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:前作からしばらく沈黙していたが、グレイスの暗躍により再び地球圏に出現。[[バジュラクイーン]]も登場する。[[ロージェノム]]によればかつて次元将やアポロニアス達と共に[[バアル]]に立ち向かった事が語られている。 | :前作からしばらく沈黙していたが、グレイスの暗躍により再び地球圏に出現。[[バジュラクイーン]]も登場する。[[ロージェノム]]によればかつて次元将やアポロニアス達と共に[[バアル]]に立ち向かった事が語られている。 | ||
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2013年2月3日 (日) 09:12時点における版
バジュラ(Vajra)
『マクロスF』に出てくる巨大な昆虫型宇宙生物。バジュラクイーンを筆頭に、階級制度により活動している。
その歴史はとても深く「プロトカルチャー」よりも前から宇宙に生息していたと考えられており、危険な生物だと考えられている。しかし同時に彼らが持つ独自の能力は科学の発展に役立つと考えられ研究もされている。
生物学的には蟻や蜂に似た生態系をしており、能力は個体ごとに違っている。
本来戦闘的な生物ではなく、縄張りを侵した存在を駆逐するのみ。しかしその勢力と戦闘力は人類の兵器をしのぎ、ボドルザー基幹艦隊ですら力押しで殲滅せしめるだけの力を有している。
また、生物でありながらミサイルやマシンガン、ビーム砲といった人間でいうところの「武器」を自らの身体に器官として持っており、加えてミサイルやマシンガンの弾丸やビームのエネルギーも体内で生成することが可能であり、攻撃行動を取る際はそれらを駆使して敵を駆逐する。
フォールドウェーブによる意思ネットワークで行動しているが、あくまでも共有意思によるものであり、稀にだがクイーンの意思に反する行動をとることもある。
バジュラの生態
- フォールド能力
- バジュラ単体によるフォールド(ワープ能力)、そしてフォールド通信波による意思共有と固体耐性の伝達。これらは「フォールドクォーツ」と呼ばれるバジュラのみの生態機関が関係している。
フォールド波による通信やフォールドワープは人類もフォールドクォーツに似た物質を用いて技術を完成しているが、フォールド断層と言う次元断層を超えて移動出来なかったり、断層によって通信が断絶したりタイムラグが生じたりしている。しかしフォールドクォーツを持つバジュラは断層を無視して移動し、タイムラグの無い通信を行う。 - 防御能力
- ある攻撃によりいくらかの個体が殺傷されても、やがてそれらの攻撃に対する耐性を持つようになる。原作では最終的に、次元兵器(ディメンション・イーター)による物理的な消滅以外のほぼ全ての兵器を無効化するまでに至る。
- 階級制度
- バジュラクィーンを女王とし、他のバジュラはそれに従う。ナイト級以降の空母個体は、大型のバジュラが特殊なホルモンを与えられることで変異する。
クイーンは思考ネットワークでも頂点に立つ存在であり、他のバジュラを使役する能力を持つが、通常クイーン自身がこの能力を使う事は無く、クイーンもあくまで群れの中の1個体として意思を共有する。グレイスに融合され乗っ取られた際にはこの能力によって他のバジュラに命令を下しているが、それも絶対的なものではなく、ランカ・シェリルが発するフォールド波の方に呼応してクイーンに対する敵対行動を取るものもいた。 - 腸内細菌
- バジュラはフォールド通信をする時は腸内に寄生している細菌を利用している(ややこしいが、フォールド波による通信は腸内細菌の能力であり、フォールドクォーツは通信に関しては補助的な役割しか持たない。細菌のみを持ちフォールドクォーツを持たないランカやシェリルでも、付近のバジュラとならば交信が問題なく行えている)。
- 繁殖
- 卵生であるが、交配の機会は数億年に一度と非常に長い周期で行われる。交配に前後して他の銀河に住む群れと出会うため、呼びかけの歌を歌う。ランカがよく歌っている「アイモ」がそれである。
主なバジュラ
- 幼生型
- 昆虫型で、主に卵から還った直後。
- 小型
- 機動兵器クラスの能力。
- 大型
- バルキリーを上回る能力。
- ナイト級
- 巡航艦クラスの能力。
- ビジョップ級
- 戦闘母艦クラスの能力。
- バジュラクイーン
- 全てのバジュラを頂点立つ存在。このバジュラクイーンの性質を利用することで、全てのバジュラを制御することも可能。
V型感染症
バジュラがフォールド通信に利用している腸内細菌が人体に感染すると発症する感染症。バジュラの体液を浴びる等すると稀に感染する。また、これに感染している母親から胎内の子供に対し母子感染を起こす事もある。 腸内「細菌」であるが、人類側からは「V型ウィルス」と呼ばれる事が多い。
