「ワンダースワン」の版間の差分

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== 概要 ==
 
== 概要 ==
持ち手を変えることで縦画面・横画面プレイの両方に対応する汎用性を有する。開発者は[[ゲームボーイ]](以下GB)の生みの親でもある故・横井軍平氏。
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持ち手を変えることで縦画面・横画面プレイの両方に対応する汎用性を有する<ref>一部斜め持ち対応のタイトルも存在する</ref>。企画・開発には[[ゲームボーイ]](以下GB)の生みの親でもある横井軍平氏が深く関わっている<ref>ただし、横井氏は本機開発の最中である1997年10月に事故により死去している。</ref>。
  
 
当初は、モノクロ8階調でありながら画面解像度の高さでGBとの差別化を計るコンセプト(WSは224×144、GBは160×144)が打ち出されていたが、近い時期に発売された[[ゲームボーイカラー]](以下GBC)の影響を受けた為か、結局翌年にはカラー対応した[[ワンダースワンカラー]]が発売された。液晶サイズは2.49インチ。
 
当初は、モノクロ8階調でありながら画面解像度の高さでGBとの差別化を計るコンセプト(WSは224×144、GBは160×144)が打ち出されていたが、近い時期に発売された[[ゲームボーイカラー]](以下GBC)の影響を受けた為か、結局翌年にはカラー対応した[[ワンダースワンカラー]]が発売された。液晶サイズは2.49インチ。
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特筆すべき点は、単3電池一本のみで約30時間プレイ(公称)できる省電力性の高さである。比較としてGBが単3乾電池4本、省電力化したゲームボーイポケットでも単4乾電池2本を必要としたが、それらと比較して携帯型ゲーム機随一の省電力性を誇っていた。販売価格も4,800円と安価である。
 
特筆すべき点は、単3電池一本のみで約30時間プレイ(公称)できる省電力性の高さである。比較としてGBが単3乾電池4本、省電力化したゲームボーイポケットでも単4乾電池2本を必要としたが、それらと比較して携帯型ゲーム機随一の省電力性を誇っていた。販売価格も4,800円と安価である。
  
携帯ゲーム機としての売り上げを見ればゲームボーイには遠く及ばないものの、そこそこの売り上げを出し、それなりの本数のソフトが販売されていた(これは超キラータイトル『ポケットモンスター』と後継機である[[ゲームボーイアドバンス]](以下GBA)の存在が極めて大きかった。)。
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内蔵EEPROMにパーソナルデータ(名前・年齢・性別・誕生日)を登録し、それらのデータをプレイしているゲーム内で反映する事が可能。スパロボにおいては、いわゆる誕生日による精神コマンドの変化等に用いられた。
 
 
パーソナルデータ(名前、年齢、性別、誕生日)を登録し、それらのデータをプレイしているゲーム内で反映する事が可能。スパロボで言えば、いわゆる誕生日による精神コマンドの変化等で扱えた。
 
  
 
携帯型ゲーム機のスパロボは本機の『[[スーパーロボット大戦COMPACT]]』がゲームボーイの『[[第2次スーパーロボット大戦G]]』以来の新作であったため、グラフィック面が大幅に進化した事に驚いたユーザーも少なからずいた。
 
携帯型ゲーム機のスパロボは本機の『[[スーパーロボット大戦COMPACT]]』がゲームボーイの『[[第2次スーパーロボット大戦G]]』以来の新作であったため、グラフィック面が大幅に進化した事に驚いたユーザーも少なからずいた。
  
携帯型ゲーム機スパロボは暫くワンダースワンでシリーズが続いたが、2001年のGBAの登場後はワンダースワン市場の衰退もあってGBAへと移行していった(ただし開発ラインは異なる)。
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携帯型ゲーム機スパロボは暫くワンダースワンでシリーズが続いたが、2001年の[[ゲームボーイアドバンス]](GBA)のローンチ後はワンダースワン市場が既に縮小しつつあった事あってGBAへと移行していった(ただし開発ラインは異なる)。
  
 
16bitCPU(ASWAN)とRAM16KBを搭載し、スペックは「[[スーパーファミコン]]にやや劣る程度」とされており、[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーは開発当時「一部性能ではスーパーファミコンを上回る」と端的に開発者としてのコメントを残している。
 
16bitCPU(ASWAN)とRAM16KBを搭載し、スペックは「[[スーパーファミコン]]にやや劣る程度」とされており、[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]プロデューサーは開発当時「一部性能ではスーパーファミコンを上回る」と端的に開発者としてのコメントを残している。
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== バリエーション ==
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;ワンダースワン
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:本項で説明している初代。
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;[[ワンダースワンカラー]]
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:2000年12月9日発売の新型。
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;スワンクリスタル
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:2002年7月12日発売の最終型。本体デザインが変更となった他、液晶がTFTとなり液晶コントラスト設定スイッチがオミットされ、電源スイッチはゴムからプラスチックスイッチへ変更となった。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
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*『[[フルメタル・パニック!]]』第1話で[[メリッサ・マオ]]が今時の日本の高校生が持っていそうなものとして用意したグッズの中に、ワンダースワンと非常に形の似た携帯ゲーム機が登場している。
 
