「アンドレイ・セルゲイヴィッチ・カリーニン」の版間の差分
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宗介と彼のドラマがフルメタ全体の物語を構成する重要な要素の一部なのだが、スパロボでは扱いはあまり良くない。 | 宗介と彼のドラマがフルメタ全体の物語を構成する重要な要素の一部なのだが、スパロボでは扱いはあまり良くない。 | ||
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:今作では原作と違い、当初からアマルガムのスパイとして行動している。宗介との対決の末に(対決場所はメリダ島ではなく、崩壊寸前の惑星フェルディナだが)息を引き取るのは原作通りだが、レナードとかなめを追ったミスリル陸戦部隊との戦闘で致命傷を負い、レナードよりも先に死亡している。 | :今作では原作と違い、当初からアマルガムのスパイとして行動している。宗介との対決の末に(対決場所はメリダ島ではなく、崩壊寸前の惑星フェルディナだが)息を引き取るのは原作通りだが、レナードとかなめを追ったミスリル陸戦部隊との戦闘で致命傷を負い、レナードよりも先に死亡している。 | ||
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:漫画版『フルメタル・パニック!Σ』第89話にて。彼がミスリルを――宗介を裏切ってまでアマルガムに加担したのは、宗介を平和な日常に帰し、自身も亡き妻子のところに帰る事。ただ、それだけであった。 | :漫画版『フルメタル・パニック!Σ』第89話にて。彼がミスリルを――宗介を裏切ってまでアマルガムに加担したのは、宗介を平和な日常に帰し、自身も亡き妻子のところに帰る事。ただ、それだけであった。 | ||
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2024年8月28日 (水) 23:17時点における最新版
アンドレイ・セルゲイヴィッチ・カリーニン | |
---|---|
外国語表記 | Andrey Sergeivich Kalinin[1] |
登場作品 | |
声優 | 大塚明夫 |
デザイン |
四季童子(原作小説版) 堀内修(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦J |
SRWでの分類 | サブパイロット |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 地球人(ロシア人) |
性別 | 男 |
身長 | 190cm近く |
所属組織 | ソビエト連邦軍 → ミスリル → アマルガム |
所属部隊 |
|
役職 |
|
軍階級 | 軍曹 → 大尉 → 少佐 |
コールサイン | パース1 |
アンドレイ・セルゲイヴィッチ・カリーニンは「フルメタル・パニック! シリーズ」の登場人物。
概要[編集 | ソースを編集]
トゥアハー・デ・ダナン陸戦コマンド指揮官。
ミスリル西太平洋戦隊で陸戦部隊の指揮を執る。戦術面では小細工や奇策を排したセオリー通りの戦術を行う優秀な指揮官だが、作中では奇抜な状況が連続で発生したためその本領が発揮されたのはずいぶん後になる。
かつては【スペツナズ】の名で知られるソ連内務省の特殊部隊に属していたが、妻の医療事故死で祖国に絶望。さらにアフガニスタンに派遣された際、上層部がかつて自分が飛行機事故で救い出して保護した少年をゲリラに送り込んでいたことに不信を持ち、敵対勢力へ謀略を謀ったのを機に見切りをつけて国を捨てる。その後その少年、すなわち相良宗介と共にガウルンを倒してからミスリルに入る。
情報員として日本国内のソ連大使館に勤めていた経験があり、その際に日本語はネイティブ並みに扱えるレベルになっている。再会した宗介に彼の本名である「相良宗介」と漢字を当て、日本語を教えた。ただし軍用語を直訳していることが多いため、若干肩肘を張ったような言葉遣いになる。
亡き妻が作ったボルシチの味を試行錯誤を繰り返して再現しようとしている一面があったが、その完成品に必要な調味料が「ココアパウダーと味噌ペースト」と隠し味的に極少量入れるならともかく、調味料として入れるにはおかしいものだった。結果ボルシチというには黒ずんだ色であり、さらに調理の仕方自体がストップウォッチを使用し完成までの時間を測り、タイマーにより一定周期でかき混ぜ、リトマス試験紙でphまでも確認しているが酸性という化学実験まがいのものであった。これを口にしたテッサに「形容しがたい甘みで、未知の味」「あったかいドクター・ペッパー」「死ぬかと思いました」と言わしめ(しかも吐いていたことを匂わす描写がある)、過酷な戦場暮らしで食べられるものは何でも食べて来た宗介でさえ裏返った声で「先約がある」と断った程の強烈な味であった。カリーニンはコレを何の疑問も無く平らげ、あまつさえ「美味い」と思っている。恐らく、軍務で長期間家を空けているカリーニンへの妻のささやかな嫌がらせとして仕込まれた可能性は高いが、任務で過酷な食生活を送っていた本人はコレを美味しく感じていたようだ。
