プレシア・ゼノサキス

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プレシア・ゼノサキス(Pulesia Zenosakis)

プロフィール

ラ・ギアスの剣皇ゼオルート・ザン・ゼノサキスの娘。

幼くして両親が離婚。父親ゼオルートが生活能力がないため、家計の切り盛りはプレシアが行っている。そのため世話好きで、芯が強く、努力家である。遊び心や冒険心にも溢れ、非常に活発な子でもある。意地っ張りなところはまだ子供。また、若年ながら高いプラーナ力と、ゼオルート譲りの剣技も合わせて戦闘能力は高く、射撃専門の魔装機ディアブロで、剣技「くるみ割り人形」という技を編み出した。剣皇の素質は十分受け継いでいる、というところか。

ゼオルートがシュウ・シラカワとの戦いで命を落としてからはゼオルートの養子に収まっていたマサキ・アンドーが保護者となるが、今までどおり家計は彼女が切り盛りしている。マサキのことは「お兄ちゃん」と呼んで慕っており、その絆は深い。LOE第2部では子供扱いするマサキに反発して家出をしてしまうが、その離れていた時間が逆にマサキ、プレシアの双方を(精神的に、またプレシアは戦闘能力的にも)成長させることとなり、絆はより深められることとなった。

『魔装機神II』では特定のルートを通ると、ヴォルクルスの呪いがその身を蝕んでいることが発覚。この呪いは代々ゼノサキス一族の女性に受け継がれ、特定の資質を持っている場合にのみ発現するが、肉親が側に居れば相殺される程度の弱いものである。しかしプレシアの場合、父ゼオルートの死亡によって呪いの効果が現れたため、アストラル界のヴォルクルスと繋がり、常にプラーナを吸収され続ける状態に陥っていた。ヴォルクルスとの繋がりに目をつけたエルシーネによって洗脳され、ヴォルクルス復活のための魔力供給源とされてしまうが、マサキとジノの必死の説得により自分を取り戻す。神祇無窮流「二重螺旋の型」の効果で呪いを打ち破り、それを応用した新技「春の祭典」も体得した。

登場作品と役柄

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
初登場作品。この頃はマサキが親代わりとしてプレシアの面倒を見ている。マサキが地上へ上がっているときはテュッティに付き添っていたが、マサキ、テュッティの合流時に再会。そして、ミオザムジードに選ばれたため、彼女が搭乗していたディアブロがプレシアの手に渡ることとなった。精神コマンドに幸運があるので、資金を稼いでおこう。
第4次スーパーロボット大戦
リューネイブンに頼んで地上に出た際、彼女を無理矢理連れ出して行動を共にする。ところがカロッゾ・ロナに捕まってしまい、已む無くリューネはロンド・ベルと戦う羽目になる。後にテュッティとヤンロン、リューネに救出され、無事マサキと再会を果たした。LOE第二章でのマサキのプレシアに対する戦力外通知はこの事件でプレシアが危険な目に遭ったことが原因と思われる。
第4次スーパーロボット大戦S
一連のプレシア人質事件において、マサキとリューネがプレシアを取り戻すシナリオが組まれた。ここでサフィーネがゲスト出演。彼女の術でプレシアを取り戻すことに成功する。

魔装機神シリーズ

魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
第1部についてはプロフィール参照。第2部ではマサキの選択次第で修行の旅(家出)へと出て、バゴニアのジノの元で修行を行う。ここでディアブロの必殺技の一つ「緑の墓標」を覚えることとなる。さらにルート選択次第で剣技「くるみ割り人形」「剣の舞」を覚えることにもなる。能力値は最初は並みの兵士程度だが、中盤から大幅に成長する。とはいえ精神コマンドに支援系のものが多く、基本的な役割は後方支援。例によって幸運激励を覚えるが、激励は気合が使えないマサキを応援するためか。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
ヒロインとなるルートが用意されている。特定の話数でヴォルクルスと戦闘すると、ヴォルクルスの呪いが発現し体調を崩す。治療と称するエルシーネの洗脳を受け、ヴォルクルス復活のための魔力供給源とされてしまう。その後、彼女の救出とヴォルクルス復活阻止を目的に物語が進む。本来のダブルヒロインの一角、リューネには中心となって物語が展開するルートが無いことを考えると、かなり厚遇されているといえる。加えてこのプレシアルートでは専用の新必殺技「春の祭典」まで修得する。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
今度はディアブロごと地上へと上がり、原作の時系列を無視して「緑の墓標」が最初から使え、なおかつ「くるみ割り人形」も覚える。精神コマンドのラインナップは今回も支援系。幸運激励を覚える。格闘値を上げれば最終的に高い攻撃力を誇るが、此方の都合により大器晩成型のプレシアにはちょっと辛い。ちなみに「くるみ割り人形」では、いわゆるはいてないように見えるカットインを披露してプレイヤーの度肝を抜いた。加えてα外伝で二段カットインは彼女だけという優遇ぶりである。なお父の仇であるシュウと戦う一幕も用意されている。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

