フー=ルー・ムールー
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概要
フューリア聖騎士団の女性騎士。アル=ヴァン失脚後、騎士団の指揮を執り、また彼の部下であったジュア=ムを部下に置く。登場時点から幹部クラスの「騎士」である為、過去の大戦を生き抜いた事が窺える[1]。
冷静かつ丁寧な態度や物腰で騎士としての誇りを守ることを常に心がけている人物。それゆえ基本的には命令や任務に忠実だが、その一方でそれらに縛られず騎士としてありのままに戦場を楽しみたいという戦闘狂的な一面も持っている。その為、アル=ヴァンを破った主人公らと戦える事を心底喜んでおり、最後の戦いで撃破された際にシャナ=ミアから脱出するよう促されるも、「騎士として最高の死」を望み、それを拒否して機体と共に果てた。
初登場も後半からで登場期間も短かった為、アル=ヴァンやジュア=ムに比べると作中で彼女に焦点が当たる事が少なく、彼らに比べるとやや描写不足が目立ってしまった。もっとも、最後に精神的均衡を失ったグ=ランドンやジュア=ムと比べると、死の瞬間まで戦場に立つ者としての覚悟や潔さにこだわる自分の生き方を貫いたといえる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 彼女の出番は後半になってから。彼女のラフトクランズは他の二人と違い射撃戦仕様なので、注意。
- ちなみに乳揺れが目立つこの作品でも彼女には無く、その凛々しさゆえに、女性の敵に対して専用セリフのあるクルツ・ウェーバーでさえ無反応という徹底ぶりである。
- ちなみに2016年現在、ボン太くんを前にして完全に平常運転だった数少ないキャラクターの一人。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 担当声優の本田貴子氏は当作品でOGシリーズ初参加。
- 登場が大幅に前倒しされ序盤から活動を始めており、アル=ヴァンの同僚という印象が強くなった。また、グ=ランドンに対して好意を抱いているような描写が見られるなど、女性としての一面が描かれており、『J』とはまた違ったイメージとなっている。
- 自分達の行いが騎士の道にあるまじき行為であると自覚しつつも、結局は自身の想いに殉じた。
- 能力は射撃偏重…と思いきや何故か成長傾向が格闘重視となっており、話が進めば進むほど自身の機体との相性が悪くなる。
人間関係
- ジュア=ム・ダルービ
- 『J』では部下。だが、アル=ヴァンを失い狂人じみてしまっている彼には手を焼いていた。『OGMD』ではジュア=ムが謀士へと鞍替えした事もあり、やや関わりが薄くなっている。
- アル=ヴァン・ランクス
- 同僚。『J』では会話も無いままであったが、『OGMD』では活動時期の関係で情報をやり取りしている。また、騎士にあるまじき道を選んだ罪滅ぼしとして、幽閉されていた彼を牢から解放した。
- グ=ランドン・ゴーツ
- 上司。『OGMD』では、彼に愛情を抱いていた模様。グ=ランドンもまた腹心の部下として信頼していた。ただし彼女の想いに気付いていたかどうかは不明で、戦死した際も一顧だにしなかった。
- シャナ=ミア・エテルナ・フューラ
- 敗北時、彼女から脱出を促されるが、「騎士」としての生き様にこだわる彼女はそれを拒んだ。ジュア=ムと比べれば多少は信頼されている事が伺える。『OGMD』では女として嫉妬しているような面も見られた。
- カティア・グリニャール、メルア・メルナ・メイア、フェステニア・ミューズ
- フューリーから逃げ出した実験体の少女達で、彼女達に対しては過酷な実験を行ったことに罪悪感を感じ、同時にその成長を評価した。
版権作品との人間関係
- ラウ・ル・クルーゼ
- 『J』にてナチュラルとコーディネーターの争いを煽るため、彼に接触してニュートロンジャマーキャンセラーの技術を流出させる(『J』では、ニュートロンジャマーキャンセラーはフューリーの技術ということになっている)。
名台詞
戦闘台詞
- 「怖がらなくってもいいわ、死の後には名誉が残る」
「想像なさい・・・やがて訪れる真の死という安息を!」 - 汎用戦闘台詞。
- 「あなたもまた、フューリーの未来にかかわる存在・・・自覚はないのでしょうけどね」
- OGMDにおける、カルヴィナに対する特殊台詞のひとつ。
スーパーロボット大戦J
- 「あらあら、(主人公機名)がここにいるなんて、聞いていませんでしたわよ。ちょっと保険をかけておいただけなのに、こんなに事を大きくするなんて。あのアズラエルって坊やといい、先ほどのクルーゼといい…地球人はよほど滅亡したがってるのかしら」
- 第37話「舞い降りる剣」で初登場した時の台詞。
- 「ジュア=ム、あなたも楽しみなさいな! 本気の敵と切り結ぶことが騎士の本懐、そうじゃなくて!?」
