ジノ・バレンシア
ジノ・バレンシア(Gino Valencia)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 声優:置鮎龍太郎
- 種族:ラ・ギアス人
- 性別:男
- 年齢:30代
- 所属:エル・バドレル→バゴニア国境警備隊→アンティラス隊
- 階級:大尉→少佐
- キャラクターデザイン:河野さち子
プロフィール
ラ・ギアスの剣聖シュメル・ヒュールの弟子でバゴニア国境警備隊の隊長を務める人物。部下達からは「鬼のバレンシア隊長」と恐れられている。
外見が某エレガントな人に似ており、外見に違わずキザな人物(しかも声まで同じである)。しかし、イヤミな人物ではなく、バゴニアとラングランの無益な戦争を止めようとする高潔な軍人である(そのために、バゴニア上層部との折り合いが悪かったようだが)。さらにはバゴニアの英雄であるシュメルの愛弟子ということもあってか、前述の通り部下達からは「鬼隊長」と恐れられつつも彼らの尊敬を集めている。また、直接の部下に限らずバゴニア軍内部でも彼を慕う軍人は多い。
と、一見は完璧な人格者のように思えるが、ロリコンというこれらの長所をすべて帳消しにしかねない性癖を持つ。事実、彼の部下はそのことを知って愕然としていた。人間味溢れる人物が多いバゴニア軍人を象徴する存在かもしれない。本編では目下、プレシアが好みのタイプのようで、マサキと大喧嘩して家出し、誤ってバゴニアの国境を(ディアブロで)超えてしまった彼女を一目で気に入り、そのまま保護してしまった。
最終的にはシュメルやロザリーがゼツに拉致されたことを機に、ゼツとバゴニア上層部への不満が爆発する形で軍を脱走(この際、居合わせたバゴニア軍人から見逃されている)、追われる身になったところをシュメルに会いにバゴニアへ来ていた魔装機神隊と合流、マサキに聞かされた魔装機操者の理念に共鳴し、彼の誘いを受ける形で魔装機操者となった(違う展開になるルートも存在する)。
趣味として事あるごとに一句詠む。そして、その際必ず口元に白百合を携える。どうも常備しているらしい。また、ぬいぐるみなど可愛い物を好む少女趣味な一面もある。
登場作品と役柄
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 大体プロフィール通りだが、ルートによっては仲間にならない。その場合でも味方よりの立場となる。仲間になると最初は脱走の際に持ち出したギンシャスに乗っているが、すぐにラストールに乗り換える。ギンシャスに乗ってきたことを後悔する台詞があるが、どうせならジノ自身の言う様にギンシャス+に乗って来てくれれば…と思った人は多いだろう。この作品では精神に熱血・気合を覚えるなど、スタンダードなアタッカーである。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 「ロリコン」という用語が消滅したため、部下があきれるシーンが差し替えられた。また、バゴニア兵との戦闘台詞でエル・バドレルという部隊に所属していたことが明らかにされた。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 声の担当が置鮎龍太郎氏で、フェイルロード・グラン・ビルセイアとの兼役である。…よって、プレイヤーからすれば名実ともにトレーズのそっくりさんとなってしまった。
あるルートでは非常に重要な役割を担う。
ラストールに修理装置が付いたことに伴い、精神のラインナップが支援寄りになった。これにより爆発力はなくなったが、戦闘面でも十分に優秀な能力を持つ。 - スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- バゴニアの最新鋭魔装機ウェルスピナー・レイに搭乗することが明らかにされた。盾に白百合がマークされており、ジノの象徴であることが窺える。
人間関係
- シュメル・ヒュール
- 師匠。
- ロザリー・セルエ
- シュメルのフィアンセを自称する居候。ジノとも親しい。シュメルの死後は互いに魔装機操者になったこともあって、ジノがロザリーの面倒を見ているようである。
- プレシア・ゼノサキス
- 好みのタイプである可憐な少女(ジノ主観)。しかし、兄の役に立ちたいと願う彼女に訓練を課して必殺技を習得させたりと大人の態度で接しており、プレシアからは尊敬されている。そのため、プレシアはジノのロリコン疑惑を否定する。
