「ジェイアーク」の版間の差分
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2020年12月16日 (水) 22:03時点における版
ジェイアーク | |
---|---|
外国語表記 | J-Ark |
登場作品 | |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | ジェイアーク級超弩級万能戦艦 |
全長 | 107.0 m |
重量 | 32,720 t |
動力 | Jジュエル制御反応炉 |
最大出力 | 50,000,000 kw |
推進機関 | インパルスドライブ |
最高速度 | 108,000,000 km/h |
巡航速度 | 4,320,000 km/h |
装甲 |
単一構造結晶装甲 フィールドジェネレイティングアーマー |
センサー探知装置 |
重力波探知器 中間子検知器 等 |
開発者 | 赤の星のアベル |
所属 | アルマ |
乗員人数 | 最低2名 |
主な搭乗員 |
|
ジェイアークは『勇者王ガオガイガー』および『勇者王ガオガイガーFINAL』の登場メカ。
概要
三重連太陽系・紫の星で発生した機界31原種に対抗すべく、赤の星にて開発されたジェイアーク級超弩級万能戦艦。機界31原種と同じ全31隻が建造された。生体コンピュータ「トモロ(トモロ0117)」により制御され、対原種生体兵器「アルマ(戒道幾巳)」、直接戦闘及びアルマの護衛を担当するサイボーグ戦士「ソルダートJ」の3名が揃うことで運用される。ちなみに原種の数と同じ31隻が作られた理由は、アルマを原種の喉元に到達させて刺し違えてでも確実に原種を消滅させるためで、いわば特攻兵器としての側面も持っていた。
火力・防御力・機動性は元より、ES兵器により展開されるESウインドウを使っての長距離移動能力、視覚カメラ以外のあらゆるセンサー感知を掻い潜る能力など豊富な機能を備え、全身を覆うジェネレイティングアーマーの恩恵により宇宙空間からマントルまで様々な環境に耐えることが可能。
ブリッジにはアルマが座すための玉座が設置されており、それを見下ろすように飛び立つ火の鳥の意匠を施された指揮台がある。殆どの場合この指揮台にJが立って指揮を執り、指揮台の上部に取り込まれるような形でフュージョンを行なう。ちなみに、同じ赤の星製の戦艦であるピア・デケム・ピークも同じ形態のブリッジを持つ。
船内には慣性重力が発生しており、メインコンピュータールームはボルフォッグが内部に入って作業できるほど広い。艦内を繋ぐ通路は逆三角形の形状をしており、歩行移動には全く適さないが、正規搭乗員であるJとアルマが双方羽を持つことから飛行を主な移動手段とすることを想定していると推測される。
光を取り込み物質精製を行う光子エネルギー変換翼により、ミサイル類などを艦内で生成する機能を持つ。戦闘中はエネルギーや物質精製能力の殆どを戦闘方面に費やすことになるが、非戦闘時であれば艦体の自己修復も可能であり、太陽近縁やマグマ内部などの場所では修復速度がさらに上がる。港を持たず単独で恒星間航行や戦闘を行う戦艦として、まさに万能戦艦の名にふさわしいと言える。
構成機体
- ジェイキャリア
- ジェイアークの艦体部分。トモロ0117が制御。ジェイバード分離時にはアルマは艦の右後方にある第2艦橋(キングジェイダーのふくらはぎ)に移る。
- ジェイバード
- 主砲塔と第1艦橋が分離した高速戦闘艇。Jが操縦。
各形態
- ジェイライダー
- ジェイアーク形態のままジェイダーの上半身を変形させた状態。
- キングジェイダー
- 戦闘用の人型形態にメガフュージョンした状態。
劇中での活躍
完成したジェイアークはあらゆるレベルで最高性能を誇ったが、31隻からなる艦隊は起動直前に原種の攻撃に遭い、その性能を発揮することなく赤の星と共に機界昇華される。残された1隻が赤子の状態のアルマ1人を乗せて地球に逃れ日本の阿蘇山に墜落、暫く息を潜めることとなる。
しかし原種の尖兵・ゾンダーが地球に襲来。ゾンダーとの戦いが大詰めとなり、己の使命に目覚めた戒道幾巳がゾンダー化されたピッツァとペンチノンを浄解し本来の姿を取り戻させ、阿蘇山で眠っていたジェイアークを蘇らせた。
かくして、本来の使命を果たさぬまま朽ちていくはずだった決戦兵器は、青の星においてソルダートJ、トモロ、アルマという全ての要素が揃ったことで復活を遂げ、原種との戦いへ赴くこととなった。
GGGとは別行動を取りながらも時には共闘し、元凶であるゾンダークリスタルを収集。最終的には木星の高エネルギー体「ザ・パワー」と融合したZマスターを同じく融合して対消滅、31原種を倒す本来の役目を終えた……かに見えた。
実際には、ザ・パワーとの反発エネルギーで宇宙の果てに飛ばされており、そこでJたちは宇宙全体が収縮していることに気づき、現象の中心へと向かう。そして三重連太陽系のセーフティプログラム・ソール11遊星主と戦うものの捕縛され、残された戒道はGGGと協力しジェイアークとJを救出する。
