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:「尽きぬ水瓶」のリアクター。反作用で肉体が崩壊しつつある。 | :「尽きぬ水瓶」のリアクター。反作用で肉体が崩壊しつつある。 |
2014年5月19日 (月) 20:02時点における版
スフィア・リアクター(Sphere reactor)
スフィアを持ち、その力を行使する人物の呼称。時獄篇の描写を見る限りでは「スフィア・リアクター」とは「スフィアを所持し、かつその影響を受ける乃至はその能力を行使する人物」を指す言葉であり、奪取したスフィアを行使する場合でも同様に呼称されるらしい。
次元を超えて「聖戦」と呼ばれるスフィアの争奪戦を繰り広げ、12のスフィア全てを手にすることで太極に至るといわれている。
だが、12のスフィアはそれぞれ、全く異なる共鳴条件を持つ(特に好奇心に共鳴する「知りたがる山羊」と嘘に共鳴する「偽りの黒羊」は真反対である)ため、「全てに同調することは出来るのか」とユーザー間で取りざたされている。特に反作用の存在が大きく、もしすべてに同調した存在がいるとして、「その人物に人としての要素は残っているのか」という疑問もある。
実際に複数のスフィアを手にした例を見ると、完全に覚醒した「偽りの黒羊」を手にしたユーサーはその力で周囲を欺いていたが、アイムのような反作用は受けていなかった(元々持っていた「尽きぬ水瓶」のみ)。またZRルートで奪い取った「尽きぬ水瓶」を持つアサキムも、その反作用を受けていない。
時獄篇で明かされた新たな事実として、リアクターには次元力の行使の度合いに合わせた覚醒の段階が存在することがわかっている。
これは、無限動力として使用するファースト、スフィアの属性に合わせた影響が顕在化するセカンド、属性に応じた能力を自在に行使する=事象制御「スフィア・アクト」を行うサード、そしてあらゆる因果、あらゆる事象を自在に操るラストの4段階に分かれている。このうち、反作用を受けるのはセカンド・ステージのリアクターであり、これを乗り越えてサード・ステージに進むことで事象制御能力を獲得すると、反作用を制御して抑制・無効化することができるようになる。
「リアクター」とは「反応炉」を意味する言葉であり、この場合「反応」はスフィアの属性に対応した能力「スフィア・アクト」の発現となる。このたとえでいくと、反作用とは反応を起こす段階で炉にかかる負荷のようなものであり、これを乗り切ることで初めて反応を起こすことが出来る。
また、アサキムは「知りたがる山羊」を操る方法を得るために自らZONEに飛び込み、その中でオリジン・ローの流れに触れることで「知りたがる山羊」のスフィア・アクトを発現させていた。これを裏返すと、ステージシフトの鍵となるのは次元力であり、どれだけ長く、あるいはどれだけ濃く次元力に触れたかがキモであるようだ。
複数のスフィアと反作用
スフィアの覚醒の過程でリアクターの受ける反作用は、スフィアそれぞれの持つ属性の顕在化であるが、「偽りの黒羊」を奪ったユーサー、「尽きぬ水瓶」を奪ったアサキムはそれらの反作用を受けていない(特に「尽きぬ水瓶」はセカンド止まりだったことがポイント)ことを考えると、反作用を受けるのはあくまで最初に得た一つに限られるとも考えられる。裏付けとして、アサキムは火星でのクロウとの対決時、「持っているスフィアのうち、2つ(元々のひとつと「知りたがる山羊」)を使いこなす域に達している」と述べている。スフィアを「使う」ということは、単に動力として使用しているのではなく、スフィアの属性に応じた力を行使できる=サード・ステージに達しているということを意味している。またこれを読み解くと、ステージシフトはスフィア一つ一つに対応して認識される事象であるらしい(アサキムの場合は元の一つと「知りたがる山羊」はサード、「偽りの黒羊」「尽きぬ水瓶」はセカンド。ただし、共鳴しているのは元の一つであるため反作用は受けていない)。
つまるところ、リアクターに起きる事象は、
- ファースト・ステージ→機体・武装の動力としての使用。何も起こらない
- セカンド・ステージ→機体・武装の動力としての使用。共鳴したスフィア(奪ったスフィアではない)の属性が顕在化し、その影響を受ける
- サード・ステージ→機体・武装の動力としての使用に加え、所持するスフィアの影響と属性に対応した事象の制御が可能となる。
