「テューディ・ラスム・イクナート」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
15行目: 15行目:
 
*キャラクターデザイン:河野さち子
 
*キャラクターデザイン:河野さち子
  
[[ウェンディ・ラスム・イクナート|ウェンディ]]の双子の姉。母体内で出産を迎える前に死んでしまっていたのだが、魂はウェンディの中で思念という形で生き続けており、記憶や感情も共有している。妹の成長に伴い好奇心もある程度発達したらしく、王室アカデミーに在籍していた頃のウェンディを操り糸で手繰るようにして[[ゼルヴォイド]]の情報にアクセスさせている。
+
[[ウェンディ・ラスム・イクナート|ウェンディ]]の双子の姉。出産を迎える前、母体内にいた時点で肉体的に死を迎えた存在。しかし、魂はウェンディの中で思念(生霊)という形で生き続けており、記憶や感情も共有していた。妹の成長に従うかたちで彼女の心と精神も発達していったようで、ウェンディが王室アカデミーに在籍していた頃、操り糸で手繰るようにして考古学アーカイブに保存されていた[[ゼルヴォイド]]の外装情報にアクセスさせている。この経緯をみてもわかるとおり、宿り主である妹の肉体への干渉力は非常に強い。
  
ラングラン王都壊滅の際のウェンディの負傷を契機として、時々ウェンディに語りかけてくるようになる。はじめはウェンディに協力的だったようだが、次第にウェンディ曰く「闇しかなかった」という本性を露にし、ウェンディの意識が弱っている時は体を乗っ取るまでになった(その際彼女の青い髪の毛と瞳が赤くなる)。服の色も赤く変わるが、実際に変化しているのかイメージ的なものなのかは不明(特に一時的な入れ替わりの場合は)。
+
当初は妹の目を通して世界と知識に触れるだけで充分な満足を得ていたようだが、優れた知識に追随する肉体を持てない自身の境遇に不満がなかったわけでもない。自己発現を求めるテューディの鬱屈は、次第に世界(ラ・ギアス)と寄生木である妹の魂に向けられていく。
  
一人の人間として生きることができなかったことに怨念を抱いている。また、愛情に飢えている面があり、ウェンディと感情を共有していたせいか、その欲求は[[マサキ・アンドー|マサキ]]に向けられる。一種の霊体であるせいか、[[プラーナ]]の強さは[[魔装機神シリーズ]]に登場するキャラの中でもトップクラスである。そのためか、[[魔装機]]に搭乗することは容易かった。
+
ラングラン王都壊滅(魔力弾事件)に巻き込まれたウェンディの負傷療養を契機として、その潜伏を放棄。妹の意識と本格的な対話を開始する。はじめはウェンディに協力的な姿勢をみせたが、次第にウェンディ曰く「闇しかなかった」という本性を露にし、ウェンディの意識が弱まる時には体を乗っ取るまでになった(その際彼女の青い髪の毛と瞳が赤くなる)。服の色も赤く変わるが、実際に変化しているのかイメージ的なものなのかは不明(特に一時的な入れ替わりの場合は)。
 +
 
 +
かつては一人の人間として生きることができなかったことに怨念を抱いていた。また、愛情に飢えている面もあり、ウェンディと感情を共有していたせいか、その欲求は[[マサキ・アンドー|マサキ]]に向けられている。一種の霊体であるせいか、[[プラーナ]]の強さは[[魔装機神シリーズ]]に登場するキャラの中でもトップクラスである。そのためか、[[魔装機]]に搭乗することは容易かった。
  
 
おそらくウェンディ以上の頭脳の持ち主であり、幻の17番目の[[魔装機]][[イスマイル]]を最強クラスの性能にまで引き上げたり、[[デュラクシール]]の設計図を完璧に記憶し、その記憶だけで機体を作り上げたりするなど、魔装機の設計・整備については天性の資質を持っていたようである。
 
おそらくウェンディ以上の頭脳の持ち主であり、幻の17番目の[[魔装機]][[イスマイル]]を最強クラスの性能にまで引き上げたり、[[デュラクシール]]の設計図を完璧に記憶し、その記憶だけで機体を作り上げたりするなど、魔装機の設計・整備については天性の資質を持っていたようである。

2014年3月5日 (水) 22:31時点における版

テューディ・ラスム・イクナート(Thudy Lasm Ikunart)

ウェンディの双子の姉。出産を迎える前、母体内にいた時点で肉体的に死を迎えた存在。しかし、魂はウェンディの中で思念(生霊)という形で生き続けており、記憶や感情も共有していた。妹の成長に従うかたちで彼女の心と精神も発達していったようで、ウェンディが王室アカデミーに在籍していた頃、操り糸で手繰るようにして考古学アーカイブに保存されていたゼルヴォイドの外装情報にアクセスさせている。この経緯をみてもわかるとおり、宿り主である妹の肉体への干渉力は非常に強い。

