ベターマン

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ベターマン
監督 米たにヨシトモ
シリーズ構成 山口宏
キャラクターデザイン 木村貴宏
メカニックデザイン 大河原邦男
音楽 田中公平
制作 サンライズ(第7スタジオ)
放送局 テレビ東京
放送期間 1999年4月1日 - 9月30日
話数 全26話
次作 覇界王 ガオガイガー対ベターマン
初登場SRW スーパーロボット大戦COMPACT3
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ベターマン』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。

概要[編集 | ソースを編集]

スパロボ参戦した初の深夜枠アニメ。

一応「ロボット」として主人公の乗る覚醒人などが登場するが、ホラー要素の強い作品であまりロボット物という作風ではない。毎回おおよそ「ホラーシーン→逃げる→覚醒人→ベターマン登場→敵を倒して終了」といった流れで物語が進行する。ロボットものというよりダークなウルトラマンに近い。

その作品の性質上、味方が弱いのが条件であり、しかも音響などを使ったホラーであるため、原作をSRWで再現するのが非常に難しい。

ほぼ全てのメインキャラに「実は…」といった設定やストーリーが用意されているのも特徴。またホラー感を出すためか、学校の教師など一部のモブキャラ達は顔が表情のない黒塗りで表現されている。

製作スタッフは『勇者王ガオガイガー』とほとんど同じで監督も米たにヨシトモ氏であり、世界観が繋がっている。もともとは新キャラクターを作るのが大変なため使えるものは使うという意向で、『ガオガイガー』のキャラクターで脇役を埋めるというものだったが、メインキャラをもっと使えば売りやすくなると提案されたことでどんどんリンクさせることになった[1]。ちなみに『ガオガイガー』のTV版は作中年が2005年という設定であるため、『ベターマン』の作中年の2006年時点ではZマスターは倒され、機界昇華は終結している。

2016年からは本作と『ガオガイガー』の両方の世界観の続編となる『覇界王 ガオガイガー対ベターマン』が制作された。

ストーリー[編集 | ソースを編集]

2006年、世界は原因不明の大量自殺・殺戮行為を引き起こす「アルジャーノン」と呼ばれる怪奇現象に脅かされていた。

そんな中、ジオフロント型地下遊園地「ボトム・ザ・ワールド」で、開園セレモニーの準備中に謎の大量死亡事故が発生する。帰宅途中だった高校生、蒼斧蛍汰は閉鎖されているはずの「ボトム・ザ・ワールド」の事故現場に偶然入り込んでしまう。暗闇を彷徨ううちにアカマツ工業のトレーラーを発見、拘束具をはめられた謎の少女と巨大メカ(ニューロノイド)「覚醒人1号」と遭遇する。その操縦席には、蛍汰の幼馴染である彩火乃紀が搭乗していた。

登場人物[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

アカマツ工業関係者[編集 | ソースを編集]

蒼斧蛍汰(あおの けいた)
主人公
彩火乃紀(さい ひのき)
ヒロイン
阿嘉松紗孔羅(あかまつ さくら)
阿嘉松滋(あかまつ しげる)
アカマツ工業社長。どこかの爺さんを髣髴とさせるファンキーな発明オヤジ。
都古麻御(みやこ あさみ)
八七木翔(やなぎ しょう)
紅楓(くれない かえで)
山じい
本名不明の技術者。
府中律子(ふちゅう りつこ)
平地一穂(へいち かずほ)
カクタス・プリックル
ヒノキの前パートナー。登場時点でアルジャーノンに侵されており、その後死亡している。回想シーンでは出番がある。兄がおり、『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』に登場している。
SRWでは名前のみの登場。

ダイブインスペクション関係者[編集 | ソースを編集]

梅崎博士
世界十大頭脳の一人。
魔門麦人(まもん むぎと)
ヤクスギ
尊者と呼ばれる謎の超人。

ソムニウム[編集 | ソースを編集]

ラミア
セーメ

その他[編集 | ソースを編集]

チャンディー
プレト
牛山次男
蒼斧蛍汰の親友。SRWでは名前のみの登場。

登場メカ[編集 | ソースを編集]

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ニューロノイド[編集 | ソースを編集]

覚醒人1号
AP形態、AV形態
グリアノイド装備形態(同様にAP形態とAV形態あり)
ティラン
AP形態、AV形態
グリアノイド装備形態(同様にAP形態とAV形態あり)
プルミエ初期型1号機
ドゥジ初期型2号機
トロワ初期型3号機
ブロッサム

ソムニウム変身体[編集 | ソースを編集]

ベターマン・ネブラ
ベターマン・フォルテ
ベターマン・オルトス
ベターマン・ルーメ

その他[編集 | ソースを編集]

