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== 未参戦作品(Sources of Not Participating) ==
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まだ[[スーパーロボット大戦シリーズ]]に参戦した事の無い作品全体を指す用語。
  
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該当作品はこのWikiに置いても、「'''(SRW未参戦)'''」などの表記が付記される。
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語義からすれば「参戦不可能な作品」ではなく「未だ参戦していない作品」全般を指すと考えるのが普通で、実際に後者の意味で扱われることが多いが、前者のニュアンスを持たせた上で用いられる場合も少なくない。<br />
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これは「'''未参戦であることには何らかの理由があるはず'''」という推測に基づくものである。それらの推測はもっともらしいものからどう考えてもネタなものまで様々で、それらの検証に関する話題はファンの間でも格好の話の種になっている。但し、その主張のほとんどはあくまで「'''ごく一部のファンの意見または推測'''」であって、確定事項であったりファン全体の共通認識であったりするわけではないことに注意して読んでもらいたい。
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== 参戦の障害 ==
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参戦にあたって障害になり得るとされる要素は多数推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。
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=== 1.放送時期の問題 ===
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スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。'''本来の意味での未参戦作品'''と言える。<br />
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過去のスパロボシリーズでは、[[スーパーロボット大戦|初代]]における『[[機動戦士ガンダムF91]]』、[[第2次G]]での『[[機動武闘伝Gガンダム]]』、[[新スーパーロボット大戦|新]]での『[[新機動戦記ガンダムW]]』、[[スーパーロボット大戦64|64]]での『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]』のように、制作開始時に本編放送中の作品が参戦することがあったが、これらの作品はゲーム中で原作再現が行われることは少なく、いわゆる「[[いるだけ参戦]]」となる場合が多かった。<br />
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そのためか、現在のスパロボ作品では参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。<br />
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なお、放送終了後一定期間おいた作品が即参戦するということではなく、下記の理由との兼ね合いやスパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。<br />
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例外として劇場版○部作、のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。
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=== 2.知名度の問題 ===
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放送時期が昔すぎる、視聴方法が限られているなどの理由により、作品の知名度が低く売上に貢献しないからというもの。例として、古谷徹氏は寺田Pと食事に行った際、自身が主役を演じた『グロイザーX』の参戦を希望したが、寺田Pは「誰も知らないでしょ」と返答したとのこと。<br />
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ただし、知名度が低いと言われる作品は絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、新規参戦の目玉としてではなく共に参戦する新規作品という位置付けで、スパロボシリーズが増加するにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。特に声がなく製作費が安い携帯機作品なら知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われている(ただしこちらは『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』以後ハードウェアの進化に伴い声付きとなっている)。携帯機作品で初参戦した作品が好評だった場合は据え置き機の作品に再登場することもあり、中でもマイナーな作品の多かった[[COMPACT2]]が[[IMPACT]]としてリメイクされたことなどは好例といえる。また、スパロボに参戦した結果作品の知名度が上がり、玩具の復刻版や新規作品が発売されるなどのケースもある。
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=== 3.世界観・設定の問題 ===
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他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。特に参戦作品の世界観や諸設定の再現する度合いが強くなっている近年においては作品設定の擦り合わせという面で作品の組み合わせにも影響する。これらの作品は[[α外伝]]や[[COMPACT3]]のように主な舞台を[[異世界]]にしたり、[[NEO]]のように他の参戦作品を調整することで、参戦が可能になる場合がある。そのため「あの作品がいるならこの作品は出しやすいor出しにくい」と言うような相性問題として議論になる場面も多い。<br />ただし『[[機動武闘伝Gガンダム|Gガンダム]]』の「[[ガンダムファイト]]」、『[[蒼穹のファフナー|ファフナー]]』の「日本消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。<br />また[[Zシリーズ]]では[[多元世界]]設定の導入によりこの問題をクリアしている。
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『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」と考えるのは自然だが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。<br />
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現在ではスパロボ常連となっている『[[新世紀エヴァンゲリオン]]』も、[[F]]で参戦が発表された当時は「エヴァは生体的な人造人間が活躍するし、作品としても変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗があったファンもいた。<br />
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特に『[[疾風!アイアンリーガー]]』のような「人間が操縦する巨大なロボット」が出てこない作品や、『[[ケロロ軍曹 (TV)|ケロロ軍曹]]』のような「そもそもロボットバトルが主題ではない」作品までもが参戦を果たした近年においては、スパロボに参戦できる'''ロボットアニメの定義'''はより曖昧になってきている。ただ、これらの参戦先([[NEO]]、[[OE]])はいずれも'''実験色の強い作品'''であり、故に参戦が実現したという見方もできる。
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=== 4.権利上の問題 ===
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スパロボシリーズの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコゲームスは、玩具メーカー・バンダイを含む『バンダイナムコグループ』の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやKONAMIがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利はコンピューターゲームの販売権であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『魔神英雄伝ワタル』・『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。スパロボ外でも、バンダイがスポンサーを務めているアニメ『プリキュアシリーズ』には、同じく女児向けコンテンツでタカラトミーが展開する『プリティーリズム』のアニメ版に出演中の声優は採用されないという通説がある。<br />
