西条涼音

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西条 涼音(さいじょう すずね)

ヒビキ・カミシロの通う高校の教育実習生。担当科目は現代国語。校内には西条姓の教師が複数いることから、「スズネ先生」と呼ばれており、自身もそう呼ぶよう生徒達に勧めている。
研究学園都市で試験的に導入されている特別教育実習生であり、大学生ながら一年間の学校赴任が認められている。 世話好きで人当たりがよく、加えて美人ということもあって一部の男子生徒から絶大な人気を誇る。

真面目で責任感が強く、学園都市で勃発した戦闘に巻き込まれた事からヒビキと共にジェニオンに搭乗する事になった。ボランティア部の立ち上げの際は顧問に就任し、彼と彼の学友達が戦闘に参加している事を学校側に隠す等、彼らをサポートするようになる。
ヒビキと同じくオカルトの趣味があり、彼が「ナイト」のハンドルネームでアングラサイトに書き込みをしていることも知っているが、ヒビキからは口止めをされている。ちなみに20歳過ぎという設定のためか、たまに酒を飲んでいるらしいシーンがある。

普段は穏やかな性格であるが、突如として冷徹かつ物事を達観したかのような別人格が現れる(こちらの別人格を設定が判明するまで便宜的に「裏のスズネ」と呼称する)。常に歪んだ笑みを浮かべ言葉遣いも粗暴なものへと変貌、性格そのものも攻撃的となり、マオミサトの酒盛りに乱入して騒ぐなど普段のスズネから想像も付かないような行動にも及んでいる。ヒビキを含む周囲は「ストレスが原因による豹変」という見解を示しているが、普段のスズネとの記憶の共有が見られず、またスフィアの存在などについても既知であるなど明らかにそれだけでは収まらない描写も見受けられる。

元は異世界からの転移者であり、同郷の人間もいないため正確な素性は実は不明。また、勉強に明け暮れていたため恋愛経験がほとんど無く、気になる人もいない事を気にしている。

なお、彼女の名前を鈴音と間違って覚えているプレイヤーも多いが、正しくは涼音である。

天獄篇の予告ではジェニオンに対する口ぶりからAG同様、ジ・エーデルとの関連が噂されている(涼音→鈴音→鈴鳴る→ベル鳴る→ベルナル)。

二面性についての考察

裏のスズネの存在からスフィア・リアクターとする指摘も存在し、また冷徹な言動をとる裏のスズネこそが本来の彼女のパーソナリティなのではないかという説もある。

「スズネ=リアクター説」については、彼女自身に特定の搭乗機がなくジェニオン(=ふたご座)に同乗しているだけという事実(スフィア搭載機を持たない)から否定されがちだが、実は全くの無根拠ではなく、「スズネ出撃」におけるいきなりの豹変や感情と理性のバランスの乱れ、本編においてはガドライトの心情を的確に読み取る、スフィアに関する事象をある程度掴んでいるなど、示唆と思しき描写がそれとなく散りばめられている。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。担当声優の柚木涼香氏は真・魔装機神にてミラ・グラム・カーリナ役を経て、正規スパロボ作品および版権系作品へは初参加となる。正式登録後の初戦闘である5話終了後、ジェミオンに乗る際のパイロットスーツの露出度が高い事に不満を持ちAGに詰め寄るが、デザインは「自身の深層心理を形にした」産物であると言われたことで速やかに追求をやめた。また戦闘時は眼鏡を外すが、スーツの機能によって視界の空間を歪ませて眼鏡のレンズの代わりとしている。

パイロットステータスの傾向

精神コマンド

第3次Z
感応信頼加速かく乱覚醒
見事にサポート系の構成だが、如何せんSPが低いために「撹乱」「覚醒」はなかなか使いにくい。一方ジェニオンは斬り込むタイプなので「加速」がありがたい。

パイロットBGM

「瞳の中の明日」

人間関係

ヒビキ・カミシロ
生徒であり、パートナー。彼の小論文がネット上での書き込みと同じ癖がある事を見抜き、彼が同じ掲示板を閲覧する「ナイト」である事に気づくが、その手の話題を持ち出すと彼に話題を変えられてしまう。

