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== DMB-00 ブラスタ (Blasta) ==
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*[[バンプレストオリジナル]]
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*[[登場作品]]:[[バンプレストオリジナル]]
**[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|破界篇]] / [[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇|再世篇]])
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**[[第2次スーパーロボット大戦Z]]([[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|破界篇]] / [[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|再世篇]])
 
*分類:DMバスター(対次元獣用機動兵器)
 
*分類:DMバスター(対次元獣用機動兵器)
 
*形式番号:DMB-00
 
*形式番号:DMB-00
*全長:18.3m
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*全長:18.3 m
*重量:62.6t
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*[[動力|動力・エンジン・エネルギー]]:VX([[揺れる天秤のスフィア|スフィア]])
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*[[動力・エンジン・エネルギー|動力]]:VX([[スフィア|揺れる天秤のスフィア]])
 
<!-- *装甲材質: -->
 
<!-- *装甲材質: -->
 
*開発者:[[トライア・スコート]]
 
*開発者:[[トライア・スコート]]
 
*所属:[[アクシオン財団]]
 
*所属:[[アクシオン財団]]
*主なパイロット:[[クロウ・ブルースト]]
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*主なパイロット:[[クロウ・ブルースト]]
 
*メカニックデザイナー:小野聖二
 
*メカニックデザイナー:小野聖二
  
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動力としてカルロスが持ち込んだ「VX」なる正体不明のエンジンを搭載しているが、その正体は[[太極]]の12の欠片の一つ「揺れる天秤のスフィア」。搭乗したクロウがこれの資格者となったが、同じく搭載機である[[ガンレオン]]のマグナモードや[[アリエティス]]、[[バルゴラ・グローリー]]のガナリー・カーバーと比べると、ブラスタはどこまでも「機械」であり「ロボット」という範疇から出ていない。[[スフィア]]に深くかかわった兵器が有機的・生物的な特徴を有するようになることを考えると、未だクロウが完全に共鳴していないことが原因と見られる。
 
動力としてカルロスが持ち込んだ「VX」なる正体不明のエンジンを搭載しているが、その正体は[[太極]]の12の欠片の一つ「揺れる天秤のスフィア」。搭乗したクロウがこれの資格者となったが、同じく搭載機である[[ガンレオン]]のマグナモードや[[アリエティス]]、[[バルゴラ・グローリー]]のガナリー・カーバーと比べると、ブラスタはどこまでも「機械」であり「ロボット」という範疇から出ていない。[[スフィア]]に深くかかわった兵器が有機的・生物的な特徴を有するようになることを考えると、未だクロウが完全に共鳴していないことが原因と見られる。
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万能機を目指して設計されているが、様々な状況に対応する特性のまるで異なる武装、次元獣に対抗するための開発者いわくパイロットの失神上等のピーキーな機体スペックと操作性、更に高精度な情報収集能力を一つの機体に詰め込んでいるためバランスはお世辞にも良いとは言えず、結果としてクロウの技量ありきの機体となっている。
  
 
名前の由来は「li'''bla'''(天秤座)」。
 
名前の由来は「li'''bla'''(天秤座)」。
  
==登場作品==
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破界事変後、量産試作機の[[ブラスタEs]]が開発された。
===[[Zシリーズ]]===
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]]
 
:主人公、クロウ・ブルーストの機体。本作では主人公選択がないので必ずこの機体を使用することになる。序盤の選択によって近距離武器と遠距離武器の選択が可能で、選んだ選択肢によって得意武器と一部の武器の演出が変化する。
 
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]]
 
:中盤前に登場。
 
  
==装備・機能==
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== 登場作品と操縦者 ==
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
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:主人公、クロウ・ブルーストの機体。本作では主人公選択がないので必ずこの機体を使用することになる。序盤の選択によって近距離武器と遠距離武器の選択が可能で、選んだ選択肢によって得意武器と一部の武器の演出が変化する。各武器の演出がやたらと長いため、テンポが悪いと評するユーザーも多かった。
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;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
 +
:主人公機ながら15話「マン・アズ・ビフォー」が初登場。今回は破界篇で選択式だった格闘・射撃双方の武装を持っている。なお、[[ブラスタEs]]の改造をそのまま引き継ぐため、14話までに目いっぱいEsを改造しておくと非常に楽。各武器のテンポの悪さはある程度改善されている。
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== 装備・機能 ==
 
