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== ナイア(Nya) ==
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{{登場人物概要
*[[登場作品]]:[[機神咆吼デモンベイン]]
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| 外国語表記 = [[外国語表記::Nya]]<ref>『機神咆吼デモンベイン Pictures Stories -公式魔導書-』P16より。</ref>
*[[声優]]:折笠愛
+
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|機神咆吼デモンベイン}}
*種族:邪神(外なる神々)
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| 声優 = {{声優|折笠愛}}
*性別:不明(「ナイア」としての外見は女)
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| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|Niθ}}(原作)<br/>{{キャラクターデザイン|橋本秀樹}}・{{キャラクターデザイン|桜井正明}}(アニメ版)
*年齢:不明(「ナイア」としての外見年齢は20代)
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
*所属:なし
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| SRWでの分類 = [[NPC]]
*キャラクターデザイン:Niθ(原案)、橋本秀樹、桜井正明
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}}
  
[[アーカムシティ]]にある古本屋の女主人。[[大十字九郎]]の前に現われては意味深な言葉を残して立ち去っていく謎の人物で、[[マスターテリオン]]とも浅からぬ関係を持つ。
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
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| 種族 = 邪神ナイアルラトホテップの化身
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| 性別 = 不明(「ナイア」としての外見は女)
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| 外見年齢 = 20代
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}}
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'''ナイア'''は『[[機神咆吼デモンベイン]]』の登場人物。
  
その正体は'''[[クトゥルフ神話]]'''に名高い'''邪神ナイアルラトホテップ(ニャルラトホテプ)'''の化身の一つであり、全ての事件の黒幕。<br>「'''這い寄る混沌'''」、「'''千の無貌'''」など様々な異名を持ち、その化身があらゆる世界に偏在しているとされている。<br>表向きは掴みどころのない性格の女性を演じているが、その本性は性悪かつ邪悪そのもので、皮肉と嘲笑、悪意で満たされている。幾星霜も繰り返される九郎とマスターテリオンの戦いを楽しみつつ独自の計画を遂行させている。<br>本性を表すと顔が影がかかったように黒く染まり、三つの燃え上がるような目と嗤っているような形の亀裂のような口が浮かび上がる。
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== 概要 ==
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[[アーカムシティ]]にある古本屋の女主人。
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妖艶な雰囲気と上着の胸元を大きくはだけたセクシーな姿が印象的な美女。度々[[大十字九郎]]の前に現われては意味深な言葉を残して立ち去っていき、彼と[[ブラックロッジ]]の戦いを独自に観察する謎の人物で、[[マスターテリオン]]とも浅からぬ関係を持つ。一人称は『僕』。
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その正体は'''[[クトゥルフ神話]]'''に名高い'''[[神|邪神]]ナイアルラトホテップ(ニャルラトホテプ)'''の化身の一つであり、全ての事件の黒幕。「'''這い寄る混沌'''」、「'''千の無貌'''」など様々な異名を持ち、その化身があらゆる世界に偏在しているとされている。
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表向きは掴みどころのない性格の女性を演じているが、その本性は性悪かつ邪悪そのもので、皮肉と嘲笑、悪意で満たされている。幾星霜も繰り返される九郎とマスターテリオンの戦いを楽しみつつ独自の計画を遂行させている。
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本性を表すと顔が影がかかったように黒く染まり、三つの燃え上がるような目と嗤っているような形の亀裂のような口が浮かび上がる。なお、この姿は原典『The Haunter of the Dark』(邦題:闇をさまようもの)に言及があり、異名の1つにも「'''燃える三眼'''」がある。
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原作の最後に倒されているものの、続編に再登場し、何度倒されても蘇る的なことを言ってくる。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦UX]]
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
:初登場作品。UXの世界そのものと、そこで起こる戦いの真相に当初から気づいている……と言うより、彼女のやっていることが全ての元凶であり、簡単に言えば'''「だいたいこいつのせい」'''である。<br>原作同様に本作でも全ての運命を弄ぶ黒幕として暗躍。この世界に生きる全ての者たちの生き様、正義、理想、勇気、誇り、野望など、それらの全てを盤上の駒と嘲笑いながら、逃れられぬ運命の罠を蜘蛛の巣の如く、そして完璧に張り巡らす。<br>しかし、その性質故か基本的には手出しをせず観察するだけに留まっており、その油断からヒーローマンをはじめとする数多の不確定要素への対応や自身がやらかしたミスのリカバリーができず、結局UXでも彼女の計画は木端微塵に粉砕され、最後は九郎やアルだけでなく[[アルティメット・クロス]]の面々にも完全否定されてその計画を完膚なきまで叩き潰され、『ユガ』の向こう側に放逐される結末を迎えた(原作と同じく、今際の台詞では自身の計画さえもより大きなループに組み込まれていた事を仄めかしている)。ある意味自業自得とも言える結末である。<br>もっとも、エンディングでデモンベインの続編『機神飛翔』の「血の怪異」事件が起こっているため、別の並行世界でも依然として暗躍し、彼女の新たな陰謀は既に始まっているものと思われる。<br>なお『機神咆吼』の時点では自ら戦闘に参加していないため本作でも直接戦闘する機会はなく、音声も収録されていない。
+
:初登場作品。アニメ版設定。立ち位置は原作アニメと原作ゲームに概ね準拠しているが、その原作での立ち位置故にナイアも本作の物語と世界観に深く関わる立場であり、『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』の世界そのものと、そこで起こる戦いの真相に当初から気づいている……と言うより、彼女のやっていることが全ての元凶であり、簡単に言えば本作においても原作同様に'''「だいたいこいつのせい」'''である。
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:しかし、その性質故か基本的には手出しをせず観察するだけに留まっており、その油断からヒーローマンをはじめとする数多の不確定要素への対応や自身がやらかしたミスのリカバリーができず、最後は九郎やアルは勿論、[[アルティメット・クロス]]の面々にも完全否定されて、結局『UX』でも彼女の計画は木端微塵に粉砕され、『ユガ』の向こう側に放逐される結末を迎えた(原作と同じく、今際の台詞では自身の計画さえもより大きなループに組み込まれていた事を仄めかしている)……が、エンディングでデモンベインの続編『機神飛翔』の「血の怪事件」が起こっているため、別の並行世界でも依然として暗躍し、彼女の新たな陰謀は既に始まっているものと思われる。
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=== 単独作品 ===
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
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:PS2版設定。2019年10月のイベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」期間限定参戦。シナリオNPC。
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:2020年7月のイベント「其れはまるで御伽噺の様に」では復刻参戦。こちらは概ね原作最終盤準拠の立ち回りを行うが、今回は'''[[マジンガーZERO|彼女をも利用した存在がいた]]'''。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
;[[大十字九郎]][[マスターテリオン]]
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;[[大十字九郎]]
:玩具。彼らに限らず、ナイアにとって'''全ての人間はいいように弄ぶ玩具でしかない。'''故に侮り、倒されることになる。ある意味手塩にかけて育てた人材なだけにそれなりの思い入れ(本人曰く愛)はあるようだが、それも宇宙的悪意に満ちたおぞましいものである。
+
:玩具。彼に限らず、ナイアにとって'''全ての人間はいいように弄ぶ玩具でしかない。'''故に侮り、倒されることになる。ある意味手塩にかけて育てた人材なだけにそれなりの思い入れ(本人曰く愛)はあるようだが、それも宇宙的悪意に満ちた悍ましいものである。
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;[[マスターテリオン]]
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:玩具その2。特に直接の手駒に近い立ち位置であり、因果を捻じ曲げる呪いをかけ、傀儡としている。
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;[[アル・アジフ]]
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:彼女には著者であるアブドゥル・アルハザードが識った限りの外なる神々や邪悪な怪異の知識が記されているが、ナイアおよびその本性たる無貌の神や、その計画の最終目的である輝くトラペゾヘドロンあたりの記述に関しては、予備知識を持たれては困るので'''彼女という本に神として検閲をかけ'''、アル自身にもその知識を[[記憶喪失|閲覧できなくしている。]]
 
;旧神
 
;旧神
 
:[[デモンベイン|魔を断つ剣]]の行き着く可能性の1つであり、自ら生み出してしまった『愛しの怨敵』。愛/憎悪/憧憬などが入り混じった複雑な感情を抱く。幾億もの戦いを繰り広げ、負け続けている。
 
:[[デモンベイン|魔を断つ剣]]の行き着く可能性の1つであり、自ら生み出してしまった『愛しの怨敵』。愛/憎悪/憧憬などが入り混じった複雑な感情を抱く。幾億もの戦いを繰り広げ、負け続けている。
 
;[[ドクター・ウェスト]]、リューガ・クルセイド
 
;[[ドクター・ウェスト]]、リューガ・クルセイド
 
:彼女にすら予測できなかったイレギュラー達。特にウェストの場合(機神飛翔デモンベイン)では彼女の構築したシナリオを序盤の段階で致命的なまでに捻じ曲げてしまい、'''想定外の事態として物語を強制的に終了させる'''、という特殊エンドが存在する(最後はおとぎ話の紡ぎ手だった[[エンネア]]が超展開に耐え切れなくなり、'''ぶっ倒れて終了する''')。
 
