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日本最後の総理大臣であった枢木ゲンブは、ブリタニアとの徹底抗戦を主張していたが、それに反対していた息子の[[枢木スザク]]が、ナイフで父親を刺殺してしまうという前代未聞の事態が発生。政府側は枢木ゲンブの死を、ブリタニアへの抗戦に出ようとした日本軍を諌める為の自決と発表し、これによって日本軍は混乱。元々劣勢だった軍事能力はさらに低下し、ブリタニアの侵攻をさらに容易にしてしまった結果、最終的には全面降伏し、ブリタニア帝国の11番目の領地「'''エリア11'''」となった。 | 日本最後の総理大臣であった枢木ゲンブは、ブリタニアとの徹底抗戦を主張していたが、それに反対していた息子の[[枢木スザク]]が、ナイフで父親を刺殺してしまうという前代未聞の事態が発生。政府側は枢木ゲンブの死を、ブリタニアへの抗戦に出ようとした日本軍を諌める為の自決と発表し、これによって日本軍は混乱。元々劣勢だった軍事能力はさらに低下し、ブリタニアの侵攻をさらに容易にしてしまった結果、最終的には全面降伏し、ブリタニア帝国の11番目の領地「'''エリア11'''」となった。 | ||
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エリア11となって以降、初代総督は[[クロヴィス・ラ・ブリタニア]]、2代目総督は[[コーネリア・リ・ブリタニア]]が就任しており、コーネリアの総督就任と同時に、[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]が副総督に就任している。 | エリア11となって以降、初代総督は[[クロヴィス・ラ・ブリタニア]]、2代目総督は[[コーネリア・リ・ブリタニア]]が就任しており、コーネリアの総督就任と同時に、[[ユーフェミア・リ・ブリタニア]]が副総督に就任している。 | ||
− | + | ブリタニア人の植民地と化してしまったエリア11は、入植したブリタニア人が我が物顔で振舞う地となっており、日本人は11番目のナンバーズとして「'''[[イレヴン]]'''」という蔑称<ref>ブリタニア当局としては正式な人種区分としての呼称となる。</ref>で呼ばれ、差別や暴力の対象となっている。名誉ブリタニア人になっていない旧日本人に対する扱いは過酷で、テロリストの潜伏地と見做したゲットーの住民を老若男女問わず皆殺しにする事も珍しくないため、ブリタニア軍は非常に恐れられている。 | |
− | しかし、クロヴィスが総督だった時は、日本が余力を残したまま降伏し、「[[藤堂鏡志朗|厳島の奇跡]] | + | しかし、クロヴィスが総督だった時は、日本が余力を残したまま降伏し、「[[藤堂鏡志朗|厳島の奇跡]]」による希望を捨てきれなかった人々がいたこと、クロヴィス自身の内政能力が不足していること、旧日本時代の主要都市間の地下鉄網が放置されており、テロリストの逃走・潜伏経路が全国に存在している状態だったこと、更には一部のブリタニア[[貴族]]が私利私欲に走ってキョウト(NAC)に物資等を隠れて援助していたことから、日本軍残党やレジスタンスの抵抗が十年近くに亘って活発に続いていた。当然治安は極めて悪くなっており、やがてクロヴィスを暗殺した[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]](正体はブリタニアの元皇子ルルーシュ)率いるレジスタンス組織「[[黒の騎士団]]」とコーネリア率いるブリタニア軍の大規模な戦いが勃発する事になる。 |