というものらしい。セカンド・ステージでリアクターの受ける反作用は、要はサード・ステージに移行してスフィアの力を行使するための、いわば次元力を扱う存在になるための最適化の過程で起きる副作用だと思われる。
時獄篇ではヒビキがガドライトから「いがみ合う双子」を奪取しているが、別のスフィアを持っていたわけではない(=「いがみ合う双子」に同調して外から奪った)ため、このまま同調が進めばいずれセカンド・ステージに移行して反作用を受けるようになると考えられる(ただし、ジェニオン・ガイは初起動時点から次元力制御の第三段階=サード・ステージである事象制御を攻撃に転用しているほか、奪取した時点でTS-DEMONによる制御が始まっているため、この辺りは不透明)。
また、戦闘によるスフィアの奪取は基本的にセカンド・ステージ以降のリアクター(=次元力を扱うための「最適化」を受けた人物)の間でしか起こらないとされている(ランドルートのセツコ、セツコルートのランドはアサキムに敗北しているが、ファースト止まりであったためかアサキムからは「倒しても意味はない」と言われている)。
また、熱気バサラの歌は一部のリアクターにダメージを与えているが、この面子を見るとアイム、ガドライト、尸空と見事にサード・ステージの面々である。ここからすると、ある程度覚醒したリアクターは、次元力を高レベルで扱える代わり、次元力に干渉する力の影響をダイレクトに受けるという弊害を抱えるらしい。
該当人物
登場
- セツコ・オハラ
- 「悲しみの乙女」のリアクター。反作用で五感が失われつつあったが、再世篇でステージシフトが始まったのか克服しつつある。復帰時により高い領域で使えるようになったことを匂わせる台詞も。恐らく味方サイドでもっともスフィアを使いこなしつつあるリアクター。
- ランド・トラビス
- 「傷だらけの獅子」のリアクター。反作用で力を使うたびに激痛を受ける。なお実際に力を使うには相方であるメール・ビーターが必須。
- クロウ・ブルースト
- 「揺れる天秤」のリアクター。反作用で正常な思考が出来なくなるが、お金の力で防ぐことで力を使うことに成功する。しかし、それ以上はまだ使えるに至っていない。
- アイム・ライアード
- 「偽りの黒羊」のリアクター。反作用でまともな喋り方が出来ない。初登場の時点で既にステージシフトが始まっており、次元震の発生を行っている。再世篇では本格的にサード・ステージに移行してスフィア・アクトを発現させたがその戦いで死亡している。
- ユーサー・インサラウム
- 「尽きぬ水瓶」のリアクター。反作用で肉体が崩壊しつつある。
- ガドライト・メオンサム
- 「いがみ合う双子」のリアクター。反作用の内容は正確には不明だが、後に完全にサード・ステージに移行して克服している。
- ヒビキ・カミシロ
- ガドライトから「いがみ合う双子」を奪取した新たなリアクター。
- 尸空
- 「沈黙の巨蟹」のリアクター。
- アサキム・ドーウィン
- 現時点における「知りたがる山羊」「偽りの黒羊」「尽きぬ水瓶」そしておうし座・さそり座・いて座・うお座のうちいずれかのリアクター。このうち元から持っていた一つと「知りたがる山羊」に関しては、「使いこなす域に達している」とのことからサード・ステージに入っていると思われる。
名前のみ
- キング・インサラウム1世
- ユーサーの前の「尽きぬ水瓶」のリアクター。天命を全うしたためかスフィアは聖王機ごとインサラウムに残り、ユーサーが目覚めさせるまで眠っていた。
- ???
- 「知りたがる山羊」のリアクター。好奇心からアサキムの心を覗き、その奥にあった闇に呑まれて死亡。スフィアはアサキムに奪われている。
?
- アドヴェント
- クロノ改革派の行動隊長。ガドライトは彼がリアクターではないかと疑っていたが、現時点ではその描写はない。ただ、彼自身は自らを「忘れ去られた最後の一人」と称しており、さらに搭乗機のアスクレプスおよび用意された専用曲「THE SON OF SUN」は「へび使い座+へび座」「太陽の子」を意味している。
- へびつかい座(とへび座)は黄道12星座同様に黄道に位置する星座であり、占いによっては13星座として並べられていることもある。このため、現状提示されている情報だけならば、スフィアによって引き出されるオリジン・ローの根源の条件を満たしている。これらの情報からしても、13番目、即ちへびつかい座のスフィアが存在し、彼がそのリアクターないしは関係者である可能性は否定できない。
メモ
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