「ムネタケ・サダアキ」の版間の差分

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;「無理に助けようとしたら、あたし達まで巻き込まれかねないわよ」<br>「それにラプラスの箱の正体が噂通りなら、ここで消えてしまえば、地球圏の悩みの種がひとつ消えることにもなるわ」
 
;「無理に助けようとしたら、あたし達まで巻き込まれかねないわよ」<br>「それにラプラスの箱の正体が噂通りなら、ここで消えてしまえば、地球圏の悩みの種がひとつ消えることにもなるわ」
 
:『BX』25話「虹を見た日」より。相転移誘導弾を退けるため、宇宙へと退避するBXだが、[[ガランシェール]]がトラブルを起こした事で半ば見捨てようとしてしまう。
 
:『BX』25話「虹を見た日」より。相転移誘導弾を退けるため、宇宙へと退避するBXだが、[[ガランシェール]]がトラブルを起こした事で半ば見捨てようとしてしまう。
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;「艦長、あなた何を考えているのよ…」<br>「ホントに…バカよね…ホントに…うっ、うぅぅ…」
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:『BX』42話「銀河を繋ぐ歌声」のエンドデモより。自分の処分についてユリカから「これまで通りアドバイザーを務めさせていただく」と言われ、「ムネタケ提督の正義で大変なことになったが、悪い事だけじゃなくそれに助けられたこともあった」と理由を述べた際に。
  
 
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2015年10月5日 (月) 21:28時点における版

ムネタケ・サダアキ(Sadaaki Munetake)

地球連合宇宙軍提督。フクベとは軍時代の同僚で、第一次火星会戦においては、フクベと共に連合宇宙軍第一艦隊旗艦リアトリスに乗艦していた。キノコ状の髪型とオネエ口調が特徴という気色悪い外見な上に、保身と独善に満ちた傲慢な発言が多いという一種の嫌われるタイプであるが、組織の人間としては真面目で忠実な人物で、宇宙連合軍の意向に逆らう素振りは見せない。しかし、優秀な軍人である父親に憧れ、連合宇宙軍提督となる道を選んだり、精神的に追い詰められた時には少年時代の父との写真を見つめる等、どこか純粋で繊細な面もある。

ナデシコを接収するという軍の命令を受けたことで、上官であるフクベの意向に反し、武装した部下を率いてナデシコを一時占拠し反対するクルーを捕縛するも、アキトたちの反攻とユリカの機転で艦を奪い返され逆に捕虜となる。しかし、防衛衛星での戦闘のどさくさに紛れて部下と共に脱走を図り、運悪く目撃したガイを射殺した。

後にネルガルと連合宇宙軍が協定を結んだことで、ナデシコが宇宙軍に編入された後は、図々しくも提督として戻ってくる。事あるごとにナデシコを「アタシのナデシコ」と言っていたり、自分の意に全く従わないクルー達の行動や態度にヒステリックになっていることで、クルー達からは完全に目の上のタンコブ扱いされており、南国の島「テニシアン島」での休息の際には、埋められて何度も波に飲まれた挙句、置き去りにされてしまうという仕打ちを受けている。

木星蜥蜴の正体が人間であることを知った際には、パニックを防ぐために秘密裏に捜索を行うことを命令するが、後にその事実を連合宇宙軍がネルガルと共謀し隠蔽していた事実をエリナから聞かされて、酷く動揺する。ムネタケが非道な手段を行使してきたのも、連合宇宙軍が地球の正義であると信じていたからこそであったが、その先にあったのは、木星蜥蜴が木連として攻撃してきた原因が連合宇宙軍にあったという実態と、それらの最重要極秘事項をナデシコのクルーに漏洩してしまった責任で降格されるという、理不尽な仕打ちだけであった。

それまで信じていたものに手酷い裏切りを受けてしまったムネタケは、精神の拠り所を失ったことで追い込まれていたが、ウリバタケがこっそり製作していた「Xエステバリス」で自身の復権を図ろうとする。しかし、心の何処かで罪悪感を覚えていたガイ射殺の事実をアキトに突きつけられ、更にはXエステバリスが失敗作に終わってしまい、完全孤立してどうにもならなくなってしまったムネタケは、ノイローゼ状態にまで陥ってしまう。その後、完全に自暴自棄になったムネタケは、自らにIFSを打ち込み、その幻覚作用によって合流したドッグ艦のコスモスを敵と誤認。ゲキ・ガンガーの歌を歌いながらXエステバリスで出撃してしまう。失敗作であったXエステバリスは、当然自己崩壊を始めていくが、ゲキ・ガンガーに乗って助けに来たガイの幻を見たムネタケは、涙を流しながら感謝の言葉を言って、「ゲキガン・フレア」の叫びと共にオーバーロードで自爆し散った。