当初は妹の目を通して世界と知識に触れるだけで充分な満足を得ていたようだが、優れた知識に追随する肉体を持てない自身の境遇に不満がなかったわけでもない。自己発現を求めるテューディの鬱屈は、次第に世界(ラ・ギアス)と寄生木である妹の魂に向けられていく。

ラングラン王都壊滅(魔力弾事件)に巻き込まれたウェンディの負傷療養を契機として、その潜伏を放棄。妹の意識と本格的な対話を開始する。はじめはウェンディに協力的な姿勢をみせたが、次第にウェンディ曰く「闇しかなかった」という本性を露にし、ウェンディの意識が弱まる時には体を乗っ取るまでになった(その際彼女の青い髪の毛と瞳が赤くなる)。服の色も赤く変わるが、実際に変化しているのかイメージ的なものなのかは不明(特に一時的な入れ替わりの場合は)。

かつては一人の人間として生きることができなかったことに怨念を抱いていた。また、愛情に飢えている面もあり、ウェンディと感情を共有していたせいか、その欲求はマサキに向けられている。一種の霊体であるせいか、プラーナの強さは魔装機神シリーズに登場するキャラの中でもトップクラスである。そのためか、魔装機に搭乗することは容易かった。

おそらくウェンディ以上の頭脳の持ち主であり、幻の17番目の魔装機イスマイルを最強クラスの性能にまで引き上げたり、デュラクシールの設計図を完璧に記憶し、その記憶だけで機体を作り上げたりするなど、魔装機の設計・整備については天性の資質を持っていたようである。

登場作品と役柄

旧シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
第二章終盤でラセツ・ノバステらと共謀するが、内心ではラ・ギアスそのものを破壊せんと目論む。しかしマサキとリューネの説得により、ウェンディが持っていたオリハルコニウムペンダントが共鳴して、ウェンディの中のテューディの人格は打ち消された。それでもなお憎しみの心は消えず、思念を実体化させて再びマサキの前に立ちふさがるが、遂に倒された。内心ではウェンディの明るい未来を共に歩みたかったと望みを語り、イスマイルと共に消滅した。この最終決戦時には「思念の実体化は珍しいか」とマサキ達に問いかけているが、破壊神ヴォルクルスもまた思念が実体化した存在であり、時同じくしてヴォルクルスと一体化したルオゾールが復活していることからして、この当時はラ・ギアスのプラーナは闇に傾いていたのだろう。
ルートによってはウェンディの身体を支配することに成功し、マサキたちと戦う場合もある。逆にイブンの手によって完全にウェンディと切り離されてしまう展開もある。シュテドニアスに関わるルートには必ず彼女が登場する。その能力値は全魔装機パイロットでもトップ3に入るほど。しかしながら、乗機のイスマイルが大地系なので、風系のサイバスターはまさに天敵である。なんとも皮肉。ゼツと同様に精神コマンドに3つも報復があるのはこの世への恨みゆえか。

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
初回限定版の魔装機神Iでウェンディ共々大原さやか氏が声を担当している。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
ウェンディから分離されたと思われていたが彼女の中にまだ残っており、感情が高まるなどするとテューディの意識が表出し、顔つきと服の色(と、メタ的にいえば名前欄)はウェンディのままだが髪と瞳がテューディ化した赤色に変化する。完全なテューディという形では北部・ウェンディルートでのみ登場。
ルートによってはその魂が報われずウェンディに対する愛憎を抱いており、アンティラス隊と再び対峙することとなるが、今度は彼女から諌められることになり、ウェンディと共に意思を共有することを望み、完全和解。人格という形で生き続ける事となった。この辺りの関係は『αシリーズ』おけるイルイナシムとの似たケースといえる。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
ウェンディの中で人格という形で共存している。時々入れ替わってはマサキにあれこれ言ってくる。今作では入れ替わると名前欄なども完全にテューディになる。
今までは腹黒い部分が際立っていたが、今作では余興でウェンディに代わって歌を唄ったり、マサキのある褒め言葉に大きく動揺する、ウェンディに代わってマサキに女心を説く、エリアルの工具に見惚れる等、ある意味ウェンディの姉らしい一面を見せている。
高圧的な性格や邪悪なプラーナを発しているらしいのはこれまでと変わらないが、今作では上記のとおりコミカルな場面も多く、アンティラス隊の面々にはほぼ受け入れられている模様。またウェンディとは瞬時に入れ替わることができるほか、お互いに意思疎通もできるなど、ある少女と同じような状態になっている。ただ今までのようにテューディが表に出て暗躍するようなことは全く無く、ウェンディや面々のフォロワーとしての出番が多い。

パイロットステータスの傾向

能力値

全能力がトップクラス。そのなかでもPN(プラーナ)数値は別格。IIにおいても邪神ラスフィトートと肩を並べるほど(ラスフィトートより上はいない)。

精神コマンド

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
ド根性吸収鉄壁報復
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
直感鉄壁分析吸収撹乱

