「フルメタル・パニック!」の版間の差分
(「余談」追加、他修正) |
(→概要) |
||
3行目: | 3行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
− | + | 原作は賀東招二の同名小説(富士見ファンタジア文庫)。幼少期から戦場に身を置き、生き抜いてきた兵士相良宗介を主人公にしたSFミリタリーアクション作品。 | |
+ | 原作小説は2010年に約3年の断筆を経て完結。 | ||
+ | 原作は別作者による外伝『フルメタル・パニック! アナザー』も連載している。原作小説の次巻予告は『[[装甲騎兵ボトムズ]]』の次回予告のオマージュである。 | ||
巨大ロボットモノであるが、携行する銃や航空機・艦船などロボット以外の兵器の大半が現実に存在するマシンで占められており、ロボット自体も現実の戦車と同様にヘリ等による輸送が可能な大きさに設定されている。時代設定も伴ってロボット要素を抜けば現実に存在しうる世界観であると思えてしまうのが本作の特徴である。 | 巨大ロボットモノであるが、携行する銃や航空機・艦船などロボット以外の兵器の大半が現実に存在するマシンで占められており、ロボット自体も現実の戦車と同様にヘリ等による輸送が可能な大きさに設定されている。時代設定も伴ってロボット要素を抜けば現実に存在しうる世界観であると思えてしまうのが本作の特徴である。 | ||
9行目: | 11行目: | ||
この世界では、ソ連でペレストロイカを推進したミハイル・ゴルバチョフ書記長が暗殺されている。そのためソ連が崩壊しておらず、アフガン紛争がロボット兵器[[AS]]([[アーム・スレイブ]])の投入により早期に終結したことになっており、未だにソ連を初めとした東側諸国が勢力を持っているだけではなく、冷戦構造はむしろ拡大され、ドイツ、朝鮮半島、ベトナムに継いで中国までもが南北に分断されている(ただし、ドイツは史実通り統合している)。<br /> | この世界では、ソ連でペレストロイカを推進したミハイル・ゴルバチョフ書記長が暗殺されている。そのためソ連が崩壊しておらず、アフガン紛争がロボット兵器[[AS]]([[アーム・スレイブ]])の投入により早期に終結したことになっており、未だにソ連を初めとした東側諸国が勢力を持っているだけではなく、冷戦構造はむしろ拡大され、ドイツ、朝鮮半島、ベトナムに継いで中国までもが南北に分断されている(ただし、ドイツは史実通り統合している)。<br /> | ||
主人公・[[相良宗介]]が所属する[[傭兵]]部隊[[ミスリル]]は、そんな不安定な国際情勢の中、秩序安定を図る目的で結成された部隊であり、世界各地に姿を現す。 | 主人公・[[相良宗介]]が所属する[[傭兵]]部隊[[ミスリル]]は、そんな不安定な国際情勢の中、秩序安定を図る目的で結成された部隊であり、世界各地に姿を現す。 | ||
− | + | また本編である長編とは別に学園コメディーをテーマにした短編シリーズがあり、2004年まで連載された。 | |
アニメ第一作である本作は、長編の『戦うボーイ・ミーツ・ガール』『疾るワン・ナイト・スタンド』『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』の3作をベースにオリジナル話と短編からピックアップされた話を加えて構成されており、これ以後の長編は『[[フルメタル・パニック! The Second Raid]]』で、短編は『[[フルメタル・パニック?ふもっふ]]』で、それぞれ映像化されている。 | アニメ第一作である本作は、長編の『戦うボーイ・ミーツ・ガール』『疾るワン・ナイト・スタンド』『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』の3作をベースにオリジナル話と短編からピックアップされた話を加えて構成されており、これ以後の長編は『[[フルメタル・パニック! The Second Raid]]』で、短編は『[[フルメタル・パニック?ふもっふ]]』で、それぞれ映像化されている。 | ||
2013年12月26日 (木) 20:50時点における版
- 2002年1月15日 ~ 6月25日放映(WOWOW) 全24話
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦J(2005年)
概要
原作は賀東招二の同名小説(富士見ファンタジア文庫)。幼少期から戦場に身を置き、生き抜いてきた兵士相良宗介を主人公にしたSFミリタリーアクション作品。 原作小説は2010年に約3年の断筆を経て完結。 原作は別作者による外伝『フルメタル・パニック! アナザー』も連載している。原作小説の次巻予告は『装甲騎兵ボトムズ』の次回予告のオマージュである。
巨大ロボットモノであるが、携行する銃や航空機・艦船などロボット以外の兵器の大半が現実に存在するマシンで占められており、ロボット自体も現実の戦車と同様にヘリ等による輸送が可能な大きさに設定されている。時代設定も伴ってロボット要素を抜けば現実に存在しうる世界観であると思えてしまうのが本作の特徴である。
この世界では、ソ連でペレストロイカを推進したミハイル・ゴルバチョフ書記長が暗殺されている。そのためソ連が崩壊しておらず、アフガン紛争がロボット兵器AS(アーム・スレイブ)の投入により早期に終結したことになっており、未だにソ連を初めとした東側諸国が勢力を持っているだけではなく、冷戦構造はむしろ拡大され、ドイツ、朝鮮半島、ベトナムに継いで中国までもが南北に分断されている(ただし、ドイツは史実通り統合している)。