− | 後に、副総督であるユーフェミアによって、日本人とブリタニア人が対等な立場で共存出来る「[[行政特区日本]] | + | 後に、副総督であるユーフェミアによって、日本人とブリタニア人が対等な立場で共存出来る「[[行政特区日本]]」の設立が宣言されるも、式典当日にユーフェミアによる日本人虐殺宣言が行われ、ブリタニア軍が無差別に日本人を虐殺するという、ブリタニア側にとっても一大不祥事となる事件が発生<ref>ユーフェミアはゼロによって虐殺の最中に射殺されているが、ブリタニアでの公式発表では無益な虐殺の責任を取らされての皇籍剥奪と処刑が行われた事になっており、ブリタニア視点でもこの事件は決して許容できない事態だったことが窺える</ref>。日本人達のブリタニアへの憎悪は一気に増大し、黒の騎士団を中心とした反ブリタニア勢力による、トウキョウ租界の攻防戦「[[ブラックリベリオン]]」(『第一次トウキョウ決戦』とも言う)が勃発する。黒の騎士団のゼロが所有する銃砲撃KMF[[ガウェイン]]の圧倒的な攻撃力によって、当初は反ブリタニア勢力側が有利となっていたが、総指揮を取っていたゼロが突如戦線を離脱してしまったのを機に、形勢が逆転。戦いはブリタニア軍の勝利で終わり、黒の騎士団の主要人物達のは逮捕され、他に捕らわれた黒の騎士団のメンバーやそれに協力したレジスタンス達も逮捕後に次々と処刑された(ただし、黒の騎士団の主要メンバーはほとんど処刑されていない)。また、ゼロもブリタニア軍に捕らわれ、処刑された事がブリタニア側によって報道されている。 |
黒の騎士団によって起こされた様々な事件を未然に防ぐ事の出来なかったコーネリアは、エリア11総督の地位を返上し、また、ブリタニアの暴挙によって起こされたとも言える日本人虐殺事件や、ブラックリベリオンは、エリア11以外の国家でも大きな影響を与える事になり、世界中の反ブリタニア勢力が積極的に抵抗活動をとる様になっている。 | 黒の騎士団によって起こされた様々な事件を未然に防ぐ事の出来なかったコーネリアは、エリア11総督の地位を返上し、また、ブリタニアの暴挙によって起こされたとも言える日本人虐殺事件や、ブラックリベリオンは、エリア11以外の国家でも大きな影響を与える事になり、世界中の反ブリタニア勢力が積極的に抵抗活動をとる様になっている。 | ||
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− | 『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]] | + | 『[[コードギアス 反逆のルルーシュR2|R2]]』では「ブラックリベリオン」の影響により、「途上エリア」から「矯正エリア」にまで格下げされている。コーネリアの後任として総督に就任したのはブリタニア皇族ではない[[カラレス]]であった(クロヴィス、ユーフェミアが短期間に続いて命を落としたため、皇族にはエリア11は忌まわしい土地と認識され、誰も総督になろうとしなかったため彼が選ばれた)。ブリタニア至上主義である総督カラレスによって、さらなる圧政を強いられるようになり、イレヴンを使った人身売買や殺し合いを見世物にしたショー等が、半ば公然と行われる様になっていた。しかし、彼は黒の騎士団の残党がバベルタワーで起こした[[テロリスト|テロ事件]]を鎮圧しに出向き、突如として復活したゼロの計略により破壊されたバベルタワーの下敷きになるという無残な最期を遂げた。そしてゼロは自分たちが退避した中華連邦大使館内において自らの復活と合衆国日本の再度建国宣言のリアルタイム中継をエリア11全土に放送させた。その後、一時的にコーネリアの選任騎士[[ギルバート・G・P・ギルフォード]](コーネリアは自らが極秘で行政特区日本の虐殺事件を調査していたのでおそらく彼女の命令でエリア11に留まったと推測される)が、総督府の[[指揮官|指揮]]を執る事になった。しかし、ゼロの手によって逮捕されていた黒の騎士団メンバーは奪回されてしまう。そして、新たな総督として[[ナナリー・ランペルージ|ナナリー・ヴィ・ブリタニア]]が就任することになる。 |