ドでかチカちゃん
キャリアント
イカロス
ヘラクレス
メデューサ
ベヘモット
キングベヘモット
ブラフマン
カンケル

用語[編集 | ソースを編集]

アジャンター石窟
インドに実在する仏教遺跡。物語ではその地下にはアニムスの花の群生地が存在していた。
アニムスの花
欧米では「死を呼ぶ花」とも呼ばれる。特異な死に方をした人間を苗床にして育つ植物。ダイブインスペクションに参加し生体死滅インパルスを焼き付けられた者からはフォルテが、その者から生体死滅インパルスを浴びてアルジャーノンに感染した者からはその氣の違いにより、ネブラ、アクア、ルーメ、トゥルバ、ポンドゥス、ウィウェレ等、様々な種類の実を成す。葉を持たず、光合成を行わない。また、L型のアミノ酸をD型のアミノ酸に鏡像反転させる性質をもつ。ラテン語で魂の意。
アルジャーノン
第一発見者の名前を付けられた奇病(当人もアルジャーノンによって死亡)。ダイブインスペクションによって脳内に生体死滅インパルス・プリオン蛋白を焼き付けられた彩、麻御、カクタス、梅崎、魔門、オフィサーが世界中に散り、出会う人全てにそのインパルスを感染させながらばら撒いた全生命保存のためのアポトーシス機能。カンケルの出現と共にアニムスの花を生み出しソムニウムを呼び寄せる地球生命全体としての防衛機能。名前の元ネタはダニエル・キイスの小説「アルジャーノンに花束を」からと推察される。
ダイブインスペクション
次世代環境機関NEOが進めていたベストマンプロジェクトの一環で、通常の50倍もの細胞分裂に耐えうるテロメアをもつ不死身の細胞を持ち、癌をも克服する完全なる人類を目指した実験。1999年にペルーのアンデスで行われた。被験者はヤクスギ。オフィサーを中心に、彩幹生、カクタス・プリックル、魔門麦人、梅崎、都古麻御が参加。
超人同盟
株式会社超人同盟。ダウジング能力を利用した総合情報商社で企業や財界に多くの顧客をもつ。ベストマンプロジェクトの延長線上にNEOから枝分かれした。代表取締役の魔門麦人がダイブインスペクションに参加し、アルジャーノン感染後に設立。「癌をも克服した人類=ベストマン」を目指すという目的のために優秀なダウジング能力者を集めることに固執し、楓を狙い蛍汰達に様々な精神攻撃を仕掛けてきた。
デュアルカインド
2人そろう事でニューロノイドの操縦ができる特殊能力者。
BPL
正式名称は生工食料研究所。次世代環境機関NEO傘下の組織である。北海道・釧路の湿原地帯にあり、バイオテクノロジーによって日本の食糧事情を支えていた。しかし、その裏では、所長である梅崎の暴走により、数々のUMAを生み出し、アニムスの花を研究しようと活動していた。
ボトム・ザ・ワールド
世界初の地下遊園地として建設された。第一夜で蛍汰が迷い込み覚醒人1号と出会った場所。アトラクションはアルジャーノンに感染した職員たちによって人間を襲うように改造されていた。後日の再調査にて、最下層部の更に地下に巨大コンピュータ群が存在し、蛍汰達を襲うようにプログラム・改造されたメカ達の司令塔として機能していることが分かった。ちなみにボトム・ザ・ワールドのマスコットキャラは、地下遊園地らしくオケラをモチーフにした「チカちゃん」。 世間一般では大規模事故と情報操作されたらしい。
モーディワープ
次世代環境機関NEO傘下の組織であり、オフィサーが代表を務める。アルジャーノンの調査研究機関であり、ニューロノイドなどを開発した。その本部はひし形の人工島で、その最下層にはリンカージェルを採掘、保管しているブロックがある。オフィサーはここで、自ら被験者となって、独自にダイブインスペクションを行っていた。
リミピッドチャンネル
場に存在する意識を読み取る能力。人々の意識や事象の真実などを受信する。
リンカージェル
メタンハイドレート採掘中に発見された古細菌の一種。謎の多い物質。
ベターマン (ソムニウム)
姿こそ人類に似ているものの本質は全く異なる霊長類。環境や状況にあわせて自らの姿や能力をよりベターな姿に変貌させることができる。
ニューロノイド
UMA
ダウジング

楽曲[編集 | ソースを編集]