精神コマンド

EX
根性ひらめき信頼熱血幸運補給
α外伝
祝福信頼必中ひらめき熱血期待
LOE
幸運信頼補給熱血激励再動

特殊技能(特殊スキル)

α外伝
切り払い(L4)、援護(L2)
LOE
気配察知、再攻撃分身
魔装機神II
堅忍不抜(プレシアの固有スキルで、防御時のダメージを50%にすることができる)

BGM

熱風!疾風!サイバスター
マサキ・アンドーおよび、サイバスターのテーマ。参戦当初は本曲。
春風のプレシア
まるで、草原で風に吹かれている、楽しそうなプレシアを表現したような曲。ほのぼのとした明るく軽快なメロディーラインが特徴で、およそ戦闘とはかけ離れた雰囲気を持つプレシアに良く似合う曲である。ちなみに、LOEにおいて通常の魔装機操者で専用BGMがあるのはプレシアだけであり、非常に優遇されていると言える(魔装機神IIではセニアに専用BGMが追加されている)。

人間関係

ゼオルート・ザン・ゼノサキス
剣の腕は確かだが、生活能力がない父親。マサキのため命を散らす。
マサキ・アンドー
義兄でプレシアの保護者。プレシアが誘拐された時は原因となったリューネに激怒し、家出した時は本気で心配するあまり、(選択次第で)領土侵犯紛いの行為を行う等、血は繋がらなくとも兄としてプレシアを大切に思っている。プレシアが危険な目に遭うことを良しとしておらず(「プレシアに何かあれば、ゼオルートに顔向けできない」と言っている場面もある)、彼女が戦闘に参加することには否定的だったが、最終的には根負けする形で戦闘参加を認め、仲間として信頼するようになった。
しかし、作品が下るごとにシスコン振りが加速しており、ジノだけでなくシュウやギドまでプレシアに近付く悪い虫扱いしている。
…とはいえ、プレシア自身もマサキに対して兄妹以上の感情を抱いていることは確かであり、リューネ達に対して(暗に)ライバル宣言までしている。家庭的な女性に弱いマサキに対して属性的にドンピシャということもあって『年下のヒロイン候補』になりつつあるのかもしれない。
ピア
現在は離れて暮らしている母。リメイク版LOEにおいてはゼオルートの死後、プレシアを引き取ろうとしたが、バゴニア在住であるため、マサキと離れたくなかったプレシアはその申し出を辞退している。
テュッティ・ノールバック
プレシアのお姉さんその一。マサキがいない間はテュッティが世話をしていた。
レベッカ・ターナー
プレシアのお姉さんその二。酔った勢いでプレシアを脱がそうとする。また、ベッキーが酔っ払っている場面には度々出くわしている。
リューネ・ゾルダーク
第4次では彼女のせいで誘拐されて人質にされてしまったことがある。そのせいでロンド・ベルと戦ったこともある。料理のレクチャーもしており、「大味だけどおいしい」となかなかに高評価している。
ミオ・サスガ
唯一年が近いこともあり、いい遊び相手。『魔装機神II』では共に合体攻撃を編み出す。
マドック・マコーネル
ディアブロの初代操者。彼からある程度の魔装機操作技術を教わっていた。
シュウ・シラカワ
父親の仇でありα外伝の戦闘前の台詞では憎んでいた。一方、LOEでは特に触れられていなかったが、続編では専用のシナリオが用意されている。
サフィーネ・グレイス
第4次Sにて、鉄仮面に誘拐されたプレシアを救出する。
ジノ・バレンシア
バゴニア軍少佐。家出したプレシアを匿っては修行の手伝いをした。プレシアへの態度からロリコン趣味が疑わている…というか、プレシア以外には完全にロリコン扱いされているが、プレシアは純粋にジノを尊敬しており、ロリコン疑惑を否定している。『魔装機神II』では親密度を深め、学問や剣術をプレシアに教えている(マサキは知らなかったらしく、それを聞いてショックを受けていた)。また、彼女の頼みなら重要な公務すら投げ出しすぐさま駆け付ける、といった惚れ込み様を見せている(例えそれがコスプレをしてのビラ配りだとしても…)。
エルシーネ・テレジア
体調を崩したプレシアに治療を施す。過去に一度会ったことがあるようだが…。
エラン・ゼノサキス
エラン曰く、プレシアとは遠い親戚に当たるらしい。ルートによってはプレシアの救出に必要な神祇無窮流「二重螺旋の型」の正しい使用法を教えてくれる。
ランドール・ザン・ゼノサキス
プレシアの先祖。プレシアも彼の流派である神祇無窮流を学んでいる。

