「エメロード」の版間の差分
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== 搭乗機体 == | == 搭乗機体 == |
2019年5月22日 (水) 02:24時点における版
エメロード | |
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外国語表記 | Emeraude |
登場作品 | 魔法騎士レイアース |
声優 | 緒方恵美 |
デザイン | 石田敦子 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦T |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | セフィーロ人 |
性別 | 女 |
外見年齢 | 少女程 |
髪色 | 金 |
髪型 | 波打つ長髪 |
役職 | 柱 |
エメロードは『魔法騎士レイアース』の登場人物。
概要
異世界セフィーロを祈りの力で支える姫。『柱』と呼ばれる、重要な役目を担っている。
日本から獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風の3人の少女を「魔法騎士」としてセフィーロへと召喚する。神官のザガートに浚われており、光達は彼女とセフィーロを救うために旅に出る。
少女の様な外見に反して、実年齢はかなりのもの。クレフよりは年下らしい。
真相
セフィーロは「心が全てを決める世界」であり、その世界を支える『柱』に選ばれた者は一切の感情を抑制し、ただセフィーロの安定だけを祈り続ける生涯を義務付けられる。しかし、『柱』たる彼女は柱システムを儚んだザガートを愛し、彼1人の幸福を祈ってしまったことでセフィーロのバランスが崩れたため、彼への想いを断ち切ろうと自ら幽閉されたのが真相であった。つまり、セフィーロの異変は全て彼女がザガートを愛したことに起因しているのである。セフィーロのために祈ることは幽閉された状態でも可能だったが、ザガートへの想いを断ち切ることはどうしても出来なかった。
ザガートへの恋が許されないとは理解しながら、それでも想いを抑えきれなかったエメロードは最後の手段を選択する……それが、魔法騎士の召喚。『柱』となった者は自ら死ぬことは出来ず、セフィーロの者も『柱』を傷つけることは出来ない。『柱』を殺すことができるのは、異世界から呼び出された魔法騎士のみ。つまり、魔法騎士の召喚は『柱』だけに許された自決用の魔法であり、魔法騎士とは柱の自殺を幇助する為の始末屋的な存在であった(連載、放映当時はこの制度にはかなりの批判が寄せられ『本当にこんなのってない』という声が大多数をしめていた)。
ザガートが魔法騎士に倒された直後、憎しみに囚われた彼女は急成長を遂げ、魔神エメロードを召喚して魔法騎士の前に立ち塞がった。彼女の中に残された一片の良心が一連の真相を伝えると同時に「自分を殺してザガートのもとに送って欲しい」と懇願し、覚悟を決めた魔法騎士たちに倒されたことでようやく枷から解放された。
しかし、エメロードの望みを叶えたに過ぎないとは言え、彼女を殺めてしまった魔法騎士たちは心に深い傷を負い(光は再会時に拳を握りしめるあまり無意識に爪で拳を傷つけ、さらにアニメでは後悔からもう一人の自分を生み出したり、海は『ボスキャラにも深い事情があるかもしれない』『向こうから見れば、私のほうが悪なのかもしれない』とRPGを遊ぶことができなくなっていた)、セフィーロの危機も新たな局面を迎えてしまう。
登場作品と役柄
VXT三部作
- スーパーロボット大戦T
- 初登場作品。本作においても担当声優の演技は健在となっている(後述)。少女時は中断メッセージでボイスありで、敵対時もまた緒方氏による演技が光る。
パイロットステータス
能力値
回避はそこまでではないが、他が全体的に高水準。強力な技能ラインナップと相俟って、強敵との連戦で疲弊したプレイヤーを驚愕させてくる。
精神コマンド
特殊スキル
- T
- 3回行動、気力限界突破L3、極、サイズ差補正無視L3、闘争心L3、フルカウンター、プレッシャーL4
