ヅボルバ・ポフ・ミマンサー

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ヅボルバ・ポフ・ミマンサー
登場作品

魔装機神シリーズバンプレストオリジナル

声優 花輪英司
デザイン 渡邉亘
種族 ラ・ギアス人
性別
年齢 29歳(POJ)
職業 貴族
所属 ラーダット王国
役職 州知事第一秘書
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概要

『ラーダット王国』ポトミア州の州知事第一秘書を勤めている魔術師の青年。

「ポフ」はラーダットで貴族階級出身者のみが名乗れるミドルネーム。高貴な家の出でこそあるが、ミマンサー家の財産は、約30年ほど前にラーダットで行われた貴族層の資産を狙い撃ちした市民層の改革に耐えきれるほどではなく、彼自身は貧しい少年時代を過ごしたと告白している。魔術と政経学に通じて政治家の秘書が務まるに至るまで、多くの辛酸を舐めては耐える克己の道を歩んできたらしいが、それらはあまり詳しく語られない。

アンティラス隊』に所属するテュッティ・ノールバックに対して激しい慕情を寄せる。テュッティが魔装機神操者となった頃からホロでしか姿を観たことのない彼女への募る想いをずっと燻らせていたらしく、シュテドニアス国内で遭遇するや初対面にも関わらず求婚を申し込んでいる。本人はいざ重大な問題に向き合うと結論を出して会話に持ち込んでしまうことが自分の悪癖と語る。こういった強引な言動を時折みせる背景には困窮した少年時代の思い出が関係しているのだろう。

そういった積み重ねがあってか、テュッティと晴れて恋人同士になれたが、現時点でテュッティと恋人同士になった男の殆どが死亡した中で唯一生還した人物である。……そのかわり、主要キャラクターの恋人でありながら続編に登場しないと言う、ある意味死ぬより酷い扱いを受けた。

登場作品と役柄

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
作中のシナリオデモでテュッティと心の交流を重ねていく場面が幾つか存在するが、得てして中途半端。理由はその殆どの場面で視点がアクレイドのものに切り替わるためである。テュッティのためなら旧式魔装機で我が身を省みずに戦場に飛び込んでくる戦術MAPでの勇敢な行動はともかくとして、どのような対話で彼女の信頼と愛情を勝ち得たのかという描写が若干弱い(デート時などの彼女へのフォローは完璧)。開発陣で脚本を担当した面々が妙にアクレイドに入れ込んでいるため、テュッティとヅボルバの恋愛模様は丁寧に描写されたと言い難い面がある。
一応、ヅボルバのみせた自己犠牲的な要素を持ちやや強引に引っ張っていくところはリカルドに、祖国ラーダットに捧げた献身の姿はフェイルによく似ているため、テュッティの好みに合致していることは間違いないのだが。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

ギドほどではないが射撃に秀でる。

精神コマンド

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
集中幸運不屈

特殊技能(特殊スキル)

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
幻影、気配察知、射程延長、百発百中

パイロットBGM

「終わりなき戦い」
汎用戦闘音曲。

人間関係

ガッド
水の高位精霊の一柱。命の恩人。

アンティラス隊

テュッティ・ノールバック
結婚を前提にした交際を申し込んだ相手。入念な下調べが功を奏して心を射止めることに成功する。
ヅボルバのスキル「百発百中」と「幸運」のコマンドが意味深。

神聖ラングラン王国

ダットン・ザン・ブラハルド
『練金学協会』法務部債務調査課の代理人。

ラーダット王国

セウラント・ペイ・ボラキス
援助者の一人。彼には暗示を施されたり、目の前で三文芝居をみせつけられたり、果てには魔装機ガッツォーΣの燃料にされて殺されかけたり…散々な目にあわされている。
しかし、それを逆手に取って「統合増幅装置」を停止し、活路を見出すことに成功した。
プオラン・ポフ・ベイトン
ラーダット王国ポトミア州知事。直属の上司にあたる。シュテドニアスルート終盤で起きたセウラントの騒乱に巻き込まれてその職を失っている。
ヅボルバが視察内容を報告する場面があるが、最後に必ずテュッティへの思いを独白するために真面目にしているんだかそうでないのかわかりにくい。

シュテドニアス連合国

アクレイド・バロム
シュテドニアス連合国議会の上院議員。彼もまたテュッティに好意を抱いているが、彼女からみたアクレイドは単なる知り合いと呼べる程度の関係でしかなく、「恋のライバル」と呼ぶには微妙に物足りない。