物語中盤、アマルガムのメリダ島総攻撃にて行方不明になっていたが、実はアマルガムの一員に寝返っていた。世界の変革を成し遂げようというレナードに、個人的事情から共鳴したためである。最終的に自暴自棄になったレナードを殺害、自身も脱出時のヘリの墜落で重傷を負い、宗介と対峙するも彼に看取られて息を引き取った。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
宗介と彼のドラマがフルメタ全体の物語を構成する重要な要素の一部なのだが、スパロボでは扱いはあまり良くない。
『X-Ω』までの作品ではフルネームが「アンドレイ・セルゲイビッチ・カリーニン」と表記されていたが、『V』以降の作品からは公式設定の「セルゲイヴィッチ」に変更された。
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- アニメ版のフル再現のため、再現シナリオでの出番は多い。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- 原作小説版の展開が再現され、ミスリルを裏切りアマルガムにつく。
- 今作ではヘリの墜落ではなく、自身のかつての部下であるZ-BLUE陸戦部隊との戦闘により致命傷を負っている(なお、戦闘後にZ-BLUE陸戦部隊側にも複数の戦死者が出ていることが示唆されている)。
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦J
- 初登場作品。トゥアハー・デ・ダナンのサブパイロット。ただし乗っていないことも多く、スポット参戦なのもあって使える機会はほとんどない。
- スーパーロボット大戦W
- 『J』と概ね同じ。なお、エンターブレインの攻略本掲載のパイロットデータでは「次辺りはミスタ・Kとして登場か?」と思いっきり原作のネタバレをされている(後に『天獄篇』で実現)。
VXT三部作[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦V
- NPCだが、大塚明夫氏が別口で新録したためか声が入った。中断メッセージでは例のボルシチを作って、プレイヤーにふるまう。
- 今作では原作と違い、当初からアマルガムのスパイとして行動している。宗介との対決の末に(対決場所はメリダ島ではなく、崩壊寸前の惑星フェルディナだが)息を引き取るのは原作通りだが、レナードとかなめを追ったミスリル陸戦部隊との戦闘で致命傷を負い、レナードよりも先に死亡している。
- 今作から公式設定に合わせてフルネームが「アンドレイ・セルゲイヴィッチ・カリーニン」の表記に変更された。
単独作品[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦X-Ω
- SRサポートユニット。
- スーパーロボット大戦DD
- 序章ワールド3から登場。3章Part14で内通が示唆されており、『Invisible Victory』の本格参戦する3章Part15にて原作通りミスリルを離反し、ディバイン・ドゥアーズと敵対する。
- 2020年12月のイベント「クロッシング・パイロット第4弾」では、ボルテスVに搭乗。ボルト・パンザーを担当する。サブパイロット扱いだが、ボイス未収録。
パイロットステータス[編集 | ソースを編集]
精神コマンド[編集 | ソースを編集]
サポートアビリティ[編集 | ソースを編集]
- 基本的戦術
- SR。味方戦艦のHP満タンで攻撃力大アップ。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- イリーナ・カリーニナ
- 亡き妻。生前は有名なバイオリニストだったため、西側に潜入するために彼女のコンサートを利用することもあった。妊娠していたが担当医が酒に酔った状態な上に医薬品も不足しており、医療事故により母子共々死亡する。これにより祖国に絶望した彼はソ連軍を離反する。ちなみに、例のボルシチに似た何かを美味しそうに食べるカリーニンに対して、怪訝そうに見ていたそうである。
- 相良宗介
- 最初は航空機事故で、次は戦場で敵として出会い、そして共闘する内に親子のような関係を築く(その割には名字や肩書で呼ぶ硬い間柄だったが、これはお互いの性格に由来する。宗介は相談をする際に名前と父称のみで呼ぶ場面がある)。また、彼を養子として引き取り、妻と子と4人で暮らそうとしていた。
- 一旦別れ別れになった後ミスリルで再会したが、後に敵対する事に。
- セイナ
- 彼女の恩師に似た雰囲気を持っているらしく、興味を持たれる。
- セルゲイ・ハバロフ
- 「極北からの声」にて登場。ソ連潜水艦K-244の艦長。彼とは同郷で父親と同じ名前(ミドルネームのセルゲイヴィッチとは「セルゲイの子」の意味)という事もあってか気安く話し合っていた。カリーニン曰く「将校としての気構えは彼から学んだ面がある」との事。航空機事故から乗客を救助するため命令違反を犯し、シベリア送りとなってしまう。宗介にとってはカリーニンとともに命の恩人である。
- ガウルン
- アフガニスタン以来からの因縁。
- レナード・テスタロッサ
- 彼の「世界変革」の思想に共感しミスリルを裏切るも、最終的に自暴自棄になった彼を射殺する。
