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ミツヒロが主導となって建造した機体で'''「一体でも多くの敵(フェストゥム)を殲滅すること」'''をコンセプトとしている。パイロットは実質使い捨ての生体パーツ扱いで、ファフナーパイロットを捨て駒としてしか見ていないミツヒロの思想を反映している。 | ミツヒロが主導となって建造した機体で'''「一体でも多くの敵(フェストゥム)を殲滅すること」'''をコンセプトとしている。パイロットは実質使い捨ての生体パーツ扱いで、ファフナーパイロットを捨て駒としてしか見ていないミツヒロの思想を反映している。 | ||
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ロールアウト時の本来の武装。全て消失したマークザインに対し、ニヒトは変貌後もこれらが残っている。 | ロールアウト時の本来の武装。全て消失したマークザインに対し、ニヒトは変貌後もこれらが残っている。 | ||
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2023年8月18日 (金) 23:30時点における最新版
マークニヒト | |
---|---|
登場作品 | |
デザイン | 鷲尾直広 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦K |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | ファフナー・ザルヴァートル・モデル |
型式番号 | Mk.Nicht |
全長 | 45 m |
開発者 | ミツヒロ・バートランド |
所属 | 人類軍 → フェストゥム → アルヴィス |
パイロット | 狩谷由紀恵 → イドゥン → 来主操 |
マークニヒトは『蒼穹のファフナー』『蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の登場メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
日野洋治とミツヒロ・バートランドがフェストゥムとの最終決戦に向けて共同開発した人類軍の最新型ファフナー、「ザルヴァートル・モデル」の一機。
ミツヒロが主導となって建造した機体で「一体でも多くの敵(フェストゥム)を殲滅すること」をコンセプトとしている。パイロットは実質使い捨ての生体パーツ扱いで、ファフナーパイロットを捨て駒としてしか見ていないミツヒロの思想を反映している。
「Nicht(ニヒト)」とはドイツ語で「否定」の意味で、「ここにいない」「虚数」を示しており、同型機のマークザインと対をなす。カラーは黒色。
マークザインのデータを元に建造されマークフィアーのコアを移植することで完成、狩谷由紀恵をパイロットとして最終起動実験が行われ、フェストゥムとの最終決戦「ヘヴンズドア作戦」に投入されるはずだった。しかし、人類軍士官に同化して潜入していたイドゥンによってパイロット共々機体を乗っ取られ、ファフナーとフェストゥム双方の力を備えた、人類にとって最強最悪の敵と化してしまう。
皆城総士の誘拐を目的に竜宮島に襲来した際には人類軍の戦闘機も同化してその後ろに連結する形で飛来し、第2ヴェル・シールドをほぼ一瞬でぶち破り(飛来速度が速すぎたために第1ヴェル・シールドは展開が間に合わなかった)島に到達、応戦したベイバロン・モデルとマークジーベンを一蹴、マークアインの決死のフェンリルでも損傷を与えられないという驚異の性能を見せつけ、アルヴィスの隊員に多数の犠牲者を出し、総士も攫われるという壊滅的な損害を与えた。
蒼穹作戦においても、総士の戦術を持って人類軍と竜宮島のファフナーを追い詰めるが、近藤剣司のマークアハトの奮戦と総士の罠によって、イドゥンが「痛み」と「死の恐怖」を知覚してしまった事で動きが止まり、駆けつけたマークドライとマークジーベンの攻撃を立て続けに受けて敗退する。
なおも帰還しようとする一騎達の輸送機に追いすがり、マークザインを無の世界へと引きずり込んで同化しようとするが、「存在する事」を選ぶ一騎と総士の意思に押し負け、逆に同化されてここからいなくなるという皮肉な最期を遂げた。
蒼穹作戦後のフェストゥムはこの機体の姿を取ることがあるらしく、その姿は全身に結晶が配置され、前腕が長くなっているなど非常に禍々しい外見となっている。
劇場版では消滅には至っておらず、一騎と総士によってマークザインの中に封じられていたことが明らかになる(一騎に負担をかけていたらしく、同化現象がなかなか改善しなかったのはこれが理由の一つ)。新たなミールによって引きずり出され、来主操をパイロットとして再び竜宮島を襲う。最終的には操が人類軍の核攻撃から美羽を守るべく、マークニヒトから抜け出し特攻。機体はほぼ無傷なまま残留し、操縦席には総士が残されていた。この総士の新しい肉体は操の人間体を転用したものであり、これによりフェストゥム以外でニヒトを扱える唯一の存在となった。