総督となったナナリーは、就任式の際に、亡き姉ユーフェミアの遺志を継いで「行政特区日本」の再建を宣言するが、1年前の虐殺事件が日本人達の記憶に残っていたために参加する者は一人もいなかった。そんな中、ゼロは自身に従っている日本人共々行政特区日本に参加することを表明するが、結局、「行政特区日本」は彼らの国外脱出に利用されただけに終わった。「行政特区日本」の2度目の失敗後、ナナリーは日本人にとって不利益にならない政策等を推し進めた。彼女の統治によってエリア11の治安は安定し、「矯正エリア」から「途上エリア」へと昇格を果たす。 | 総督となったナナリーは、就任式の際に、亡き姉ユーフェミアの遺志を継いで「行政特区日本」の再建を宣言するが、1年前の虐殺事件が日本人達の記憶に残っていたために参加する者は一人もいなかった。そんな中、ゼロは自身に従っている日本人共々行政特区日本に参加することを表明するが、結局、「行政特区日本」は彼らの国外脱出に利用されただけに終わった。「行政特区日本」の2度目の失敗後、ナナリーは日本人にとって不利益にならない政策等を推し進めた。彼女の統治によってエリア11の治安は安定し、「矯正エリア」から「途上エリア」へと昇格を果たす。 | ||
− | これまで日本人に対して圧政のみしか行ってこなかった総督達と比較して、日本人に対して差別意識を持たない総督ナナリーによる宥和政策は日本人達からは歓迎されたのであった。しかし、日本のブリタニアからの独立を目指すゼロにとっては、ナナリーが行った宥和政策の成功は「日本人のブリタニアからの独立の気概を失わせかねない」と憂慮されていた。それを阻止するべく、[[超合集国]]を結成させ黒の騎士団を再編成・強化したゼロはエリア11に上陸。黒の騎士団vsブリタニア軍の再激突、いわゆる『第二次トウキョウ決戦』が勃発する。ブリタニア軍は最強戦力である[[ナイトオブラウンズ]] | + | これまで日本人に対して圧政のみしか行ってこなかった総督達と比較して、日本人に対して差別意識を持たない総督ナナリーによる宥和政策は日本人達からは歓迎されたのであった。しかし、日本のブリタニアからの独立を目指すゼロにとっては、ナナリーが行った宥和政策の成功は「日本人のブリタニアからの独立の気概を失わせかねない」と憂慮されていた。それを阻止するべく、[[超合集国]]を結成させ黒の騎士団を再編成・強化したゼロはエリア11に上陸。黒の騎士団vsブリタニア軍の再激突、いわゆる『第二次トウキョウ決戦』が勃発する。ブリタニア軍は最強戦力である[[ナイトオブラウンズ]]を投入するが、ナイトオブテンのルキアーノが戦死、ナイトオブセブンの枢木スザクも撃墜寸前まで追い込まれるが、そのスザクが限定戦略核兵器フレイヤを突如発射。トウキョウ租界の大半が消滅し、2千万人もの死者を出す最悪の惨事となってしまう。勝者が決しないまま『第二次トウキョウ決戦』は終結して総督のナナリーは生死不明となる。 |
+ | その後、黒の騎士団はシュナイゼルに唆され、ゼロ追放の条件として日本の返却を求めた。しかし、それらが履行される前にルルーシュによって第98代皇帝[[シャルル・ジ・ブリタニア]]は暗殺され、その一ヶ月後に第99代ブリタニア皇帝に就任した[[ルルーシュ・ランペルージ|ルルーシュ]]による政治改革の強行により、エリア制度は崩壊。エリア11だった日本はかつての名を取り戻した。 | ||
+ | その後、どのような政治的な取引があったのかは不明だが、ルルーシュが国内の反抗勢力を潰している間に日本を正式に独立国として開放し、超合集国へ引き渡している。しかし、ブリタニア帝国の超合集国加盟を論ずるためにアッシュフォード学園で黒の騎士団側がルルーシュ捕縛を行うとした際に先手を打たれ、奇襲によりほぼ再占領されてしまった。 | ||
+ | 最終決戦から[[ゼロレクイエム]]までは「皇帝直轄領日本」として統治されていた模様だが、ルルーシュの死により再度独立を果たす。 | ||
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;トウキョウ租界 | ;トウキョウ租界 | ||
:総督府を中心とした租界地。『第二次トウキョウ決戦』のフレイヤ使用によってかなりの範囲が壊滅状態になる。 | :総督府を中心とした租界地。『第二次トウキョウ決戦』のフレイヤ使用によってかなりの範囲が壊滅状態になる。 | ||
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;[[アッシュフォード学園]] | ;[[アッシュフォード学園]] | ||