- ステファン・イリイチ・ミハイロフ
- 本編の外伝兼続編『フルメタルパニック・アナザー』の登場人物。カリーニンのアフガン時代の部下であり、宗介を捕虜にした際も立ち会っている。宗介同様、世界最初期のASオペレータの一人。SRW未登場。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「君の師――武知征爾は君の中にしかいない。君のふるまいが、彼の真実を決定する。それだけのことだ」
- 捕虜としてセイナと対面、その際にA21の事情を聞いて。この言葉を聞いた彼女は彼を「聖職者のようだ」と評する。
- 「君には知る必要はない」
- 軍隊において下士官には軍上層部の機密に対して質問する権利は当然無い。軍の上官たるカリーニンはよくこのような台詞を使うが、宗介の前に敵として立ち塞がった際もこの台詞で質問を許さなかった。上官であり、父であり、師でもあった男はかつての部下を見下ろし冷たく決別を宣言した。
- 「<ミスリル>も似たようなものでしょう。かかげるお題目が少々違う程度だ」
サー・マロリー「いかにも裏切り者らしい言葉だな……!」
「正直な感想です。その五人の理念の方が、開き直っている分まだ潔い」 - 原作最終巻「ずっとスタンド・バイミー」にて、アマルガムの当初の理想が「人類の未来」であった事をサー・マロリーと共に聞いて。
- 「レナードたちが望んでいたような理想世界などでなくていい」
「まともにしたい 本来あるべき姿にしたい」
「ただ……それだけだったというのに」 - 漫画版『フルメタル・パニック!Σ』第89話にて。彼がミスリルを――宗介を裏切ってまでアマルガムに加担したのは、宗介を平和な日常に帰し、自身も亡き妻子のところに帰る事。ただ、それだけであった。
- 「おまえにはいろいろ教えたが、前から思っていたことがある」
「才能が無い」 - 最終決戦時、宗介とナイフでの一騎打ちに臨んでの台詞。読者にとっては非常に意外な台詞であり、話題を呼んだ。
- 「おまえは狼の群れの中で育った子羊だ。血に飢えることもないし、肉を貪る必要もないのに、狼のふりをしてきた。そうしなければ生きられなかった。これほどいびつで、これほど悲しい生き物がどこにいる?」
- 宗介の生い立ちと生来の優しい気質を知るカリーニン。戦うことに適応しなければ生きられなかった彼を、「羊が狼のふりをしていただけ」と評した。
- 「私を…無敵の男だとでも思っていたのか?」
宗介「親父というのはそういうものだろう!?」
「どんな親父も…一皮剥けばこんなものだ。気付けばようやく半人前…」 - レナードに加担した真意を知った宗介から、「あんた程の男があんな女々しい絵空事に乗ったのか」と問われ、微笑みつつ返した台詞。『V』ではDVE。
- 「……イキナサイ」
- 最期の台詞。かつての部下であり、敵対者となった宗介に最後の最後で「親父」と言われた彼は、彼の亡き母親の遺言を日本語で告げて息絶えた。その表情はどこか安らかに満ちたようなものであった。
- なお、カリーニン自身はこの言葉を「行きなさい」とも「生きなさい」ともとれる深い言葉であると実感していた。上記と同じく『V』ではDVE。
迷台詞[編集 | ソースを編集]
- 「ココアパウダーと味噌ペーストです」
「はい、ですがボルシチにココアと味噌はかかせません」 - 「わりとヒマな戦隊長の一日」にて、亡き妻の思い出のボルシチを再現している時にテッサに告げた台詞。カリーニンは出来上がった物を食べて満足していたが、テッサは悶絶した。
スパロボシリーズの名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]
- 「クマです。これは断言しても構いません」
- 『W』にてボン太くんを見て。マデューカスとクマかネズミかで言い争いになった際の台詞がこれ。
- 「歪んだ世界……か」
- 『第3次Z時獄篇』第20話「走るワン・ナイト・スタンド」エンドデモにて。何気ない台詞と捉えがちだが、原作読者からすればまさしく「嫌な予感しかしない」類のものである。
- 「……それでは根本的な解決にならない」
- 『第3次Z天獄篇』第15話デモにて。やはり嫌な予感しかしないものだが、どこかで聞いたような言い回しである。
- 「休憩を取るのか。それなら特製ボルシチ作っていたのだが どうだ、これから?」
「亡き妻の味を再現しようと試行錯誤を繰り返してな…今日ようやく気が付いた。これまでのボルシチに足りなかったのはココアパウダーとミソペーストだったと…」
(すする音)「うまい…これこそが妻の味だ」
「…なぜ手を付けない?なぜ震えている?緊張でもしているのか?遠慮などするな。さぁ!さぁ!!さぁ!!!」 - 『V』中断メッセージにて。せっかく大塚氏の演じるカリーニンの声が聞けると思ったら、これをお見舞いされて絶叫したプレイヤーも多かった事だろう…。
搭乗機体[編集 | ソースを編集]
SRWでの搭乗機体[編集 | ソースを編集]
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ 「フルメタル・パニック!」スペシャルサイト、2022年3月25日閲覧。