オープニングテーマ
「ユメノカケラ」
作詞:貴三優大 / 作曲:田中公平 / 編曲:根岸貴幸 / 歌:ウヨンタナ
エンディングテーマ
「鎮-requiem-」
作詞・作曲:米たにヨシトモ / 補作曲:田中公平 / 編曲:根岸貴幸 / 歌:※-mai-
※-mai-は米たに監督の別名義である。
『COMPACT3』で戦闘BGMに採用。『X-Ω』ではイベント「ベターマン対ガサラキ」にて原曲がクエストBGMに採用。『DD』ではイベント「音速を、人を超えて」のクエストBGMに採用。
劇中BGM
「嵐-turbo-」
『COMPACT3』で採用。

登場作と扱われ方[編集 | ソースを編集]

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT3
初参戦作品。中盤から登場するが、スポット参戦が多く、自軍に加わるのはシーン6からとかなり遅い。ベターマンNPC専用である。ただ、ストーリー面では敵の種類も多く意外と優遇されていると言っても良い。ちなみに、火乃紀と楓には乳揺れがある。なお登場人物の登録フルネームは漢字表示だが、登録愛称はカタカナ表記。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦W
直接参戦ではないながらも、世界観が繋がっている『勇者王ガオガイガーFINAL』の設定が組み込まれたため、ジェネシックヘル・アンド・ヘブンを使うとベターマン・オルトストドメ演出に出てくる。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
2019年12月のイベント「ベターマン対ガサラキ」期間限定参戦。『COMPACT3』以来およそ16年ぶりの参戦となる。
参戦イベントではタイトルの通り『ガサラキ』と、『エウレカセブンAO』とも共演する。
スーパーロボット大戦DD
2021年11月追加の2章Part4より参戦。ワールド2の構成作品。
『ベターマン』としては初の音声付き参戦(続編に当たる『覇界王』にも登場するキャラクターの一部は『30』にて音声収録済)。
尚、本来ならば『ガオガイガー』終了後の時系列だが本作(ワールド2の参戦作品のみ)ではそれが大きく異なっており、ゾンダー篇から同時進行する形でシナリオが展開されている。
スーパーロボット大戦30
直接参戦ではないながらも、『覇界王』が参戦した関係で本作の要素も色濃く扱われている。

各話リスト[編集 | ソースを編集]

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 闇-YAMI- 覚醒人1号
ベターマン・ネブラ
ドでかチカちゃん
第2話 声-KOE-
第3話 宙-SORA- クラッシュマン・モデル11
第4話 醒-MEZAME- 産廃作業用ロボット
第5話 冥-ZIGOKU- ティラン
振動波掘削機
第6話 霊-KODAMA- ベヘモット  
第7話 力-FORTE- ベターマン・フォルテ
キャリアント
 
第8話 毒-DOKU- サラマンダー 
第9話 海-AQUA- レヴィ   
第10話 蟲-MUSI- バイオ管虫   
第11話 霧-NEBULA-
第12話 龍-DRAGON- メデューサ 
イカロス
ヘラクレス
インプラアント 
 
第13話 蜜-MITU- ベターマン・ルーメ
ベラドンナ
サラマンダー62
 
第14話 魂-KOKORO- キングベヘモット
第15話 翳-KAGE-
第16話 現-UTUTU- プルミエ初期型1号機
ドゥジ初期型2号機
トロワ初期型3号機
第17話 夢-YUME- ベターマン・トゥルバ
第18話 飢-KAWAKI-
第19話 鏡-ITUWARI- 亜ブラフマン
第20話 罠-WANA- 真ブラフマン
カンケル
 
第21話 亡-HOROBI-
第22話 生-MOGAKI- ブロッサム
第23話 贄-MITUGI-
第24話 死-WAKARE-
第25話 脳-KIOKU-
第26話 -MU- ベターマン・オルトス

余談[編集 | ソースを編集]

  • 一見ビスタサイズ(16:9)のためハイビジョン(HD)制作と勘違いされやすいがあくまで演出的なものであり(4:3の上下に黒いマスクをかけたもの)、画質もSD(標準画質)である。このようなスタイルを採用した理由については雰囲気を出すためと、監督の家のテレビがワイド型だったためとの事。
  • 上記の関係でD2-VTR規格作品であった為、HDリマスターソフトを出す場合マスターフィルムからの再編集が必要となり、同規格の『機動新世紀ガンダムX』等と並んでHDリマスター化のハードルが高い作品とされていた。その後移植会社の尽力もあり、2019年にHDリマスター化されたBlu-rayの発売に至った。

脚注 [編集 | ソースを編集]

商品情報[編集 | ソースを編集]

DVD BOX[編集 | ソースを編集]

DVD[編集 | ソースを編集]

サントラ[編集 | ソースを編集]

書籍[編集 | ソースを編集]

レンタルビデオ・動画配信[編集 | ソースを編集]

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リンク[編集 | ソースを編集]

公式サイト