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2015年4月9日 (木) 16:00時点における版
人類軍
『蒼穹のファフナー』シリーズに登場する新国連が有する対フェストゥム軍事組織。
日本を核攻撃で消滅させるなどフェストゥム殲滅のためには手段を選ばない面が強く、特に日本消滅の件はアルヴィスとの確執をも生み出している。
戦力としてファフナーグノーシス・モデル、メガセリオン・モデル、ベイバロン・モデルを開発。グノーシスモデルは30000機以上が生産され(メガセリオンはその約3%、ベイバロンは更に少ない約200機)、そこに各種通常兵器や核を加えた強大な戦力を有している。しかし肝心のファフナー3種がフェストゥムのコアを搭載しておらず、フェストゥム自体の強さもあってジリ貧の様相を呈している。また、決戦兵器であったザルヴァートルモデルは他所の陣営へ渡ってしまっている。
無印最終盤で対北極ミール最終作戦『ヘヴンズドア』を決行。読心対策のために全軍での遊撃戦を行うという無謀な作戦であったが、独自に蒼穹作戦を並行していた竜宮島の面々により、多大な損失を出しながらも一応は人類側の勝利に終わる。
しかし、その後も強硬的な方針は更に先鋭化。非好戦的なフェストゥムの群れへの核攻撃や、更にはアルヴィスをフェストゥムごと核ミサイルで焼き払おうとするなどの所業を行い、更には焦土作戦の繰り返しやコア搭載型(=パイロットの命を削る)の新型ファフナーまで配備している。 だが実際には北極ミールの破壊でフェストゥムが変質し、「憎悪」と「嫌悪」のままに積極的に人類の殲滅に動くフェストゥムが出現したことで強硬策を取らざるを得ないほどに戦局が悪化しだしているのが実情である。
とはいえ、人類軍は非情であっても悪の軍隊ではない。『蒼穹のファフナー』原作の世界観は数十年に渡る戦争で人類が地球から駆逐されつつある世界である。綺麗事を並べる余裕など人類には既に無くなっており、大多数の人間にとってフェストゥムは数えきれない人間を殺戮した化け物でしかない。高い戦力と技術を持ちながら、戦いに加わらないどころかフェストゥムとの共存すら模索するアルヴィスが疎まれるのも、作中の人類の視点からすれば仕方のない事ではある。実際、日野洋治に代表されるように良心的な人物も多く、過激な手段を選ぶヘスターや家族をも道具扱いする程に非情なミツヒロですら同情の余地がないわけではない。
登場作品
フェストゥムを始め多くの外敵が跋扈するスパロボ世界ではあるが、原作より地球は荒廃しておらず、他作品の善玉の軍隊も存在する状況なので、ティターンズやアロウズ、OG版ガイアセイバーズのような悪の軍隊に性質が近くなっている。状況の切迫した原作よりはまだ幸せな境遇といえるかもしれない。
なお、これらはJのウィスパードや再世篇以前のアポロの過去生同様、人類軍も参戦当時の原作での扱いが基準である。現在の感覚で過去作をプレイすると、スパロボ補正が過剰と感じる可能性があることに留意されたし。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 本作では地球連合軍に統合されているため、人類軍としては出てこない(一般兵のみ人類軍名義で登場)。最終的にはヘスターがオーブやプラントとも和解するなど、原作やUXに比べて印象は悪くないものとなる。
- スーパーロボット大戦UX
- 原作とは異なり、フェストゥム以外にもスクラッグやバジュラなどの敵対勢力を一掃する目的でハザードらにより設立されるが、設立までの経緯や、主要陣の過激で利己的な振る舞い等により、結成当初からカティやクラウスたち地球連邦内部の良識派たちからは「アロウズの再来」とみなされ、連邦大統領からも不信感を抱かれている。所謂ティターンズやOG版ガイアセイバーズなどのポジションであり、ジン達オリジナルキャラのメンバーが所属している事からある意味オリジナルの敵組織を担っている勢力とも言える。
- 終盤にはELSの地球圏到達に前後してマクロス・フロンティア船団と手を結び地球圏を見捨てて逃げ出し、バジュラ本星を手にして銀河での勢力圏を広げようと企てるとい前代未聞の暴挙を敢行しており、端的に言えばこの組織は「人類」と冠しておきながら、同じ人類を抹殺し、最終的にはその人類を見捨ててしまっている。
- 最後は地球連邦からも完全に反逆者と認定され、人類軍とフロンティア船団の暴挙を食い止めるべくバジュラ本星へ追撃したUXによりハザードが誅滅され、先にバジュラの母星へと辿りついた面々もショットとギャラクシー船団の裏切りによりフロンティア政府首脳部共々壊滅させられ、ノーヴル達ごく一部のメンバーを除いて全滅する。