他作品との人間関係

エルピー・プル
α外伝で共演。会話場面で歳の近い友達であることが分かる。
張五飛
α外伝で共演。プレシアの父が剣皇と呼ばれていたことに驚く。

名台詞

「ごめんなさい、あたしのしつけが悪いんです」
EXにて、マサキが態度の悪さをイブンにたしなめられた直後の発言。LOEでも同様の主旨の台詞を言う。二人の関係が読み取れる台詞である。
「いつかお兄ちゃんより目立ってやるんだから!」
第4次の終了メッセージ。この頃のプレシアはかなりキャラが異なっている。
「いや!来ないで!!お兄ちゃんの顔なんて見たくない!!」
「お兄ちゃんなんて嫌い!!大っ嫌いっ!!あなたなんて、お兄ちゃんじゃないっ!!」
「お兄ちゃんなんて、呼ばないっ!!どっか行っちゃえっ!!!!」
LOE第一章にてゼオルートの戦死直後に、その原因となったマサキに対して。プレシアがここまでマサキを拒絶したのは後にも先にもこの時だけである。元々ゼオルートの死に責任を感じ、落ち込んでいたマサキはプレシアのこの発言でさらに精神的に追い詰められることになった。
「それで……あの……すごく自分勝手なんだけど……もう一度、お兄さんって呼んでもいい?」
LOE第一章でシュウと一戦交えて吹っ切れたマサキに上記の暴言を謝ってからの発言。このプレシアの言葉にマサキは「駄目だ」と答え、落ち込むのだが「お兄さんじゃなくてお兄ちゃんって呼びな」と言われて元通りの関係に戻る。
「ううん、お兄ちゃんのその気持ちだけでうれしいよ」
「あたし、お兄ちゃんが魔装機神操者として、私情に流されなかったっていうのが一番うれしいの」
「あたし一人のために、魔装機神の力なんて、使って欲しくないもの」
LOE第二章にて家出したプレシアがマサキと再会した際に、それ以前にマサキが自制してバゴニア国境警備隊に対して素直に引き下がっていた時の発言。この発言にマサキもプレシアのしっかりした性格を改めて感心するのであった。
「……あたしは。お兄ちゃんとは違う」
「赦さない……絶対に……」
フリングホルニから帰る途中のシュウをディアブロで追跡し、対峙した時に。マサキとてゼオルートを殺害したシュウを赦してはいないだろうが、実の娘であるプレシアはマサキ以上に腹に据えかねていたようである。シュウは『グランゾンとディアブロでは性能が違いすぎる』として決闘を受けようとしなかったが、『お父さんもそうだった』として挑む姿勢を崩さないプレシアを見て、シュウも決闘の申し出を受ける。
(ウェンディ)「再会の抱擁にしてはちょっと長すぎない?」
プレシア「兄妹なんだからいいの」
(マサキ)「い、いやよくねぇって!お前、もう13だろ?」
プレシア「まだ13だよ。ね、帰ったら一緒にお風呂入ろ」
IIの『許されざる者』終了時にて、マサキ抱き付いてに甘えるプレシア。近くにいたリューネ、ウェンディを驚愕させる。