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:ゲーム作品『ゾイドオルタナティブ』(未参戦)に登場したゾイドで、他の作品のゾイドとの最大の違いは'''生命体ではなく純粋な兵器である'''点である。機械的なデザインがより強調されており、牙や目に該当する部分はなく、噛みつきやひっかき攻撃も一切ない。動きも非常に鈍重としたものとなっている。 | :ゲーム作品『ゾイドオルタナティブ』(未参戦)に登場したゾイドで、他の作品のゾイドとの最大の違いは'''生命体ではなく純粋な兵器である'''点である。機械的なデザインがより強調されており、牙や目に該当する部分はなく、噛みつきやひっかき攻撃も一切ない。動きも非常に鈍重としたものとなっている。 | ||
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− | :『ゾイドワイルド』(未参戦)に登場するゾイドで、他の作品のゾイドとの最大の違いは'''数万年前に[[地球]]に飛来した1つのゾイドコアから派生した存在'''であり、惑星Ziとの環境の違いから'''大きさが地球上の生物とほぼ同等か少し大きい程度<ref>恐竜型は小さくなり、昆虫型は逆に大きくなる。</ref>で、[[ガチコ|コクピットが完全に露出しており]] | + | :『ゾイドワイルド』(未参戦)に登場するゾイドで、他の作品のゾイドとの最大の違いは'''数万年前に[[地球]]に飛来した1つのゾイドコアから派生した存在'''であり、惑星Ziとの環境の違いから'''大きさが地球上の生物とほぼ同等か少し大きい程度<ref>恐竜型は小さくなり、昆虫型は逆に大きくなる。</ref>で、[[ガチコ|コクピットが完全に露出しており]]<ref>尤も旧ゾイドから通称「懲罰席」と呼ばれるオープンコックピットが存在していたので(例:マッハ2で飛行するサラマンダーの背部砲手席など)、今更と言う意見もある。操縦席に限定してもワイルドゾイドとサイズが近いアタックゾイドや24ゾイドは(24ゾイドの一部を除き)バイクを意識したオープンコックピットである。</ref>、操縦桿と言った計器類もない'''。パイロットとゾイドの闘争本能が極限まで高まると'''ワイルドブラスト'''と呼ばれる特殊能力が発動する。 |
:スパロボでの性能を鑑みた場合、'''完全に露出しているコクピットが原因で、コクピットの気密性向上を図る事も不可能なため、宇宙への出撃自体が不可能になる'''のは確実視される。 | :スパロボでの性能を鑑みた場合、'''完全に露出しているコクピットが原因で、コクピットの気密性向上を図る事も不可能なため、宇宙への出撃自体が不可能になる'''のは確実視される。 | ||
;古代ゾイド人 | ;古代ゾイド人 |
2019年5月8日 (水) 11:39時点における版
ゾイド(ZOIDS)とは、『ゾイドシリーズ』の各種作品に登場する生体メカの総称。
概要
動物や恐竜の姿を象ったロボット生命体であり、いわゆる人型が存在しないのが特徴。これはゾイドシリーズの最大の個性として一貫されている。アニメ等においては、主人公の乗機がライガータイプ、ライバルの乗機が二足恐竜タイプ、というパターンが多い。
ロボット生命体といっても、勇者シリーズやマシンロボに出てくるロボットたちのように擬人化された存在でなく、コックピットがついてパイロットが操縦する「兵器」として扱われる。「生物である」という特徴は工業的な量産を制限するための設定として機能しており、SF的な兵器が登場しながらも近代的な物量戦が起こりにくい戦場、という独特のシチュエーションを作り出すことに成功している。また、上記の通り生物でもあることからアニメでは「ポケットモンスターシリーズ」等のように人間のパートナーである、もしくは共存するモンスターとしても扱われる傾向もしばしば見られる。
ここではゾイドについてシリーズに共通している設定について記載するが、ゾイドの扱いは各作品毎に微妙に異なるため、個々の作品の項目も参考のこと。また、玩具としてのゾイドについてはゾイドシリーズで扱う。
登場作品
- ゾイド -ZOIDS-