序盤から中盤にかけてはただの嫌味なキャラクターでしかなかったが、その最期が描かれる第17話ではムネタケの人間的な弱さも描かれ、自らの信じた正義に裏切られて居場所をなくし、孤独死に等しい結末を迎えた末路には、視聴者に哀れみを抱かせずにはいられないものがあった。

小説版でも大体映像作品と同じ役回りだが、第17話のエピソードが省かれてる都合上死亡する展開は直接描かれず、エピローグで木連との戦争の最中に戦死した事が語られるのみ。

登場作品と役柄

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦IMPACT
初登場作品。川崎でアキトをナデシコから追放する際に登場。出番はここしかなく大した絡みは描かれない。ナデシコに乗艦しなかった模様。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
久々に登場。やはり川崎でアキトをナデシコから追放する際に登場し、今回はそのまま自軍に同行する。川崎のエピソードが序盤に前倒しされているので出番も多い。また、多少空気を読めていない発言やネガティブな発言をする事こそあれど、基本的には良識的な軍人として描写されるなど性格が原作よりも改善されており、ナデシコクルーや他作品の人物達からもあまり邪険にされる事無く、自軍部隊の一員として受け入れられている。
そもそも原作では、連合宇宙軍の正義を信じたがゆえの狭量と傲慢である上、木連の正体発覚とその後の理不尽な仕打ちによって精神を病んでいったのだが、今作の境遇を見てみると「連邦の正義を盲信する事など到底出来ない戦乱の歴史」「すでにヴェイガンという木連に似た存在がいる」「自部隊が連邦軍傘下の独立部隊として立場を守られている」「そもそも最高階級者ではないので居丈高にでられないし、逆に責任を取る必要がない」と、(良くも悪くも)原作通りの「嫌なキャラ」になる理由が薄れているため、自然と言えば自然。
原作のXエステバリス関連の話は大幅に後ろ倒しされ、『ナデシコ』の原作シナリオ全終了後に、ラプラスの箱の正体発覚に絡んで精神を病んでいく。中断メッセージでは、声がついてるってことはアレよねというかなりメタな心配の仕方をするも、驚くべき方法で生還する。

パイロットステータス設定の傾向

特殊技能(特殊スキル)

BX
底力L5、全体攻撃L2、指揮L2
原作同様にIFSを打っているのだが、打って間もないためか専用スキルに入っておらず錯乱状態でありながら指揮も持っている。

人間関係

テンカワ・アキト
自らの口にした一言が原因で、自身がガイを射殺した事実を知られてしまう。そのことを追及された際には「正当防衛」と一蹴している。後に自身のガイへの言葉と共に散る姿を目撃したとき、アキトの表情は呆然としていた。
ダイゴウジ・ガイ
ナデシコからの脱出の際、見つかった弾みとは言え彼を射殺してしまう。この件は部下の一人に自供させて軍事法廷で部下の責任としているが、内心では自らの行いに罪悪感を感じてもいたようで、後の最後の時の台詞からも、その本心が垣間見えている。
ウリバタケ・セイヤ
彼が費用をちょろまかして開発していたXエステバリスを「エステバエックス」と呼称して、復権のために利用するも開発は失敗に終わってしまい、それによってムネタケはXエステバリスで暴走してしまう。死後、自らの迎えた末路からも同情されていた。
ミスマル・ユリカ
最後の希望であるXエステバリスの開発を失敗に終わらせたウリバタケを責めた際に、笑顔でばっさりと切り捨てられてしまった。(彼女に悪意は一切なかったのだが)
フクベ・ジン
同僚。第一次火星会戦の際には、彼と共にリアトリスに乗艦していた。後にナデシコを制圧する際の対応で、袂を分かつことになった。
エリナ・キンジョウ・ウォン
彼女から、木連の存在を隠蔽していた宇宙連合軍の実態を聞かされ、酷く動揺することになった。
リュウ・ホウメイ
ナデシコの料理班班長。自らが命を落とす直前、彼女の前で自らの弱さを見せ、それが正常時のムネタケの最後の会話となった。
ムネタケ・ヨシサダ
地球連合宇宙軍参謀で、ムネタケの実父。ムネタケにとっては憧れの存在。TV版では写真のみでの登場であるが、劇場版ではミスマル・コウイチロウの参謀として登場する。SRW未登場。
ホシノ・ルリ
小説版によればガイを射殺した犯人である事を早い段階で気付いていた模様。
ハルカ・ミナトメグミ・レイナード
BX』では、木連の人間と接触した事もあってか、彼女たちにスパイ容疑をかける。なお、実際にスパイ行為を行っていたのは全く別の人物であった。

他作品との人間関係

ミーナ・フォルテ
BXでは初対面時、女なのかと聞かれる。
バナージ・リンクスリディ・マーセナスオードリー・バーン
BXでは彼らの手でラプラスの箱の中身とその背景を知り、またそれが公開された事で連邦軍の正義が完全に正しいものではなかったとショックを受け、自室に引きこもるなど精神を病んでいく。