主人公・相良宗介が所属する傭兵部隊ミスリルは、そんな不安定な国際情勢の中、秩序安定を図る目的で結成された部隊であり、世界各地に姿を現す。
また本編である長編とは別に学園コメディーをテーマにした短編シリーズがあり、2004年まで連載された。
アニメ第一作である本作は、長編の『戦うボーイ・ミーツ・ガール』『疾るワン・ナイト・スタンド』『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』の3作をベースにオリジナル話と短編からピックアップされた話を加えて構成されており、これ以後の長編は『フルメタル・パニック! The Second Raid』で、短編は『フルメタル・パニック?ふもっふ』で、それぞれ映像化されている。
その他、本作はハリウッドで実写映画化のアナウンスもなされており、今後の動向が注目される。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
ミスリル関係者
ミスリル関係のAI
陣代高校
テロリスト
その他
- 赤城龍之介
- アニメオリジナルキャラとして登場した陸上自衛隊練馬基地所属の一等陸曹。同隊のAS部隊「練馬レッドドラゴン」の隊長。声こそ違うものの、格好・台詞もろもろがどこからどう見ても『機』から始まるスパロボでもおなじみのロボットアニメの『シ』から始まるキャラクターをモチーフにしたとしか思えない。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
ミスリルのアーム・スレイブ
- M9 ガーンズバック
- 宗介機
- マオ機
- クルツ機
- ARX-7 アーバレスト
ダナン
その他アーム・スレイブ(一般、アマルガム)
主題歌とBGM
- 「tomorrow」
- (歌・下川みくに)
- オープニングテーマ。ロボットアニメらしからぬ優しい曲調(これは続編2作にも通じる)だが、スパロボではしっかり戦闘BGMとして採用された(Jのみ。Wでは続編2作のOPが採用)。
- 「枯れない花」
- (歌・下川みくに)
- エンディングテーマ。
- 「戦うM9」
- 劇中BGM。
- 「特攻野郎?」
- 劇中・次回予告BGM。スパロボではボン太くんのBGMとして使われているので『フルメタル・パニック?ふもっふ』のものと思われがちだが、初出はこちら。
登場作と扱われ方
作品からは宗介、クルツ、マオ、TSRからはクルーゾーが常時使用可能パイロットとして参戦している。本編のテクニカルかつ高度な駆け引きを駆使して戦うことを再現するためか、能力値は四人とも実力者揃いなリアル系の中でも非常に高いものとなっている。反対に乗機は単体での火力に難があるがM9とファルケには合体攻撃、アーバレストには合体攻撃とラムダ・ドライバがあるため、十分主力として使っていける。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 初参戦作品。学校名こそ作中明らかにされていないが、神楽坂教諭の存在や生徒会長云々という発言から、男主人公紫雲統夜や『マジンカイザー』の兜甲児らが陣代高校の生徒らしい。また、作品開始当初からASが軍の主力を担っており、『機動戦士ガンダムSEED』のMSが配備されるより前にボアザン星人を相手にM6の部隊が展開している。
- スーパーロボット大戦W
- 『ふもっふ』『TSR』と本作を纏めた『フルメタル・パニックシリーズ』という名義で参戦。JとおなじくASが軍の主力となっている。
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- W以来約8年ぶりに参戦予定。なおかつ初の声付き参戦。PV第1弾にて宗介、テッサ、ガウルンが登場している。
用語
技術
- アーム・スレイブ
- 略称AS。『フルメタル・パニックシリーズ』の、主力兵器。
- ラムダ・ドライバ
- 物理法則を無視した力場を発生させるシステム。システムの内容はブラックボックスによるもので、登場人物たちも懐疑的な視線を向けている。
- ウィスパード
- 生まれながらにして、様々なオーバーテクノロジーを『知っている』存在。
原作小説版に置いても長らくオーバーテクノロジーを知覚している理由が明瞭にされていなかったが、『せまるニック・オブ・タイム』にてようやくウィスパード発生の原理が説明された。
組織
主要スタッフ
- 制作
- GONZO
- 監督
- 千明孝一
- キャラクターデザイン
- 堀内修
- メカニカルデザイン
- 海老川兼武
- 謂原敏明
- 音楽
- 佐橋俊彦
余談
- 非アニメ化シナリオの内、『磯の香りのクック・ロビン』というシナリオに置いて、「ダイクウマリュウキングガイ」なる架空の貝が登場する。この名前は申し訳程度だがアナグラムになっている。
- 作者の賀東招二氏は大のスパロボファンであり、劇中設定も「スパロボ参戦の際に使用しやすいもの」を考えて作られているらしい。ちなみに賀東氏のプレイスタイルは量産機でクリアするタイプだそうである。
商品情報
DVD
- DVD-BOX
- 単品(通常版)
- 単品(限定版)
- Vol.0 EX
楽曲関連
資料リンク
- http://hiki.cre.jp/write/?FullmetalPanic - #もの書きWiki - フルメタル・パニック!