ピート・ペイン

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ピート・ペイン(Pete Pain)

エンドレス・フロンティアの再構成後に姿を現した、アシェンカルディアの上官を名乗る男性型アンドロイド。コードナンバーはW03。

彼の目的はシャドウミラー隊の機密保持であり、その最終的な目標はエンドレス・フロンティアに落着したネバーランドに関わる全ての存在の抹消である。その第一段階として、彼はネバーランド後部(旧フォルミッドヘイムに存在した方)の最深部に存在するコンピュータ「ティンク・アベル」から各種の情報をサルベージした上で破壊。また、前作で機能を停止し、鞠音博士により修復が施されたカルディア・バシリッサを自身の支配下に置き、部下として使役した。

後にはネバーランド前部より、ATA、DTDに続いて登場した強制介入コード「コードPTP」の使用制限を解除し、一時的にではあるがアシェンをも使役することに成功。ハーケン達の殲滅のため、彼女をATAにより自爆させようとしたことで、ハーケンには強く敵視されることとなる。

その一方、彼はハーケンがW00であることを知った後もあくまでハーケンに戦闘を挑み、敗北すると一転、彼に指揮権を預けるという行動を取る。このような矛盾に満ちた行動は、ネバーランドの完全消滅という任務を優先しつつも、自身の任務遂行が困難な状況に陥った場合には速やかにW00に指揮権を預ける…という、彼に与えられていた指令を忠実に守ったがゆえのことで、最期は指揮権を委ねたハーケン達のためにアグラッドヘイム中枢への道を開くべく、自らの意志でコードATAを発動し、爆散して果てた。

自らの同型機でもあるカルディアを何の躊躇もなく自爆させるなど、当初こそおよそ人間味の感じられぬ作業機械という印象が強くはあったが、上述のように任務という枷に一切抗うことが出来ず、どれほど矛盾を孕んだものとなってもそれに従い通すしかないという面で、彼自身もカルディア同様、悲哀を抱えた存在でもあった。そしてその最期は機械的に目的をこなす存在に過ぎなかった彼らしからぬ人間的なものであり、その散り際を目の当たりにしたハーケンやアクセルも、これまでの禍根を捨てて沈痛な面持ちを浮かべていた。前作とは異なり本作では名有りキャラの死亡はそれほど珍しくはないが、その存在の悲哀という面では間違いなくEXCEEDを代表するキャラクターである。

なお、プランEFが問題なく遂行された上で上記のような状況になった場合、ハーケンは胎児の状態で冷凍睡眠させられていたはずであり、ここにも矛盾が見られる(それ以前に、この事実を知っているはずのレモンがこのような指示を下した、という点も不自然。好意的に解釈するならば、「シャドウミラーの痕跡の完全消去」という命令をヴィンデルが、「W00に指揮権を預ける」という命令をレモンが下したと考えるべきか)。

モチーフは「ピーターパン」。フック船長がモチーフのハーケンと宿敵になるのはある意味当然と言える。

登場作品と役柄

無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
設定的には前作最終盤頃に機動していたようで(ハーケンの「以前来た時(前作の終盤)にもう起動していた」との発言があり、実際にW03の調整槽は前作の時点で空っぽで、きちんとこの件に関する伏線が張られていた)、本作において本格的に行動を開始する(尚、後に発見されたネバーランド内の記録上では「起動後90日」となっている。カッツェの「3か月前と言えば世界が一つになった頃」とも合致しており、EXCEEDの物語は前作から3ヶ月後であると主張する根拠の一つとなっている)。
ネバーランドの完全消滅という大仕事をたった一人で成し遂げようとしているだけあり、機動兵器類を片っ端から複製・行動強制等で手駒とし、カルディアやアシェンをも使役するなど、各所で猛烈によく働いている。ヘイムレンと並び、新登場した名有りの強敵が少ない点を補う上で重要な役割を果たしていると言えよう。
一方で、基本的に彼の目的は自身も含めての機密の完全抹消であるため、得た手駒については利用すると同時に抹消することを念頭に置いた運用(要するに「使い捨て」)を行う場合が多い。しかし、アーベントを差し向けた件やアシェンをATAで自爆させようとした件で見られるように、結果を確認せずにさっさと退散し、後で失敗に驚くという詰めの甘さも見受けられ、最期の時には「抹消できたのは自身とW06(=カルディア)だけ」とやや自嘲気味に嘯く結果になった。

相関関係

『無限のフロンティアEXCEED』以降

アクセル・アルマー
元上官。記憶を失っているものの、Wシリーズに関しては断片的に記憶が残っており、またアシェンを救うために外部からのコードDTD発動というOG外伝さながらの荒技を披露する。ピートの最期の瞬間、彼から託された遺言の中でレモンの名前を聞いた時には、瞬間的に過去の記憶がかなり蘇った様子であった。なおピートの方はアクセルの事を完全に忘れていた。

無限のフロンティア』以前

カルディア・バシリッサ
W06。前作で機能停止した彼女を再生し、配下として使役。最後はコードATAを発動させ、捨て駒とした。
アシェン・ブレイデル
W07。新たな強制介入用のコードPTPにより配下として、カルディアと同じように捨て駒としようとしたが、意外な横槍が入ったことで失敗に終わる。
ハーケン・ブロウニング
W00。アシェンをも自爆させようとしたことで、ピートに強い怒りを覚える。しかし最終的には、彼が自分の道を開くために自爆した事で、その悲しい生き様に哀悼の意を示していた。なお、ピートが被っていた帽子はハーケン専用アクセサリとなる。
ガグン・ラウズ
W05、ギムノス・バシレウスの器を使用しているアグラッドヘイムの王。最終的にピートは、コードPTPによって彼を抱き込み、アグラッドヘイムの力でネバーランドの消滅を成し遂げんと、潜入作戦を決行する。覇龍の塔に現れる幻影はカルディアのほかに彼を連れており、もし問題なく介入が成功した場合はこうなっていた、という推測ができる。