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また、ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコゲームスはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされている。ただし近年のゲーム業界は異なるメーカー間のコラボレーションが積極的に行われており、SEGAの『[[電脳戦機バーチャロンシリーズ|バーチャロン]]』のスパロボ参戦はその象徴的な例といえるだろう。
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ライバル企業が関わっていない作品であっても、制作会社の解散で版権の所在がはっきりしなくなっていたり、版権の管理に複数の企業が関わっていたりする場合、版権取得が困難になりやすい。<br />中には、単純に版権料が高額なので参戦が見送られているのではないかと噂されているものもある。一例としては『[[ジャイアントロボ THE ANIMATION 〜地球が静止する日〜]]』が[[スーパーロボット大戦α|α]]を最後に参戦がないのは、この作品の版権管理は見直された結果、キャラクターの出典元である複数の横山光輝作品にも版権料を支払わないとならなくなったためという説がある。<br />
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この他、原作者が版権を持つ作品の場合、原作者がスパロボシリーズに否定的であると、バンダイが玩具化するには問題はないがスパロボへの参戦は許可が下りない場合もある。逆にダイナミックプロ作品など、原作者・制作サイドがスパロボに好意的・協力的である場合、スポンサーが競合関係にある企業である場合でも参戦した例もある。
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また、ロボットアニメの制作サイドとスポンサーの関係には大きく2種類が存在する。1つは「[[マジンガーZ]]」や「[[新世紀エヴァンゲリオン]]」のように既に制作中の作品に玩具メーカーが出資し見返りとして商品化権を得るというもの、もう1つは、「[[マシンロボ]]シリーズ」のように玩具メーカーがデザインを持ち込みアニメ化させるというもの。大元の生みの親ががどちらであるかは版権事情にも大きく影響してくる。「マシンロボ」シリーズのように玩具そのものを原作とし、タイトルごとにアニメの制作会社が異なる作品もあれば、「[[伝説巨神イデオン]]」のように玩具会社からの持ち込み企画であるにも関わらず玩具会社が手放した作品、「[[勇者シリーズ]]」のように複雑な背景事情で映像と玩具が離れ離れになってしまう作品もある。近年はメディアミックス展開の影響で、玩具メーカーのみならずコミック出版社やコンピュータソフトメーカーなどが関わり更に複雑化している。<br />
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これによって、参戦可能のように思える作品が参戦できない、その逆に不可能だと思われた作品が参戦する、同じシリーズなのに参戦可能なタイトルと不可能なタイトルが存在したりとバラつきが起こることがある。
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=== 5.展開メディアの問題 ===
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漫画・小説で展開されたもののアニメ化・ゲーム化がまだされていない作品。戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。また、そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。メディアミックスに積極的な出版社であれば機会があればその漫画や小説のアニメやゲームへの展開を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で動きや声を作って「イメージの固定化」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよっぽどの知名度があるものでない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。
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実際に参戦した漫画・小説作品としては、キャラクターが共通のアニメ作品が存在する『[[真ゲッターロボ (原作漫画版)]]』『[[鉄のラインバレル]](原作漫画版)』、他のゲーム作品で[[声優]]や[[BGM]]が設定されていた『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』、音声収録の必要がない携帯機で参戦した『[[機動戦士ガンダムSEED ASTRAY]]』『[[機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY]]』、共通の世界観を持つシリーズ全作と同時参戦した『[[完全勝利ダイテイオー]]』が該当する。また、キャラクターは登場しないがロボットのみが登場する場合もある(『[[MSV]]』など)。<br />
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ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品から派生した漫画作品のみとなっており、小説で展開された作品や漫画だけで展開されているシリーズ作品などは未だ未参戦となっている。<br />
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変則として、CERO-C以上のスパロボ作品が1つもない現在では年齢制限がある作品の参戦が難しい一方、『[[機神咆吼デモンベイン]]』『[[冥王計画ゼオライマー]]』のような原作は成人向けだが、その作品自体は成人向けではない「一般向けアニメ」の方が参戦を果たした事例もある。
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== 参戦可能・不可能論議 ==
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スパロボにおいて、どの作品が参戦するかは、ユーザー間で最も注目度の高い項目といっても過言ではない。それ故に「ある作品がスパロボに参戦する可能性があるのかないのか」という点は各所で論争の火種となっている(この記事自体も、その論議の延長線上にある)。
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今日、ある作品が未参戦である理由は概ね前述の5種(『単に機会に恵まれていないだけ』という理由を含めると6種)に整理されて語られるが、Webの草創期にネット上で行われたこの手の議論について言えば、『その作品の設定がスパロボの世界観との親和性を有するかどうか』という'''『3.世界観・設定の問題』の議論提起'''が非常に多かった。
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その中には例えば「[[A.T.フィールド]]は絶対領域であるという設定であるため他のロボットでは破れず、エヴァは参戦が難しい」とか「ガソリン動力源のハンドル操縦、そして恐らく宇宙不可と思われる[[ウォーカーマシン]]が主軸のザブングルは参戦が難しい」といった主張、更に『[[機動戦艦ナデシコ]]』に対しては「ナデシコは機動“戦艦”であって、ロボットものの作品ではない」「異様に恋愛描写の多い作風はスパロボに馴染まず、参戦は難しいはずだ」といった主張まで存在していた。<br/>
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これは『[[スーパーロボット大戦J|J]]』以前のシリーズが[[宇宙世紀]]ガンダムを母体に[[マジンガーシリーズ|マジンガー]]や[[ゲッターロボシリーズ|ゲッターロボ]]、[[超電磁ロボ コン・バトラーV|コン・バトラーV]]や[[無敵鋼人ダイターン3|ダイターン3]]といった定番作品を母体にした世界観に固定されていたこと、それらのレギュラー作品が出ないスパロボはあり得ないと考えられていたこと、旧シリーズの参戦作の殆どが一般向けバラエティ番組で取り上げられるような高い知名度の作品や、児童向け玩具販促アニメで占められていたことに起因する。
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実際のところ、これらは近年のスパロボを代表する参戦作品として問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「'''設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い'''」ということであり、ユーザーの間では限りなく参戦可能性が低いと見られていたために話題に昇ることすら殆どなかった'''『[[疾風!アイアンリーガー]]』のNEOへの参戦'''はそれを顕著に示した例である。
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「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ'''権利関係の調整難度'''に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。
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== 未参戦の主要な作品 ==
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[[未参戦作品/一覧‎]]を参照。
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{{DEFAULTSORT:みさんせんさくひん}}
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[[Category:話題まとめ]]
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[[Category:小辞典]]
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[[Category:登場作品]]