特殊技能(特殊スキル)

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
気配察知斬り返し分身底力2回行動
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
幻影、PN回復

人間関係

マサキ・アンドー
ウェンディの影響なのか、誘惑しようとする。再度復活の際に対する和解後はあっけらとした。魔装機神IIIのラングランルート終盤では彼のある褒め言葉には大きく狼狽したが…?
リューネ・ゾルダーク
女としてはマサキについて回ることに鬱陶しさを感じている。和解後については不明だが、二人で女心についてマサキを説教する一幕もあるので、最初の頃の悪感情に比べればかなり軟化していると言える。

神聖ラングラン王国

ウェンディ・ラスム・イクナート
双子の妹であり宿主。闇の中で誰にも知られずに生きざるを得ない自分と比べて、普通の生を全うしているウェンディを激しく憎んでいる。魔装機神IIの北部ルートで完全に彼女と和解した。

アンティラス隊

テュッティ・ノールバック
再び復活した際には名前が似ているだけで、かなり鬱陶しい態度である(顔は赤面だが…)。テュッティは愛憎劇は嫌だろうか?

ヴォルクルス教団

エルシーネ・テレジア
彼女によって再び復活させられるが、これはエルシーネの「治療」であること。エルシーネはマサキらを動揺させるつもりだったが、一方でウェンディへの治療をさせてしまう辺り、彼女なりの優しさ…と受け取られる。

名台詞

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL

「ウェンディか……あんな意気地なしの女などより、私はどうだ?あんなやつより、私の方がよっぽどお前を満足させてやるよ、マサキ」
「貴様……リューネか……しゃくにさわる小娘……貴様さえいなければマサキは……」
「非情の天使」より。最後の一言はリューネと仲の良いウェンディにとっても偽らざる本音であったのかもしれない。
「殺してやる……殺してやるぞ!!私の存在を消し去った、この世界全てを……私の苦悩を何一つ知らず、のうのうと生きてきた、全ての生きとし生けるもの……思い知るがいい!!」
「非情の天使」より。長きにわたって膨らんだ怨念ゆえか、世界そのものを憎むに至った。
「さて……マサキ、お前が私のものになってくれるなら、命は助けてやるぞ」
「貴様もか……マサキ……みんな、みんな私ではなく、ウェンディを選ぶ……ならば、死ねいっ!!」
「テューディ覚醒」より。マサキを誘うが、「ウェンディなら考える」と拒絶されると感情をあらわにする。
テューディ「ウェンディ……私は……お前がうらやましい……私には……何も……なかった……」
マサキ「何もなかったんじゃねえ……お前は、それを拒否したんだよ……差し延べる手を……な」
テューディ「ああ……そうか……ウェンディ……それが……私の……」
「逆襲のラセツ」より。イスマイルに搭乗して魔装機神隊と戦い、敗れたときの台詞。

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD

「……ほう、おばさん、か。いいだろう。そこの童子二人、いいものをあげよう」
ニコリコに(ウェンディが)「おばさん」呼ばわりされ、テューディの意識が表出する…。
なお、懲らしめのつもりで出した「いいもの」は彼女達の好みにドンピシャだったため、かえって懐かれることに。
「ああ……そうか…そうだったのか。私は……私を受け入れてくれる者を求めていた……それだけだったのか」
IIにおける和解時のテューディの真の望み。この後、眠りについたが…。

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

「あなたを~抱きしめて~♪ 離さないわ~いつまでも~♪」
III第3話におけるシナリオデモにて、宴会の最中において鍋奉行に夢中のマサキに接近しようとしたリューネをみたその時、絶妙(?)なタイミングでウェンディと入れ替わった。
なお、この時歌っているのはアイドルソングであるが、周囲から「テューディが歌うと怖い」だの、「変わった隠し芸」と言われてしまう。どうしてこうなった…。
「待て。ウェンディではなく、私の勝利と言ってもらいたいな」
で、鍋奉行で夢中となったマサキが彼女から発する邪悪なプラーナを感じ取って止めて「ウェンディの勝ち」と挙げたベッキーに対して。
…リューネも言ったが、突っ込みどころはそこか。
「その小娘の言う通りだ、マサキ」
マサキが相変わらず女心を解さないことに苦言を呈するロザリーに同意して現れる。この後、彼女と二人がかりで説教されることになるマサキだったが…。
「ほう……覚えていないとはな。あれほど言い聞かせてなお、まだ足りぬというのか……」
上の後、入れ替わっていた時のテューディとの会話の内容をウェンディに尋ねられたマサキが「途中でだんだんクラクラしてきちまって、内容はほとんど覚えてねえんだよ」などと答えたために…。
今度はリューネと二人ががりでのお説教タイムになる。