最後は遊星主を全滅させ、ES空間へと脱出。満身創痍のジェイアークは残されたESミサイル2基に2人の少年を載せてES空間から脱出させ、その役目を終えた。『FINAL』では戦闘と機能停止、そして光子変換翼をピア・デケムとの戦いで折られた上光子の少ない異空間への航行と連続したため、ミサイルの製造が間に合わなかったのである。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- スポット参戦を経て、第43話から正式に加入。
- ESミサイルの効果範囲はキングジェイダーより上。合体攻撃のためにセットで小隊編成されるだろうバルキリーとの相性は抜群。コストの折り合い、移動タイプの合致、バルキリーのパイロットには加速を覚える者がいないという点などから見ても、有効だと言えるだろう。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 第1部・第2部いずれも参戦期間は短いが、ジェネレイティングアーマーによるダメージ軽減に加えES爆雷による分身が追加、ただでさえ頑丈なのにさらに生存能力が増した。母艦としての他ユニット搭載機能などはないが、他の戦艦に搭載できない。
- スーパーロボット大戦BX
- 序盤で数度スポット参戦した後、(今回は原作を考えるとかなり早めの)第28話で正式参戦するものの、隠し要素を満たさないと終盤で永久離脱してしまう。
- 強すぎたためか分身も消え、武装が反中間子砲のみになるという大幅な変更措置を受ける。
- ジェネレイティングアーマーが本作唯一の特殊装甲設定であるため、「バリア無効」を寄せ付けず全属性攻撃を軽減。2Lサイズ機体なのも相まって凄まじいまでの装甲強度を誇り、ボスクラスともタイマンで渡り合えるレベル。さらにバリアフィールドボーナス持ちと組ませるとバリアとジェネレイティングアーマーが二重発動する。
- ジェネレイティングアーマーが発動する度にENを消費するものの、ジェイアークの武装は弾数制の反中間子砲のみのため関係ない。さらに不屈バグにも対応しているため、EN切れ以外で撃墜の危険はゼロと言っても過言ではない。
- 昨今の携帯機シリーズの敵AIの仕様から、高HPのユニットを優先して攻撃してくるため狙われやすく、反撃戦法が有効になった。ステージ序盤にはジェイアークで突っ込んでいき反中間子砲で反撃しながら気力を溜め、ボス相手にはキングジェイダーに変形して必殺技を撃ち込むのが有効か。
- 反面サイズが災いして少々命中不安(Jの勇者スキルで補えるが)なので、サイズ差無視スキルを付けるのもいい。
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 本作ではユニットとしてはキングジェイダーからの変形が不可能で、マップアイコンのみの登場。
単独作品
- スパロボ学園
- ユニットデータとしての参戦。
装備・機能
武装・必殺武器
ジェイキャリア
- 3連装無限ミサイルランチャー
- 威力に関しては反中間子砲やメーザー砲に比べると劣り、敵に対する攻撃よりも弾幕として敵攻撃への牽制、防御に使用されることが多い。
- 撃ち出すミサイルは艦内で生成しており、弾数は本当にほぼ無限であるようである(流石に装填射出速度には限度がある)。
- SRW未実装。
- 2連装対地レーザー砲
- ES爆雷
- 着弾地点にESウインドウを作り出す爆雷。
- ジェイクォース
- 艦首に装備された錨型武器。射出後、Jパワーを纏った火の鳥となり、原種(ゾンダー)核をピンポイントで採取する。弱点は1機につき1門しか搭載されていないため、一度撃つと連射ができない点。ただし発射したジェイクォースはJやトモロの意志で軌道を変えることが可能で、手元に引き戻したジェイクォースを何度も打ち込むといった使い方もできる。
- SRWではキングジェイダー形態のみで使用可能となっている。
ジェイバード
- ESミサイル
- ESウインドウを通ることで全方位攻撃可能なミサイル。
- 異空間を一端経由して任意の通常空間に出現するという性能上、障害物やバリアを素通しして攻撃できる。本編では、出現時間までのラグを使った時間差攻撃や死角からの攻撃、はたまたJや戒道がミサイルに乗って建物内の敵眼前に出現・特攻を仕掛け不意を打つなど、多様な使われ方をした。
- SRWでは着弾指定型MAP兵器。キングジェイダー時と比べ範囲が一回り広くなっている。
- 反中間子砲
- 2連装の反中間子砲が機体左右に2基ずつ、計4基8門装備。
- 中間子とは陽子や中性子を構成する素粒子の一つ。つまり反中間子をぶつけると対消滅が起こり、原子が砕けることになる。このため、劇中では特殊な破壊描写が行われている。最大出力では原種(ゾンダー)核まで吹き飛ばしてしまうため、初登場時は使用を控え、それ以降も普段は威力を抑えている。メキシコのゾンダーメタルプラントを破壊するのにも用いられた。