名台詞

「ねぇ、今度はどんな悪巧みしてんのよ?アタシにも聞かせてもらいたいもんだぁね~」
第16話にて。この時点で壊れかけている。
「アタシは、アタシの為なら何でもするの!」
自らの復権のために形振り構わない姿勢を見せるムネタケが叫んだ台詞。図らずも、この言葉がアキトにガイ射殺について気付かされる切っ掛けとなっている。
「…アタシにもあるのよ…正義はあると信じていた頃…あったのよ」
望みを全て失ったムネタケが、ゲキ・ガンガーのアニメを見ながらホウメイの前で呟いた台詞。しかし、自らの信じた正義である宇宙連合軍の実態は、過去の不正を隠蔽することに躍起になっている集団に過ぎなかった。これがムネタケが正常時に呟いた、最後の台詞となった。
「敵だわ…」
「エステバエックス発進よ…!」
「レッツ!ゲキガイン!!」
自らの体内にIFSを打ち込んだ幻覚作用によって、ドッグ艦のコスモスを敵と認識してしまった際の台詞。明らかに挙動のおかしくなってしまったムネタケに、全員が呆然としていた。
「守るべき正義は、厳然として存在する!そして、それを阻まんとする悪もまた然り!正義の力を思い知れ!」
コスモスをXエステバリスで攻撃しようとした際に叫んだ台詞。これは、ムネタケが胸中の何処かで思い描いていた信念を現した台詞であったのかもしれない。
ムネタケ「ゲキ・ガンガー…!」
ガイ「正義の味方が応援に来たぜ…!」
ムネタケ「そ、その声は…」
ガイ「そう…もはや、魂の名前と、いちいち断らなくてもよくなったダイゴウジ・ガイ…ここに見参…!!」
ムネタケ「助けてくれるの…このアタシを?」
ガイ「正義の味方は…過去に拘らねぇよ…。さあ、勇気を出して、俺と一緒に正義を貫こうぜ!!」
ムネタケ「ガイ…」
ムネタケ「ありがとう…ガイ…」
IFSの幻覚作用によって、ゲキ・ガンガーに乗って自らの前に現れたガイの幻影との会話。この会話からも、ムネタケは心の何処かでガイを射殺してしまったことに悩んでいた模様。最後のガイへの感謝の言葉だけは、ナデシコのメンバー達に聞かれる事になった。
ガイ「さあ、いこうぜ…」
ムネタケ「うん…」
ムネタケ「ゲキガン・フレアァァァーーーーーッ!!!!!」
ガイの幻覚と和解したムネタケの最期。「ゲキガン・フレア」の名を叫びながら、コスモスに向けてグラビティ・ブラストを発射したムネタケは、オーバーロードによってXエステバリスと共に宇宙に散った。
『BX』ではイベント時の特殊戦闘台詞になっており、ガイに至ってはこの台詞のみの収録である。もっとも今回は九十九の音声が新規収録なのでUXのと同じでついで収録である。さらに言ってしまえばムネタケ自身も声が付いたのは担当声優に複数の新規収録があったがゆえのついでである可能性が高い。

迷台詞

「ども!ムネタケちゃんでーす!アタシってばもう頭テンパっちゃってです今現在!何たって軍の上層部がナデシコのクルーに木星蜥蜴の正体を知られた原因がアタシなんて言うんですもの!アタシはこう見えても仕事一途な人なんだから結構Shock!こういう時には、新メカの登場しかないわ……えっ?ヨンパチのエステバでディオラマ作り?そんな暇ないわよもう!!」
「次回、機動戦艦ナデシコ「それは『遅すぎた再会』」をみんなで見よう!君は、生き延びることができるかなんて心配だわマジで!」
第17話の予告ナレーション。自分が死ぬ回だというのに、やたらハイテンションである。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「やっぱりこいつらテロリストよ!手を組むなんて考えられないわ!」
BX』19話より、ラプラスの箱を巡り、場合によってはBXをも相手に戦う意志を示したソレスタルビーイングに対して放った一言。
「無理に助けようとしたら、あたし達まで巻き込まれかねないわよ」
「それにラプラスの箱の正体が噂通りなら、ここで消えてしまえば、地球圏の悩みの種がひとつ消えることにもなるわ」
『BX』25話「虹を見た日」より。相転移誘導弾を退けるため、宇宙へと退避するBXだが、ガランシェールがトラブルを起こした事で半ば見捨てようとしてしまう。
「艦長、あなた何を考えているのよ…」
「ホントに…バカよね…ホントに…うっ、うぅぅ…」
『BX』42話「銀河を繋ぐ歌声」のエンドデモより。自分の処分についてユリカから「これまで通りアドバイザーを務めさせていただく」と言われ、「ムネタケ提督の正義で大変なことになったが、悪い事だけじゃなくそれに助けられたこともあった」と理由を述べた際に。