;AX-55EAGLE
 
;AX-55EAGLE
:アクシオン製の電磁加速式ガンランチャー。カートリッジとオプションの変更によって捕獲や突撃、狙撃と武器の性質が変化する兵器となっている。
+
:アクシオン製の電磁加速式ガンランチャー。カートリッジとオプションの変更によって捕獲や突撃、狙撃と武器の性質が変化する兵器となっている。EAGLEは英語で「鷲」のことだが、ブラスタEsのFALCON、リ・ブラスタのRAPTORと合わせて考えると、アメリカの戦闘機「F-15イーグル」が由来と思われる。
 
;バンカー
 
;バンカー
 
:左腕に装備してあるシールド。表面から発生するフィールドで敵の攻撃を防ぐだけでなく、先端部分が有線式の刃となっているため、そのまま斬りつけたり、先端を射出して刺突するという方法もある。
 
:左腕に装備してあるシールド。表面から発生するフィールドで敵の攻撃を防ぐだけでなく、先端部分が有線式の刃となっているため、そのまま斬りつけたり、先端を射出して刺突するという方法もある。
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:「スピゴット」と呼称される4つあるリング状の随伴装備。「物体の移動と変換のための空間確率干渉器」、つまりVX(揺れる天秤)から発生される莫大なエネルギーを制御するための機能が付いている。これによって、VXのエネルギーが暴発せずにブラスタの武装に転換できる。
 
:「スピゴット」と呼称される4つあるリング状の随伴装備。「物体の移動と変換のための空間確率干渉器」、つまりVX(揺れる天秤)から発生される莫大なエネルギーを制御するための機能が付いている。これによって、VXのエネルギーが暴発せずにブラスタの武装に転換できる。
  
===武装・[[必殺武器]]===
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=== 武装・[[必殺武器]] ===
;バンカー・ブレイクシールド
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;バンカー・ブレイク
:バンカーの先端部分を有線で射出する。トドメ演出時は先端部を回収して接近して斬りつける。
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:シールドバンカーの先端部分を有線で射出する。トドメ演出時は先端部を回収して接近して斬りつける。
 
;EAGLEショット
 
;EAGLEショット
 
:AX-55EAGLEを連射する。トドメ演出時は接近して旋回撃ち。
 
:AX-55EAGLEを連射する。トドメ演出時は接近して旋回撃ち。
 
;ベイオネット・スパイカー
 
;ベイオネット・スパイカー
:対次元獣用の捕獲兵器。カートリッジを交換してネットを射出し、腰部から電磁パイルを射出。さらにカートリッジを交換して先端部に銃剣を発生させ、一気に貫く。
+
:対次元獣用の捕獲兵器。カートリッジを交換してネットを射出し、腰部から電磁パイルを射出。さらにカートリッジを交換して先端部に銃剣を発生させ、一気に貫く。突撃時の牽制手段がないためかEsでは未採用。
 
;クラッチ・スナイパー
 
;クラッチ・スナイパー
:AX-55EAGLEをロングバレルに交換して狙撃する。破界篇では二発外した後、誤差修正して本命の一発を叩き込む。再世篇では最初の二発が当たるようになった。
+
:AX-55EAGLEをロングバレルに交換して狙撃する。破界篇では二発外した後、誤差修正して本命の一発を叩き込む(そのため、演出が異常に長い)。再世篇では最初の二発が当たるようになり、最後の1発はトドメ演出用になった。なお、クロウが構築したクラッチ・スナイパーの狙撃用のデータはブラスタEsのフルアクセル・シュートに転用されている。
 
