キリー・ギャグレー

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キリー・ギャグレー(Killy Gaglae)

グッドサンダーチームの一員で、戦闘機ジャックナイトのメインパイロット、及びゴーショーグンのサブパイロットを兼任する。
名前の元ネタは「霧隠才蔵」。媒体によってはファミリーネームは「ギャグレイ」表記の事も。

ニューヨークの貧民街・ブロンクスの出身。嘗ては「ブロンクスの狼」と恐れられた札付きの悪漢で、懲役200年の刑で刑務所に収監されたが脱走、警察に追われていた所をサバラスにスカウトされた。

幼少時に、日本製の化け猫映画を観た事がトラウマになっており、その影響で猫が大の苦手という意外な弱点を抱えている。また、自身の通り名と同名タイトルの自叙伝執筆という、ひと頃の自費出版ブームを先取りしたかのような趣味を持ち、ドクーガとの抗争終結後に完成させるも、鳴かず飛ばずの売れ行きだった模様。その後は地元・ブロンクスでホットドッグ売りとして、細々と生計を立てていた。
パッとしない結末とは言え精神的・肉体的ダメージが無い分、相方よりは幾分マシだったのかも知れない。

後日談の小説シリーズではその後、ゴーショーグン・チームの一員として外宇宙や過去の世界で冒険を繰り広げている。

登場作品と役柄

どの作品でも、ゴーショーグンのサブパイロットとして登場する。真吾やレミーと共に軽いノリで独自の雰囲気を放っている。サブパイロットとしては、主に必中加速(NEOでは追風)などを覚える、いわゆる『2号機のパイロット』的な精神コマンドのラインナップの持ち主である。

旧シリーズ

スーパーロボット大戦EX
初参戦作品。
第4次スーパーロボット大戦
なんとを覚える為、終盤のゴーショーグンの要となる。また、EDではEXと本作の事を書いた自伝が売れたらしい…相方は相変わらず風呂場で骨折していた事を考えると、EDでの扱いが良過ぎる気がしなくもない。
第4次スーパーロボット大戦S
音声が付いたキャラクターの1人。ちなみに声優の田中秀幸氏はオリジナルキャラのギリアム・イェーガー役も兼任している。
スーパーロボット大戦F
流石には覚えなくなった。当然といえば当然の弱体化なのだが、そのせいでゴーショーグンの使い勝手も大幅に低下した。
スーパーロボット大戦F完結編

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
自叙伝「ブロンクスの狼」執筆に悪戦苦闘する様が、DVE付きで再現されている。
第3次スーパーロボット大戦α
出番の少なさに反した数々の印象的な台詞で、存在感を発揮している。

単独作品

スーパーロボット大戦64
リンクバトラー』でリンクさせると参戦する。インターミッションでは自伝の小説に苦悩する場面が描かれる。二周目以降の序盤の逃げるボス退治に挑発が役に立つ。
スーパーロボット大戦NEO
戦闘では必中ゴーショーグン自身を、追風で味方機をサポートする。原作どおり自伝が売れなかったことを示唆する台詞がある。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

第4次第4次S
探索根性てかげん友情覚醒
FF完結編64
加速気合挑発信頼隠れ身かく乱
第2次α第3次α
不屈加速狙撃必中直撃ひらめき
NEO
追風必中

人間関係

サバラス
上司。
北条真吾
同僚。初期はケン太の件を巡って殴り合いになる事もあったが、互いに認め合い信頼しあう戦友という関係。
レミー島田
同僚。女好きというのもあって当然彼女にもアプローチをかけたりしているが、巧くスルーされている。基本的には真吾と同じく信頼しあう戦友である。
真田ケン太
当初は子供嫌いという事で仲が悪かったが、それは貧困と孤独に悩まされた自身の苦い過去による一種の嫉妬で、わだかまりが解けた後は真吾とともに兄貴分として接する。
イザベル・クロンカイト
親をドクーガに殺された女性ジャーナリスト。最後は彼女といい関係になっていた。
ブラン警部
故郷であるニューヨークの警部で、ブロンクスの狼と呼ばれていた頃に彼を追い回していた最大の宿敵ともいう人物。
スワン一家
ニューヨーク時代にキリーが所属していたギャンググループ。キリーはかつてこの組織のボスに可愛がられていたが、13話でキリーが再びスワン一家に接触した際はボスが既に死去しており、跡を継いだジュニアの柔弱さやドクーガをバックにつけたリンド組の台頭で弱体化していた。当時の仲間であったトムから復帰を誘われて迷うが、この後のドクーガとのいざこざもあってスワン一家は解散する事になり、キリーはグッドサンダーで戦う事を決意する。

他作品との人間関係

藤原忍
F麻雀イベントでは真吾・レミーと共謀して、彼をカモにしようと目論む。
クマゾーアカリ
第2次αでは自伝の執筆中、彼らにコーヒーのデリバリーを頼んでいる模様。ちなみにSRWでキリーの子供嫌いという性格設定は特に再現されていない。

バンプレストオリジナル

クロシロ
生来の猫嫌いに加え、人語を発した事で彼らをバケネコ呼ばわりし、怯える。
シヴァー・ゴッツォ
第3次αでの戦闘終了後、彼が洩らしたとある台詞に痛烈な批判を浴びせる。