:彼女にすら予測できなかったイレギュラー達。特にウェストの場合(機神飛翔デモンベイン)では彼女の構築したシナリオを序盤の段階で致命的なまでに捻じ曲げてしまい、'''想定外の事態として物語を強制的に終了させる'''、という特殊エンドが存在する(最後はおとぎ話の紡ぎ手だった[[エンネア]]が超展開に耐え切れなくなり、'''ぶっ倒れて終了する''')。
 +
;エドガー
 +
:前日譚『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』の主人公。怪事件に巻き込まれて地下で死に瀕していた彼を「自分にとって有利な展開になるかも」と救出、アル・アジフのマスターとするなど根回しを行う。
 +
;『二闘流』九朔、アナザーブラッド
 +
:続編『機神飛翔デモンベイン』の登場人物たち。自身の計画のために彼らの「家族への情、絆」を利用し弄ぶ。
 
;アザトース
 
;アザトース
 
:ナイアルラトホテップの産みの親にして主。
 
:ナイアルラトホテップの産みの親にして主。
;ヨグ=ソトース
+
;[[ヨグ=ソトース]]
 
:同じくアザトースから産まれた邪神。
 
:同じくアザトースから産まれた邪神。
 
+
;クトゥグア
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:敵対関係にある旧支配者。過去の一件もあってか、ナイアにとって[[クトゥグア|アル・アジフの本来持つクトゥグアの記述]]の力は苦手となっている。
 
=== ナイアルラトホテップの化身 ===
 
=== ナイアルラトホテップの化身 ===
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;[[アウグストゥス]]
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:本編時点では無関係に見えたが、実は無自覚なナイアルラトホテップの化身の一つだったという設定が後年明かされている。
 
;ナイ神父
 
;ナイ神父
 
:ナイアルラトホテップの化身の一つ。アウグストゥスと同じ姿をしている。SRW未登場。
 
:ナイアルラトホテップの化身の一つ。アウグストゥスと同じ姿をしている。SRW未登場。
 
;ニアーラ
 
;ニアーラ
:前日譚「斬魔大聖デモンベイン 機神胎動」に登場した化身。外見はメイドの姿をした人間の女性。その名は「ナイア」同様に「ナイアルラトホテップ」のアナグラムである。
+
:前日譚『斬魔大聖デモンベイン 機神胎動』に登場した化身。本性を現すまでの間、後に[[覇道瑠璃|瑠璃]]の母となるオーガスタ・エイダ・ダーレスにメイドとして仕えていた。外見は金髪に小麦色の肌をし、[[眼鏡・サングラス|眼鏡]]をかけた人間の女性。その名は「ナイア」同様に「ナイアルラトホテップ」のアナグラムである。
 +
:続編『機神飛翔デモンベイン』においてもこの貌が現れ、『機神胎動』の登場人物をあざ笑っている。
 
;鼠
 
;鼠
:前日譚「斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲」に登場した化身。喋る鼠。
+
:前日譚『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』に登場した化身。喋る鼠。
;[[アウグストゥス]]
+
;機械仕掛けの悪夢(クロックワーク・ファントム)
:上記の通りナイ神父と同じ姿をした男性。その正体は無自覚なナイアルラトホテップの化身の一つである。
+
:続編『機神飛翔デモンベイン』に登場した、鬼械神という形式で形成した化身。無限に増殖を続ける機械部品が組み合わさった超巨大機構であり、全てを自身に組み込もうと侵食し続ける混沌機械。その中央に中枢のロボット部分が存在する。
 +
:元ネタはおそらくスコット・デヴィッド・アニオロフスキの『I Dream of Wires』に登場するナイアルラトホテップの化身である、時計仕掛けの怪人。
  
 
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
上述の通り、どの作品の人間でも基本的に態度は同じである。
+
上述の通り、どの作品の人物相手でも基本的に態度は同じである。しかし、一部のキャラに対してはそれなりに警戒する姿勢を見せた。
しかし、一部のキャラに対してはそれなりに警戒する姿勢を見せた。
 
 
;[[ジョセフ・カーター・ジョーンズ]]、[[ヒーローマン]]
 
;[[ジョセフ・カーター・ジョーンズ]]、[[ヒーローマン]]
:UXでは初めて現れたナイアにとっての「イレギュラー」であり、使い手のジョーイも含めその存在に興味を抱くが、然程の問題とは考えなかったのか、その他のイレギュラーも含め本格的な対策を施すことはなかった。しかし、ヒーローマンこそ彼女の罠を破壊するために到来した本物のヒーローであり、実際に彼女のシナリオはヒーローマンの登場を皮切りに徐々に崩壊していった。
+
:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』では初めて現れたナイアにとっての「イレギュラー」であり、使い手のジョーイも含めその存在に興味を抱くが、然程の問題とは考えなかったのか、その他のイレギュラーも含め本格的な対策を施すことはなかった。しかし、ヒーローマンこそ彼女の罠を破壊するために到来した本物のヒーローであり、実際に彼女のシナリオはヒーローマンの登場を皮切りに徐々に崩壊していった。数え切れないほどの人々が望んだ結果に生まれた、'''もう一つのデモンベイン'''といえる。
 
;[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操ガンダム]]、[[司馬懿サザビー]]
 
;[[紅蓮装曹操ガンダム|曹操ガンダム]]、[[司馬懿サザビー]]
:UXでは異世界・[[三璃紗]]より転移してきた彼らの前に現れ彼らの素性を知っていることを突きつけると共に、彼らの思惑を見抜き、「G記」の黙示録の一節などを投げかけて彼らを惑わす。<br>しかし、曹操はそんなナイアの挑発に一切動じる事などなく、むしろ彼女の言葉は曹操の[[アンノウン・エクストライカーズ|UX]]への参加の意思を固めさせることとなり、それは彼女のシナリオの破綻の一歩に繋がる。
+
:『UX』では異世界・[[三璃紗]]より転移してきた彼らの前に現れ彼らの素性を知っていることを突きつけると共に、彼らの思惑を見抜き、「G記」の黙示録の一節などを投げかけて彼らを惑わす。
;[[シェリル・ノーム]]
+
:しかし、曹操はそんなナイアの挑発に一切動じる事などなく、むしろ彼女の言葉は曹操の[[アンノウン・エクストライカーズ|UX]]への参加の意思を固めさせることとなり、それは彼女のシナリオの破綻の一歩に繋がる。
:UXでは第2部中盤に「銀河の妖精のファン」を名乗り、彼女にV型感染症を治療する手段を伝えた。
+
;[[シェリル・ノーム]]、[[グレイス・オコナー]]
 +
:『UX』では第2部中盤に「銀河の妖精のファン」を名乗り接触し、彼女たちにV型感染症を治療する手段を伝えた。
 
;[[ランカ・リー]]
 
;[[ランカ・リー]]
:UXでは彼女とシェリルの歌も「所詮自身の描いたシナリオのクライマックスの前座」と嘲笑う。しかし、その彼女たちの歌の力も、ナイアのシナリオを打ち砕く力の一端となる。
+
:『UX』では彼女とシェリルの歌も「所詮自身の描いたシナリオのクライマックスの前座」と嘲笑う。しかし、その彼女たちの歌の力も、ナイアのシナリオを打ち砕く力の一端となる。
 
;[[デウスエクスマキナ]]
 
;[[デウスエクスマキナ]]
:UXではナイアの正体を知る数少ない版権作品の他作品の登場人物。
+
:『UX』ではナイアの正体を知る数少ない版権他作品の登場人物。
;[[フェイ・イェンHD]](ファイユーヴ、初音ミク)
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;[[フェイ・イェンHD]](ファイユーヴ、[[初音ミク]])
:UXでのナイアのシナリオにおいて、UXの世界の「外側」からこの世界へと現れた彼女「たち」は、まさに決定的と言えるほどの最大の不確定要素だった。
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:『UX』でのナイアのシナリオにおいて、UXの世界の「外側」からこの世界へと現れた彼女「たち」は、まさに決定的と言えるほどの最大の不確定要素だった。
:この「外側」には初音ミクがいた"どこかの世界"が含まれるが、ボーカロイドという音楽作成ソフトが存在する世界、つまりは我々「プレイヤ-の世界」であると仮定できる。彼女が『スーパーロボット大戦UX』という作品に登場したことでプレイヤ-の世界とUX世界がつながり、ゲームという形でプレイヤーがUX世界に干渉できるようになったのかもしれない。
+
:この「外側」には初音ミクがいた“どこかの世界”が含まれるが、ボーカロイドという音楽作成ソフトが存在する世界、つまりは我々「プレイヤ-の世界」であると仮定できる。彼女が『スーパーロボット大戦UX』という作品に登場したことでプレイヤーの世界と『UX』世界がつながり、ゲームという形でプレイヤーが『UX』世界に干渉できるようになったのかもしれない。
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;[[マジンガーZERO]]
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:『X-Ω』の期間限定イベント「其れはまるで御伽噺の様に」では、自身の計画を阻止しようとした彼(?)を姦計に陥れ、手中に収めて自身の計画の為に利用しようとするが、逆に罠に嵌められ、計画を完膚なきまで叩き潰される事となった。
 
;[[サヤ・クルーガー]]
 
;[[サヤ・クルーガー]]
:UXでは序盤の初対面時、ナイアの禍々しい正体の一端に勘付くようなそぶりを見せていた。
+
:『UX』では序盤の初対面時、ナイアの禍々しい正体の一端に恐怖と共に勘付くようなそぶりを見せていた。
 
;[[ノーヴル・ディラン]]
 
