「真・龍王機」の版間の差分

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== 装備・機能 ==
 
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2013年1月3日 (木) 21:38時点における版

真・龍王機(The Truth and Dragon King Machine)

超機人」の中でも最上位に位置するとされる「四霊」の一機、「応龍」の超機人。その全長は万里の長城にも匹敵するほどであり、雷を操る力を始めとした圧倒的な戦闘力を有する。

はるか太古に発生した『機人大戦』においては、超機人達を従え「百邪」との戦いを繰り広げたが、その際に機体の力の源である「龍玉」を失い、長い眠りに付いた。

その後時は流れ19世紀末、新たに彼の搭乗者となった孫光龍(彼が「応龍」に選ばれた経緯についての詳細は未だ語られていない)、及び436人の念動力者の魂力を受けて覚醒を果たし、バラル(ガンエデン)の僕として行動を開始。時を同じくして目覚めた龍虎王とは敵対関係となり、圧倒的な力で同機を追いつめるが、弱点である「逆鱗」に龍虎王奥義「龍王破山剣・逆鱗断」を受けて敗退、再び休眠状態に入る。

時系列的に直接繋がっているとは明言されていないものの、この後のエピソードとなるのが第3次αである。同作では「アポカリュプシス」の前兆が地球圏を覆うのと時を同じくして孫光龍と共に目覚め、同じく目覚めていた龍虎王、そしてその主クスハ・ミズハブルックリン・ラックフィールドの前に姿を現す。本来の主であった地球側のガンエデン(イルイ・ガンエデン)がその力を失っていたことで彼女を見限り、負の無限力の王「ケイサル・エフェス」の配下となる意志を固めた孫は、その第一歩としてゴラー・ゴレム隊に協力。真・龍王機は同隊の戦力として、αナンバーズと数度にわたり戦闘を行った。

しかし、当初こそαナンバーズを圧倒していた孫と真・龍王機であったが、(真・龍王機のエピソードに関して恐らく正史であろうと思われるクスハルートでは)クスハの念の力により誕生した新たな四神の超機人「真・龍虎王真・虎龍王)」は真・龍王機に劣らぬ戦闘力を有し、死闘を繰り広げることとなる。最終的に孫と真・龍王機はケイサル・エフェスの僕となり、彼と共にαナンバーズとの最終決戦に臨むが、真・龍虎王とαナンバーズの前に敗北。ケイサル・エフェス及び孫光龍共々、この銀河から消滅した。 応龍がモデルとあるが、どちらかといえば青龍や四神の長である黄龍に姿は近い(黄龍は麒麟と同一もしくは置き換えられる場合もある)。青龍に相当する龍王機の実際のモチーフが応龍であることを考えると興味深い。

龍虎王伝奇復刊の寺田Pあとがきで『応龍皇』という真の名が明かされている。非公式ながら次元ステルスなる隠ぺい機能も装備している。

第2次OGでは『応龍皇』と名を改めて登場、一部武装も名称が「龍王」から「応龍」に置き換わっている。第3次αとは比べ物にならないほどの力を発揮していたが、相変わらず龍玉は失われたままだった。

登場作品と操縦者

漫画作品

超機人 龍虎王伝奇
初登場作品。万里の長城を粉砕して龍虎王の前に現れた。龍玉を失い本来の力を引き出せないにも関わらず圧倒的なスケールと戦闘力を見せつけた。

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
主である孫光龍と共に非常に高い能力を持ち、苦戦を強いられる。高い耐久力(最も強化されている状態でのHPは98000、かつHP回復(大)持ち)に加え、マップ兵器の効果範囲が広く、危険。脱力などを活用しながら集中攻撃で対応したい。デザインの細部が変更されている。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
「応龍皇」の名称で登場。龍王逆襲の「応龍王」との因果関係は不明だが、相変わらず龍玉は失われたままのようだ。第三次α時より遥かに手ごわくなっている。