:寮制の私立学校。名門校であるため、生徒は大半がブリタニア人で「イレヴン(日本人)は一人もいない」(名誉ブリタニア人の[[枢木スザク]]がいる)。 | :寮制の私立学校。名門校であるため、生徒は大半がブリタニア人で「イレヴン(日本人)は一人もいない」(名誉ブリタニア人の[[枢木スザク]]がいる)。 | ||
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== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
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;[[スーパーロボット大戦DD]] | ;[[スーパーロボット大戦DD]] | ||
:ワールド3第5話から第8話の舞台。異世界の日本近海に飛ばされた[[アークエンジェル]]が情報収集のために上陸するも、「日本」の名前を出してしまったことで反ブリタニア勢力とみなされて攻撃を受ける。 | :ワールド3第5話から第8話の舞台。異世界の日本近海に飛ばされた[[アークエンジェル]]が情報収集のために上陸するも、「日本」の名前を出してしまったことで反ブリタニア勢力とみなされて攻撃を受ける。 | ||
+ | :その後、偵察でエリア11内の有様とブリタニアのやり方を目の当たりにした他世界の面々…特に日本出身のキャラクター達は異世界とは言え、その腐敗ぶりに強い憤りを抱き、黒の騎士団に与して本格的にブリタニアと敵対していく事になる。 | ||
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2024年9月15日 (日) 20:16時点における最新版
エリア11(Area 11[1])とは、『コードギアス』世界における日本。
概要[編集 | ソースを編集]
神聖ブリタニア帝国の侵略戦争に伴い、敗北。11番目の属領と化した(これらの出来事は、劇中では『極東事変』と呼ばれている)。コードギアス世界における日本は世界有数のサクラダイト産出国であり、ブリタニア侵攻はこの利権を巡る対立が原因とされている。
本編前[編集 | ソースを編集]
制圧前は現実世界の日本とほぼ同様であるが、中立国として首相を首班とする議院内閣制が採られていた。自衛隊ではなく日本軍が存在するなどの違いがあるが、ブリタニアと異なり新型陸上兵器であるKMFが開発・実戦配備[2]されておらず、ブリタニアに比べて陸上戦力では大きく劣っていた。一方で海上戦力はブリタニアを圧倒しており(「双貌のオズ」より)、海軍に大損害を被ったブリタニア軍はKMFによる空挺強襲作戦を敢行する。
日本最後の総理大臣であった枢木ゲンブは、ブリタニアとの徹底抗戦を主張していたが、それに反対していた息子の枢木スザクが、ナイフで父親を刺殺してしまうという前代未聞の事態が発生。政府側は枢木ゲンブの死を、ブリタニアへの抗戦に出ようとした日本軍を諌める為の自決と発表し、これによって日本軍は混乱。元々劣勢だった軍事能力はさらに低下し、ブリタニアの侵攻をさらに容易にしてしまった結果、最終的には全面降伏し、ブリタニア帝国の11番目の領地「エリア11」となった。
無印編[編集 | ソースを編集]
エリア11となって以降、初代総督はクロヴィス・ラ・ブリタニア、2代目総督はコーネリア・リ・ブリタニアが就任しており、コーネリアの総督就任と同時に、ユーフェミア・リ・ブリタニアが副総督に就任している。
ブリタニア人の植民地と化してしまったエリア11は、入植したブリタニア人が我が物顔で振舞う地となっており、日本人は11番目のナンバーズとして「イレヴン」という蔑称[3]で呼ばれ、差別や暴力の対象となっている。名誉ブリタニア人になっていない旧日本人に対する扱いは過酷で、テロリストの潜伏地と見做したゲットーの住民を老若男女問わず皆殺しにする事も珍しくないため、ブリタニア軍は非常に恐れられている。