;[[ノーヴル・ディラン]]
:UXの世界において、ナイアの「領域」に踏み込んでいる数少ない人間。ナイアの紡ぐ悪しき輪廻を打破し、ユガの終焉を乗り越えるために、彼女もまた、ナイアに弄ばれるままに幾度も繰り返される世界の中で足掻き続けている。
+
:『UX』の世界において、ナイアの「領域」に踏み込んでいる数少ない人間。ナイアの紡ぐ悪しき輪廻を打破し、ユガの終焉を乗り越えるために、彼女もまた、ナイアに弄ばれるままに幾度も繰り返される世界の中で足掻き続けている。
 
;[[アユル・ディラン]]
 
;[[アユル・ディラン]]
 
:彼女をこれまで繰り返された輪廻の中で一番の「出来損ない」のように評し、侮蔑・嘲笑する。
 
:彼女をこれまで繰り返された輪廻の中で一番の「出来損ない」のように評し、侮蔑・嘲笑する。
 
;[[カリ・ユガ]]
 
;[[カリ・ユガ]]
:[[スーパーロボット大戦UX|UX]]のラスボスであり、全ての可能性を閉じる力を持つ「神にして悪魔」。ナイアの悪意によって繰り返され続け、可能性を生みすぎた世界を完全に閉ざすべく、UXの前に姿を現す。
+
:『UX』のラスボスであり、全ての可能性を閉じる力を持つ「神にして悪魔」。ナイアの悪意によって繰り返され続け、可能性を生みすぎた世界を完全に閉ざすべく、UXの前に姿を現す。
 +
:彼女(?)が現れたのは飽くまで課せられた役割(ナイアに滅茶苦茶にされた世界を一度清算してやり直す)を果たすためだったのだが、それで赴いた先で[[アルティメット・クロス|UX]]の面々に完全否定された挙げ句に倒されるという、ある意味ではナイアのとばっちりを受けた被害者。
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
;「そうつれなくするなよ、九郎君。たしかに僕にとって君は手駒だったけどね。」<br>「君のことを気に入っていたのは事実。」<br>「僕は君を愛しているのさ。ただ僕にはこんな愛し方しか出来ないだけで」<br>「全ては終わったんだ……後はただ、君のことを愛し続けよう」
+
基本的なメンタリティは同じなため、ここでは「ナイア」としてだけではなく、違う化身の台詞も記載する。
:原作ゲームより。悪夢の世界の入り口にて。トラペゾヘドロンを今まさに解き放たんとする勇者を捕らえ、邪神は囁く。これは愛なのだと。真実の悪は愛にも似て英雄を堕落へ導く―――<br>大十字九郎が彼女の誘惑を破れるかは、直前の選択肢にかかっている。汝、三位一体の英雄。汝の片翼に真実の愛を示すべし―――
+
 
 +
;「そうつれなくするなよ、九郎君。たしかに僕にとって君は手駒だったけどね」<br>「君のことを気に入っていたのは事実」<br>「僕は君を愛しているのさ。ただ僕にはこんな愛し方しか出来ないだけで」<br>「全ては終わったんだ……後はただ、君のことを愛し続けよう」
 +
:原作ゲームより。悪夢の世界の入り口にて。トラペゾヘドロンを今まさに解き放たんとする勇者を捕らえ、邪神は囁く。これは愛なのだと。真実の悪は愛にも似て英雄を堕落へ導く―――。<br>大十字九郎が彼女の誘惑を破れるかは、直前の選択肢にかかっている。汝、三位一体の英雄。汝の片翼に真実の愛を示すべし―――!
 
;「真逆―――君も同じだったのか?」<br>「だとしたら……僕は知らずに、自ら巨大な運命の輪に囚われていたのか―――」
 
;「真逆―――君も同じだったのか?」<br>「だとしたら……僕は知らずに、自ら巨大な運命の輪に囚われていたのか―――」
 
:原作ゲームアルルート最終決戦にて。邪神の計略はここに崩れ去った。かくして、かくも壮大な狂騒劇は、されど誰にも知られることなく静かに幕を下ろす。後は大団円を待つだけだ。
 
:原作ゲームアルルート最終決戦にて。邪神の計略はここに崩れ去った。かくして、かくも壮大な狂騒劇は、されど誰にも知られることなく静かに幕を下ろす。後は大団円を待つだけだ。
;「然らば、私も苛烈なる憎悪を以って、お前たちを愛し抜こう!」<br>「魅せてみよ!この、盲目にして痴愚なる神の夢―――」<br>「泡沫の宇宙で何処まで生き足掻く事が出来るか……この私に魅せてみよ!」<br>「神のシナリオすら超える窮極の破壊者!神殺しの刃!」<br>「そう、お前達はヒトが創りし神!」<br>「最も新しき神―――『旧神』よ!」
+
:ちなみに「真逆」は「まさか」と読み、'''「まぎゃく」という単語を現す言葉ではない'''。
:原作ゲームアルルートノーマルエンドより。邪神が紡いだ物語は終わった。残るは最も新しき旧き神と、曠野の混沌の永劫の争いのみ。かくて、神話は大団円―――最も陳腐な大団円(デウス・エクス・マキナ)を迎える―――
+
:『X-Ω』期間限定イベント「其れはまるで御伽噺の様に」においても、概ね同様の台詞を今際の際の台詞にしている。スーパーロボット大戦の世界でも、運命を弄んでいたはずの邪神がさらに大きな運命の輪に囚われている皮肉のような結末は変わらなかった。
;「……どうやら完全に僕の負けのようだね。真逆、こんな奇蹟が起こるなんて。僕ですら予測もつかなかった」<br>「だけどね。輪廻が砕ければ、今までの世界もまた砕け散る。結局、君達の世界は、僕の輪廻の上に在ったんだ」<br>「総てはなかったことになる。アル。九朗君。瑠璃お嬢ちゃん。君達の戦いも苦しみも勇気も絶望も、出会いも別れも喜びも悲しみも全部。ただの幻なのさ」<br>「君達も所詮は狂った因果の産物さ。さあ……総ては正しく因果に還る。君たちも還るが良い。僕はまた、宇宙の外から、生き足掻くちっぽけな君たちを嘲笑い続けよう」
+
;「然らば、私も苛烈なる憎悪を以って、お前たちを愛し抜こう!」<br>「魅せてみよ!この、盲目にして痴愚なる神の夢―――」<br>「泡沫の宇宙で何処まで生き足掻く事が出来るか……この私に魅せてみよ!」<br>「神のシナリオすら超える窮極の破壊者! 神殺しの刃!」<br>「そう、お前達はヒトが創りし神!」<br>「最も新しき神―――『旧神』よ!」
:原作瑠璃ルートトゥルーエンディングより。概ね、この邪神の失敗は敵を侮りまくった末の「予想外・予測不能」である。自業自得といえるが、'''この周回はただの少女にループを粉砕されてしまった'''というクトゥグアにマイフィールドを焼きつくされた時並の大黒星となってしまった。<br>そしてこの無貌の邪神は、今回のように、スーパーロボット大戦UXでの結末がそうであるように、永劫に敗れ続ける運命であるといえる。なぜなら、そのちっぽけなヒトの意思を幻と嘲笑することしか出来ないのだから。
+
:原作ゲームアルルートノーマルエンドより「ナイ神父」の台詞。邪神が紡いだ物語は終わった。残るは最も新しき旧き神と、曠野の混沌の永劫の争いのみ。かくて、神話は大団円―――最も陳腐な大団円(デウス・エクス・マキナ)を迎える―――。
;「……来たか。揃いも揃ってやって来たか、『君たち』は。悍ましいほどの希望を抱く、『君たち』が」
+
;「……どうやら完全に僕の負けのようだね。真逆、こんな奇蹟が起こるなんて。僕ですら予測もつかなかった」<br>「だけどね。輪廻が砕ければ、今までの世界もまた砕け散る。結局、君達の世界は、僕の輪廻の上に在ったんだ」<br>「総てはなかったことになる。アル。九朗君。瑠璃お嬢ちゃん。君達の戦いも苦しみも勇気も絶望も、出会いも別れも喜びも悲しみも全部。ただの幻なのさ」<br>「君達も所詮は狂った因果の産物さ。さあ……総ては正しく因果に還る。君たちも還るが良い。僕はまた、宇宙の外から、生き足掻くちっぽけな君たちを嘲笑い続けよう」
:『機神飛翔デモンベイン』より。魔を断つ偽神が刃の無い神剣を掲げた時、邪神は完全なる敗北を確信した。それは、無窮の宇宙から飛来した「魔を断つ剣」の大軍勢だった。
+
:原作瑠璃ルートトゥルーエンディングより。概ね、この邪神の失敗は敵を侮りまくった末の「予想外・予測不能」である。自業自得といえるが、'''この周回はただの少女にループを粉砕されてしまった'''というクトゥグアにマイフィールドを焼きつくされた時並の大黒星となってしまった。
:その中には、『軍神強襲』の時系列と思わしき「二つの心臓を持った」デモンベインや、[[エヴァンゲリオン|生身の血と肉を持ち]]、[[ゾイド|獣の形となり]]、[[真ドラゴン|巨大な竜に騎乗したり]]、[[マクロス|宇宙翔ける戦艦]]、[[イデオン|惑星斬る光の剣を執り]]、[[マジンガーZ|正真正銘の神となれば、逆に魔に堕ちたり]]、極めつけは[[ミール|大気となった光子結晶体]]までいるなど……とにかく、見る者を圧倒させる光景である。
+
:そしてこの無貌の邪神は、今回のように永劫に敗れ続ける運命であるといえる。なぜなら、そのちっぽけなヒトの意思を幻と嘲笑することしか出来ないのだから。
;「やれやれ。以前はより大きな輪に呑まれ……今度はより多くの枝に絡まる、か」<br>「はは……これじゃあ、どっちが胡蝶なんだかわかったもんじゃない」
+
;「それでも私ゃ、あなた方のことが大好きですよ。……私なりにね」
:『機神飛翔デモンベイン』より。邪神が創りだした胡蝶の夢は英雄によって打ち砕かれる。無限の空から来たる、無限の英雄たち―――魔を断つ意志たちによって。
+
:前日譚『機神胎動』でニアーラが言った台詞。彼女もまた人類の事を気に入っているのである。それが玩具に対する愛情だとしても。
 +
;「いやいや、私は元来、混沌に奉仕する者だからね。君の振る賽の目がどう出るか、私の興味はそこにある。君にはちょっとした仕事をしてもらうつもりだが、それとて強制されるものではない。……さあ、どうかね? 君は定められた運命におとなしく従うか、それとも新たな力を手に入れて、自らの運命を切り開くか――ただし、その新たな運命の行く先は、今より悲惨なものかもしれないがね」
 +
:前日譚『軍神強襲』で鼠の姿の化身が、死の淵にある主人公のエドガーの救出を提案した時の台詞。一見寛大な提案を持ちかけているようで、上記の通り人間は玩具に過ぎず、エドガーにしても実験の使い捨ての手駒としか見なしていない。<br>また、ナイアルラトホテップの嗜好として'''人間が自分の意志で力を得て、その力で自滅するのが好き'''というものがあり、その趣味が現れた台詞でもある。
 +
;「ああ、それは当たっているかもしれない」<br>「私のことをそう呼ぶ人間もいるよ。まあ、呼び名などはどうでもいいことだがね」
 +
:同上。エドガーに悪魔と呼ばれたのを肯定しながら。実際、クトゥルフ神話のナイアルラトホテップは、キリスト教の悪魔のイメージが多分に入っている。
 +
;「ずいぶん楽しそうじゃないか、九郎君。でもね…本当に楽しくなるのはこれからだよ」
 +
:アニメ版の第5話より。リゾート地でバカンスを満喫している九郎達を遠くから眺めていた時の台詞。
 +
:このシーンにおけるナイアはビキニ姿で麦わら帽子とサングラスを着用している等、自身もバカンスを満喫しているかのような格好であった。
  