;ACPファイズ
 
;ACPファイズ
:「アサルトコンバットパターン・ファイズ 」と呼称される連携攻撃。<br>グレネード3発撃ち込み、バンカー射出して相手を拘束し、バンカーを軸として中央を周り込みながらにマシンガンを発砲、グレネードを連続発砲のところまでは共通しているが、選択肢によって演出が異なり、射撃では相手に急接近してマシンガンを中央に撃ち込み、格闘では相手に急接近してバンカーで中央を両断する。<br>再世篇では、この二つの演出が合わせ、最初に射撃、最後に格闘でとどめを刺す演出になった。本来はファイヤバグで用いられている戦法で、複数の機体で行う連携戦術パターンであることが再世篇で明かされた。
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:「アサルトコンバットパターン・ファイズ 」と呼称されるパターンアタックでクロウの十八番。<br />グレネードを3発撃ち込み、バンカーを射出して相手を拘束し、それを軸として中央を周り込みながらEAGLEを発砲、速やかに火力を集中のところまでは共通しているが、選択肢によって演出が異なり、射撃では相手に急接近してEAGLEを中央に撃ち込み、格闘では相手に急接近してバンカーで中央を両断する。<br />再世篇では、この二つの演出を合わせ、急接近しつつEAGLEを撃ち込み、しかる後バンカーで両断、という演出になった。<br />本来は[[ファイヤバグ]]で用いられている戦法で、複数の機体で行う連携戦術パターンであり、その流れは大きく分けて三段階。「ターゲットを中央に固定(敵機を複数人で包囲)」⇒「そのまま速やかに火力を集中(囲んだ状態で集中砲火)」⇒「最後は中央を突破(隊長機による格闘攻撃)」。この一連の流れを単機でやってのけるあたり、クロウの技量とブラスタのポテンシャルがうかがえる。<br />なお、再世篇では連射速度やモーション開始のスピードが速くなっており、破界篇に比べると10秒近く短くなっている。ちなみに「ファイズ」はギリシャ文字の「Φ(ファイ)」のことで、この一連の動きがこの文字に似ているのが由来。
 
;SPIGOT-VX
 
;SPIGOT-VX
:4つのリングパーツ「SPIGOT(スピゴット)」を応用した攻撃パターン。射撃ではSPIGOTをVXとリンクさせ、マシンガンとSPIGOTとの連続射撃してSPIGOTを中央に並べ一斉発射、さらにブラスタからエネルギーを発射しつつ中央に並べたSPIGOTで集束して相手を撃ち砕く。<br>止めのパターンは上空では大爆発、地上では火柱が立つ。<br>格闘ではSPIGOTをチャクラムとして相手を引き裂き、SPIGOT3つで相手を拘束、VXをEAGLEのエネルギーソードに直結して相手を貫きながら、リンクしたSPIGOT全基がエネルギーソードとなって完全粉砕する。<br>エネルギーソード全開時にVXの元となったスフィアの発動音が鳴る。なお、再世篇では近距離の格闘・遠距離の射撃のパターンアタックがそれぞれ別の武器として実装されている。
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:4つのリングパーツ「SPIGOT(スピゴット)」を応用した攻撃パターン。<br />射撃ではSPIGOTをVXとLinkし、マシンガンとSPIGOTとの連続射撃してSPIGOTを中央に並べ一斉発射、SPIGOTをVX状に中央線に並べ、エネルギーを発射しつつ中央に並べたSPIGOTで集束して相手を撃ち砕く。<br />止めのパターンは上空では大爆発、地上では火柱が立つ。<br />格闘ではSPIGOTをVXとLink、SPIGOTをチャクラムとして相手を引き裂き、SPIGOT3つで相手を拘束、VXをEAGLEのエネルギーソードに直結して相手を貫きながら、LinkしたSPIGOT全基がエネルギーソードとなって完全粉砕する。<br />エネルギーソード全開時にVXの元となったスフィアの発動音が鳴る。なお、再世篇では近距離の格闘・遠距離の射撃のパターンアタックがそれぞれ別の武器として実装されている。
  
===[[特殊能力]]===
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=== [[特殊能力]] ===
 
;盾装備
 
;盾装備
 
:左腕のシールドバンカーで[[シールド防御]]する。
 
:左腕のシールドバンカーで[[シールド防御]]する。
 
;[[EN回復]](小)
 