版権作品との人間関係

千鳥かなめ常盤恭子
生徒。
神楽坂恵里
同僚であり、先輩。
流竜馬 (OVA)
時獄篇では陣内高校の用務員になったため、同僚。大人の教育者として部隊の少年少女達についてよく2人で話し合っている。
不動ZEN
涼音の二面性について知っている節がある。
ゼロ
彼をコードギアス原作では誰も呼ばなかった「君」付けで呼ぶ。彼の年齢が自分が受け持つ生徒たちと同年代と知っているためだと思われる。

名台詞

「感じる……禁忌の力を……!」
ヴァナルガンド使用時の台詞の一つ。「禁忌の力」とは次元力のことだが、この時のスズネは通常の状態。「次元力=禁忌」という認識をどこで得たのかは不明である。そして次元力を「感じられる」ということは、その時点でもはや普通の存在ではないことになるが……。
「ぼさっとしてるな、ヒビキ。敵が来てるぞ」
汎用台詞の一つ。変貌した状態でのボイスが聞ける貴重なパターン。
スズネ「コ・パイの私や、整備担当のAGさんは不要だって言いたいの!?」
「ううん、思ってる! 私には分かるんだから!」
裏スズネ「……まあいい。いい機会だ、身の程というものを教えてやる」
「AG。まだ訓練エリアにドローンは残っているか?」
「私もジェニオンのパイロットの一人だ。戦えるってことをヒビキに見せてやる」
「スズネ出撃」より。ヒビキの言動に腹を立てた直後、いきなり普段とは別人のように変貌。一人でジェニオンに乗って飛び出してしまう。
(私……一体何に腹を立てていたんだろう……)
(いくら怒ったからって、一人でジェニオンに乗って飛び出しちゃうなんて……)
(行こう、ジェニオン……私に力を貸して!)
「フ……いい調子だ。これなら戦える」
ヒビキ「行きます、スズネ先生!」
裏スズネ「グロな連中と戦うのは趣味じゃないがな」
ヒビキ「え……?」
スズネ「ヒビキ君、何してるの! 敵は目の前にいるわよ!」
36話でインベーダーと遭遇した際のやり取り。人格が入れ替わっている際の記憶は(いつもの)スズネにはないようだが、ここからするとどうも二面性(二重人格?)であるという認識自体がないようだ。記憶の欠落による影響も見られないことを考えると、表のスズネの記憶がどこかで整合を取らないと破綻するはずだが、詳しくは不明。
「見苦しいな……」
「いがみ合う双子……やっと、その発動条件がわかったよ」
「一人の人間の中に存在する相反する感情……お前の中の諦めと怒りが、スフィアの力を引き出していると見た」
「全ての世界……か」
「存在する全ての世界を守る者」と自分たちを称したアドヴェントの言葉を聞いて。
「似たもの同士は惹かれあう。だがお前は、ヒビキの中に自分とは決定的に違うものを見つけた」
「その瞬間、好意は憎しみに変わる。まるでいがみ合う双子のように」
58話でのガドライトとの戦闘前会話より。このステージ以前にも何度かあるのだが、この状態のスズネはまるでスフィアや次元力について理解しているかのような言動が目立つ。
「話してなかったっけ? 私、4年前にこの世界に一人で飛ばされてきたって」
59話のシナリオデモより。「この世界」がどのような意味かは不明だが、陣代高校があることを考えるとADWのことだろう。
「それとも私のプライベートレッスンが望みか、お前?」
多元宇宙迷宮にて。この迷宮は可能性の世界であるが、彼女のパイロットスーツのデザインとそれが深層心理に依拠することを考えると、本気でこちらがスズネの「素」である可能性はある。
「認めろ、ヒビキ。それがジェニオンの真実だよ」
天獄篇の予告より。彼女はどこまで識っているのだろうか…。

迷台詞

スズネ「こっちを見ないで!」
ヒビキ「何ですか、その格好は!?」
スズネ「知らないわよ!どうして、ロボットに乗ったらこんなに露出が多くなるのよ!」
時獄篇第5話にて自分がいつの間にか露出の高いパイロットスーツを着ているのをヒビキに見られて。
スズネ「…あ…飛んだ…跳ねた、転んだ…」
「…可愛い…」
ヒビキ「スズネ先生…?」
スズネ「べ、別に私…ボン太くんなんて見てませんから!」
ヒビキ「……」
時獄篇第9話にて、ボン太くんを見た時の反応。壮大な自爆である。