 
== 迷台詞 ==
 
== 迷台詞 ==
;「想定外の事態が発生したため、これ以降の展開は用意されておりません」<br>「『納得いかない!』とお怒りのお客様につきましては、次の中からお好みのエンディングをご自由にお選びください」
+
;「諦めなさい。此処は、ドラマCDの世界だから」<br>ライカ「は?」<br>「正確には、TVアニメ『機神咆吼デモンベイン』のドラマCDの世界…って、とこかな?」<br>ライカ「え、えっと…どういうこと?」<br>「アニメ版にはね? メタトロン、出てこないのさ。当然、その設定に基づいて作られた、このドラマCDにも、メタトロンの出番は―――無い」
:続編『機神飛翔デモンベイン』特殊EDにて。上記の通り[[ドクター・ウェスト]]によって予定が全部覆されてしまい、話を強制終了せざるを得なかったことについてのアナウンス。こころなしか事務口調のため'''邪神様のSAN値がヤバイ'''とか言われることもある。'''げに恐ろしきは○○○○である。'''
+
:台詞の通り、アニメ版[[ドラマCD]]のVol.1に収録されている「JOAN OF ARC(?) 反逆の白き天使」での台詞。このドラマCD自体がそもそもメタフィクションであることを、端的に指し示してしまった台詞。一応、[[メタトロン]]はアニメ版では第1話にちらっとだけ映っているが、出番がワンカットで終了している。そして、このことを知った[[ライカ・クルセイド|ライカ]]は自分の出番を確保するために大暴走を始め、ナレーターの立場なのにメタの壁を超えて執拗にライカに絡まれてしまう。
:急遽用意したエンディングの内容も投げやりにもほどがあるものばかり。'''地球皇帝の幻影が語りかけてきたり、往年の格ゲーのエンディングをパロってみたり、往年の名推理小説の犯人当てのセリフ(UXでは[[道明寺誠|寺生まれのDさん]]が述べた)言ってみたり、果ては前作のエンディングすらパロった挙句、その神話の紡ぎ手であったエンネアが倒れて終わりを告げた…。'''どうしてこうなった…。
 
  
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
;「『見よ、かの輝きはすぐに来る。災いなるかな、呪われし大地』」<br>「そう…G記の最終章、『黙示録』の一文だったよねぇ?」<br>「実はこの世界にも、似たような書物があるんだ。世界の終末を描いた、預言書がさ…」<br>「気になるじゃないか。このあまりにも似た、それでいて微妙に異なるふたつの歴史…」<br>「森羅万象、表裏一体。けれど、僕たちはその片側からしか視ることができない…」<br>「ああ、僕たちは何を為すべきか!? 何に成ればいいんだろう!? そうだよ、きっと…」<br>「天は、すべてを熾っている…!」
+
;「長い年月を経たモノには、魂や意志…命が宿っていても不思議ではないと思わないかい? 力を秘めた本物の魔導書や、あるいは…人の想いが込められた、人形も…」
:[[UX]]アメリカルート第14話にて、曹操と司馬懿の前に姿を現し、二人の正体や素性を知っている事を突きつけると共に、続けざまに放った台詞。異世界である[[三璃紗]]も知り得ている事を突きつけ、更にG記の中でも特に謎が多い『黙示録』すらも知り尽くしている事を仄めかし、司馬懿に更なる衝撃を与える。「森羅万象~」から「天は~」までのくだりの一部は赤壁の戦いにて曹操が劉備や孫権たちとの対決時に言い放った台詞であり、曹操の事も全てお見通しだ、と言わんばかりに嘲笑を響かせたところで、彼らの前から姿を消す。その禍々しきナイアの存在と突きつけられた言葉に司馬懿は動揺を隠せなかったが、曹操は動揺することなく、この世界で為すべきことを決意する。
+
:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』第3話「I AM PROVIDENCE」より。「いつものように」古本屋に現れた九郎(とジョーイ達)の前に姿を現して、ヒーローマンの存在を知っている事を暗に示している。
;「お前なのか…? 決定的な不確定要素は! 可能性の集約が生んだ異世界からの介入は!」
+
: ただ、そのヒーローマンが「本当は何であるのか」については最後の最後になるまでわからなかったらしい。
:[[UX]]第51話にて、今更になって[[フェイ・イェンHD]]が自身のシナリオにおいて最大級のイレギュラーだった事を確信する。だが時既に遅し、外の世界からの介入者となった一人のバーチャロイドと一人の電脳の歌姫は、この世界で出会った仲間達と共に、邪神の仕掛けた宿命の罠を既に瓦解させていた。邪神のシナリオはもうボロボロだ、彼女たちはそう突きつける。
+
;「『見よ、かの輝きはすぐに来る。災いなるかな、呪われし大地』」<br>「そう…G記の最終章、『黙示録』の一文だったよねぇ? 実はこの世界にも、似たような書物があるんだ。世界の終末を描いた、預言書がさ…」<br>「気になるじゃないか。このあまりにも似た、それでいて微妙に異なるふたつの歴史…森羅万象、表裏一体。けれど、僕たちはその片側からしか視ることができない…」<br>「ああ、僕たちは何を為すべきか!? 何に成ればいいんだろう!? そうだよ、きっと…天は、すべてを熾っている…!」
;「君は本来この場所にいない存在!運命にそう定められていたはずなのに!」
+
:『UX』第14話アメリカルート「I, ROBOT」より。曹操と司馬懿の前に姿を現し、二人の正体や素性を知っている事を突きつけると共に、続け様に放った台詞。異世界である[[三璃紗]]も知り得ている事を突きつけ、更にG記の中でも特に謎が多い『黙示録』すらも知り尽くしている事を仄めかし、司馬懿に更なる衝撃を与える。「森羅万象~」から「天は~」までのくだりの一部は赤壁の戦いにて曹操が[[龍装劉備ガンダム|劉備]]や[[猛虎装孫権ガンダム|孫権]]達との対決時に言い放った台詞であり、最後の一言に対し一瞬僅かに動揺する曹操に対し、曹操の事も全てお見通しだ、とでも言わんばかりに嘲笑を響かせたところで、彼らの前から姿を消す。その禍々しきナイアの存在と突きつけられた言葉に司馬懿は動揺を隠せなかったが、ナイアの挑発に揺らぐような曹操ではなく、彼はすぐに、この世界で為すべき事を決意する。
:同話にて、ナイアのシナリオでは登場しないはずの[[ドクター・ウェスト]]がこの場にいたことに驚愕と動揺を露わにする。実際原作ゲームのアルルート及びそれを下地にしたTV版ではウェストは最終決戦の場には居合わせない。しかし、当のウェストは己の血と汗と涙と、天才的頭脳の前には、邪神のシナリオなど越えて然るべき事象に過ぎないと一蹴――そもそもウェストは『機神飛翔』において邪神の計略を捻じ曲げたので、その点は致し方ないが。
+
:なお後に判明することだが、この世界の「G記」は前のループの司馬懿が書き遺したものである。そこには[[カリ・ユガ|ジョカ]]が降臨する(=ナイアの企みがどこかで頓挫している)ことまで記されているため、ナイアが司馬懿を挑発したのはそれに対する八つ当たりなのかも知れない。
 +
;「だったらどうだろう? ヒロインの交代劇というのは…」
 +
:『UX』第33話宇宙ルート「対話の刻」より。V型感染症候群に苦しむシェリルとグレイスの前に姿を現し、彼女達の心に悪意を注ぎ込もうとする。
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;「おや、自分たちのことは棚上げかい?」
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:直後に[[ブレラ・スターン|ブレラ]]から「人間なのか…?」と問われて。ブレラもグレイスも全身を[[インプラント|フルインプラント]]し、[[サイボーグ]]化した事を承知の上での発言だが、最初から'''人間ですらない'''ナイアには言われたくはなかっただろう。
 +
;「お前なのか…? 決定的な不確定要素は! 可能性の集約が生んだ異世界からの介入は!」
 +
:『UX』第51話「STRANGE EONS」に於ける[[フェイ・イェンHD|フェイ]]とマスターテリオンとの戦闘前会話より。今更になってフェイが自身のシナリオにおいて最大級のイレギュラーだった事を確信する。だが時既に遅し、外の世界からの介入者となった一人のバーチャロイドと一人の電脳の歌姫は、この世界で出会った仲間達と共に、邪神の仕掛けた宿命の罠を既に瓦解させていた。邪神のシナリオはもうボロボロだ、彼女達はそう突きつける。
 +
;「まさか、その子もそうなのか? 因果の理の中で積み重ねた意志。それが、英雄の化身を生み出したと!?」
 +
:同上。[[ヒーローマン]]との戦闘前会話より。当初こそそれなりに警戒はしていたものの、大した存在ではないと判断し放置していたが、ここにきてようやくヒーローマンの正体を知り、愕然とする。そう、ヒーローマンは彼女のシナリオを破壊するために現れた「白き英雄」にして、もう一本の「魔を断つ剣」だったのだから。
 +
;「君は本来この場所にいない存在! 運命にそう定められていたはずなのに!」
 +
:同上。[[ドクター・ウェスト|ウェスト]]との戦闘前会話より。ナイアのシナリオでは登場しないはずのウェストがこの場にいたことに驚愕と動揺を露わにする。実際原作ゲームのアルルートおよびそれを下地にしたアニメ版では彼は最終決戦の場には居合わせない。しかし、当の本人は己の血と汗と涙と、天才的頭脳の前には、邪神のシナリオなど越えて然るべき事象に過ぎないと一蹴している。
 +
:そもそもウェストは『機神飛翔』において邪神の計略を思いっきり捻じ曲げたので、ある意味当然の成り行きだとも言える。
 +
;「フフ…さあ、物語を仕切りなおそうか。どんな切り口で、君たちを絶望に落とそうか!」<br>「心配しなくてもいいさ。恋人、家族、戦友…恋から友情まで、君たちは素晴らしいモノを持っている!」<br>「自分たちの大切なモノを守るためなら、君たちはいくらだって戦いを挑むさ! たとえその行く先が、絶望しかないと知っても!」
 +
:『X-Ω』期間限定イベント「其れはまるで御伽噺の様に」より。イレギュラーを集めることで邪神の計画を破壊しようとした[[マジンガーZERO]]を支配下に置き、本来より早く邪神の謀略に気づいた九郎たちの渾身の一撃を無に帰すカウンターを決めて、得意の絶頂の中放った言葉。不屈のスーパーロボット軍団ですら、その全てを自身の掌中に収め、絶望を突き付けた…はず、だった。
  