しかし、クロヴィスが総督だった時は、日本が余力を残したまま降伏し、「厳島の奇跡」による希望を捨てきれなかった人々がいたこと、クロヴィス自身の内政能力が不足していること、旧日本時代の主要都市間の地下鉄網が放置されており、テロリストの逃走・潜伏経路が全国に存在している状態だったこと、更には一部のブリタニア貴族が私利私欲に走ってキョウト(NAC)に物資等を隠れて援助していたことから、日本軍残党やレジスタンスの抵抗が十年近くに亘って活発に続いていた。当然治安は極めて悪くなっており、やがてクロヴィスを暗殺したゼロ(正体はブリタニアの元皇子ルルーシュ)率いるレジスタンス組織「黒の騎士団」とコーネリア率いるブリタニア軍の大規模な戦いが勃発する事になる。
後に、副総督であるユーフェミアによって、日本人とブリタニア人が対等な立場で共存出来る「行政特区日本」の設立が宣言されるも、式典当日にユーフェミアによる日本人虐殺宣言が行われ、ブリタニア軍が無差別に日本人を虐殺するという、ブリタニア側にとっても一大不祥事となる事件が発生[4]。日本人達のブリタニアへの憎悪は一気に増大し、黒の騎士団を中心とした反ブリタニア勢力による、トウキョウ租界の攻防戦「ブラックリベリオン」(『第一次トウキョウ決戦』とも言う)が勃発する。黒の騎士団のゼロが所有する銃砲撃KMFガウェインの圧倒的な攻撃力によって、当初は反ブリタニア勢力側が有利となっていたが、総指揮を取っていたゼロが突如戦線を離脱してしまったのを機に、形勢が逆転。戦いはブリタニア軍の勝利で終わり、黒の騎士団の主要人物達のは逮捕され、他に捕らわれた黒の騎士団のメンバーやそれに協力したレジスタンス達も逮捕後に次々と処刑された(ただし、黒の騎士団の主要メンバーはほとんど処刑されていない)。また、ゼロもブリタニア軍に捕らわれ、処刑された事がブリタニア側によって報道されている。
黒の騎士団によって起こされた様々な事件を未然に防ぐ事の出来なかったコーネリアは、エリア11総督の地位を返上し、また、ブリタニアの暴挙によって起こされたとも言える日本人虐殺事件や、ブラックリベリオンは、エリア11以外の国家でも大きな影響を与える事になり、世界中の反ブリタニア勢力が積極的に抵抗活動をとる様になっている。
R2編[編集 | ソースを編集]
『R2』では「ブラックリベリオン」の影響により、「途上エリア」から「矯正エリア」にまで格下げされている。コーネリアの後任として総督に就任したのはブリタニア皇族ではないカラレスであった(クロヴィス、ユーフェミアが短期間に続いて命を落としたため、皇族にはエリア11は忌まわしい土地と認識され、誰も総督になろうとしなかったため彼が選ばれた)。ブリタニア至上主義である総督カラレスによって、さらなる圧政を強いられるようになり、イレヴンを使った人身売買や殺し合いを見世物にしたショー等が、半ば公然と行われる様になっていた。しかし、彼は黒の騎士団の残党がバベルタワーで起こしたテロ事件を鎮圧しに出向き、突如として復活したゼロの計略により破壊されたバベルタワーの下敷きになるという無残な最期を遂げた。そしてゼロは自分たちが退避した中華連邦大使館内において自らの復活と合衆国日本の再度建国宣言のリアルタイム中継をエリア11全土に放送させた。その後、一時的にコーネリアの選任騎士ギルバート・G・P・ギルフォード(コーネリアは自らが極秘で行政特区日本の虐殺事件を調査していたのでおそらく彼女の命令でエリア11に留まったと推測される)が、総督府の指揮を執る事になった。しかし、ゼロの手によって逮捕されていた黒の騎士団メンバーは奪回されてしまう。そして、新たな総督としてナナリー・ヴィ・ブリタニアが就任することになる。
総督となったナナリーは、就任式の際に、亡き姉ユーフェミアの遺志を継いで「行政特区日本」の再建を宣言するが、1年前の虐殺事件が日本人達の記憶に残っていたために参加する者は一人もいなかった。そんな中、ゼロは自身に従っている日本人共々行政特区日本に参加することを表明するが、結局、「行政特区日本」は彼らの国外脱出に利用されただけに終わった。「行政特区日本」の2度目の失敗後、ナナリーは日本人にとって不利益にならない政策等を推し進めた。彼女の統治によってエリア11の治安は安定し、「矯正エリア」から「途上エリア」へと昇格を果たす。