- 尚、本当にモビルスーツに対フェストゥム兵器の座を奪われたのか、人類軍の名を関していて原作での主力であったグノーシス・モデルが登場しない。
関連人物
- ヘスター・ギャロップ
- 新国連の事務総長であり、人類軍の代表。高圧的な態度とフェストゥム殲滅のためには手段を選ばない過激さからアルヴィスとは敵対することが多い。
- ダッドリー・バーンズ
- SRW未登場。原作では竜宮島への直接的な接触(圧力)を担当する、人類軍の重要人物。
- 階級は大佐。真壁司令や溝口さんとは自衛軍時代からの知り合いであり、その指揮官としての優秀さを評価されているが、作中ではその強引さが目立ち、カノンを使い竜宮島の爆破を画策したのもこの人。テンプレートな悪い軍隊にしか見えないが、そこには島を通じてフェストゥムが人類の情報を学んで更に強大化することへの彼なりの危惧がある。北極決戦でも、暢気に勝利の前祝いを行うヘスターとは対照的に陣頭指揮を取るなど悪役であっても悪人ではない、良くも悪くも軍人らしい人物。
- 北極決戦で北極ミールに迫るも、突如現れたマークニヒトのワームスフィアに飲まれて乗艦が轟沈。消息不明となる。
- ミツヒロ・バートランド
- ファフナーザルヴァートル・モデルマークニヒトの開発者で「一体でも多くの敵を倒す」という思想の持ち主。
- 日野洋治
- ファフナーザルヴァートル・モデルマークザインの開発者で「一人でも多くの兵士を生き延びさせる」という思想の持ち主。
- 日野道生、カノン・メンフィス
- 人類軍の兵士。後に離反してアルヴィスのメンバーとなる。
- イアン・カンプ、ジェレミー・リー・マーシー
- SRW未登場。この2名を主とする、竜宮島占拠の際に送り込まれた一般兵士達。
- 人類軍の様々な目論見が失敗し、最後の破壊工作の為の捨て駒として島に取り残された。その後は島民として迎え入れられ、人類軍での経験を生かす形でアルヴィスのメンバーとして活動することに。
- 一方で島民としての仕事もくじ引きで与えられ、内の一名(名称不明)が上げた「私は豆腐など作れない!」という困惑の悲鳴は、島の内外の環境の差を語るものといえる。
- 陳晶晶、ベラ・デルニョーニ 、オルガ・カティーナ・ベトレンコ
- SRW未登場。上記の占拠部隊の中で、ノートゥング・モデルを接収する目的で派遣された女性ファフナーパイロット達。
- 人類軍選抜の優秀な適性を持っていたのだが、それをもってしてもノートゥング・モデルを運用することは不可能だった。やはり捨て駒として島に取り残され、その後は島民として迎え入れられ、アルヴィスのメンバーとして活動する。
- 人類軍兵士
- 人類軍の一般兵士。
他作品の関連人物
リアル系
- スウェン・カル・バヤン、ミューディー・ホルクロフト、シャムス・コーザ
- 地球連合軍の特殊部隊ファントムペインの兵士。Kでは道生とカノンが彼らと同行している。
- アレックス・ゴレム
- UXでの良識派。第2部終盤にハザードとヘスターに背いたことで謀殺されかけるが、地球連邦大統領の密命を受けていたヒューズに救われる。その後は人類軍を離脱し、地球連邦軍に帰順したものと思われる。
- 矢藩朗利、金本平次
- UXでは第2部終盤に密かにハザードに取り入り、彼から受け取った核弾頭で東京壊滅を企てる。尤もハザードにとっては「利用価値のある捨て駒」に過ぎない。
- ショット・ウェポン
- UXでの協力者。第2部終盤から同行するようになるが、第3部終盤にてギャラクシー船団の電脳貴族と手を結んで謀反を起こし、ヘスターを殺害する。
- レオン・三島、ハワード・グラス
- マクロス・フロンティア船団の首脳部の面々。UX第3部終盤に人類軍と結ぶも、人類軍共々バジュラ本星にてギャラクシー船団とショットにより抹殺される。
スーパー系
- ハザード・パシャ
- UXでの創始者兼総司令。
- ドッグ・タック
- ハザードの副官を務める。
- ドクターミナミ
- UXでは協力者。
- 推進派
- UXでは最大の後ろ盾。第3部にてアルティメット・クロス側の支援者となる。
- キバの輩、ガラン軍兵士
- UX第2部にハザードの手引きでアルカトラズ刑務所を脱獄するも、第3部にて人類軍の特攻兵器に仕立て上げられた挙句、悲惨な最期を遂げる事となる。彼らを特攻兵器に仕立てたのは、バジュラを人類軍とフロンティア船団の生体兵器に仕立て上げる為の試金石でもあった。
バンプレストオリジナル
- ノーヴル・ディラン
- 彼女にとっては人類軍も自らの目的を果たすための『事象』に過ぎなかった。
- ジン・スペンサー
- 人類軍特務機動中隊の隊長。
- アユル・ディラン
- 人類軍特務機動中隊の隊長となったジンのパートナーで、ノーヴル博士の娘である。