- アニメ第一作。登場人物や時代背景等、漫画雑誌や模型で展開された『ゾイドバトルストーリー』をベースとしている。
- ZOIDS新世紀/ZERO
- アニメ第二作。ゾイドは戦争の兵器ではなくバトル競技の乗機として扱われるようになっている。
- 機獣創世記ゾイドジェネシス
- アニメ第四作。文明が崩壊した遥か未来の惑星Ziを舞台としている。
ゾイドの歴史
ゾイドとは古来から惑星Zi(ズィー)に存在する金属生命体であり、野生の状態では「金属の骨格や外皮を持つ巨獣」のような生物である。古代ゾイド人がその制御に成功。ゾイドと共存する独自の文明が築かれていたようだが、永き歴史の中でその記憶は失われている。しかし古代の英知が失われた後でも、惑星Ziの住人たちはゾイドを家畜化して日常の生活を支えており、ゾイドと人類は常に深く関わりあっていた。
惑星Ziに産業革命が起こってからはゾイドのあり方が大きく変わった。「ゾイドにコックピットを取り付けてゾイドコアを制御し、ゾイドを操作する技術」が確立され、これによりゾイドの兵器化が急速に進む事となった。兵器化されたゾイドは「戦闘ゾイド」「戦闘機獣」「生体メカ」などとも呼ばれる。戦闘ゾイドには銃や剣といった兵装もつけられるようになったが、これらのオプションはコックピットに連動してるのでなく、ゾイドコアに連動する形でつけられているため、ゾイド自身の意思で動かすこともできる。
その後、漂着してきた地球人によって荷電粒子砲や重力制御装置などの技術がもたらされた。それらは惑星Ziにとっては完全なオーバーテクノロジーであり、惑星Ziの科学力では機構は再現できても出力の問題から実用化するものを作り出せなかったが、ゾイドコアの存在がそれらを解決。これ以降、ゾイドの兵装は人間の兵器を大型化したものから「ゾイドでしか扱えない超兵器」へとシフトし、それらを使用するために改造されたスーパーロボットのような戦闘ゾイドも登場するようになった。
戦闘ゾイドの誕生により、民族対立の小競り合いが絶えなかった惑星Ziには大規模な戦乱が頻発するようになった。特に、大国であるヘリック共和国とガイロス帝国は、惑星Ziの覇権をかけて激しい戦争を繰り広げている(アニメ『ゾイド -ZOIDS-』)。
その後、永い時を経て帝国と共和国が和解。ゾイドは戦闘用の兵器としてではなく、戦闘競技「ゾイドバトル」に用いられるようになった(アニメ『ZOIDS新世紀/ZERO』『ゾイドフューザーズ』(スパロボ未参戦))。
しかしそのような時も長くは続かず、惑星Ziを大災厄が襲う。生き残った人々は空に活路を求めた人々と地上に残った人々に別れた。この後、野性のゾイドはほぼ全滅、改造ゾイドの一部は災厄を生き延びたが休眠状態となり地中に埋もれてしまう。この時代の人類は地中からの発掘によってのみゾイドを手に入れることが可能となる。また、ゾイド改造技術も基本的にロストテクノロジーであるため、発掘されたゾイドを乗り手に合わせて改造することは容易ではない。そのゾイドに合わせた操縦技術を乗り手が鍛錬する、というのがこの時代のゾイド乗りのスタンスである(アニメ『機獣創世記ゾイドジェネシス』)。
(尚、上記の概略はアニメの展開から抜粋しているが、ゾイドは上記以外の作品背景も複雑多様であるため留意されたし)
ゾイドの生態
すべてのゾイドはゾイドコアと呼ばれる器官を持つ。ゾイドコアはそれひとつが脳・心臓・生殖器などを司っている、いわばゾイドの「命」に等しい存在である。 これは、惑星Ziの海洋に金属の成分が非常に多く、その環境に適応するための進化の帰結として、ゾイドコアに惑星Ziの海洋環境を再現し、外骨格を形成して捕食能力の確保と自分のコアを保護するという非常に特殊な生態を形成することとなった。 外骨格は行動するための後付けの器官にすぎず、ゾイドコアさえ無事なら自己再生する事が可能。実際、劇中ではムンベイのグスタフは自己修復能力を強化している。
ゾイドは野生の状態であっても、生体的な部分はゾイドコア以外に有していない。生まれたばかりの野生ゾイドはむきだしのゾイドコアの姿をしており、この状態でも動くことができるのだが、ゾイドコアそれぞれの自分の遺伝情報に刻まれた金属成分が多い場所(多くは水中)へ移動したのち周囲の金属成分を吸収し、代謝という形で金属の骨格や外皮を形成していく。これを繰り返すことで金属生命体としての野生ゾイドが誕生する。