2年の時、或いはミールの影響のためか外観は結晶体の混じる鋭角的なラインを持ったフォルムとなり、機体色は紫色に変化するなどマークザイン以上に原型からかけ離れた姿となっている。特に頭部はファフナー特有のトッキントッキンな皿頭ではなく、顎のついた固有の形状となっている。カメラアイ(と思われるクリアパーツ)はバイザー状に変化し、オレンジのカラーもシリーズ中でも変貌後のマークニヒトのみとなっている。ただし、形状こそ変貌しているが背中の武装ユニットが健在であるため、ザインと異なり武装面での変化は見られない。むしろ同化ケーブルが8本に増加しており強化されている。
前述のように「一体でも多くの敵(フェストゥム)を殲滅すること」を反映して設計したのだが、「忌まわしき敵に奪取され人類側を大いに苦しめた」という、人類の存在と、本来の設計思想そのものをその名の通り「否定」する皮肉な結果となり、最終的にマークザインによって今度は自分が存在することを「否定」されるというこれまた皮肉な末を辿っている(さらに言うと、UXでは条件を満たすとフェストゥムに奪われたこの機体が紆余曲折を得て人類側と共闘する事態になる)。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]
- スーパーロボット大戦K
- 初登場作品。原作どおり、終盤に竜宮島と北極で計2回戦う。既に狩谷は同化されているはずなのに一回目のパイロットは彼女名義。マップ兵器のホーミングレーザーが厄介だが、アカツキと海に沈めたアークエンジェルのコンビでEN切れまで持ち込める(後述)。
- スーパーロボット大戦UX
- 本作ではマークニヒトに使用されるマークフィアーのコアはノーヴル博士がミツヒロに提供している。第2部終盤の原作最終局面でイドゥン機として登場。自動回復こそないが攻撃力が高く、また80000越えのHPと同化能力で戦力を削ぎに来る。
- 第3部では劇場版設定で来主機として登場。終盤ボスだけにHPが20万越え、操も底力持ちだが、マップ兵器の識別機能がなくなったので対策は簡単。そもそもEN回復がないのでマップ兵器を空撃ちさせ続け、ルガーランス(射撃)を撃ち切らせれば手も足も出ない状態になる(これはTV版仕様にも言えるが、TV版マークニヒトと戦うシナリオは全てターン制限が入るのでキャンペーンマップくらいでしか活かせない)。
- 最後は核ミサイルからエルシャンクを庇って消滅してしまうが、隠し要素の条件を満たせばその後復活し、味方として使用できる。マークザイン並みの機体性能を持ち、操が「読心」を持つため凄まじい命中回避を誇る。が、武装面は敵対時にあったMAP兵器が無くなり、攻撃力も敵対時からほとんど上昇していないため、特に最大攻撃力が低いのが欠点。バリア無効付きの武装が多く、参戦シナリオはバジュラとの決戦なので、バリア持ちのバジュラや回避の高いゴーストの相手をしよう。結果的にだが条件次第とはいえ公式に先駆けてマークザインとの共闘を果たすこととなった。
- 機体ボーナスはスーパー系と相性が良いので、ゼロファフナーかレンジの似ている黒獅子辺りと組むのがいいだろう。
- なお、仲間入りしてもEDにて操がユガの狭間に残ったため、原作とは違い失われてしまった。
武装・機能[編集 | ソースを編集]
何度も乗り手が変わっている為、その度に戦いかたが大きく変わっている。
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
- 格闘
- TV版では肉弾戦を行う場面が目立つ(主な相手は生身の人間)。同化したルガーランスを投げつけ、マークジーベンの上半身を消し飛ばすという芸当も披露した。
SRWではワーム・スフィアーを投げつけた後に、接近し殴りつける。
固定装備[編集 | ソースを編集]
ロールアウト時の本来の武装。全て消失したマークザインに対し、ニヒトは変貌後もこれらが残っている。
- ホーミングレーザー
- ザルヴァートル・モデルの標準装備。背中に二基搭載されたホーミングレーザー発振器。とにかく使用機会が少ない。ザインのものは1話持たずに消失し、ニヒトも劇場版では未使用に終わった。
- Kではビーム兵器なので、ビーム完全無効のアカツキや(シナリオによるが)海に沈めたアークエンジェルに任せればノーダメージでEN切れに追い込む事が出来る。MAP兵器版もあるのでその点は注意。照準値低下の特殊効果を持つ。
- UXでも劇場版名義になった後は使用不能に。
- 同化ケーブル
- 翼部の6本のアンカーユニット。劇場版以降は8本に増加し、突き刺した対象を同化して支配下に置くという恐ろしい運用法をみせる。
- 製造当時のファフナーの装備としては随分と強力だが、使用機会のないままフェストゥムに乗っ取られたため、本来の性能がどれほどのものかは不明。
武装[編集 | ソースを編集]
- ルガーランス
- 劇場版で使用。槍にも似た刀剣型の刺突武器。劇中ではマークドライツェンのものを圧し折り、同化・復元して使用していた。
