ゼントラーディ
ゼントラーディ(Zentraedi)
『マクロスシリーズ』を通して登場する、「プロトカルチャー」が創造した巨人兵。略語は「ゼントラン」。容姿は地球人に酷似しているが、その大きさは地球人の約5倍ほどもある。戦闘に特化された種族で、地球人の「文化」に免疫がなかった。
プロトカルチャーは生活圏を全宇宙へと広げたが、それは互いの意思疎通を困難なものとした。遂にプロトカルチャー同士の宇宙戦争へと勃発。そして、互いに対抗策としてクローン技術を応用して戦闘種族「ゼントラーディ」を創造。彼らに戦闘を任して、当事者達は自ら手を汚さず無作為な戦争を延々と繰り広げた。しかし、更なる対抗策として創造した戦闘兵士「エビル」が「プロトデビルン」となり、そのプロトデビルンにより創造した側が洗脳された。それはエビルを創造した側のゼントラーディ達も同様で、ゼントラーディは「プロトカルチャーには手を出さない」という命令プログラムが打ち込まれていた。その間にプロトデビルンらがスピリチアを貪り、全宇宙のプロトカルチャーらが死滅寸前まで追い込まれた。致し方なく命令プログラムを解除して洗脳したプロトカルチャーごとプロトデビルンを追い込み、彼らを封印することに成功した。しかし、一度命令したプログラムを再度打ち込むことは不可能となり、プロトカルチャーはプロトデビルンとゼントラーディらによって完全に滅亡した。
数万年周期経て地球に接触したゼントラーディらは、一時の交戦ののち、本隊であるボトルザー艦隊により地球人類の8割を死滅させた。最終的にボトルザーが討ち取られ、地球は滅亡からの危機から逃れた。そして、僅かに味方となったゼントラーディと地球人類は互いに「文化」交流という形で共存を歩んだ。 しかし、全宇宙には未だ「はぐれゼントラーディ」と呼ばれる者たちが存在する。
地球人と共存するようになってもその闘争本能は残り、薬で抑え込んだりするらしい。地球人と混血した第二世代でも、普段は平静だが時折暴走する者が出るようだ(ガルド・ゴア・ボーマン、ミレーヌ・フレア・ジーナスなど)。
TV版の初代マクロスでは、ゼントラーディには地球人と同じように男性と女性が存在していたが、劇場版ではゼントラーディは男性だけの種族とされ、女性だけの種族としてメルトランディが新たに設定されている。のちのマクロスシリーズでは基本的にTV版の設定を受け継いでいるが、ゼントランの女性をメルトランと呼称するケースがある。これは、マクロスの作品世界内において劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』が大ヒットし、その影響からゼントランの女性を「メルトラン」と呼ぶ習慣ができたためと説明されている。
登場作品
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α(DC版)
- 概ねTV版の展開が再現されているが、男性のみのゼントラーディと女性のみのメルトランディに分かれて宇宙規模の激戦を長らく繰り返している等、劇場版の設定も幾つか盛り込まれている。ちなみに登場するキャラクターはTV版と劇場版の双方に出演したキャラクター達にほぼ限定され、TV版のみに登場したキャラクター達は一切登場しない。また、TV版で対立していた他勢力である「監察軍」は、「帝国監察軍」としてゼ・バルマリィ帝国が担っている。
- ラストは劇場版とほぼマクロスシリーズ正史扱い。
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 宇宙怪獣などの影響で、その勢力は大きく衰えている。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd
- ほぼ劇場版の流れで推移。
運用兵器
関連用語
- メルトランディ
- 女性の巨人兵。
- 監察軍
- ゼントラーディと争っていた勢力。その正体はプロトデビルン側のゼントラーディの成れの果てとされているが、劇中には登場していない。αシリーズではゼ・バルマリィ帝国の帝国監察軍として登場。
- プロトカルチャー
- 彼らの創造主。
- プロトデビルン
- 圧倒的多数を誇った彼らを壊滅まで追い込んだ。その恐怖は彼らの深層意識に深く刻み込まれている。
- 旗艦艦隊
- 彼らの艦隊はおよそ370万以上(推定)。
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