 
== 余談 ==
 
== 余談 ==
*クトゥルフ神話におけるトリックスター的存在で、知名度においてはクトゥルフ神と同等かそれ以上と思われる。<br>基本的に人間に適当な事を囁いて破滅させる他、やりすぎて暴走した人物を始末する為に現われる事が多い。<br>自身以外の邪神すらも嘲笑と悪意を向ける対象とすることもあるため、純然たる邪神の僕というわけではなく、気まぐれに人間に力を貸す事もあるという(大体の場合、力を貸された人間は最終的に破滅するが)。その異名の通り、ありとあらゆる側面を持ち合わせる捉えどころの無い存在であり、言い換えるならばありとあらゆる形での災厄となって現れる、未知の恐怖と戦う探索者達にとっては宿敵とも言うべき存在である。
+
'''ナイアルラトホテップ'''に関しては'''[[クトゥルフ神話]]'''を参照。
*その一方で「皮肉と嘲笑と悪意を好む」という性質から人間と同じ土俵に降りてくる事も多く、結果として弄んでいた相手に陰謀を打ち砕かれる事も少なくない。『デモンベイン』もそういった作品の一つである。
+
*クトゥルフ神話においては、火の邪神クトゥグアのことだけは一貫して苦手としており、『デモンベイン』原作でも初めて九郎がクトゥグアの力を使った際に「気に入らない」と零していた。
**クトゥルフ神話においては、クトゥグアと呼ばれる火の邪神のことだけは一貫して苦手としており、ある作品に至っては追い詰めた人間に反撃として召喚されたクトゥグアにホームグラウンドたる「ンガイの森」をなす術もなく完膚無きまでに焼き尽くされるという、前代未聞の大黒星がついてしまった(デモンベイン原作でも、初めて九郎がクトゥグアの力を使った際に「気に入らないけど許す」と零していた)。
+
*スパロボ初登場作品となった『[[スーパーロボット大戦UX]]』では版権作品出身のキャラクターでありながら物語全ての黒幕としての暗躍を見せた。この立ち位置は、[[K]]における[[ダイモン (バーチャロン)|ダイモン]]と共通している。「全ての黒幕」という立ち位置は[[バンプレストオリジナル]]のラスボス・黒幕ポジションの登場人物の中では[[ユーゼス・ゴッツォ]]らとも共通しているが、ナイアの無尽蔵の悪意に満ちた性質や愉快犯じみたやり口を顧みれば、スパロボ登場キャラの中では先述のダイモンや[[ジ・エーデル・ベルナル]]、[[御使い]](中でも[[楽しみのテンプティ]])が特にナイアと共通点の多いキャラと言える。ジ・エーデルやテンプティとは「わざわざ[[ジエー・ベイベル|下位の存在]]に身を落としてまで自らの快楽を優先する」という点でも似ているが、メンタリティはどちらかといえばややダイモンに近いとも言える。強いて言うなら、'''足して二乗した存在'''とでもいうべきか。
*クトゥルフシリーズ以外では『這いよれ!ニャル子さん』や、アトラスの『女神転生シリーズ』とその派生作品の『ペルソナシリーズ』など、日本のオリジナル作品にも多数登場しており、クトゥルフ神話は知らなくてもナイアルラトホテップの事は知っている人も多い。</br>特に先述の『ペルソナシリーズ』の『ペルソナ2罪』とその続編の『ペルソナ2罰』というゲーム作品においては、
+
*『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』にはナイアルラトホテップを元ネタにしたと思われるキャラクターの[[ナイアーラ]]が登場しているが、立場が近いためか参戦イベントでは特に共演しなかった。
**人々の囁く「噂」を現実化させる(噂としてある程度広まってしまえば物理法則はおろか因果律も確率も無視という、[[クロスゲート・パラダイム・システム|CPS]]以上の暴挙)
+
*作家ごとに設定が違う上にそれぞれが真実であるため一概には言えないが、基本的に「クトゥルフ」と呼ばれる存在は「旧支配者(グレートオールドワン=超強力な宇宙人)」にすぎない為、『デモンベイン』シリーズにおいて唯一主人公と対決する「外なる神(アウターゴッド=邪神)」はナイアルラトホテップだけである。なお、同じ外なる神である[[ヨグ=ソトース]]は登場するが、戦うことはない(一応、続編である『機神飛翔デモンベイン』では戦闘中に現れることはあるが、出現した時点でプレイヤーが負けるため戦うことは出来ない)。
**幾人もの登場人物をその心の闇や暗い欲望、願いに巧みにつけこんで操り、家庭崩壊・悪魔化・死亡・存在消滅など散々な結果に(一時被害・二次被害両方)
+
 
**自らも様々な人物に化けて暗躍しあらゆる「事象」を操作(役割によっては主人公の味方とも言えなくもないときもある)
+
== 脚注 ==
**無意識に滅びを願う人々のネガティブマインドを煽るなどして世界を滅びへと向かわせる
+
<references />
***『罪』の世界ではナイアルラトホテップの目論みが達成されナイアルラトホテップが嘲笑い続ける中、主人公達の目の前で世界が滅亡するというあまりにも悲劇的な結末を迎えている
 
**その中で主人公とその仲間達を特に「ゲーム」と称して悪意のままに弄び苦しめ続ける
 
***また、主要人物の一人の両親(ナイアルラトホテップの計画に巻き込まれて死亡している)の魂を捕らえ、その人物の前に晒し彼ら一家をなじった挙句、その人物の両親の魂を消し飛ばす
 
**『罰』では前々作であるシリーズ第一作『異聞録』で自らの過ちを認めて死亡したある人物を蘇らせ、因縁の相手である『異聞録』の主要人物の一人と再び対峙させる(蘇らせられたその人物もまた、ナイアルラトホテップに魅入られて誤った道を歩み、破滅した人物である)
 