他作品の人間関係

レモン・ブロウニング
彼の開発者。彼のデータの中には彼女の記録も残っていたようで、最期の瞬間には彼女への感謝の言葉を口にした。

関連機体

前作から続投している機体については、全て何らかの形で関わりを持っている。

ナハトアーベント
鞠音博士の護衛として付いていた3体のパーソナルトルーパーのうち、この2機については奪還に成功、手駒として使役する。しかし、ダウンサイジングされた事やアインストの力が宿っていた事で完璧に制御する事は出来ず、ナハトはピートの制御下を離れて滅魏城に向かってしまい、アーベントはネバーランド前部での戦いで破棄予定であったが、共に奪回されることになる。
ファントム
同機はハーケンの命令を優先したため、手駒とすることに失敗。しかし後に、サルベージしていたフォルミッドヘイム版ダウンサイジングデータを元に、レプリカを複数体製造する。
アークゲイン
W10。その構造は当然に理解しており、新たに製造して手駒とする。バレリアネア塔での戦いで放棄するが、秘かに発信機を仕込み、ハーケン達の動向を探るために使用していた(ハーケン達もピートが何か仕込んでいるのを承知の上で運用していたが)。

ステータス設定の傾向

能力値・使用技

名有りキャラクターの中ではさほど攻撃力は高くないが、状態異常発生率の高い複数攻撃には注意が必要。また、必ずお供を引きつれて現れる。覇龍の塔ではWナンバー繋がりでカルディアとガグンを連れており、特にガグンの「士気」+自前の「集中」でクリティカル率が大幅に高くなるのが問題。

カリング・ブレード
主力武器となる大振りのナイフ。代えがいくつもあるらしい。
カリング・シューター
カリング・ブレードの刀身を発射する。
フェアリー・ガスト
両腕に装着された超振動発生装置。コードPTP使用時の高周波他、振動波で動きを止めて突撃、と言ったコンボを使って来る。
ロストボーイ・スローター
必殺技。ブレードで切り刻んだ後シューターを撃ち込み、超振動で動きを止めた後ブレードで突撃する。
ロストボーイ・シューター
フェアリー・ガストから高周波を照射。味方3体を対象とする対複数攻撃。状態異常を誘発する可能性がある。

精神コマンド

電瞬」「集中」などを使用。HPが50%未満になると、かなりの確率で「切り札」を使ってくるため注意。

キャラクターBGM

「招かれざる異邦人」
これも本来はネバーランドのダンジョンBGMなのだが、戦闘で彼を最後に残すとこれが流れ始める。
「戦う者たちの思惑」
覇龍の塔でのBGM。一緒に出て来るガグンを倒すとこれが流れ始める。

名台詞

「そこまでにしてもらおう。このネバーランド……関係者以外は立ち入り禁止だ」
「自分はコードナンバー、W03……ピート・ペイン」
初登場時のDVE。律儀なのか、どうなのか。
(あり得ん……プログラムは完全に書き換えたはず。自分の命令を最優先にするように、と)
(……違うな。書き換えた命令よりも優先するコマンドが存在する、ということだ)
ファントムがハーケンに奪い返された際のモノローグ。ゲシュペンスト・ハーケンから流用された「W00の命令を常に最優先する」というプログラムの存在を示唆している。
「これより、間引きを行う」
戦闘中のロストボーイ・スローター発動時のセリフ。:元ネタはおそらくモデルとなったピーター・パンの原版に書かれている「子供たちが大人になったようなときには、それは規則違反なので、ピーターは彼らを間引いた」からだと思われる。
「馬鹿な……!自力でプログラムを組み上げたというのか!?」
「W07……やはり、“あのお方”の……」
アシェンにPTPの干渉をブロックされて。この発言からすると、レモンはアシェンに対してもラミア同様の期待を抱いていたと取れる。
「こうさせてもらう! ……コール・ゲシュペンスト!!」
最終戦でファントムレプリカを転送した際の台詞。名台詞三度。
「……W00、貴様がそう判断するならば、自分が伝えることは何もない。」
「自分は上官となった貴様の……道を……開くだけだ。……そこをどけ。」
「機体を破棄……任務を……終了する。……コードATA発動……!」
ハーケンに指揮権を譲渡し、その指示がWナンバー破壊を止めるものであったことを受けての発言。己が最後の任務、「W00の進路確保」を実行すべく、その身を擲つ……。
「……もし、自分の開発者に……出会ったら……伝えてほしい。」
感謝する……と。自分を開発した……レモン様に……。」
最期の瞬間、「人形のままでいいのか」「開発者が悲しむ」と自爆を止めようとしたアクセルに託した、もはや届くことのない遺言。己に与えられた任務を遂行するだけの「人形」だったはずのピートが感情を垣間見せた唯一の発言でもある。或いはこの瞬間、彼はようやく己の枷から解き放たれたのかもしれない。

余談

ピートはEXCEEDのプロデューサーである塚中氏のお気に入りキャラであるとのことだが、攻略本インタビューにて氏がそのことについて発言した直後、森住氏は「扱いに困って爆破させちゃったヤツだ」との暴言を吐いている。

無論冗談であり、本人も即座に打ち消しているが、当初の予定ではピートとの決着はもう少し早くつく予定であり、それが後ろにズレこんだ結果として、本編のように悲哀に満ちた生き様の総決算として自爆させる展開になったというのは事実であるらしい。