- 『第3次α』では「2連装反中間子砲」名義。射程・威力・弾数に優れた小隊武器で、隊長時でも小隊員時でも使いやすい。
- ジェイダー・プラズマソード
- ソルダートJがフュージョンしジェイダーとなって分離、腕のプラズマソードで攻撃する。ゲーム中はこれ以外で分離できない。
- 『第3次α』ではジェイアーク形態唯一のP属性武器。有射程で攻撃力も高いのだが、気力制限がありEN消費も決して軽くない(必殺技であるジェイクォースと消費ENが20しか変わらない)点がやや辛いか。
共通
- ジェネレイティングアーマー
- Jジュエルから機体表面に発するエネルギーフィールド。ジェイアークの防御の要。
特殊能力
特殊能力としての分離は持っていない。
- ジェネレイティングアーマー
- 大抵の作品では軽減バリア。『W』、『BX』では特殊装甲扱い。特に『BX』では唯一の特殊装甲であり敵の「バリア無効」を受けつけないため、不屈バグと合わせてシンデュスの攻撃すら受けきれる。
- ES爆雷
- 機体直下にES爆雷を投下、ESウインドウ内に身を隠し攻撃を回避する。分身と同効果。現時点では『W』のみ。
- 変形
- キングジェイダーにメガフュージョンする。
- ザ・パワー
- 『W』第1部第26話のみ。気力最大値が300となり、PP開始時にHP・ENが全回復する。
移動タイプ
サイズ
- 2L(LL)
機体ボーナス
- BX
-
- 初期段階:射撃武器+100 HP+500
- 第二段階:射撃武器+150 HP+750 照準値+5
- 第三段階:射撃武器+200 HP+1000 照準値+10
- 最終段階:射撃武器+300 HP+1500 照準値+20 射程+1
- ジェイアークの機体性能と武装に合ったボーナス。
機体BGM
- 「美しき光の翼」
- 挿入歌。ジェイアークのテーマソング。
名場面
- 美しき光の翼
- GGGベイタワーが破壊され、ガオガイガーも原種の前に惨敗。その時、阿蘇山の火口から白亜の戦艦が飛び立ち駆けつけた。
- 氷点下への出航
- 戒道に招かれた護を乗せたまま、原種討伐の為、北極海に出航するジェイアーク。現地にて、巨脚原種と交戦し、ESミサイルで優位に立つも巨脚原種の攻撃で海中深く沈んでしまう。
- 勇者を乗せた方舟
- Zマスターに苦戦するGGGとキングジェイダーはZマスターを内部から攻撃することにした。Jはキングジェイダーをジェイアークに戻すと勇者たちをジェイアークに乗せ、Zマスター内部に突入する。
関連機体
- ジェイバトラー
- 漫画『超弩級戦艦ジェイアーク 光と闇の翼』に登場するジェイアークの同型艦。31機存在したジェイアーク級万能戦艦の何番艦に当たるのかは不明。パイロットはゾンダリアン化したソルダートJ-019。Jジュエルを失っており、代わりにゾンダーメタルを取り付けられているため全体的に黒く、単純なエネルギー量ではキングジェイダーを上回る。艦橋には019が殺めてしまった女性型アルマを模したアンドロイドが座している。
- 本来ならばジェイアーク級戦艦はソルダートJ・トモロ・アルマが全て揃って初めて完全に運用されるものであるが、メインコンピュータとなるべきトモロも守るべきアルマも失っているため、パイロットである019が火器やES兵器の制御を全て行わなければならず、019がフュージョンアウトしてしまうと自律攻撃が不能になってしまう欠点を持つ。SRW未登場。
- ピア・デケム・ピット
- ジェイアーク級の雛形に当たる超弩級空母。こちらも本来の主の期待通りの働きをしているのだが、ジェイアークの一行とはすでに道を違えていた。
余談
- ジェイアークの装備でよく誤解されている点として、光子エネルギー変換翼はジェイアークにとってはあくまでラジエーターであり、ジェイアークの持つ物質生成・自動修復機能においては補助的な存在に過ぎない。
- 実際、光子のほぼ存在しないボイド内においても自動修復装置は機能しており、ジェイアークが変形を行う際などに発生する余剰エネルギーを光に変換して放出するのが主な役割(変形バンクで放出する光線がそれ)。光を取り込んだ方がより効率よく物質を生成できるのである。
- 米たにヨシトモ監督によれば、「ジェイアークのデザインは潜水艦が好きなので、潜水戦艦じゃなきゃ嫌だってゴネた」とのこと[1]。
- また当時発売された玩具も、お風呂で遊べるものとして開発したが、実際に入れたら「内部から水は抜けないし、シールは剥がれるし大失敗でした」と述べている[1]。
- 艦首のデザイン決定が難航を極めており、ドリル、龍頭、錨のデザイン案が存在する。
- また錨は米たにヨシトモ監督の要望による物で、ジェイクォースとして採用された。
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