2013年12月27日 (金) 09:25時点における版

未参戦作品(Sources of Not Participating)

まだスーパーロボット大戦シリーズに参戦した事の無い作品全体を指す用語。

該当作品はこのWikiに置いても、「(SRW未参戦)」などの表記が付記される。

語義からすれば「参戦不可能な作品」ではなく「未だ参戦していない作品」全般を指すと考えるのが普通で、実際に後者の意味で扱われることが多いが、前者のニュアンスを持たせた上で用いられる場合も少なくない。
これは「未参戦であることには何らかの理由があるはず」という推測に基づくものである。それらの推測はもっともらしいものからどう考えてもネタなものまで様々で、それらの検証に関する話題はファンの間でも格好の話の種になっている。但し、その主張のほとんどはあくまで「ごく一部のファンの意見または推測」であって、確定事項であったりファン全体の共通認識であったりするわけではないことに注意して読んでもらいたい。

参戦の障害

参戦にあたって障害になり得るとされる要素は多数推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。

1.放送時期の問題

スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。本来の意味での未参戦作品と言える。
過去のスパロボシリーズでは、初代における『機動戦士ガンダムF91』、第2次Gでの『機動武闘伝Gガンダム』、での『新機動戦記ガンダムW』、64での『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のように、制作開始時に本編放送中の作品が参戦することがあったが、これらの作品はゲーム中で原作再現が行われることは少なく、いわゆる「いるだけ参戦」となる場合が多かった。
そのためか、現在のスパロボ作品では参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。
なお、放送終了後一定期間おいた作品が即参戦するということではなく、下記の理由との兼ね合いやスパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。
例外として劇場版○部作、のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。