名(迷)台詞

戦闘台詞

「空星魔術・スタァァァフォォォォル」
隕石を呼び込む攻撃魔法。

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

「メディアを通してでは何度も拝見していましたが、本物は桁が違う美しさですね」
テュッティに出会ってすぐのお世辞、そして……。
「私と……結婚してください」
いきなりのプロポーズである。流石にテュッティには困惑され、本人も唐突過ぎたと謝罪するも、これ以降も積極的にアプローチをしていく。愛する人を立て続けに失い他者を愛することに憶病になっていたテュッティの心を溶かしたのは、この姿勢にも一因があるので、結果的には成功したと言える。
「食べるものは、当人にとって美味しくなければ意味がありませんよ」
「そうですとも。味覚なんて人それぞれ。その人が美味しいと思う食べ方をするのが一番なんですよ」
食後のスイーツをテュッティとアクレイドと一緒に食べている途中、シロップを見ていたテュッティに気を利かせてシロップを追加注文して。テュッティはいつも自分の味覚をいろいろ言われていたからか嬉しそうにしていた。
「これほどの衝撃を受けたのは生まれて初めてですよ。まるで、電流が走るような……」
ベイトンからアンティラス隊について聞かれ。当然ベイトンはアンティラス隊の戦力について話していたのだがヅボルバはテュッティのことで頭が一杯だった。
「おや、何かありましたか?今日は随分とお疲れのようですね」
テュッティに電話をして声色で彼女の疲れを感じて。この後、彼女の聞き役に回りアクレイドの先を越してしまう。
「絶対に嘘をつかない、なんて軽薄な言葉は使いません。しかし、この件に関しては、あなたの信用を裏切るつもりはありません。この、私のあなたへの想いに懸けてでも」
テュッティからパーゼミュート社の非合法な活動について聞かれて。確かにパーゼミュート社に問題はなかったが彼はそれ以外の問題を抱えていた。
「いえ……テュッティさんの言葉といえども、そればかりは聞けません。ここで退いてしまっては、あなたへの言葉が嘘になってしまいますからね」
嘘の情報でアンティラス隊をおびき寄せたドーソンの前に現れ戦いをやめるよう語り掛けるが拒否されてしまう。テュッティは退くように言うもヅボルバは彼女との約束にかけて毅然とした態度を崩さなかった。
「ああ……そうでした。これは。セウラントに感化されて……そうなっていました……いつの間にか……」
「……目が覚めました。テュッティさんのおっしゃる通りです。私は、なんと愚かだったのか……セウラントの甘言に乗り、我が国を混乱に陥れ、あまつさえ、テュッティさんに迷惑をかけてしまった!……いえ、こんな風に国の事とテュッティさんの事と、両方にかまけ、どちらもおろそかにしてしまった!その欲張りこそが、私の過ちだった……やはり私は、あなたにふさわしい人間にはなれなかった!」
テュッティを一人呼び出して彼女にパーゼミュート社やセウラントに国防を任せた理由を説明するが、その中でラーダットをこの国と呼んでいたことを指摘され。セウラントに影響を受けてラーダットへの愛を失いかけていた事、そしてテュッティへの態度を後悔する。だがテュッティからは彼女に見せてきた強引ながら誠実な態度が好きだったと告白された。
「ここの事を……私の言葉を……忘れないでください……」
テュッティに大事な事を伝えようとするがセウラントにかけられた強力な暗示が原因で口に出すことができず。彼女に通じると信じてこの言葉を残した。
「魔術防御服をも貫く、必殺の針です。その針の内部には特性の毒が仕込んであります。解毒できるのは私だけです。するつもりはありませんが。これで、あなたもお終いです。セウラント」
セウラントに捕まり彼の本性を知って。手足を封じられていたが口が自由だったため魔法で反撃に出るが失敗してしまう。しかしその時の隙をついて含み針で攻撃するがセウラントの悪運が強かったのか再び防がれてしまった。
「……大丈夫ですよ、テュッティさん。私は……必ず戻ってきます。そして……2人で帰りましょう」
「私は……テュッティさんへの言葉を、約束を、想いを……裏切ったりしません。絶対に」
セウラントの暴走が原因で崩壊が始まったオーラータ要塞を止めようとする。テュッティからは自分の命を顧みない行為と思われ止められたがヅボルバはこの言葉を伝え彼女を納得させた。
「大丈夫です……よ。必ず生きて戻る……それが……テュッティさんとの約束でしたから。それに……私は欲張りですから……テュッティさんと……結婚するまでは……死ねません。あ、いえ……だからって、結婚してすぐ死んだりもしませんよ……あなたと……2人で、ずっと……」
セウラントが倒された事でオーラータ要塞を止める事に成功して。心配してくれたテュッティに彼本来の言葉で答え彼女を安心させた。

搭乗機体

トゥー・グリアス
魔術支援用の魔装機。既に旧式だがヅボルバの才能のおかげで戦闘も可能。