「不易久遠流」の版間の差分
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− | 不易久遠流(ふえきくおんりゅう)とは、[[ラ・ギアス]]に伝わる由緒正しい武術の一派。5000年近い歴史を持つとされる。その内容は多岐に及ぶらしく、作中の用語録で総合武術であると補足されている。 | + | 不易久遠流(ふえきくおんりゅう)とは、[[魔装機神シリーズ]]に登場する武術。 |
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+ | 異世界[[ラ・ギアス]]に伝わる由緒正しい武術の一派。5000年近い歴史を持つとされる。その内容は多岐に及ぶらしく、作中の用語録で総合武術であると補足されている。 | ||
開祖の姓名はテンバレン・ゼイシュノン。かつてラ・ギアスで栄えたある帝国(第2ラーブァナ帝国)に仕える高位の軍人であった。流派の成立した背景には、ダイム・カザフルという男がラングランで打ち立てた「無窮流」という剣術の一派の存在が大きく、開祖の目的は無窮流を修めた剣士達と伍す事にあったようだ。無窮流を源流とするランドール・ゼノサキスの「[[神祇無窮流]]」とは兄弟関係に近い間柄。そのためか、両流派には相伝奥義が存在する。また、習得には才能や資質が要求される部分の大きい[[神祇無窮流]]に比べると、万人に受け入れやすいよう組み立てられた技術体系であり、その完成度から分家は少ないと解説されている。ただ、免許皆伝には武芸十八般全てを修める必要があり、伝承者となるための道のりは不易久遠流に属することを選択しても厳しいだろう。 | 開祖の姓名はテンバレン・ゼイシュノン。かつてラ・ギアスで栄えたある帝国(第2ラーブァナ帝国)に仕える高位の軍人であった。流派の成立した背景には、ダイム・カザフルという男がラングランで打ち立てた「無窮流」という剣術の一派の存在が大きく、開祖の目的は無窮流を修めた剣士達と伍す事にあったようだ。無窮流を源流とするランドール・ゼノサキスの「[[神祇無窮流]]」とは兄弟関係に近い間柄。そのためか、両流派には相伝奥義が存在する。また、習得には才能や資質が要求される部分の大きい[[神祇無窮流]]に比べると、万人に受け入れやすいよう組み立てられた技術体系であり、その完成度から分家は少ないと解説されている。ただ、免許皆伝には武芸十八般全てを修める必要があり、伝承者となるための道のりは不易久遠流に属することを選択しても厳しいだろう。 | ||
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『II』の[[ラストール]]および[[ジェイファー]]は剣をフェンシングのように構えており、これが不易久遠流の構えと思われる(ただし、ロザリーの構えは應變自顕流のものが混ざっている)。 | 『II』の[[ラストール]]および[[ジェイファー]]は剣をフェンシングのように構えており、これが不易久遠流の構えと思われる(ただし、ロザリーの構えは應變自顕流のものが混ざっている)。 | ||
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「不易久遠流」の数少ない分家の一つで「[[神祇無窮流]]」の影響を受けた剣法が特徴。不易久遠流に転向する前のロザリーが属していた流派がこれである。神祇無窮流の欠点も受け継いでいるため、修練する人間にはある程度の素養が要求される。開祖の姓名はオーゼン・ドクティム。読みは「おうへんじげんりゅう」か「おうかじけんりゅう」のいずれかだが、正しい読みは「おうへんじげんりゅう」のほうであろう。「おうか」は誤りの可能性がある。 | 「不易久遠流」の数少ない分家の一つで「[[神祇無窮流]]」の影響を受けた剣法が特徴。不易久遠流に転向する前のロザリーが属していた流派がこれである。神祇無窮流の欠点も受け継いでいるため、修練する人間にはある程度の素養が要求される。開祖の姓名はオーゼン・ドクティム。読みは「おうへんじげんりゅう」か「おうかじけんりゅう」のいずれかだが、正しい読みは「おうへんじげんりゅう」のほうであろう。「おうか」は誤りの可能性がある。 | ||
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5000年前のラ・ギアス(ラングラン共和国)に存在した剣術の流派。当時の不易久遠流が打倒対象としていた。 | 5000年前のラ・ギアス(ラングラン共和国)に存在した剣術の流派。当時の不易久遠流が打倒対象としていた。 | ||
2018年2月8日 (木) 02:55時点における版
不易久遠流(ふえきくおんりゅう)とは、魔装機神シリーズに登場する武術。
概要
異世界ラ・ギアスに伝わる由緒正しい武術の一派。5000年近い歴史を持つとされる。その内容は多岐に及ぶらしく、作中の用語録で総合武術であると補足されている。