- とにかく攻撃に特化した構成。恐るべきは3回行動に加えて最大レベルのプレッシャー。これで無消費武器を振り回すのだからたまったものではない。
- 一方で防御面は底力やガードを持たず脆め(プレッシャーはあるが)。それを補う為かフルカウンター持ち。幸いこれはダイレクトアタックで剥がせる。
エースボーナス
人間関係
- 獅堂光、龍咲海、鳳凰寺風
- 彼女達3人を召喚し、旅路の途中で度々彼女達を助けていたが、第一章ラストでは彼女達への復讐に身を染めていた。最終的に彼女達によって討たれる。
- モコナ
- クレフへと渡す。
- ザガート
- エメロードを浚った神官にして恋人同士。
- クレフ
- セフィーロで最高位の導師。生まれた頃から自身の成長を見守られており、ザガートへの想いも彼に知られていた。
- フェリオ
- 魔法騎士と行動する少年。実は弟。アニメでは彼の頼みで彼自身の記憶を封じていた。彼が城を離れる前にお守りとして、魔法で通信できるオーブ(原作では彼がピアスの様に身につけているリング)を贈っている。
- ランティス
- かつての親衛隊長。ある事情によりセフィーロを出奔し、オートザムへと渡っていた。
- ラファーガ
- 現在の親衛隊長。後にザガートにより洗脳されてしまう。
- イノーバ
- ザガートへ贈った精獣。ザガートとエメロードの関係も知っていた。
- イーグル・ビジョン
- 担当声優が同じ。原作・TV版では関係は無いが、OVA版では大きな繋がりがある。
スパロボシリーズの名台詞
- 「愛する者を失う悲しみ…お前にも解るはずだ!」
- 敵対時にてドモン・カッシュ、テンカワ・アキト、獅子王凱、ヴァン、アムロ・レイ、キリコ・キュービィーらとの特殊戦闘台詞。
- 見事に愛する者を奪われた事がある者、悲しい別れを経験した者、そしてこれから別れが待ち受けている者となっている。
搭乗機体
余談
- 名前の由来は、三菱自動車が1992年から1996年まで販売していた「三菱・エメロード」から。
- 緒方恵美氏は少年~青年キャラを演じることが多いが、氏が担当したエメロードは現在でも類を見ないお淑やかなお姫様というキャラクターで、このキャスティングはアニメスタッフからのオファーによるものである。当時、緒方氏は男性役ばかりやっていたこともあり、エメロードの役作りに苦労し、海役の吉田小南美氏やフェリオ役の山崎たくみ氏に弄られていたという。曰く「お前を助けられるヤツはいない!!」とのこと。
- 女性役も少ないながら担当していたものの、男性キャラをやることが多かった緒方氏がエメロード役を担当することに衝撃が走り、2014年に行われたインタビュー[1]によると、当時所属していた事務所でマネージャーが「は?」「もう一度言ってください」「うちの緒方に姫の役を?」と信じられない様子で電話で聞き返していて、事務所中がザワッとしていたことからその驚き具合が伺える。
- 第1話放送当日も事務所のテレビの前で一同が待機して視聴して聴くと「本当に緒方がやってるの……?」という空気が漂っており、原作者のCLAMPや監督を努めた平野俊弘氏らの話によれば、「なかよし」読者向け試写会で流した第1話でのEDで配役のテロップが流れた瞬間、会場にいる視聴者は驚きのあまり大絶叫したとのこと。勿論、緒方氏がエメロードを演じることを想像だにしなかった意味と、「聴いただけで氏が本当に演じているのかわからない程の女声」だったため。アニメ誌のインタビューでエメロードの声で「これが地声なんです」とインタビュアーを魅了したエピソードもある。
- 実は、エメロードがその気にさえなれば『柱』制度を廃止してザガートと結ばれることは可能だった。この点については創造主に「エメロード姫は『セフィーロ』を、そして、みんなを愛していた。しかし、信じてはいなかったのかもしれない。姫は生命をかけて愛するものたちを守ろうとしたが、自らの重責を分かち合い、ともに歩こうとはしなかった」と評されている。
- こういった経緯もあってか、ファンからはエメロードは「悲劇のヒロインにして物語の元凶」という複雑な評価が根付いている。
脚注
- ↑ TV放送から20年「魔法騎士レイアース」椎名へきる&緒方恵美インタビュー-前編- 2019年4月14日閲覧。