これまで日本人に対して圧政のみしか行ってこなかった総督達と比較して、日本人に対して差別意識を持たない総督ナナリーによる宥和政策は日本人達からは歓迎されたのであった。しかし、日本のブリタニアからの独立を目指すゼロにとっては、ナナリーが行った宥和政策の成功は「日本人のブリタニアからの独立の気概を失わせかねない」と憂慮されていた。それを阻止するべく、超合集国を結成させ黒の騎士団を再編成・強化したゼロはエリア11に上陸。黒の騎士団vsブリタニア軍の再激突、いわゆる『第二次トウキョウ決戦』が勃発する。ブリタニア軍は最強戦力であるナイトオブラウンズを投入するが、ナイトオブテンのルキアーノが戦死、ナイトオブセブンの枢木スザクも撃墜寸前まで追い込まれるが、そのスザクが限定戦略核兵器フレイヤを突如発射。トウキョウ租界の大半が消滅し、2千万人もの死者を出す最悪の惨事となってしまう。勝者が決しないまま『第二次トウキョウ決戦』は終結して総督のナナリーは生死不明となる。 その後、黒の騎士団はシュナイゼルに唆され、ゼロ追放の条件として日本の返却を求めた。しかし、それらが履行される前にルルーシュによって第98代皇帝シャルル・ジ・ブリタニアは暗殺され、その一ヶ月後に第99代ブリタニア皇帝に就任したルルーシュによる政治改革の強行により、エリア制度は崩壊。エリア11だった日本はかつての名を取り戻した。 その後、どのような政治的な取引があったのかは不明だが、ルルーシュが国内の反抗勢力を潰している間に日本を正式に独立国として開放し、超合集国へ引き渡している。しかし、ブリタニア帝国の超合集国加盟を論ずるためにアッシュフォード学園で黒の騎士団側がルルーシュ捕縛を行うとした際に先手を打たれ、奇襲によりほぼ再占領されてしまった。 最終決戦からゼロレクイエムまでは「皇帝直轄領日本」として統治されていた模様だが、ルルーシュの死により再度独立を果たす。
主な地名・施設など[編集 | ソースを編集]
- トウキョウ租界
- 総督府を中心とした租界地。『第二次トウキョウ決戦』のフレイヤ使用によってかなりの範囲が壊滅状態になる。
- ゲットー
- 日本人(イレヴン)が住むスラム街。
- フジサン
- おなじみ日本を代表する山であり『コードギアス』世界では、サクラダイトの鉱脈を有する。ブリタニア侵攻後はサクラダイト採掘プラントが建造され、かつての美観は失われた。
- なお、マジンガーZの超合金Zも富士山から取れる為に、よくコードギアスが参加する前は「マジンガーを不参加にしないと無理なんじゃないか?」とファンの間で口論されていた。
- アッシュフォード学園
- 寮制の私立学校。名門校であるため、生徒は大半がブリタニア人で「イレヴン(日本人)は一人もいない」(名誉ブリタニア人の枢木スザクがいる)。
- ホッカイドウブロック
- 『奪還のロゼ』の舞台。この地の領主にブリタニア皇女のシェリー・メ・ブリタニアが嫁いでいる。
登場作品[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- PV第1弾とOPの舞台としてエリア11のフジサン(富士山)が登場。
- 他の作品の日本との兼ね合いか(実際『コードギアス』の参戦予想や参戦が公表された際はユーザーの間でも、「日本舞台の作品が多いのに日本が支配されている状況はどうするのか?」や逆に「どうやってブリタニアはスーパーロボットだらけの日本を侵略出来たのか?」と疑問に思う声がかなりあった)、前作に引き続き地形の大胆な変更が行われており、本作の多元世界には日本とエリア11が存在する……つまり日本列島が二つ存在する(序盤の分岐で『日本に行く』か『エリア11に行く』かの二択を迫られる場面すらある)ことになっている。
- 前作の大陸の変更設定は大胆ではあっても身近でないことからピンと来ないプレイヤーも多かったかもしれないが、今回は解り易い分インパクトは大きいだろう。
- 今作では『装甲騎兵ボトムズ』序盤の舞台であるウドがほぼそのままシンジュクゲットーに組み込まれており、アストラギウス銀河の面々がいる、バトリングがあるなど『ボトムズ』とのクロスオーバーが多い。
- 世界地図で見ると、トウキョウ租界やシンジュクゲットーの位置はハワイなどとほぼ同緯度になっている。ゼロはあの格好で暑くないのだろうか。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- R2の展開がほぼそのまま再現される。本作終盤ではDr.ヘルにより、日本が二つになった理由が明かされている。