;[[EN回復]](小)
:フル改造のカスタムボーナス。スフィアの無限動力によってエネルギーが回復する。
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:スフィアの無限動力によってエネルギーが回復する。
  
===移動タイプ===
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=== 移動タイプ ===
 
;[[空]]・[[陸]]
 
;[[空]]・[[陸]]
 
:背中のウイングによる飛行が可能。
 
:背中のウイングによる飛行が可能。
  
==[[BGM|機体BGM]]==
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== [[BGM|機体BGM]] ==
 
;「CLOSE GAME LIFE」
 
;「CLOSE GAME LIFE」
 
:クロウ・ブルーストのテーマ。
 
:クロウ・ブルーストのテーマ。
  
==余談==
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== 余談 ==
 
*ブラスタのフル改造にかかる費用は93万5千。つまり、トライアがクロウの借金をブラスタの開発費から捻出しなければ、フル改造出来た事になってしまう。ただし、ゲームの資金単位がGであると明言されてないので、この比較は間違いの可能性がある。そもそも、新型機などのフル改造が、高級マンション数軒分に劣り開発中の武装の製作費用の半分というのも考えづらいが、一方で[[LOE]]では改造費にも使われるクレジットが「1クレジット=10円」と明言されていた事を考えると一概にあり得ないとも言い切れない。
 
*ブラスタのフル改造にかかる費用は93万5千。つまり、トライアがクロウの借金をブラスタの開発費から捻出しなければ、フル改造出来た事になってしまう。ただし、ゲームの資金単位がGであると明言されてないので、この比較は間違いの可能性がある。そもそも、新型機などのフル改造が、高級マンション数軒分に劣り開発中の武装の製作費用の半分というのも考えづらいが、一方で[[LOE]]では改造費にも使われるクレジットが「1クレジット=10円」と明言されていた事を考えると一概にあり得ないとも言い切れない。
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*2012年5月に、壽屋からS.R.G-S 1/144プラモデルが発売された。[[OGシリーズ]]以外の機体の登場としては初となる快挙である(その件の反映として、商品のキャッチコピーはシリーズ共通の「SUPER ROBOT WARS OG ORIGINAL GENERATIONS」ではない、「SUPER ROBOT WARS ORIGINAL MACHINE」である)。
  
==対決・名場面など==
+
== 対決・名場面など ==
;揺れる天秤、折れない意志
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;ストレート・フルクラム
:アクシオに乗った自身の命とクロウの元に送り届けるために修理したブラスタに搭乗しているエスターの命を秤にかけられたクロウの答えは一つ、マルグリットにその選択を強制させるアイムをぶちのめす事だった。アイムはマルグリットを自身の盾になるようにけしかけたが、直後にクロウは自身の迷いにもぶれない強い意志によって「揺れる天秤」が目覚めたブラスタに即座に乗り換え、新たな兵器「SPIGOT」によって制御された力を以ってしてパールネイルを退けたのであった。
+
:ブラスタの整備のためにスコート・ラボに戻ったクロウをインペリウムが急襲する。整備中のブラスタの代わりにカスタムタイプのアクシオで迎撃するクロウだったが、続いて現れたパールネイルの前に劣勢を強いられる。さらにはアイムまでもが現れ、整備の終わったブラスタと、クロウにそれを届けるため操縦していたエスターが危機に陥る。アイムがクロウに課した二択は、エスターか自身、どちらの命を取るかという非情なものだったが、クロウはその選択を強いるアイムを叩き潰すことを選択。アイムの指示でパールネイルが割り込むが、構わずクロウは乗り換えたブラスタで吶喊。その強い意志によって目覚めた「揺れる天秤」は新兵器「SPIGOT」の起動を可能とし、スフィアの力はパールネイルを一撃のもとに退けるのだった。
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;二つのACPファイズ
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:復興の進むリモネシアでファイヤバグに追われるエスター。海岸線付近まで後退した時、マリリンと直下の部下4機が追って来る。彼女らがエスターに放った攻撃は、ファイヤバグの定石「ACPファイズ」だった。だが、追撃がかかろうとした瞬間、海の方向から飛び込んできた白い機体が、Esを包囲するうちの1機に襲い掛かる。そう、先ほど彼らが放ったのと同じアサルトコンバットパターン・ファイズで。攻撃を追えて滞空するその機体は、次元獣バスター0号機・ブラスタだった。
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;獅子との邂逅
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:ジェラウドとの激闘の中、挑発に乗り激高したクロウ。だが、その怒りはあまりに不自然だった。仲間達の声も届かず、周りの状況もまるで見えていないその様子に、ロジャーは彼の持つ「揺れる天秤のスフィア」の副作用を知る。それは、共鳴条件である「迷いにもぶれない強い意志」…それのみに支配され、正常な判断が出来なくなることだった。混乱の中、自身を庇って次元獣化したエスターのことも目に入らず、ただジェラルドを追おうとするクロウ。そこに突然現れたのは、獅子を象った無骨な機体…「傷だらけの獅子」、[[ガンレオン]]であった。
  