- UXでは使う際に手から取り出している。
- ルガーランス(射撃)
- エネルギー弾を発射する。
- マークニヒトの攻撃のなかでは、唯一バリア無効を持たない。
- ルガーランス(斬撃)
- UXでは突撃した後逆手で突き刺し、離脱しながらワーム・スフィアーを叩き込んでトドメ。
技[編集 | ソースを編集]
ワームスフィアはシリーズを全編通して多用している。SRWにおいては各武器のけん制やトドメとしても使用される。
- ワーム・スフィアー
- 物質をゼロ次元へと捻じ切ってしまう球体を発生させる。ベイバロン・モデルを大破させ、マークアインにも致命傷を与えた。
- ワーム・スフィアー(連射)
- ワーム・スフィアーを連続発射する。
- UXでは敵対時の劇場版のみ自機中心型のMAP兵器版が存在。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
ルガーランスを扱うのに何故か切り払いが出来ない。攻撃時のみ取り出して普段は持っていないからか。
- 同化(同化L2、味方はL3)
- ファフナー系の相手に攻撃を命中させた際、気力を低下させる。気力を90以下(UXでは100以下)に下げるとマークニヒトと同化させHPとENを吸収。敵は撃破扱いとなる。UXでは敵対時は無差別に発動するため、余計厄介になった。味方になった後も持ってはいるが、対応する相手が出てこないので死に能力となっている。まぁ、バジュラを救いに来たのにバジュラと同化したら台無しではある。
- オールキャンセラー
- UXの敵仕様のみ。
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
機体ボーナス[編集 | ソースを編集]
- UX
-
- 初期段階:照準値+5 HP+500
- 第二段階:照準値+10 HP+750 特殊回避15%
- 第三段階:照準値+20 HP+1000 特殊回避25%
- 最終段階:照準値+30 HP+1500 特殊回避35% スペック低下無効
- 照準値ボーナスと読心が合わさり凄まじい命中を誇る。操の底力レベルも高いためHP増加の恩恵も強く、全体的に優秀な構成。
機体BGM[編集 | ソースを編集]
- 「ナイトヘーレ開門」
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 否定〜イドゥン
- 最終起動実験で乗っ取られ、初陣で真っ先にミツヒロの野望と存在を「否定」した。ファンの中にはここで溜飲が下がった方もいると思われる。だが…。
- 襲撃〜にくしみ
- 二ヒトを乗っ取ったイドゥンは次のターゲットを竜宮島に向けて襲撃する。迎え撃った3機のファフナーをその高い戦闘能力で一蹴、なおも暴れ回る。
- 皆城乙姫の叫びも届かず、由紀恵を同化した際に学んだ「憎しみ」の感情にまかせて一方的に蹂躙し、島民の命を次々と同化していく。
- 恐怖〜そんざい
- 「我々を…!無へ戻せぇぇぇぇぇっ!!」
- 存在することに恐怖を覚えたイドゥンは発狂し、自身を消滅させるようにワーム・スフィアを連射する。
- しかし、機体は無傷。マークニヒトの高い防御力が、そんなイドゥンの想いすら「否定」したのであった。
- 対話~いたみ
- 劇場版より、マークザインとの激突。高空で交錯する二機のファフナーは、それぞれの思いを叩き付けるかのようにぶつかり合う。
スパロボシリーズの対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- 再会〜すくい
- UX49話「侵略の終焉」より。フロンティア船団によってインプラント弾を撃ち込まれ、操られるバジュラを救出すべく戦い続けるUX。しかし、物量で勝るバジュラを相手にUXは徐々に劣勢を強いられていく。次々と現れる増援に戦意を折られかける中、マークザインで戦っていた一騎のもとに声が響く。
- 直後、バジュラの大軍をワーム・スフィアーでかく乱しつつ宙域に飛来したのは、結晶化した装甲と翼を持ち、紫に彩られた異形のファフナー……人類の火から美羽を、対話の道を守って消えたはずのマークニヒトと、それを駆るフェストゥムの少年・操。救いを求める声を聴いた彼は、バジュラを救うために、一騎達と共に戦うために「ここにいる」ことを選び、そして帰って来たのだ。
- 対決〜ひてい
- バジュラを救うための戦いが続く中、ザ・ブーム軍に与したハザードのファミール艦が戦場に現れる。ハザードという男は操個人からしても、同胞たるフェストゥムに理由なき「痛み」と「憎しみ」を与え、架け橋たる美羽をも「否定」しようとした怨敵。しかし操は、それに起因する怒りによる戦いを「否定」し、さらなる悲劇の可能性をも「否定」するためにマークニヒトを駆る。
関連機体[編集 | ソースを編集]
- マークザイン
- 同型機。終盤から劇場版にかけて、機体内部に封印されていた。これはフェストゥムに機体の存在を学習させないようにするためで、封印されなければフェストゥムにマークニヒトを量産されるというという恐ろしい事態になっていた。
商品情報[編集 | ソースを編集]