- 本来は日本とエリア11が重なるはずだったのが、「いずれ来る『真戦』に備えて光子力を守るため、ジャパニウム鉱石とゼウスの腕が反応してエリア11を太平洋にはじき出した」というものだった。
- 本作の終盤ではZEXISがフジサンに行く展開になり、サクラダイト採掘のために開発され、変わり果てたフジサンを見たもう一つの日本出身者たちから「ブリタニア人には風情が理解できないのか」と非難される場面がある。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 前作の後独立国家となっており、日本との兼ね合いから「新日本」となっている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- サイデリアル(新地球皇国)の制圧を受ける。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 原作と異なり「一時的にブリタニア皇国が関東地方のみを占領していた」という設定で、自軍とは継戦中。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- スーパーロボット大戦DD
- ワールド3第5話から第8話の舞台。異世界の日本近海に飛ばされたアークエンジェルが情報収集のために上陸するも、「日本」の名前を出してしまったことで反ブリタニア勢力とみなされて攻撃を受ける。
- その後、偵察でエリア11内の有様とブリタニアのやり方を目の当たりにした他世界の面々…特に日本出身のキャラクター達は異世界とは言え、その腐敗ぶりに強い憤りを抱き、黒の騎士団に与して本格的にブリタニアと敵対していく事になる。
- スーパーロボット大戦30
- 本作ではブリタニアによる侵攻が水際で阻止…と言うか、やはり数々のスーパーロボットを有する日本にはKMF(しかも、侵攻当時はグラスゴーしか無かった)では太刀打ち出来なかった模様。また、時期を鑑みればDr.ヘルの機械獣軍団やミケーネ帝国、インベーダー等の人外の侵略者もこぞって日本を狙っており、それらの軍勢に壊滅的な損害を与えられたのは想像に難くない。この為、内政干渉のみに留まっていたとのこと。
関連人物[編集 | ソースを編集]
- 枢木ゲンブ
- 『コードギアス』世界における日本の首相。枢木スザクの父でもある。
- 枢木スザク
- 枢木ゲンブの息子。名誉ブリタニア人。後にユーフェミアの騎士となる。
- ゼロ
- 新興の反ブリタニア組織黒の騎士団の総帥。仮面を常時被っている。
- その正体はブリタニアの廃嫡の皇子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。日本人にはカリスマ的な人気がある。
- クロヴィス・ラ・ブリタニア
- エリア11になってからの初代総督。統治能力が低く、治安は安定しなかった。異母弟のルルーシュによって暗殺される。
- コーネリア・リ・ブリタニア
- クロヴィス亡き後、切り札として派遣され、総督の座に就く。多くの反政府組織を壊滅させたが、新興組織の黒の騎士団によって多大な犠牲を出すことになった。
- ユーフェミア・リ・ブリタニア
- コーネリアの実妹で姉について来る形で副総督の地位に就く。日本人との融和を広めようと邁進し、行政特区日本の設立間近までいった。
- カラレス
- 『R2』開始当初の総督。上述の通り、彼が総督となったのは、エリア11は多くの皇族が死んだ地であるため「皇族には忌まわしい」として、皇族ではない彼が意図的に選ばれたらしい。黒の騎士団を罠にかけたつもりであったが逆にゼロの計略で殺害される。
- ナナリー・ヴィ・ブリタニア
- カラレスが暗殺された後、総督に任じられた若干15歳の皇族。目も見えず、足も不自由である。姉のユーフェミアを敬愛し、彼女が提唱した行政特区日本を就任直後に再建しようとするなど理想主義に走りがちな面がある。
- しかしながら、ナナリーの行政手腕は確かだったようで、実際に「矯正エリア」にランクダウンしていたエリア11を「途上エリア」にまで昇格させるという実績も残している。