- ザシュフォード・ザン・ヴァルハレビア
- ラングランでできた弟子。リューネを守りたいと願う彼の相談に乗り、ザッシュに訓練を課して必殺技・雷冥剣(ランクアップすると冥皇活殺剣)を習得させた。
- マサキ・アンドー
- プレシアの義兄。プレシアとの兄妹愛に感動する。マサキもジノの人格を認めており、仲間として誘うほどだが、一方でロリコンであることには若干の警戒心を抱いている節がある。特にIIではその警戒心が強まるイベントも。
- ゼツ・ラアス・ブラギオ
- 上司。たびたび勝手に戦闘を仕掛けるゼツに対し諫言するも、「若造」呼ばわりされ取り合ってもらえない。後にシュメルの仇となる。
- ニコ・サンドリーブ / リコ・サンドリーブ
- 不易久遠流の同門剣士。国は違うが親しく、「ジノおじさん」と呼ばれ慕われている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
不易久遠流を免許皆伝した人間として、各分野で安定した数値を誇る。
精神コマンド
パイロットBGM
- 「終わりなき戦い」
名(迷)台詞
戦闘台詞
- 「朝霧の 迷い戒め 立つ君の 袖に濡れつつ 華と散るらん……」
- 戒めの霧を使用時に詠みあげる一句。
- 「実をもって虚をなし、虚をもって実を断つ……虚空斬」
「虚空斬は初歩的な技だが……突き詰めれば、最強の技となる」 - 虚空斬の前置き。音声収録で新たに追加された台詞。
- 「二の太刀は一の太刀と対をなし……渾然一体と化して初めて……奥義となる!これがそうだ!真・虚空斬!」
- 真・虚空斬の前置き。音声収録で新たに追加された台詞のひとつ。
魔装機神シリーズ
- 「……可憐だ……」
- ロリコン疑惑の始まり。部下はこの台詞を聞いてショックを受けていた。
- 「プレシア……いい名前だ。まるで谷間に咲く一輪の乙女ユリのような……」
「フム、一句浮かんだ。『雪とけて 清くけなげな ユリ一輪』」 - プレシアに自己紹介されたときのセリフ。少女趣味全開である。
- 「……プレシア、君にそうまで言われては、私としても断るわけにはいかんな……」
- 仲間に加わる時の台詞。マサキのリアクションがSFC版とDS版で異なる。
- 「待たせたな、プレシア」
- IIの「男たちの受難」を通過した(=アンティラスショップにコスプレをしに来て、最近プレシアと会っている)場合の合流時の台詞。プレシアのことしか目に入っておらず、マサキにも「来て早々、そのセリフかよ」と突っ込まれていた。
- 「風雪に耐えて可憐な百合一輪」
- IIの「どきっ☆男だらけの戦闘シーン」を通過した(=プレシアと久々の再会となる)場合に、合流時に元気な様子のプレシアを見て、詠んだ一句。一緒に合流したロザリーからは「いつも思ってたけど、その百合、どこから出してるの」とプレイヤー一同の疑問を代弁された。
- (ギド)「そう警戒しなくていいよ、お嬢ちゃん。17歳未満は管轄外だからね」
(ロザリー)「だってさ。ジノさんとは逆だね。」
ジノ「失敬な」 - ギドを警戒するサンドリーブ姉妹との一連の会話。妹弟子のロザリーからもすっかりロリコン扱いである。ちなみにロザリーも年上好みなのでジノとは逆。
- 「別れても共に磨けり落花生」
- IIの「邪曲な恫喝」開始前デモで、南北に引き裂かれても健気に生きるサンドリーブ姉妹を見て詠んだ一句。リコからは「あたしピーナッツってそんなに好きじゃない」と嫌われ、ミオからは「双子でピーナッツなんてネタは今時の若い人には通じない」とけなされ、散々である。
余談
- 元々ジノの声は置鮎氏が合っているのではないかとスタッフ側も認識していたのだが、フェイルとの兼役になってしまうため、魔装機神IIでのキャスティングについてはかなり難航したらしい。
- ラジオにて、置鮎氏が「なんで俺がジノなの?」と発言した際、「ビジュアル的なサムシング」と断言されてしまった。…どうやらジノがあの人のそっくりさんなのはスタッフ間でも認識されているようである。
- 置鮎氏はバンプレストオリジナルではライディース・F・ブランシュタインを演じているが、よくよく考えると、ライとは年端のいかない少女に慕われるという共通点がある。ライはロリコンではないが……
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