**主人公達を弄ぶ、精神的なダメージを与えるためだけに、戦闘時以外は主人公達の前には一部を除いて基本的に彼らの大切な人(或いは、彼ら自身)の姿で現れる
 
**『罪』では、全員父親にコンプレックスを持つ主人公達に対し、'''両手・両足・頭部にそれぞれの父親の姿(頭部以外は半裸)が配されている'''というとんでもない姿で迎え撃つ
 
**挙句、『罪』のラストで主人公達が選択した、血涙を流すとまで言われるほど苦心の決意を'''最初から'''先読みして、さらに罠を張り、新たな悪しき因果を紡ぎ、どこまでも主人公達を弄び嬲り続けるという徹底っぷり</br>
 
など、'''『デモンベイン』のナイアと似たようなことをやっている'''(『デモンベイン』のように幾度もの世界のループを引き起こしてはいないが、上記の行為を率先して行っているのでよりタチが悪い)。その外道っぷりは究極であり、この作品のナイアルラトホテップは『デモンベイン』のナイア以上に邪悪な「あらゆる知的生命体が持つ心のダークサイド、ネガティブマインドの集合にして化身そのもの」として描かれている。これらの作品の世界観は当然ながら独立しているが、そもそもこの邪神には特定の姿形はおろか、時間や空間、世界という概念すら存在しないので、全ての創作作品に登場する彼らは同一の存在という解釈も成り立つ。なお、これらの残虐行為は「人間に過負荷を与えることで急速進化させる」という意図があるため純粋に悪意だけではなかったりする。
 
*ちなみに『ニャル子さん』はパロディが多いが『デモンべイン』もしっかり拾われており、登場人物がデモンベイン召喚時の口上の一部を発したことも。…それどころか、PS2版主題歌「機神咆吼ッ!デモンベイン!」がカバーアルバム「邪名曲たち」に収録された(同アルバムは全てクトゥルフ神話が何らかの形で関わっている作品からのカバーであるため)。歌うのは主人公の八坂真尋を演じる喜多村英梨。
 
**これにより、両作を知るファンに「真尋の使用するフォーク=魔を断つ剣」とネタにされた(『ニャル子さん』では八坂親子が使用するフォークは邪神達に大ダメージを与える)。
 
**上記のパロディのためか、『ニャル子さん』はニトロプラスの2013年エイプリルフール企画『渾沌大殲』でニトロプラス発の作品以外では特に扱いが良かった。
 
*上記の通り、スパロボ初登場作品となった[[スーパーロボット大戦UX]]では版権作品出身のキャラクターでありながら物語全ての黒幕としての暗躍を見せた。この立ち位置は、[[K]]における[[ダイモン (バーチャロン)|ダイモン]]と共通している。「全ての黒幕」という立ち位置は[[バンプレストオリジナル]]のラスボス・黒幕ポジションの登場人物の中では[[ユーゼス・ゴッツォ]]らとも共通しているが、ナイアの無尽蔵の悪意に満ちた性質や愉快犯じみたやり口を顧みれば、スパロボ登場キャラの中では先述のダイモンや[[ジ・エーデル・ベルナル]]が特にナイアと共通点の多いキャラと言える。ジ・エーデルはわざわざ[[ジエー・ベイベル|下位の存在]]に身を落としてまで自らの快楽を優先する」という点でも似ているが、メンタリティはどちらかといえばややダイモンに近いとも言える。強いて言うなら、'''足して2を掛けた存在'''とでもいうべきか。
 
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このへんの解釈は作家ごとにバラバラなので「コレが正しい」的な書き方は良くないかも
 
一旦コメントアウト
 
*誤解されがちだがクトゥルフ自体は「旧支配者(グレートオールドワン)」(「超強力な宇宙人」)にすぎない為、『デモンベイン』シリーズにおいて唯一主人公と対決する「外なる神(アウターゴッド)」(「邪神」)はナイアルラトホテップだけである。なお、同じ外なる神であるヨグ・ソトースは登場するが、戦うことはない(一応、続編である『機神飛翔デモンベイン』では戦闘中に現れることはあるが、出現した時点でプレイヤーが負けるため戦うことは出来ない)。
 
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2024年5月22日 (水) 16:28時点における最新版

ナイア
外国語表記 Nya[1]
登場作品 機神咆吼デモンベイン
声優 折笠愛
デザイン Niθ(原作)
橋本秀樹桜井正明(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦UX
SRWでの分類 NPC
テンプレートを表示
プロフィール
種族 邪神ナイアルラトホテップの化身
性別 不明(「ナイア」としての外見は女)
外見年齢 20代
テンプレートを表示

ナイアは『機神咆吼デモンベイン』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

アーカムシティにある古本屋の女主人。

妖艶な雰囲気と上着の胸元を大きくはだけたセクシーな姿が印象的な美女。度々大十字九郎の前に現われては意味深な言葉を残して立ち去っていき、彼とブラックロッジの戦いを独自に観察する謎の人物で、マスターテリオンとも浅からぬ関係を持つ。一人称は『僕』。

その正体はクトゥルフ神話に名高い邪神ナイアルラトホテップ(ニャルラトホテプ)の化身の一つであり、全ての事件の黒幕。「這い寄る混沌」、「千の無貌」など様々な異名を持ち、その化身があらゆる世界に偏在しているとされている。

表向きは掴みどころのない性格の女性を演じているが、その本性は性悪かつ邪悪そのもので、皮肉と嘲笑、悪意で満たされている。幾星霜も繰り返される九郎とマスターテリオンの戦いを楽しみつつ独自の計画を遂行させている。

本性を表すと顔が影がかかったように黒く染まり、三つの燃え上がるような目と嗤っているような形の亀裂のような口が浮かび上がる。なお、この姿は原典『The Haunter of the Dark』(邦題:闇をさまようもの)に言及があり、異名の1つにも「燃える三眼」がある。

原作の最後に倒されているものの、続編に再登場し、何度倒されても蘇る的なことを言ってくる。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。アニメ版設定。立ち位置は原作アニメと原作ゲームに概ね準拠しているが、その原作での立ち位置故にナイアも本作の物語と世界観に深く関わる立場であり、『UX』の世界そのものと、そこで起こる戦いの真相に当初から気づいている……と言うより、彼女のやっていることが全ての元凶であり、簡単に言えば本作においても原作同様に「だいたいこいつのせい」である。
しかし、その性質故か基本的には手出しをせず観察するだけに留まっており、その油断からヒーローマンをはじめとする数多の不確定要素への対応や自身がやらかしたミスのリカバリーができず、最後は九郎やアルは勿論、アルティメット・クロスの面々にも完全否定されて、結局『UX』でも彼女の計画は木端微塵に粉砕され、『ユガ』の向こう側に放逐される結末を迎えた(原作と同じく、今際の台詞では自身の計画さえもより大きなループに組み込まれていた事を仄めかしている)……が、エンディングでデモンベインの続編『機神飛翔』の「血の怪事件」が起こっているため、別の並行世界でも依然として暗躍し、彼女の新たな陰謀は既に始まっているものと思われる。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
PS2版設定。2019年10月のイベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」期間限定参戦。シナリオNPC。
2020年7月のイベント「其れはまるで御伽噺の様に」では復刻参戦。こちらは概ね原作最終盤準拠の立ち回りを行うが、今回は彼女をも利用した存在がいた

人間関係[編集 | ソースを編集]

大十字九郎
玩具。彼に限らず、ナイアにとって全ての人間はいいように弄ぶ玩具でしかない。故に侮り、倒されることになる。ある意味手塩にかけて育てた人材なだけにそれなりの思い入れ(本人曰く愛)はあるようだが、それも宇宙的悪意に満ちた悍ましいものである。
マスターテリオン
玩具その2。特に直接の手駒に近い立ち位置であり、因果を捻じ曲げる呪いをかけ、傀儡としている。
アル・アジフ
彼女には著者であるアブドゥル・アルハザードが識った限りの外なる神々や邪悪な怪異の知識が記されているが、ナイアおよびその本性たる無貌の神や、その計画の最終目的である輝くトラペゾヘドロンあたりの記述に関しては、予備知識を持たれては困るので彼女という本に神として検閲をかけ、アル自身にもその知識を閲覧できなくしている。
旧神
魔を断つ剣の行き着く可能性の1つであり、自ら生み出してしまった『愛しの怨敵』。愛/憎悪/憧憬などが入り混じった複雑な感情を抱く。幾億もの戦いを繰り広げ、負け続けている。
ドクター・ウェスト、リューガ・クルセイド
彼女にすら予測できなかったイレギュラー達。特にウェストの場合(機神飛翔デモンベイン)では彼女の構築したシナリオを序盤の段階で致命的なまでに捻じ曲げてしまい、想定外の事態として物語を強制的に終了させる、という特殊エンドが存在する(最後はおとぎ話の紡ぎ手だったエンネアが超展開に耐え切れなくなり、ぶっ倒れて終了する)。
エドガー
前日譚『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』の主人公。怪事件に巻き込まれて地下で死に瀕していた彼を「自分にとって有利な展開になるかも」と救出、アル・アジフのマスターとするなど根回しを行う。
『二闘流』九朔、アナザーブラッド
続編『機神飛翔デモンベイン』の登場人物たち。自身の計画のために彼らの「家族への情、絆」を利用し弄ぶ。
アザトース
ナイアルラトホテップの産みの親にして主。
ヨグ=ソトース
同じくアザトースから産まれた邪神。
クトゥグア
敵対関係にある旧支配者。過去の一件もあってか、ナイアにとってアル・アジフの本来持つクトゥグアの記述の力は苦手となっている。

ナイアルラトホテップの化身[編集 | ソースを編集]