- 第51話「冷たい世界 前編 」より、ガウ=ラ・フューリアの起動キーが自分達のラフトクランズである事を明かし、それをジュア=ムに咎められて。今まで隠されてきた戦闘狂としての顔を露にする。なお、これ程の重要機密を明かしたのは本人曰く「散り際に華が欲しくなった」からであり、これには発狂したジュア=ムですらドン引きしていた。
- 「あはははは、天国も地獄も興味がないわ! 死ぬ瞬間こそ最も華やかに!」
- 同じく第51話より。主人公達との決戦に挑む際の台詞。彼女が求めるのは、主人公と戦う事だった。
- 「ジュア=ム、愚かな…可哀想な子。待ってなさい。ヴォーダへの道のり、せめて寂しくないようにしてあげる!」
- 同上。ジュア=ム死亡時の台詞。
- 「あら? ふふ、ご冗談を。せっかく最高の散り方ができそうですのに」
- 同上。皇女シャナ=ミアから脱出するように言われ、拒否した際の台詞。フー=ルーが出した答えは「一人の騎士」として華やかに散る事であった…。
- 「ごめんなさいね、実験体のお嬢ちゃん。ひどい目に合わせて…だ、だけどもう、あなた達は…私なんかより、ずっと強い…」
- 同上。カルヴィナ編にて追加される台詞。フー=ルーはカティア達に対して罪悪感を感じていたことが伺え、同時に精神的に成長を遂げた彼女達を「自分より強い」と認めた。
- 「あははははは、さらば、全ての愛すべき敵よ!」
- フー=ルーの最期の台詞。フューリーの女騎士は敵に敗北しながらも心底満足し、爆散するラフトクランズと共にヴォーダの闇へと還って逝った。死の恐怖に怯えながら見苦しく死んだジュア=ムとはまさに対照的な散り様である。
スーパーロボット大戦OGムーン・デュエラーズ
- 「もしや……騎士の禁忌を破れと仰いますの?」
- 第10話「ラースエイレム」より。グランティード奪還の為に禁忌のラースエイレムを使う事をグ=ランドンから言われた際の返答。
- 「……私という存在が不要なのでしたら」
- 同話より、禁忌を犯す事を「出来るか?」と問われて。何気ないが、「出来ない」とは言っていない。この後、グ=ランドンから「戯言だ、忘れよ」と返される。
- 「……そのお言葉が聞きたかったのです」
- 第32話の月ルート「皇家と真剣」より。皇女を乗せて逃亡するグランティードを抑える際にラースエイレムの使用をグ=ランドンから「私の為に使ってくれ」と言われて。皇女を前にしながら迷いなくラースエイレムを起動させる。
- (グ=ランドン様はフューリーの新たな皇帝になられるおつもり……)
(しかし、私が総代騎士になっても、真の意味で傍にいることを許されるのは、玉座機に乗る資格を持ったあのお方……) - 第43話「剣、交わる時」シナリオデモにて、玉座機と皇女の奪還の任を言い渡されて。グ=ランドンは野望が成就した暁には新たな総代騎士に…と考えていた。だが、女として傍にいる事が出来ない以上、彼女にとってそれはあまりにも虚しい物であった。
- (シャナ=ミア皇女殿下……あなたが皇子であれば、私の心は乱れずに済んだものを……)
- 同じく第43話にて。心中で語ったシャナ=ミアへの女としての嫉妬。
- 「グ=ランドン様は、地球人との共存など望まれていません。そして、私は……」
「いえ、グ=ランドン様のために……我が運命を懸けて戦うのみ!」 - 同じく第43話でのトーヤとの戦闘前会話。彼女自身も自分達の行いが間違っている事には気付いていたが、それでも尚グ=ランドンの騎士として戦う道を選ぶ。
- 「皇女……殿下……私は、あなたを……」
- 同上。トーヤで撃墜した場合に追加される台詞。『J』と同様にシャナ=ミアに脱出を促されるが、こちらでは彼女への嫉妬と羨望が入り混じった想いを吐露する。
- 「……せめてもの贖罪をと……選択したこと……でも……こうなる運命……だった……」
「トウ……ヤ……エ=セルダ様に……ヴォーダで伝えてあげる……」
「あ、あなたの息子は……最強の、騎士に……」 - 同じく第43話での最期の台詞。せめてもの贖罪としてガウ=ラ・フューリアを覆っていたバリアを解除し、己の想いに殉じた騎士はヴォーダの闇へと還って逝った。
- 二段目以降はトーヤで撃墜した場合に追加される台詞で、『J』のトーヤ編での物とほぼ同様。
迷台詞
- 「あら、可愛い子ね。でも、一生懸命戦わないと死ぬわよ!」(第46話)
「あなた、かわいいわね! …でもここで消し飛ばしてあげるわ!」(第51話) - ボン太くんとの戦闘台詞、実は可愛いものが好きなのだろうか?他のボスクラスの敵と戦わせると大抵呆れたり怒りだしたりするところだが、彼女は完全にいつも通りである。
搭乗機体
- ラフトクランズ
- 『J』での機体。白のカラーリングとなっている。
- ラフトクランズ・ファウネア
- 『OGMD』ではこちらに搭乗。カスタマイズされた黄緑色のラフトクランズ。
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- ↑ OGシリーズでは言及されている。