ゾイドには性別という概念がない。野生のゾイドは成長すると体内にもっと小さなゾイドコアをいくつか作り出す。これがゾイドの「子供」にあたるものである。子供のコアは親のゾイドが生きている限りは休眠状態にあるのだが、親のゾイドが死亡したとき、初めて活動しだす。こうして世代交代が行われる。このことをふまえ漫画版『機獣新世紀』の作者は「子供を産むから全員女性」と言う説を唱えているが公式設定とはされていない。
野生ゾイドは他のゾイドのコアを捕食することで生存に必要な栄養を摂取する。即ちゾイドにとって生きることとは他のゾイドと戦うことであり、種族全体の特徴として極めて旺盛な闘争本能を持っている。そのため兵器との親和性は高く、人間の制御下に置かれて戦うことにも基本的には抵抗を示さない。
戦闘用に改造されたゾイドはコアの捕食や生殖といった生物としての能力を失ってしまうため、一つの種類の戦闘用ゾイドを大量生産することは難しく、互いに敵のゾイドの特性に対抗する目的で開発された様々な種のゾイドが次々と戦線に投入されていった。戦闘用ゾイドは、コックピットを通してゾイドコアに「指令」を与えることで操縦する。つまり、ゾイドの肉体を動かしているのはゾイド自身の意思である。ゾイドコアとコックピットは連結しているがゆえに、ゾイドたちはコックピットに乗り込んでいる人間の意思を敏感に感じ取ることができる。ゾイドたちは自分を操るパイロットが気に食わない場合は言うことを聞かない。パイロットの技量や精神状態がゾイドと合致していないとシステムフリーズを引き起こし、逆にお互いに強い信頼関係があればスペック以上の能力を引き出す事も可能である。また、ゾイド間の食物連鎖の上位に位置する種、または厳しい自然環境を生き抜いてきた野生体ほどゾイドコアが発するエネルギーと闘争本能は高くなり、強力だが高コストで希少、さらに乗りこなすのが難しい戦闘用ゾイドとなる(バトルストーリーにおけるブレードライガーやライガーゼロ等)。
ゾイドの武装
ゾイドの基本的な武器は爪や牙など身体の一部であり、その他の多くの武装は後から取り付けられたものである(例:大砲などを背中に取り付ける、肩にミサイルを取り付けるなど)。中には開発段階で取り付けられるのも有り、恐竜タイプは口から荷電粒子砲を発射する事もある。なお主な武器の種類は火気弾薬、粒子ビーム、レーザーなど。また変り種として濃硫酸砲や火炎放射、冷気、毒、電子機器類を狂わせるジャミング兵器など武装のバリエーションは多い。中にはTFゾイドのようにゾイドからカスタマイズパーツや武器に変形するものも存在する。
ゾイドの基本的な種類
- ライガータイプ
- 主に主人公が乗るライオン型。ライオンだけに気位が高く獰猛で、乗り手に特殊な素質を求める機体も多い。主人公メカらしく潜在能力が高く、乗り換えはせずにパワーアップする事が多い。元々は帝国軍の開発した「サーベルタイガー」に苦戦した共和国軍が捕獲した機体を元にして生み出された機体である。「タイガータイプ」と比べ、武装面では劣るが、高速戦闘や格闘戦に長けている。後に帝国軍も「ライガーゼロ」を開発したが、開発途中で共和国軍に奪われてしまい、実戦配備が遅れることとなった。「シールドライガー」系や「ライガーゼロ」系が有名で「ブレードライガー」は全アニメに登場(ジェネシスではOPアバンの影絵のみ)しており、「ライガーゼロ」は2作品続けて(/ZERO、フューザーズ)主人公の乗機となっている他、ジェネシスの時代も小説に兄妹のライガーゼロが登場している。
- ちなみに「ライガー」はライオンと虎(タイガー)の混血種の事。サーベルタイガーをベースにしたライオン型ゾイドであることからこう呼ばれる。また、その血(コンセプト)を取り込むという意味も含まれている。
- 二足恐竜タイプ