2.知名度の問題

放送時期が昔すぎる、視聴方法が限られているなどの理由により、作品の知名度が低く売上に貢献しないからというもの。例として、古谷徹氏は寺田Pと食事に行った際、自身が主役を演じた『グロイザーX』の参戦を希望したが、寺田Pは「誰も知らないでしょ」と返答したとのこと。
ただし、知名度が低いと言われる作品は絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、新規参戦の目玉としてではなく共に参戦する新規作品という位置付けで、スパロボシリーズが増加するにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。特に声がなく製作費が安い携帯機作品なら知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われている(ただしこちらは『UX』以後ハードウェアの進化に伴い声付きとなっている)。携帯機作品で初参戦した作品が好評だった場合は据え置き機の作品に再登場することもあり、中でもマイナーな作品の多かったCOMPACT2IMPACTとしてリメイクされたことなどは好例といえる。また、スパロボに参戦した結果作品の知名度が上がり、玩具の復刻版や新規作品が発売されるなどのケースもある。

3.世界観・設定の問題

他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。特に参戦作品の世界観や諸設定の再現する度合いが強くなっている近年においては作品設定の擦り合わせという面で作品の組み合わせにも影響する。これらの作品はα外伝COMPACT3のように主な舞台を異世界にしたり、NEOのように他の参戦作品を調整することで、参戦が可能になる場合がある。そのため「あの作品がいるならこの作品は出しやすいor出しにくい」と言うような相性問題として議論になる場面も多い。
ただし『Gガンダム』の「ガンダムファイト」、『ファフナー』の「日本消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。
またZシリーズでは多元世界設定の導入によりこの問題をクリアしている。

『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」と考えるのは自然だが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。
現在ではスパロボ常連となっている『新世紀エヴァンゲリオン』も、Fで参戦が発表された当時は「エヴァは生体的な人造人間が活躍するし、作品としても変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗があったファンもいた。
特に『疾風!アイアンリーガー』のような「人間が操縦する巨大なロボット」が出てこない作品や、『ケロロ軍曹』のような「そもそもロボットバトルが主題ではない」作品までもが参戦を果たした近年においては、スパロボに参戦できるロボットアニメの定義はより曖昧になってきている。ただ、これらの参戦先(NEOOE)はいずれも実験色の強い作品であり、故に参戦が実現したという見方もできる。

4.権利上の問題

スパロボシリーズの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコゲームスは、玩具メーカー・バンダイを含む『バンダイナムコグループ』の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやKONAMIがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利はコンピューターゲームの販売権であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『魔神英雄伝ワタル』・『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。スパロボ外でも、バンダイがスポンサーを務めているアニメ『プリキュアシリーズ』には、同じく女児向けコンテンツでタカラトミーが展開する『プリティーリズム』のアニメ版に出演中の声優は採用されないという通説がある。
また、ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコゲームスはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされている。ただし近年のゲーム業界は異なるメーカー間のコラボレーションが積極的に行われており、SEGAの『バーチャロン』のスパロボ参戦はその象徴的な例といえるだろう。

ライバル企業が関わっていない作品であっても、制作会社の解散で版権の所在がはっきりしなくなっていたり、版権の管理に複数の企業が関わっていたりする場合、版権取得が困難になりやすい。
中には、単純に版権料が高額なので参戦が見送られているのではないかと噂されているものもある。一例としては『ジャイアントロボ THE ANIMATION 〜地球が静止する日〜』がαを最後に参戦がないのは、この作品の版権管理は見直された結果、キャラクターの出典元である複数の横山光輝作品にも版権料を支払わないとならなくなったためという説がある。
この他、原作者が版権を持つ作品の場合、原作者がスパロボシリーズに否定的であると、バンダイが玩具化するには問題はないがスパロボへの参戦は許可が下りない場合もある。逆にダイナミックプロ作品など、原作者・制作サイドがスパロボに好意的・協力的である場合、スポンサーが競合関係にある企業である場合でも参戦した例もある。