アウグストゥス
本編時点では無関係に見えたが、実は無自覚なナイアルラトホテップの化身の一つだったという設定が後年明かされている。
ナイ神父
ナイアルラトホテップの化身の一つ。アウグストゥスと同じ姿をしている。SRW未登場。
ニアーラ
前日譚『斬魔大聖デモンベイン 機神胎動』に登場した化身。本性を現すまでの間、後に瑠璃の母となるオーガスタ・エイダ・ダーレスにメイドとして仕えていた。外見は金髪に小麦色の肌をし、眼鏡をかけた人間の女性。その名は「ナイア」同様に「ナイアルラトホテップ」のアナグラムである。
続編『機神飛翔デモンベイン』においてもこの貌が現れ、『機神胎動』の登場人物をあざ笑っている。
前日譚『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』に登場した化身。喋る鼠。
機械仕掛けの悪夢(クロックワーク・ファントム)
続編『機神飛翔デモンベイン』に登場した、鬼械神という形式で形成した化身。無限に増殖を続ける機械部品が組み合わさった超巨大機構であり、全てを自身に組み込もうと侵食し続ける混沌機械。その中央に中枢のロボット部分が存在する。
元ネタはおそらくスコット・デヴィッド・アニオロフスキの『I Dream of Wires』に登場するナイアルラトホテップの化身である、時計仕掛けの怪人。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

上述の通り、どの作品の人物相手でも基本的に態度は同じである。しかし、一部のキャラに対してはそれなりに警戒する姿勢を見せた。

ジョセフ・カーター・ジョーンズヒーローマン
UX』では初めて現れたナイアにとっての「イレギュラー」であり、使い手のジョーイも含めその存在に興味を抱くが、然程の問題とは考えなかったのか、その他のイレギュラーも含め本格的な対策を施すことはなかった。しかし、ヒーローマンこそ彼女の罠を破壊するために到来した本物のヒーローであり、実際に彼女のシナリオはヒーローマンの登場を皮切りに徐々に崩壊していった。数え切れないほどの人々が望んだ結果に生まれた、もう一つのデモンベインといえる。
曹操ガンダム司馬懿サザビー
『UX』では異世界・三璃紗より転移してきた彼らの前に現れ彼らの素性を知っていることを突きつけると共に、彼らの思惑を見抜き、「G記」の黙示録の一節などを投げかけて彼らを惑わす。
しかし、曹操はそんなナイアの挑発に一切動じる事などなく、むしろ彼女の言葉は曹操のUXへの参加の意思を固めさせることとなり、それは彼女のシナリオの破綻の一歩に繋がる。
シェリル・ノームグレイス・オコナー
『UX』では第2部中盤に「銀河の妖精のファン」を名乗り接触し、彼女たちにV型感染症を治療する手段を伝えた。
ランカ・リー
『UX』では彼女とシェリルの歌も「所詮自身の描いたシナリオのクライマックスの前座」と嘲笑う。しかし、その彼女たちの歌の力も、ナイアのシナリオを打ち砕く力の一端となる。
デウスエクスマキナ
『UX』ではナイアの正体を知る数少ない版権他作品の登場人物。
フェイ・イェンHD(ファイユーヴ、初音ミク
『UX』でのナイアのシナリオにおいて、UXの世界の「外側」からこの世界へと現れた彼女「たち」は、まさに決定的と言えるほどの最大の不確定要素だった。
この「外側」には初音ミクがいた“どこかの世界”が含まれるが、ボーカロイドという音楽作成ソフトが存在する世界、つまりは我々「プレイヤ-の世界」であると仮定できる。彼女が『スーパーロボット大戦UX』という作品に登場したことでプレイヤーの世界と『UX』世界がつながり、ゲームという形でプレイヤーが『UX』世界に干渉できるようになったのかもしれない。
マジンガーZERO
『X-Ω』の期間限定イベント「其れはまるで御伽噺の様に」では、自身の計画を阻止しようとした彼(?)を姦計に陥れ、手中に収めて自身の計画の為に利用しようとするが、逆に罠に嵌められ、計画を完膚なきまで叩き潰される事となった。
サヤ・クルーガー
『UX』では序盤の初対面時、ナイアの禍々しい正体の一端に恐怖と共に勘付くようなそぶりを見せていた。
ノーヴル・ディラン
『UX』の世界において、ナイアの「領域」に踏み込んでいる数少ない人間。ナイアの紡ぐ悪しき輪廻を打破し、ユガの終焉を乗り越えるために、彼女もまた、ナイアに弄ばれるままに幾度も繰り返される世界の中で足掻き続けている。
アユル・ディラン
彼女をこれまで繰り返された輪廻の中で一番の「出来損ない」のように評し、侮蔑・嘲笑する。
カリ・ユガ
『UX』のラスボスであり、全ての可能性を閉じる力を持つ「神にして悪魔」。ナイアの悪意によって繰り返され続け、可能性を生みすぎた世界を完全に閉ざすべく、UXの前に姿を現す。
彼女(?)が現れたのは飽くまで課せられた役割(ナイアに滅茶苦茶にされた世界を一度清算してやり直す)を果たすためだったのだが、それで赴いた先でUXの面々に完全否定された挙げ句に倒されるという、ある意味ではナイアのとばっちりを受けた被害者。

名台詞[編集 | ソースを編集]

基本的なメンタリティは同じなため、ここでは「ナイア」としてだけではなく、違う化身の台詞も記載する。

「そうつれなくするなよ、九郎君。たしかに僕にとって君は手駒だったけどね」
「君のことを気に入っていたのは事実」
「僕は君を愛しているのさ。ただ僕にはこんな愛し方しか出来ないだけで」
「全ては終わったんだ……後はただ、君のことを愛し続けよう」
原作ゲームより。悪夢の世界の入り口にて。トラペゾヘドロンを今まさに解き放たんとする勇者を捕らえ、邪神は囁く。これは愛なのだと。真実の悪は愛にも似て英雄を堕落へ導く―――。
大十字九郎が彼女の誘惑を破れるかは、直前の選択肢にかかっている。汝、三位一体の英雄。汝の片翼に真実の愛を示すべし―――!
「真逆―――君も同じだったのか?」
「だとしたら……僕は知らずに、自ら巨大な運命の輪に囚われていたのか―――」
原作ゲームアルルート最終決戦にて。邪神の計略はここに崩れ去った。かくして、かくも壮大な狂騒劇は、されど誰にも知られることなく静かに幕を下ろす。後は大団円を待つだけだ。
ちなみに「真逆」は「まさか」と読み、「まぎゃく」という単語を現す言葉ではない
『X-Ω』期間限定イベント「其れはまるで御伽噺の様に」においても、概ね同様の台詞を今際の際の台詞にしている。スーパーロボット大戦の世界でも、運命を弄んでいたはずの邪神がさらに大きな運命の輪に囚われている皮肉のような結末は変わらなかった。
「然らば、私も苛烈なる憎悪を以って、お前たちを愛し抜こう!」
「魅せてみよ!この、盲目にして痴愚なる神の夢―――」
「泡沫の宇宙で何処まで生き足掻く事が出来るか……この私に魅せてみよ!」
「神のシナリオすら超える窮極の破壊者! 神殺しの刃!」
「そう、お前達はヒトが創りし神!」
「最も新しき神―――『旧神』よ!」
原作ゲームアルルートノーマルエンドより「ナイ神父」の台詞。邪神が紡いだ物語は終わった。残るは最も新しき旧き神と、曠野の混沌の永劫の争いのみ。かくて、神話は大団円―――最も陳腐な大団円(デウス・エクス・マキナ)を迎える―――。
「……どうやら完全に僕の負けのようだね。真逆、こんな奇蹟が起こるなんて。僕ですら予測もつかなかった」
「だけどね。輪廻が砕ければ、今までの世界もまた砕け散る。結局、君達の世界は、僕の輪廻の上に在ったんだ」
「総てはなかったことになる。アル。九朗君。瑠璃お嬢ちゃん。君達の戦いも苦しみも勇気も絶望も、出会いも別れも喜びも悲しみも全部。ただの幻なのさ」
「君達も所詮は狂った因果の産物さ。さあ……総ては正しく因果に還る。君たちも還るが良い。僕はまた、宇宙の外から、生き足掻くちっぽけな君たちを嘲笑い続けよう」
原作瑠璃ルートトゥルーエンディングより。概ね、この邪神の失敗は敵を侮りまくった末の「予想外・予測不能」である。自業自得といえるが、この周回はただの少女にループを粉砕されてしまったというクトゥグアにマイフィールドを焼きつくされた時並の大黒星となってしまった。
そしてこの無貌の邪神は、今回のように永劫に敗れ続ける運命であるといえる。なぜなら、そのちっぽけなヒトの意思を幻と嘲笑することしか出来ないのだから。
「それでも私ゃ、あなた方のことが大好きですよ。……私なりにね」
前日譚『機神胎動』でニアーラが言った台詞。彼女もまた人類の事を気に入っているのである。それが玩具に対する愛情だとしても。
「いやいや、私は元来、混沌に奉仕する者だからね。君の振る賽の目がどう出るか、私の興味はそこにある。君にはちょっとした仕事をしてもらうつもりだが、それとて強制されるものではない。……さあ、どうかね? 君は定められた運命におとなしく従うか、それとも新たな力を手に入れて、自らの運命を切り開くか――ただし、その新たな運命の行く先は、今より悲惨なものかもしれないがね」
前日譚『軍神強襲』で鼠の姿の化身が、死の淵にある主人公のエドガーの救出を提案した時の台詞。一見寛大な提案を持ちかけているようで、上記の通り人間は玩具に過ぎず、エドガーにしても実験の使い捨ての手駒としか見なしていない。
また、ナイアルラトホテップの嗜好として人間が自分の意志で力を得て、その力で自滅するのが好きというものがあり、その趣味が現れた台詞でもある。
「ああ、それは当たっているかもしれない」
「私のことをそう呼ぶ人間もいるよ。まあ、呼び名などはどうでもいいことだがね」
同上。エドガーに悪魔と呼ばれたのを肯定しながら。実際、クトゥルフ神話のナイアルラトホテップは、キリスト教の悪魔のイメージが多分に入っている。
「ずいぶん楽しそうじゃないか、九郎君。でもね…本当に楽しくなるのはこれからだよ」
アニメ版の第5話より。リゾート地でバカンスを満喫している九郎達を遠くから眺めていた時の台詞。
このシーンにおけるナイアはビキニ姿で麦わら帽子とサングラスを着用している等、自身もバカンスを満喫しているかのような格好であった。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