- 主に軍事利用に使われ戦闘力が他のゾイドを凌駕する。気質が極めて凶暴でごく一部のエースパイロットでしか乗りこなせない機体が多い。格闘戦を得意とするものが多かったが、「デスザウラー」以降は格闘・射撃の両方得意とするものも増えている。なおライバルが乗り換える時に使用する事もある。ゾイド人気の火付け役となった「ゴジュラス」や「デスザウラー」、ライバルキャラの乗機となる事が多かった「ジェノザウラー」系などが有名。また、「バーサークフューラー」は2作品続けてライバルの乗機となっている。「アロザウラー」や「ゴッドカイザー」など中型のもの、「ゴドス」や「レブラプター」など小型かつ量産されているものも存在。大型のものは「ゾイドジェネシス」の時代ではほぼ絶滅している。現在判明しているゾイドの中で最強のゾイドである「キングゴジュラス」もこのカテゴリー。
- 余談だが、現実の二足歩行恐竜に対する考察の変化もあり、昭和に開発された「ゴジュラス」や「デスザウラー」等は直立型の所謂「ゴジラ」型なのに対し、平成に開発された「ジェノザウラー」以降は体を水平にした「ハリウッド版(エルメッヒ版)ゴジラ」型である。
- 四足恐竜タイプ
- こちらは二足型に比べやや戦闘力は劣るものが多いが、比較的扱いやすく、またその性質から砲撃戦用・支援用が多い。突撃戦用の機体も存在する。「レッドホーン」や「ゴルドス」が代表種。中には「ウルトラザウルス」(アニメ版の個体はバトスト通常個体の10倍以上の大きさ)や「マッドサンダー」のような超大型や決戦兵器タイプのものも存在する。二足歩行型同様、「ゾイドジェネシス」時代ではバイオゾイドの系統を除くとほぼ絶滅している。
- ウルフタイプ
- 「コマンドウルフ」を祖とする中型ゾイド。あらゆる任務に対応可能な汎用性が特徴で、アニメ作中では主に主人公の仲間ポジションでの登場が多く、主人公の先輩的存在のパイロットが使用する。元々は「シールドライガー」の僚機として開発された機体である。機体によって性格の差があるようで、実際のオオカミ同様にリーダーを据えた集団戦闘で本領を発揮する。類似タイプとして狐型の「シャドーフォックス」などがいる。
- コングタイプ
- 見た目通り力強く(ゾイドでは恐竜と同サイズなこともあり)戦闘能力も二足恐竜タイプに匹敵する。それでいて気質が穏やかで操縦しやすいという変わり種でもある。かつての共和国側の花形ゾイド「ゴジュラス」のライバルとして登場した「アイアンコング」を祖に持つ関係からか、敵味方問わず重要キャラが搭乗する事が多い。中の乗り手はゴリラのような奴も居ればハンサムな乗り手も居る。
- タイガータイプ
- 「サーベルタイガー(現:セイバータイガー)」を祖に持つ高速型ゾイド。この系列の機体と、そのライバルとして登場した「ライガータイプ」により、重装甲、重武装ゾイドが主力だった惑星Ziの戦場の様相を一変させた。主にライバルキャラが乗る事が多いが、「ジェノザウラー」の登場以降、その座を二足恐竜型に奪われつつある。上記の理由から高速戦闘ゾイドの祖ともいえる。タイガータイプの中でも伝説の古代虎型ゾイドの特殊なゾイド核を使用し民間企業内で開発された古代虎型ゾイドはタイガータイプの中では強力な性能を持っており、「ジェネシス」では主人公側のゾイドとして複数の機体が活躍している。
- 哺乳類タイプ
- ライガー系などの他にも哺乳類型は比較的登場する。傾向としては恐竜型とほぼ同じく、肉食系は格闘戦に優れており、草食系は砲撃戦用・重装甲が多い。また四足恐竜型同様に草食型には突撃型も存在。「ディバイソン」「エレファンダー」などがこのカテゴリーに入る。
- 飛行タイプ
- 翼竜型とドラゴン型と鳥型は戦闘機や戦闘爆撃機、虫型は戦闘ヘリ扱いとなる。
- 翼竜型は共和国軍の「プテラス」「ストームソーダー」「レイノス」など
- ドラゴン型は帝国軍の「レドラー」や『ジェネシス』に登場した「ギルドラゴン」[1]など
- 鳥形は共和国軍の「グライドラー」や帝国軍の「シュトルヒ」[2](両者共アニメ未登場)、『フューザーズ』に登場した「バスターイーグル」や『ジェネシス』に登場した「レインボージャーク」等
- 昆虫型では「サイカーチス」「ダブルソーダー」など
- ほかにペガサス型なども存在する。
- 昆虫タイプ(飛行以外)
- 主に運搬に適していたり空を飛んだり砲撃が得意。繁殖力に優れており大量配備できる種が多いのが特徴。サポート要員はこれが多い。しかし「デススティンガー」のような超兵器クラスのゾイドも存在する。「グスタフ」や「モルガ」がこのカテゴリーに入る。