名台詞

「これだから新製品は嫌だよな」
グッドサンダー基地のワープが未完全な事に憤っての台詞。
「それが甘いって言うんだ! こんな甘ちゃんがリーダーのメカなんて、とても付き合ってらんないぜ!」
ケン太が勝手にキングアローのコクピットを改造し、その為にゴーショーグンが窮地に陥った後、ケン太を責めた事を庇った真吾への台詞。これには真吾も激怒して殴り合いの喧嘩となる。 
「乗りたかったさ… だが、そんな金は無かった、親も兄弟も友達も、何もかも無かった…」
ケン太とともにドクーガから逃れる際、ジェットコースターを利用した事によって初めてジェットコースターに乗る事になるが、その際にケン太に語った過去。キリーの暗い少年時代が明らかとなる台詞で、ケン太に対する厳しい態度もこの過去が原因であった事が窺える。
「レミーにはトライスリー、真吾にはゴーショーグン、俺にはなーんにもない。損な役回りよ」
本編に於ける自らの立ち位置に対する愚痴。
「お年寄りは労わらなきゃ駄目だぜ」
13話より。故郷のニューヨークで老婆に絡んでいたチンピラを一蹴しての台詞。子供嫌いではあるが、高齢者には優しいらしい。
「なんだか妙な感じだな」
ドクーガと共闘する事になった際の台詞。
「敵が怖いからさ、ケン太。冗談言わなきゃやってらんないぜ…」
18話で敵のドクーガ相手でも友達であるメカを撃ちたくないと言い、ドクーガへの攻撃を躊躇し続けるケン太に対し、「何故オレたちが戦いの間バカな冗談を言っているか分かるか?」とケン太に言う真吾に答えたキリーの言葉。劇中やSRWにおいて軽妙な掛け合いが特徴的なグッドサンダーチームであるが、彼らなりに重い覚悟を持って戦っていた事が判る台詞である。
「いい加減にしろ。君と君の父親が信じた報道の力はもう死んだんだ」
グッドサンダーの通信艇スカイウォークで全世界のTV局にドクーガの悪事を暴露する報道を要請するも、既に世界中のTV局はドクーガに掌握されていた為にどのテレビ局とも連絡がつかず、焦るイザベルに対し、ドクーガのミサイルが飛んできた事で全てを察知したキリーの台詞。流石にイザベルも自分の置かれた状況にはショックを強く受けて落ち込み、キリーもきつい事を言ってしまったと反省する。
「ケン太、どっかでかわい子ちゃんにあったらよろしく言っといてくれよ」
最終話で旅立つケン太への台詞。

スパロボシリーズの名台詞

「…月日は百代の過客にして、少年老いやすく学成り難し…あれ、違ったかな?」
松尾芭蕉・作『おくのほそ道』の一節と、作者不詳の諺がゴッチャになった第2次αの中断メッセージ。後の第3次αにも流用。
「気に入ったよ、アンタ。ラスボスに相応しい風格だ」
第2次α終盤でのシャアとの戦闘前会話。その揺ぎ無い覚悟に触れ、称賛する。
「蛇の道は蛇。戦いがある限り、俺達の腐れ縁は続くってわけだ」
第3次ααナンバーズの面々に再会した際の第一声。
「ポジティブシンキングは結構だが、時間制限があるのを忘れるなよ」
第3次α中盤、5分以内にZマスターを倒すと言う勝利条件を、何気にプレイヤーへと促す注意事項。
「慰めが欲しい、叱って欲しい、放っておいて欲しい…どういうのがお好みか知らんが、何とかやっていくさ」
第3次α外宇宙ルートより。ルネの不遜な態度を意にも介さず発した大人の対応。
「結局、あんたらは前と変わらず騒動や揉め事が大好きってわけか…」
第3次α中盤、援軍として駆けつけた「ブンちゃん御一行(レミー・談)」の相変わらずなノリに苦笑して発した台詞。
「いやいや、彼女が真に興味を持っているのは別のもの…真吾君ではないかな?」
ネビーイーム攻略戦に於けるエツィーラとの戦闘前会話。レミーからの「ビムラーに興味があるのかしら?」という疑問を受けて真吾に振った軽口だが、真吾は「年増はご勘弁」とバッサリ。
「いわゆる引きこもりってやつ?」
EVA初号機ヨリシロVerとの戦闘前会話。初号機内のシンジについて或る意味的確な喩えを発するも、状況が状況なだけにレミーからお咎めを頂戴する。
「俺達と違って、あちらさんはロマンチストなのさ」
アポカリュプシスによる未曾有の危機を認知しながらも、αナンバーズとの会見を拒否して「銀河の覇者」云々という妄言を吐き、襲い掛かるサルデスヒラデルヒアへ半ば呆れて発した皮肉。
「戦いに崇高も醜いもあるかよ。いくら理想だ、志だと言っても、やってる事は生命の取り合いだぜ」
暴力による解決に終わったαナンバーズとの激突を「崇高な戦い」と述べたシヴァーへ極めて辛辣で尚且つ、戦争の本質を捉えた言葉で吐き捨てる。恐らくキリーがSRWに記した数々の語録の中で、最もシリアスな発言だろう。
SRWにはシヴァーだけではなく、他の版権作品でも「大義」という名のエゴを掲げる者達も少なくないが、彼らに対しても十二分に当てはまる台詞でもある。
「俺の経験上、そううまくいくとは思えないがね…」
NEOのエンディングにおいて、パンチョ・ポンチョの「アデューの騎士道大原則を纏めれば、世界を救った勇者の本としてベストセラーに」という言葉を受けての発言。説得力のありすぎる台詞である。

搭乗機体

ジャックナイト
ゴーショーグン
サブパイロット担当。

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