実は最初に放映されたTV版にも「Dead Aggressor」というサブタイトルがある。これはTV放映時のオープニングに出てくるタイトルロゴで確認が可能。しかし、これがメディアで表記・呼称されることは極めて少ない。ファンが他のファフナー関連作と区別するときさえ「無印」「TV版」などと呼ぶことの方が多い。
- 「理由も知らされず突然戦いに巻き込まれた少年少女」というコンセプトの強調のためか、序盤は視聴者にもロクに状況説明がされないまま話が右往左往気味に展開する。この点はファンからの評価も芳しくなかったが、文芸統括を務めている冲方丁氏の奥方がプロデューサーに面と向かって「なんであんなにつまらないんですか」と問い詰めた翌日、シリーズ構成が山野辺氏から冲方氏に交代したという伝説がある。
元々スタッフからの評価も芳しくなかったのも影響していたこともあり、この発言がトドメになったらしい。結果は見ての通りであり、後半(16話以降)の展開は評価が高いことで知られており以降、OVA、劇場版そして続編と展開していくことになる。ただし、後半の展開は前半を踏まえることで感動が高まるような緻密な構成になっており、前半が無意味になっているわけでは決してないので(前半のフォローと言ってしまえばそれまでだが……)、後半のみの視聴は推奨されない。
商品情報
DVD BOX
DVD
蒼穹のファフナー Arcadian memory
蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT
小説版