- 爬虫類タイプ
- 小型ないし中型のタイプ。局地戦用機が多い。「カノントータス」「ステルスバイパー」「ヘルディガンナー」などがこのカテゴリーに入る。
- 水棲タイプ
- サメ型のウオディック等。本編が陸戦主体なこともあり純粋な水棲型は少なめ(ウオディックも陸戦出来なくはない[3])。基本は陸戦型の「カノントータス」「スネークス(ステルスバイパーの前身)」「ヘルディガンナー」等も海戦に対応している(当然弱いが[4])。
- 純粋な飛行タイプには劣るが飛行可能なものも多い。エイ型の「シンカー」、シュモクザメ型の「ハンマーヘッド」などがこのカテゴリーに入る。中には「ホエールキング」や「ネオ・タートルシップ」のような輸送艦として扱われる超巨大ゾイドも存在する。
- キメラブロックス
- ブロックスゾイドの亜種で単に「キメラ」とも呼ばれている。名称の通り2種類の生物の遺伝子をブロックスコアに組み込んだことにより、2つの生物の特徴を持ち合わせる外見となっている。ブロックスゾイドとは異なり、大半が無人機である。しかし、開発当初のキメラブロックスはゾイドとしての闘争本能が軍事用プログラムを侵食してしまい、敵どころか味方にまで襲い掛かり、更に他のゾイドを捕食しては突然変異を引き起こしてしまうことが多かった。その後、キメラ達を制御する為に有人型の「ロードゲイル」や「ディアントラー」が開発された。
- ペガサス型の「オルディオス」も再販時に(ブロックスではないものの)馬型ゾイドと竜型ゾイドのキメラだという設定が明かされている。
スパロボに登場したゾイド
ライガータイプ
二足恐竜タイプ
以下に挙げるもの以外に、ゴジュラスも『OE』でのルイーズ大統領の台詞中で名前が出るが、本編登場ならず。
- ガンスナイパー / ガンスナイパーLS / ガンスナイパーNS
- ジェノブレイカー
- デスザウラー
- 『ゾイド -ZOIDS-』終盤に登場したものは『OE』では『オリジナルデスザウラー』名義となっている。
四足恐竜タイプ
ウルフタイプ
- コマンドウルフ / コマンドウルフ アーバイン仕様
- ソードウルフ / ソードウルフクラッシャー
- ライトニングサイクス
- チーター型であるが、性能・運用面の類似性から便宜的にここへ置く。
タイガータイプ
哺乳類タイプ
飛行タイプ
コングタイプ
昆虫タイプ
水棲タイプ
関連用語
- 惑星Zi(ゾイド星)
- 本シリーズの舞台である地球から6万光年先にある惑星。気候は地球に似ているが金属の分布がはるかに多く、「金属生命体」であるゾイドが多数生息している。稀に地球人がこの惑星に辿り着く事もある(漫画『ZOIDS惑星Zi』)。
- 惑星Zi人(ゾイド人)
- 惑星Ziの住人達。初期の玩具付随などの描写ではゾイドに近い金属人間といった描写もあったが、設定が変遷していき、最終的には地球人との差異はほぼ無くなり、ゾイド人と地球人のハーフも確認されている。なお一部作品では共通して特徴的なフェイスタトゥーが見られるが、これは元々はゾイド人が持っていた金属質皮膚の名残が部族毎に色や形状が異なっていたことから所属識別として使われていた風習から来るもので、一族で似たデザインのタトゥーを付ける習慣となっている。
- 野良ゾイド
- ゾイドは自我を持つ生命体であるため、機械化されても自分の意思を持つ。例えばパイロットが死んでしまったり捨てられたりしても、何かの拍子にコンバットシステムの枷が外れてしまうと、そのまま野良ゾイドとして生きていく事になる。
また、トラップとして仕掛けられた無人のスリーパーゾイドが放置された末に野良化する例もある。 - 野生ゾイド
- 惑星Ziの環境の中で自然に生まれたゾイド。当然兵器としての改造や武装など、人の手は加えられておらずコックピットもついていない。外見はまさに「金属の皮膚をもつ巨獣」である。一度人の手が加わった「野良ゾイド」とは区別されるので注意。…尤も『フューザーズ』では「野生ゾイド」扱いされていたが[5]。
- ブロックスゾイド