また、ロボットアニメの制作サイドとスポンサーの関係には大きく2種類が存在する。1つは「マジンガーZ」や「新世紀エヴァンゲリオン」のように既に制作中の作品に玩具メーカーが出資し見返りとして商品化権を得るというもの、もう1つは、「マシンロボシリーズ」のように玩具メーカーがデザインを持ち込みアニメ化させるというもの。大元の生みの親ががどちらであるかは版権事情にも大きく影響してくる。「マシンロボ」シリーズのように玩具そのものを原作とし、タイトルごとにアニメの制作会社が異なる作品もあれば、「伝説巨神イデオン」のように玩具会社からの持ち込み企画であるにも関わらず玩具会社が手放した作品、「勇者シリーズ」のように複雑な背景事情で映像と玩具が離れ離れになってしまう作品もある。近年はメディアミックス展開の影響で、玩具メーカーのみならずコミック出版社やコンピュータソフトメーカーなどが関わり更に複雑化している。
これによって、参戦可能のように思える作品が参戦できない、その逆に不可能だと思われた作品が参戦する、同じシリーズなのに参戦可能なタイトルと不可能なタイトルが存在したりとバラつきが起こることがある。

5.展開メディアの問題

漫画・小説で展開されたもののアニメ化・ゲーム化がまだされていない作品。戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。また、そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。メディアミックスに積極的な出版社であれば機会があればその漫画や小説のアニメやゲームへの展開を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で動きや声を作って「イメージの固定化」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよっぽどの知名度があるものでない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。

実際に参戦した漫画・小説作品としては、キャラクターが共通のアニメ作品が存在する『真ゲッターロボ (原作漫画版)』『鉄のラインバレル(原作漫画版)』、他のゲーム作品で声優BGMが設定されていた『機動戦士クロスボーン・ガンダム』、音声収録の必要がない携帯機で参戦した『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』、共通の世界観を持つシリーズ全作と同時参戦した『完全勝利ダイテイオー』が該当する。また、キャラクターは登場しないがロボットのみが登場する場合もある(『MSV』など)。
ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品から派生した漫画作品のみとなっており、小説で展開された作品や漫画だけで展開されているシリーズ作品などは未だ未参戦となっている。
変則として、CERO-C以上のスパロボ作品が1つもない現在では年齢制限がある作品の参戦が難しい一方、『機神咆吼デモンベイン』『冥王計画ゼオライマー』のような原作は成人向けだが、その作品自体は成人向けではない「一般向けアニメ」の方が参戦を果たした事例もある。

参戦可能・不可能論議

スパロボにおいて、どの作品が参戦するかは、ユーザー間で最も注目度の高い項目といっても過言ではない。それ故に「ある作品がスパロボに参戦する可能性があるのかないのか」という点は各所で論争の火種となっている(この記事自体も、その論議の延長線上にある)。

今日、ある作品が未参戦である理由は概ね前述の5種(『単に機会に恵まれていないだけ』という理由を含めると6種)に整理されて語られるが、Webの草創期にネット上で行われたこの手の議論について言えば、『その作品の設定がスパロボの世界観との親和性を有するかどうか』という『3.世界観・設定の問題』の議論提起が非常に多かった。

その中には例えば「A.T.フィールドは絶対領域であるという設定であるため他のロボットでは破れず、エヴァは参戦が難しい」とか「ガソリン動力源のハンドル操縦、そして恐らく宇宙不可と思われるウォーカーマシンが主軸のザブングルは参戦が難しい」といった主張、更に『機動戦艦ナデシコ』に対しては「ナデシコは機動“戦艦”であって、ロボットものの作品ではない」「異様に恋愛描写の多い作風はスパロボに馴染まず、参戦は難しいはずだ」といった主張まで存在していた。
これは『J』以前のシリーズが宇宙世紀ガンダムを母体にマジンガーゲッターロボコン・バトラーVダイターン3といった定番作品を母体にした世界観に固定されていたこと、それらのレギュラー作品が出ないスパロボはあり得ないと考えられていたこと、旧シリーズの参戦作の殆どが一般向けバラエティ番組で取り上げられるような高い知名度の作品や、児童向け玩具販促アニメで占められていたことに起因する。

実際のところ、これらは近年のスパロボを代表する参戦作品として問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い」ということであり、ユーザーの間では限りなく参戦可能性が低いと見られていたために話題に昇ることすら殆どなかった疾風!アイアンリーガー』のNEOへの参戦はそれを顕著に示した例である。

「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ権利関係の調整難度に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。

未参戦の主要な作品

未参戦作品/一覧‎を参照。