==関連機体==
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== 関連機体 ==
 
;[[アクシオ]]
 
;[[アクシオ]]
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:
 
;[[ガンレオン]]、[[バルゴラ・グローリー]]、[[アリエティス]]
 
;[[ガンレオン]]、[[バルゴラ・グローリー]]、[[アリエティス]]
 
:スフィア搭載機。
 
:スフィア搭載機。
;[[リ・ブラスタ]]
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;[[エメラルダン]]
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:顔を合わせるなり真っ二つにされた。
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;[[リ・ブラスタ]]([[リ・ブラスタR|R]]/[[リ・ブラスタB|B]])
 
:本機のデータを基に創られた後継機。
 
:本機のデータを基に創られた後継機。
 
;[[ブラスタEs]]
 
;[[ブラスタEs]]
 
:本機の量産試作機。
 
:本機の量産試作機。
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2012年8月4日 (土) 01:32時点における版

DMB-00 ブラスタ(Blasta)

アクシオン財団第13防衛研究所、通称スコート・ラボが開発した対次元獣用機動兵器「DMバスター」の試作1号機。次元獣に対抗するための破格のスペックを持ち、機動性と索敵能力に長ける機体。カートリッジ換装によって様々な状況に対応可能なAX-55EAGLE(電磁加速式ガンランチャー)とフィールドを発生させる左腕のシールド「バンカー」が主武器。クロウは借金の肩代わりの見返りとしてこの機体での各種データ収集を担当することになる。

動力としてカルロスが持ち込んだ「VX」なる正体不明のエンジンを搭載しているが、その正体は太極の12の欠片の一つ「揺れる天秤のスフィア」。搭乗したクロウがこれの資格者となったが、同じく搭載機であるガンレオンのマグナモードやアリエティスバルゴラ・グローリーのガナリー・カーバーと比べると、ブラスタはどこまでも「機械」であり「ロボット」という範疇から出ていない。スフィアに深くかかわった兵器が有機的・生物的な特徴を有するようになることを考えると、未だクロウが完全に共鳴していないことが原因と見られる。

万能機を目指して設計されているが、様々な状況に対応する特性のまるで異なる武装、次元獣に対抗するための開発者いわくパイロットの失神上等のピーキーな機体スペックと操作性、更に高精度な情報収集能力を一つの機体に詰め込んでいるためバランスはお世辞にも良いとは言えず、結果としてクロウの技量ありきの機体となっている。

名前の由来は「libla(天秤座)」。

破界事変後、量産試作機のブラスタEsが開発された。

登場作品と操縦者

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
主人公、クロウ・ブルーストの機体。本作では主人公選択がないので必ずこの機体を使用することになる。序盤の選択によって近距離武器と遠距離武器の選択が可能で、選んだ選択肢によって得意武器と一部の武器の演出が変化する。各武器の演出がやたらと長いため、テンポが悪いと評するユーザーも多かった。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
主人公機ながら15話「マン・アズ・ビフォー」が初登場。今回は破界篇で選択式だった格闘・射撃双方の武装を持っている。なお、ブラスタEsの改造をそのまま引き継ぐため、14話までに目いっぱいEsを改造しておくと非常に楽。各武器のテンポの悪さはある程度改善されている。