V型感染症そのものの症状としては「末期に至ると死亡する」以外は不明な点が多い(描写が少ない)。V型感染症の症状は受容体ブロッカー薬「639 WITCH CRAFT」によって抑止する事が出来るが、この薬には発熱・嘔吐などの副作用がある。
V型ウィルスがバジュラの体内にある場合は腸内細菌の文字通り腸内に定着するが、人間に感染した場合は腸内ではなく脳に向かう。ウィルスが定着していない初期段階ならば完治も可能だが、末期になると完全に脳内に定着してしまい、手の施しようが無くなる。
ただし定着したのが腸内であろうと脳であろうと、ウィルスが定着すれば宿主は全く同様にフォールド通信能力を持つ。そのため、V型感染症が末期に近づくと、その患者の声はフォールド波を発するようになる。
なお、V型ウィルスが人体では腸ではなく脳に向かうのは、性質的に人体に正しく定着できないからではなく、ウィルス自身が人体を異物だと判断するために行われる「攻撃行動」である。
例外として、母子感染によって生まれる前に感染した場合、バジュラの場合と同様に腸内に定着するため、V型感染症の各種症状を一切発症する事無く、バジュラと同様のフォールド通信能力を持つ。また、この場合は血液検査にもV型感染症の兆候を示さない。作中ではランカ・リーがこの例に当たる。
また別の例外として、一旦は脳内に定着し宿主を死に近づけたウィルスが、「異物だという判断による攻撃」を止めて腸へと移動するケースもある。V型感染症の各種症状はその時点で止まり、その後は母子感染によって最初から腸内に定着していたのと同じように、各種症状無しにフォールド通信能力を持つ。作中ではシェリル・ノームがこの例に該当し、ランカのフォールド波による呼びかけによってウィルスが攻撃を止めた。
関連人物
- マオ・ノーム
- 「ドクター・マオ」。バジュラ研究の第一人者。
- ランシェ・メイ
- 同じくバジュラ研究の第一人者。
- グレイス・オコナー
- バジュラの生態を利用した人類の意思統合を目指している。
- ランカ・リー
- 幼き頃にV型感染症となるが、回復。さらに共生まで果たした。ランカの歌がバジュラに反応するのは半バジュラの血縁を引いているからである。
他作品の登場人物との関係
- 剛健一らボルテスチーム
- Lにて共演。本作ではボルテスチームは成り行きでフロンティア船団内の『S.M.S』の外部協力者となっている関係で、バジュラとは序盤から何度も戦うことになる。そのためか、バジュラとボルテスVを戦わせると専用の特殊台詞を喋る。
- イクサー3
- Lにて共演。食人昆虫や獰猛な動物たちとも心を通わせることが出来る彼女は、バジュラたちの喜怒哀楽といった感情もある程度理解することが出来る。
- インベーダー
- Zシリーズにて敵対している関係で再世篇にてバジュラにとってもインベーダーは危険な存在だと認識されている。なお、ZRルートだとイマージュと共にインベーダー撃退に援護してくれる。
関連する用語
- 鳥の人
- バジュラを模範としたプロトカルチャーの兵器。また、バジュラクィーンを模範とした造形が地球の原住民に伝わっている。マオ・ノームの一族がそれに当る。
登場作品
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 本作でも次元転移で移動してくる、移動した先の地球はこれまた前回と同様に次元獣やインベーダーなどのいわゆる怪獣が大量に存在しており、時には人類やこの怪獣達と大乱戦を展開する事もある。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 前作からしばらく沈黙していたが、グレイスの暗躍により再び地球圏に出現。バジュラクイーンも登場する。ロージェノムによればかつて次元将やアポロニアス達と共にバアルに立ち向かった事が語られている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初参戦の作品。自力で次元転移を行い移動してきた。移動した先の地球は擬態獣や使徒などの巨大モンスターが存在しており、初めてバジュラを見たキャラクター達は擬態獣かと疑った。
- スーパーロボット大戦UX
余談
その圧倒的物量や強大な攻撃力、兵隊的存在の小さな個体から戦艦クラスの大物まで個体差がある、などの点から「トップをねらえ!」の敵である宇宙怪獣との類似点があるが、厳密にはバジュラは宇宙怪獣のように「人類にとっての天敵」のような存在ではない。
バジュラの英字表記は媒体によって差がある(TV版ではVajra、一部ゲームではVajura、劇場版ではBajura。本項ではTVの英字表記に従う)。
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