*『[[フルメタル・パニック!]]』第1話で[[メリッサ・マオ]]が今時の日本の高校生が持っていそうなものとして用意したグッズの中に、ワンダースワンと非常に形の似た携帯ゲーム機が登場している。
 
*『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]』で[[式波・アスカ・ラングレー]]がワンダースワンとよく似た携帯ゲーム機を所持しており、起動音まで同じである。
 
*『[[ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破]]』で[[式波・アスカ・ラングレー]]がワンダースワンとよく似た携帯ゲーム機を所持しており、起動音まで同じである。
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*SRW参戦作品以外では2016年に放送された特撮番組『仮面ライダーエグゼイド』において、ワンダースワンが劇中小道具として使われた事で話題を呼んだ。
  
SRW参戦作品以外では2016年に放送された特撮番組『仮面ライダーエグゼイド』において、ワンダースワンが劇中小道具として使われた事で話題を呼んだ。
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== 脚注 ==
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== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==

2023年7月24日 (月) 21:32時点における最新版

ワンダースワンは、1999年3月4日にバンダイが発売した携帯型ゲーム機。主な略称は「WS」。本項もそれに倣う。

概要[編集 | ソースを編集]

持ち手を変えることで縦画面・横画面プレイの両方に対応する汎用性を有する[1]。企画・開発にはゲームボーイ(以下GB)の生みの親でもある横井軍平氏が深く関わっている[2]

当初は、モノクロ8階調でありながら画面解像度の高さでGBとの差別化を計るコンセプト(WSは224×144、GBは160×144)が打ち出されていたが、近い時期に発売されたゲームボーイカラー(以下GBC)の影響を受けた為か、結局翌年にはカラー対応したワンダースワンカラーが発売された。液晶サイズは2.49インチ。

特筆すべき点は、単3電池一本のみで約30時間プレイ(公称)できる省電力性の高さである。比較としてGBが単3乾電池4本、省電力化したゲームボーイポケットでも単4乾電池2本を必要としたが、それらと比較して携帯型ゲーム機随一の省電力性を誇っていた。販売価格も4,800円と安価である。

内蔵EEPROMにパーソナルデータ(名前・年齢・性別・誕生日)を登録し、それらのデータをプレイしているゲーム内で反映する事が可能。スパロボにおいては、いわゆる誕生日による精神コマンドの変化等に用いられた。

携帯型ゲーム機のスパロボは本機の『スーパーロボット大戦COMPACT』がゲームボーイの『第2次スーパーロボット大戦G』以来の新作であったため、グラフィック面が大幅に進化した事に驚いたユーザーも少なからずいた。

携帯型ゲーム機スパロボは暫くワンダースワンでシリーズが続いたが、2001年のゲームボーイアドバンス(GBA)のローンチ後はワンダースワン市場が既に縮小しつつあった事あってGBAへと移行していった(ただし開発ラインは異なる)。

16bitCPU(ASWAN)とRAM16KBを搭載し、スペックは「スーパーファミコンにやや劣る程度」とされており、寺田貴信プロデューサーは開発当時「一部性能ではスーパーファミコンを上回る」と端的に開発者としてのコメントを残している。

バリエーション[編集 | ソースを編集]

ワンダースワン
本項で説明している初代。
ワンダースワンカラー
2000年12月9日発売の新型。
スワンクリスタル
2002年7月12日発売の最終型。本体デザインが変更となった他、液晶がTFTとなり液晶コントラスト設定スイッチがオミットされ、電源スイッチはゴムからプラスチックスイッチへ変更となった。

商品情報[編集 | ソースを編集]

今となっては世に埋もれた感の強いマイナーハードではあるが、当時バンプレストの親会社であるバンダイがハードホルダーであったこともあり、展開期間が短いながらもスパロボ作品が比較的多くリリースされている。また、援護システムやキョウスケエクセレンなど、後のスパロボにも引き継がれる要素やキャラクターの初出も多い。

余談[編集 | ソースを編集]

これまでSRWシリーズに参戦した(バンダイがスポンサーを務めている)作品の登場人物らがワンダースワンとそっくりのガジェットを使用する場面がある。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 一部斜め持ち対応のタイトルも存在する
  2. ただし、横井氏は本機開発の最中である1997年10月に事故により死去している。

資料リンク[編集 | ソースを編集]