装備・機能

AX-55EAGLE
アクシオン製の電磁加速式ガンランチャー。カートリッジとオプションの変更によって捕獲や突撃、狙撃と武器の性質が変化する兵器となっている。EAGLEは英語で「鷲」のことだが、ブラスタEsのFALCON、リ・ブラスタのRAPTORと合わせて考えると、アメリカの戦闘機「F-15イーグル」が由来と思われる。
バンカー
左腕に装備してあるシールド。表面から発生するフィールドで敵の攻撃を防ぐだけでなく、先端部分が有線式の刃となっているため、そのまま斬りつけたり、先端を射出して刺突するという方法もある。
SPIGOT
「スピゴット」と呼称される4つあるリング状の随伴装備。「物体の移動と変換のための空間確率干渉器」、つまりVX(揺れる天秤)から発生される莫大なエネルギーを制御するための機能が付いている。これによって、VXのエネルギーが暴発せずにブラスタの武装に転換できる。

武装・必殺武器

バンカー・ブレイク
シールドバンカーの先端部分を有線で射出する。トドメ演出時は先端部を回収して接近して斬りつける。
EAGLEショット
AX-55EAGLEを連射する。トドメ演出時は接近して旋回撃ち。
ベイオネット・スパイカー
対次元獣用の捕獲兵器。カートリッジを交換してネットを射出し、腰部から電磁パイルを射出。さらにカートリッジを交換して先端部に銃剣を発生させ、一気に貫く。突撃時の牽制手段がないためかEsでは未採用。
クラッチ・スナイパー
AX-55EAGLEをロングバレルに交換して狙撃する。破界篇では二発外した後、誤差修正して本命の一発を叩き込む(そのため、演出が異常に長い)。再世篇では最初の二発が当たるようになり、最後の1発はトドメ演出用になった。なお、クロウが構築したクラッチ・スナイパーの狙撃用のデータはブラスタEsのフルアクセル・シュートに転用されている。
ACPファイズ
「アサルトコンバットパターン・ファイズ 」と呼称されるパターンアタックでクロウの十八番。
グレネードを3発撃ち込み、バンカーを射出して相手を拘束し、それを軸として中央を周り込みながらEAGLEを発砲、速やかに火力を集中のところまでは共通しているが、選択肢によって演出が異なり、射撃では相手に急接近してEAGLEを中央に撃ち込み、格闘では相手に急接近してバンカーで中央を両断する。
再世篇では、この二つの演出を合わせ、急接近しつつEAGLEを撃ち込み、しかる後バンカーで両断、という演出になった。
本来はファイヤバグで用いられている戦法で、複数の機体で行う連携戦術パターンであり、その流れは大きく分けて三段階。「ターゲットを中央に固定(敵機を複数人で包囲)」⇒「そのまま速やかに火力を集中(囲んだ状態で集中砲火)」⇒「最後は中央を突破(隊長機による格闘攻撃)」。この一連の流れを単機でやってのけるあたり、クロウの技量とブラスタのポテンシャルがうかがえる。
なお、再世篇では連射速度やモーション開始のスピードが速くなっており、破界篇に比べると10秒近く短くなっている。ちなみに「ファイズ」はギリシャ文字の「Φ(ファイ)」のことで、この一連の動きがこの文字に似ているのが由来。
SPIGOT-VX
4つのリングパーツ「SPIGOT(スピゴット)」を応用した攻撃パターン。
射撃ではSPIGOTをVXとLinkし、マシンガンとSPIGOTとの連続射撃してSPIGOTを中央に並べ一斉発射、SPIGOTをVX状に中央線に並べ、エネルギーを発射しつつ中央に並べたSPIGOTで集束して相手を撃ち砕く。
止めのパターンは上空では大爆発、地上では火柱が立つ。
格闘ではSPIGOTをVXとLink、SPIGOTをチャクラムとして相手を引き裂き、SPIGOT3つで相手を拘束、VXをEAGLEのエネルギーソードに直結して相手を貫きながら、LinkしたSPIGOT全基がエネルギーソードとなって完全粉砕する。
エネルギーソード全開時にVXの元となったスフィアの発動音が鳴る。なお、再世篇では近距離の格闘・遠距離の射撃のパターンアタックがそれぞれ別の武器として実装されている。