「諦めなさい。此処は、ドラマCDの世界だから」
ライカ「は?」
「正確には、TVアニメ『機神咆吼デモンベイン』のドラマCDの世界…って、とこかな?」
ライカ「え、えっと…どういうこと?」
「アニメ版にはね? メタトロン、出てこないのさ。当然、その設定に基づいて作られた、このドラマCDにも、メタトロンの出番は―――無い」
台詞の通り、アニメ版ドラマCDのVol.1に収録されている「JOAN OF ARC(?) 反逆の白き天使」での台詞。このドラマCD自体がそもそもメタフィクションであることを、端的に指し示してしまった台詞。一応、メタトロンはアニメ版では第1話にちらっとだけ映っているが、出番がワンカットで終了している。そして、このことを知ったライカは自分の出番を確保するために大暴走を始め、ナレーターの立場なのにメタの壁を超えて執拗にライカに絡まれてしまう。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

「長い年月を経たモノには、魂や意志…命が宿っていても不思議ではないと思わないかい? 力を秘めた本物の魔導書や、あるいは…人の想いが込められた、人形も…」
UX』第3話「I AM PROVIDENCE」より。「いつものように」古本屋に現れた九郎(とジョーイ達)の前に姿を現して、ヒーローマンの存在を知っている事を暗に示している。
ただ、そのヒーローマンが「本当は何であるのか」については最後の最後になるまでわからなかったらしい。
「『見よ、かの輝きはすぐに来る。災いなるかな、呪われし大地』」
「そう…G記の最終章、『黙示録』の一文だったよねぇ? 実はこの世界にも、似たような書物があるんだ。世界の終末を描いた、預言書がさ…」
「気になるじゃないか。このあまりにも似た、それでいて微妙に異なるふたつの歴史…森羅万象、表裏一体。けれど、僕たちはその片側からしか視ることができない…」
「ああ、僕たちは何を為すべきか!? 何に成ればいいんだろう!? そうだよ、きっと…天は、すべてを熾っている…!」
『UX』第14話アメリカルート「I, ROBOT」より。曹操と司馬懿の前に姿を現し、二人の正体や素性を知っている事を突きつけると共に、続け様に放った台詞。異世界である三璃紗も知り得ている事を突きつけ、更にG記の中でも特に謎が多い『黙示録』すらも知り尽くしている事を仄めかし、司馬懿に更なる衝撃を与える。「森羅万象~」から「天は~」までのくだりの一部は赤壁の戦いにて曹操が劉備孫権達との対決時に言い放った台詞であり、最後の一言に対し一瞬僅かに動揺する曹操に対し、曹操の事も全てお見通しだ、とでも言わんばかりに嘲笑を響かせたところで、彼らの前から姿を消す。その禍々しきナイアの存在と突きつけられた言葉に司馬懿は動揺を隠せなかったが、ナイアの挑発に揺らぐような曹操ではなく、彼はすぐに、この世界で為すべき事を決意する。
なお後に判明することだが、この世界の「G記」は前のループの司馬懿が書き遺したものである。そこにはジョカが降臨する(=ナイアの企みがどこかで頓挫している)ことまで記されているため、ナイアが司馬懿を挑発したのはそれに対する八つ当たりなのかも知れない。
「だったらどうだろう? ヒロインの交代劇というのは…」
『UX』第33話宇宙ルート「対話の刻」より。V型感染症候群に苦しむシェリルとグレイスの前に姿を現し、彼女達の心に悪意を注ぎ込もうとする。
「おや、自分たちのことは棚上げかい?」
直後にブレラから「人間なのか…?」と問われて。ブレラもグレイスも全身をフルインプラントし、サイボーグ化した事を承知の上での発言だが、最初から人間ですらないナイアには言われたくはなかっただろう。
「お前なのか…? 決定的な不確定要素は! 可能性の集約が生んだ異世界からの介入は!」
『UX』第51話「STRANGE EONS」に於けるフェイとマスターテリオンとの戦闘前会話より。今更になってフェイが自身のシナリオにおいて最大級のイレギュラーだった事を確信する。だが時既に遅し、外の世界からの介入者となった一人のバーチャロイドと一人の電脳の歌姫は、この世界で出会った仲間達と共に、邪神の仕掛けた宿命の罠を既に瓦解させていた。邪神のシナリオはもうボロボロだ、彼女達はそう突きつける。
「まさか、その子もそうなのか? 因果の理の中で積み重ねた意志。それが、英雄の化身を生み出したと!?」
同上。ヒーローマンとの戦闘前会話より。当初こそそれなりに警戒はしていたものの、大した存在ではないと判断し放置していたが、ここにきてようやくヒーローマンの正体を知り、愕然とする。そう、ヒーローマンは彼女のシナリオを破壊するために現れた「白き英雄」にして、もう一本の「魔を断つ剣」だったのだから。
「君は本来この場所にいない存在! 運命にそう定められていたはずなのに!」
同上。ウェストとの戦闘前会話より。ナイアのシナリオでは登場しないはずのウェストがこの場にいたことに驚愕と動揺を露わにする。実際原作ゲームのアルルートおよびそれを下地にしたアニメ版では彼は最終決戦の場には居合わせない。しかし、当の本人は己の血と汗と涙と、天才的頭脳の前には、邪神のシナリオなど越えて然るべき事象に過ぎないと一蹴している。
そもそもウェストは『機神飛翔』において邪神の計略を思いっきり捻じ曲げたので、ある意味当然の成り行きだとも言える。
「フフ…さあ、物語を仕切りなおそうか。どんな切り口で、君たちを絶望に落とそうか!」
「心配しなくてもいいさ。恋人、家族、戦友…恋から友情まで、君たちは素晴らしいモノを持っている!」
「自分たちの大切なモノを守るためなら、君たちはいくらだって戦いを挑むさ! たとえその行く先が、絶望しかないと知っても!」
『X-Ω』期間限定イベント「其れはまるで御伽噺の様に」より。イレギュラーを集めることで邪神の計画を破壊しようとしたマジンガーZEROを支配下に置き、本来より早く邪神の謀略に気づいた九郎たちの渾身の一撃を無に帰すカウンターを決めて、得意の絶頂の中放った言葉。不屈のスーパーロボット軍団ですら、その全てを自身の掌中に収め、絶望を突き付けた…はず、だった。

余談[編集 | ソースを編集]

ナイアルラトホテップに関してはクトゥルフ神話を参照。

  • クトゥルフ神話においては、火の邪神クトゥグアのことだけは一貫して苦手としており、『デモンベイン』原作でも初めて九郎がクトゥグアの力を使った際に「気に入らない」と零していた。
  • スパロボ初登場作品となった『スーパーロボット大戦UX』では版権作品出身のキャラクターでありながら物語全ての黒幕としての暗躍を見せた。この立ち位置は、Kにおけるダイモンと共通している。「全ての黒幕」という立ち位置はバンプレストオリジナルのラスボス・黒幕ポジションの登場人物の中ではユーゼス・ゴッツォらとも共通しているが、ナイアの無尽蔵の悪意に満ちた性質や愉快犯じみたやり口を顧みれば、スパロボ登場キャラの中では先述のダイモンやジ・エーデル・ベルナル御使い(中でも楽しみのテンプティ)が特にナイアと共通点の多いキャラと言える。ジ・エーデルやテンプティとは「わざわざ下位の存在に身を落としてまで自らの快楽を優先する」という点でも似ているが、メンタリティはどちらかといえばややダイモンに近いとも言える。強いて言うなら、足して二乗した存在とでもいうべきか。
  • X-Ω』にはナイアルラトホテップを元ネタにしたと思われるキャラクターのナイアーラが登場しているが、立場が近いためか参戦イベントでは特に共演しなかった。
  • 作家ごとに設定が違う上にそれぞれが真実であるため一概には言えないが、基本的に「クトゥルフ」と呼ばれる存在は「旧支配者(グレートオールドワン=超強力な宇宙人)」にすぎない為、『デモンベイン』シリーズにおいて唯一主人公と対決する「外なる神(アウターゴッド=邪神)」はナイアルラトホテップだけである。なお、同じ外なる神であるヨグ=ソトースは登場するが、戦うことはない(一応、続編である『機神飛翔デモンベイン』では戦闘中に現れることはあるが、出現した時点でプレイヤーが負けるため戦うことは出来ない)。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 『機神咆吼デモンベイン Pictures Stories -公式魔導書-』P16より。