装備・機能

武装・必殺武器

龍鱗乱舞陣
応龍の口から雷を放出するマップ兵器。漫画版では真・龍王機の全身に備えられた膨大な数の龍鱗機が一斉に発進し襲いかかる技。能力ダウンの効果があるため、食らってしまうと一方的に叩かれることになる。バサラの歌のフォロー必須。第二次OGでは四機の龍鱗機と共に雷を発射する演出に変更されている。
龍鱗機
龍麟機で相手を囲み、雷で拘束しながらダメージを与える。能力ダウンの効果あり。真・龍王機の鱗全てがこれであり、しかも一つ一つの大きさは龍虎王をも上回る。龍王逆襲では「龍鱗王」なる強化版が登場。
龍王豪雷槍
天より応龍の口から雷を落とし、ダメージを与える。全体攻撃。最大出力は大陸すらも一撃で砕くという。
真龍王豪雷槍
龍王逆襲で披露した強化版。ガンド・ロワの55%の威力を持つが、比較対象が星ひとつを消滅させる威力であることを考えると、威力のほどは想像がつく。
応龍雷槍
応龍王の武装の一つ。漫画版の龍王雷槍に相当するものと思われるが、口から発射せず、応龍王の目が光ると同時に相手に雷を落とす。実際の応龍の伝承にもある天候操作によるものか。
応龍豪雷槍
龍王豪雷槍の応龍皇版。演出が大幅に変化しており、雨を呼び竜巻を呼ぶ、天候を支配する超常の力を披露する。その後は相手を龍雲海へと招待し、口から応龍の雷を発射する。

漫画『龍王逆襲』

超新星召喚砲(スーパーノヴァ・プレッシャー)
応龍王状態で使用した豪雷槍の強化版。口部周辺に陣を展開し、限界出力の一撃を放つ。
龍王無限槍
豪雷槍の最終形態。時空間を貫く一撃だが、イデオンソードで妨害されて不発に終わった。

特殊能力

HP回復(中~大)
五行器によって再生する。
EN回復(大)
念動フィールド
パイロットブロック

移動タイプ

飛行可能。

機体BGM

「TRINITY IDOL」
専用BGM。第2次αではオリジナルクストースの曲であることを考えると、光龍とこの機体が元来ナシムの旗下にあったことに対する伏線であろう。
「四龍の長」
第2次OGにおける専用BGM。登場時でのヤンロンとの会話や応龍豪雷槍での戦闘台詞の際に、応龍は四龍の長であることが強調されている。ちなみに、同時に語られる神精たる黄龍は、年経た応龍が変化したものであるという伝承がある。

関連機体

龍虎王 虎龍王
真・龍虎王真・虎龍王

真・龍王機改(『スーパーロボット大戦嵐-龍王逆襲-』)

上記の通り、第3次αにおいて敗北を喫し消滅したところまでが描かれた真・龍王機であるが、前述の通りこの時点では「龍玉」の力が失われた状態であり、真・龍王機は本来の力を発揮してはいなかった。この点を踏まえた後日譚が『スーパーロボット大戦嵐―龍王逆襲―』である*1。

同作では、ケイサル・エフェスとの最終決戦を生き延びた同機は龍玉の力を完全に取り戻し、真・龍王機改として覚醒。その名を「応龍王」と改めてαナンバーズとの真の最終戦に臨み、ケイサル・エフェスが行使した負の無限力を凌駕する力を発揮してαナンバーズを圧倒している(戦闘の顛末については孫光龍の記事を参照)。

本作における力の描写には、無限力の設定に超機人がより密接に関連するはずであった痕跡が見られる。また、「四霊」の超機人は同機の他に後3体存在しており、その全てに本作で描かれたような巨大な力が宿っているのだとすれば、その脅威は計り知れない。これらの設定がOGシリーズで描かれている超機人の物語へ還元される可能性も含めて、興味深い内容である。

また、四神を除く戦に倒れた全ての超機人の魂からは「大いなる我らが龍王」と呼ばれ、冒頭で光龍が「超機人軍がガンエデンの軍門に下ったのは真・龍王機が龍玉を奪われてその実力を発揮できなくなっていた為」と説明している点を鑑みるに、少なくともこの作品では、本来は真・龍王機こそが四霊も含めた全ての超機人の長であり王であったと推測される。

  • 1:同作は同人誌という媒体であるためスパロボの公式な設定とはなっていない(作品の前書きでもその旨が書かれている)が、超機人の原作者の一人であり真・龍王機のメカニックデザイナーでもある富士原昌幸氏の筆によるものである。このため、氏が本来構想していた物語の全容を推測する上で興味深い内容と言え、ファンの注目度も高い。