開祖の姓名はテンバレン・ゼイシュノン。かつてラ・ギアスで栄えたある帝国(第2ラーブァナ帝国)に仕える高位の軍人であった。流派の成立した背景には、ダイム・カザフルという男がラングランで打ち立てた「無窮流」という剣術の一派の存在が大きく、開祖の目的は無窮流を修めた剣士達と伍す事にあったようだ。無窮流を源流とするランドール・ゼノサキスの「神祇無窮流」とは兄弟関係に近い間柄。そのためか、両流派には相伝奥義が存在する。また、習得には才能や資質が要求される部分の大きい神祇無窮流に比べると、万人に受け入れやすいよう組み立てられた技術体系であり、その完成度から分家は少ないと解説されている。ただ、免許皆伝には武芸十八般全てを修める必要があり、伝承者となるための道のりは不易久遠流に属することを選択しても厳しいだろう。
本編に登場した師範はシュメル・ヒュール。門人にジノ・バレンシアやロザリー・セルエなどがいる。シュメルはバゴニア軍の武術師範であるため、バゴニア軍人の多くは何らかの形でこの流派に触れているものと思われる。『魔装機神II』(ROE)では『應變自顕流』と呼ばれる分派が存在する事が語られた。
『II』のラストールおよびジェイファーは剣をフェンシングのように構えており、これが不易久遠流の構えと思われる(ただし、ロザリーの構えは應變自顕流のものが混ざっている)。
應變自顕流
「不易久遠流」の数少ない分家の一つで「神祇無窮流」の影響を受けた剣法が特徴。不易久遠流に転向する前のロザリーが属していた流派がこれである。神祇無窮流の欠点も受け継いでいるため、修練する人間にはある程度の素養が要求される。開祖の姓名はオーゼン・ドクティム。読みは「おうへんじげんりゅう」か「おうかじけんりゅう」のいずれかだが、正しい読みは「おうへんじげんりゅう」のほうであろう。「おうか」は誤りの可能性がある。
無窮流
5000年前のラ・ギアス(ラングラン共和国)に存在した剣術の流派。当時の不易久遠流が打倒対象としていた。
不易久遠流の技
現状では剣技しか出ていないが、武芸十八般に通ずる流派なので神祇無窮流同様、剣以外の技も存在すると思われる。
- 裁きの雷 / 最後の審判 / 絶え間なき断罪
- 使用者:ジノ・バレンシア
- 虚空斬 / 真・虚空斬
- この技は神祇無窮流の剣士にも使われている。「真・虚空斬」は「不易久遠流・神祇無窮流相伝奥義」とある。ジノによると基本的な技だが極めれば最強の技とのこと。
- 使用者:ジノ・バレンシア、ロザリー・セルエ
- 雷鳴剣 / 冥王活殺剣 / 活殺剣・焔
- 「冥王活殺剣」と「活殺剣・焔」のふたつは奥義といわれている。
- 使用者:ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィア
- 天地無明剣・叢雲
- 不易久遠流奥義。
- 使用者:ニコ・サンドリーブ
- 天地幽明剣・八雲
- 不易久遠流奥義。
- 使用者:リコ・サンドリーブ
- 影の太刀『いざよい』
- 不易久遠流奥義。
- 使用者:シュメル・ヒール
- 無音剣『さざなみ』
- 不易久遠流奥義。
- 使用者:シュメル・ヒール
体技
- 緑の墓標 / 幽翠の奥津城
- 剣技と魔術の応用技。
- 使用者:プレシア・ゼノサキス
- 双撃・陰陽両儀勁
- 不易久遠流奥義。二者合一で繰り出す連携攻撃。
- 使用者:リコ・サンドリーブ&ニコ・サンドリーブ
習得者
バゴニア連邦共和国
- シュメル・ヒュール
- バゴニアの剣聖。故人。
- ジノ・バレンシア
- シュメルの弟子。免許皆伝済。
- ロザリー・セルエ
- 自称シュメルの一番弟子。『應變自顕流』を学び終えた有能な女性剣士でもある。
- バゴニア兵士
- 前述の通りシュメルが軍の武術師範を務めているため、訓練行程の中である程度は触れていると思われる。
- エル・バドレル
- 隊長のズラム以下、魔装機操者であるかどうかに関わらず修得者が多い。
神聖ラングラン王国
- プレシア・ゼノサキス
- ジノの指導を受けて緑の墓標を編み出した。『魔装機神I』(LOE)ではシュメルの指導を受ける展開も存在する。
- ザシュフォード・ザン・ヴァルハレヴィア
- ジノの指導を受け、「雷鳴剣」を編み出した。
- ゲンナジー・I・コズイレフ
- 『LOE』ではシュメルの指導を受ける展開が存在する。
シュテドニアス連合国
- レッフェン・ダスドレーシュ
- シュメルの兄弟子。
- ニコ・サンドリーブ / リコ・サンドリーブ
- レッフェンに師事する双子の女性剣士。双子ならではの息のあった連携攻撃を得意とする。なお、作中台詞からするとレッフェン以外の師匠も存在する模様。
余談
- 不易久遠流も含めてラ・ギアスの武術には漢字名が使われているが、これはラングランがラ・ギアス全土に展開した言語翻訳魔法がラ・ギアスの流派名を日本語漢字で翻訳表記しているためである。
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