特殊能力

盾装備
左腕のシールドバンカーでシールド防御する。
EN回復(小)
スフィアの無限動力によってエネルギーが回復する。

移動タイプ

背中のウイングによる飛行が可能。

機体BGM

「CLOSE GAME LIFE」
クロウ・ブルーストのテーマ。

余談

  • ブラスタのフル改造にかかる費用は93万5千。つまり、トライアがクロウの借金をブラスタの開発費から捻出しなければ、フル改造出来た事になってしまう。ただし、ゲームの資金単位がGであると明言されてないので、この比較は間違いの可能性がある。そもそも、新型機などのフル改造が、高級マンション数軒分に劣り開発中の武装の製作費用の半分というのも考えづらいが、一方でLOEでは改造費にも使われるクレジットが「1クレジット=10円」と明言されていた事を考えると一概にあり得ないとも言い切れない。
  • 2012年5月に、壽屋からS.R.G-S 1/144プラモデルが発売された。OGシリーズ以外の機体の登場としては初となる快挙である(その件の反映として、商品のキャッチコピーはシリーズ共通の「SUPER ROBOT WARS OG ORIGINAL GENERATIONS」ではない、「SUPER ROBOT WARS ORIGINAL MACHINE」である)。

対決・名場面など

ストレート・フルクラム
ブラスタの整備のためにスコート・ラボに戻ったクロウをインペリウムが急襲する。整備中のブラスタの代わりにカスタムタイプのアクシオで迎撃するクロウだったが、続いて現れたパールネイルの前に劣勢を強いられる。さらにはアイムまでもが現れ、整備の終わったブラスタと、クロウにそれを届けるため操縦していたエスターが危機に陥る。アイムがクロウに課した二択は、エスターか自身、どちらの命を取るかという非情なものだったが、クロウはその選択を強いるアイムを叩き潰すことを選択。アイムの指示でパールネイルが割り込むが、構わずクロウは乗り換えたブラスタで吶喊。その強い意志によって目覚めた「揺れる天秤」は新兵器「SPIGOT」の起動を可能とし、スフィアの力はパールネイルを一撃のもとに退けるのだった。
二つのACPファイズ
復興の進むリモネシアでファイヤバグに追われるエスター。海岸線付近まで後退した時、マリリンと直下の部下4機が追って来る。彼女らがエスターに放った攻撃は、ファイヤバグの定石「ACPファイズ」だった。だが、追撃がかかろうとした瞬間、海の方向から飛び込んできた白い機体が、Esを包囲するうちの1機に襲い掛かる。そう、先ほど彼らが放ったのと同じアサルトコンバットパターン・ファイズで。攻撃を追えて滞空するその機体は、次元獣バスター0号機・ブラスタだった。
獅子との邂逅
ジェラウドとの激闘の中、挑発に乗り激高したクロウ。だが、その怒りはあまりに不自然だった。仲間達の声も届かず、周りの状況もまるで見えていないその様子に、ロジャーは彼の持つ「揺れる天秤のスフィア」の副作用を知る。それは、共鳴条件である「迷いにもぶれない強い意志」…それのみに支配され、正常な判断が出来なくなることだった。混乱の中、自身を庇って次元獣化したエスターのことも目に入らず、ただジェラルドを追おうとするクロウ。そこに突然現れたのは、獅子を象った無骨な機体…「傷だらけの獅子」、ガンレオンであった。

関連機体

アクシオ
ガンレオンバルゴラ・グローリーアリエティス
スフィア搭載機。
エメラルダン
顔を合わせるなり真っ二つにされた。
リ・ブラスタR/B
本機のデータを基に創られた後継機。
ブラスタEs
本機の量産試作機。

商品情報

資料リンク