- 完全な人工ゾイド。ブロックスという人工のゾイドコアを繋げて機体を構成している。出力で本来のゾイドに大きく劣るが、機体の組み換えによる合体や変形が可能となった。『ゾイドジェネシス』の時代ではこの技術はほとんど失われているがこの技術を発掘、研究し復活させたゾイドバラッツ(SRW未登場)とビームトータス(『ゾイドフューザーズ』に登場したリクガメ型ブロックス「ミサイルトータス」のバリエーション機?SRW未登場)のみが登場する。
- ブロックスゾイドだけでの合体の他、ライガーゼロやバーサークフューラーなどハードポイントを持つゾイドと連結することでそのスペックを強化できる。なお、スパロボに登場済みのムラサメライガーにも同様に合体できるブロックスが存在する(アニメ未登場)。
- バイオゾイド
- 『ジェネシス』の時代、過去とは異なる方法で作り出されたゾイド。生物の骨格じみたフレームに特殊な流体金属製の装甲を纏った姿は、戦闘機械然とした既存のゾイドと比べてより生物的であり、前述の野生ゾイドを彷彿とさせる。身に纏った装甲が光学兵器を跳ね返し、実体兵器のダメージをも吸収してしまうため、リーオ製の武器による攻撃以外では撃破が非常に難しい。操縦適格者が多くなく実戦配備は本来困難だが、ディガルド武国はある非道な方法でそれを克服、軍備の大幅な増強に成功する。
- オーガノイド
- 人間と同じぐらいの大きさで、他のゾイドと合体してゾイドコアを活性化させる事により、ゾイドが持つ潜在能力を引き出す能力を持つ。TV第1作には複数体のオーガノイドが存在していたが、対となる古代ゾイド人が登場しないからか、それ以降の作品では存在が確認されていない。と言うか、TV第2作では「学習機能によりゾイドを進化させるシステム」別名「アルティメットX」と設定が変わっている。
- 余談だがバトルストーリー版では「ゾイドを狂暴化させることでパワーアップさせるシステム」とまた別物である。アニメ版オーガノイドも登場するが「狂暴化したゾイドの思念波でパイロットが発狂しないようにするために肩代わりする装置」扱い。
- ゾイド(ゾイドオルタナティブ版)
- ゲーム作品『ゾイドオルタナティブ』(未参戦)に登場したゾイドで、他の作品のゾイドとの最大の違いは生命体ではなく純粋な兵器である点である。機械的なデザインがより強調されており、牙や目に該当する部分はなく、噛みつきやひっかき攻撃も一切ない。動きも非常に鈍重としたものとなっている。
- ゾイド(ゾイドワイルド版)
- 『ゾイドワイルド』(未参戦)に登場するゾイドで、他の作品のゾイドとの最大の違いは数万年前に地球に飛来した1つのゾイドコアから派生した存在であり、惑星Ziとの環境の違いから大きさが地球上の生物とほぼ同等か少し大きい程度[6]で、コクピットが完全に露出しており[7]、操縦桿と言った計器類もない。パイロットとゾイドの闘争本能が極限まで高まるとワイルドブラストと呼ばれる特殊能力が発動する。
- スパロボでの性能を鑑みた場合、完全に露出しているコクピットが原因で、コクピットの気密性向上を図る事も不可能なため、宇宙への出撃自体が不可能になるのは確実視される。
- 古代ゾイド人
- 太古にきわめて高度な文明を築いていたとされるゾイド人。コールドスリープして現代に蘇る事もある。
- ゾイドイヴ
- アニメにのみ登場する、「全てのゾイドのエネルギーの源泉」。
- ゾイドコア
- 上記#ゾイドの生態も参照。
脚注
- ↑ 元は帝国軍「ギルザウラー」の改造機。なおギルザウラー自体も1度だけ(回想シーンで)登場している。
- ↑ ただし正確には始祖鳥型(生物学的には鳥類ではない)。
- ↑ 『/ZERO』に登場したウオィックは砂漠を海のごとく自在に泳いでいたが、本来の設定では流石に不可能である。
- ↑ 「トータス」は陸亀の事である。なおブロックスの「カノンダイバー」は海亀(タートル)型。
- ↑ 劇中で野生ゾイドと呼ばれるブロックスゾイドが登場したが、本来「野生のブロックスゾイド」は存在しない。
- ↑ 恐竜型は小さくなり、昆虫型は逆に大きくなる。
- ↑ 尤も旧ゾイドから通称「懲罰席」と呼ばれるオープンコックピットが存在していたので(例:マッハ2で飛行するサラマンダーの背部砲手席など)、今更と言う意見もある。操縦席に限定してもワイルドゾイドとサイズが近いアタックゾイドや24ゾイドは(24ゾイドの一部を除き)バイクを意識したオープンコックピットである。