「饕餮王」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
11行目: 11行目:
 
バラルに属する超機人の一体。古代中国の伝承に在る神獣「饕餮」を象った、人の顔に獣の体、そして虎の牙という姿をしている。
 
バラルに属する超機人の一体。古代中国の伝承に在る神獣「饕餮」を象った、人の顔に獣の体、そして虎の牙という姿をしている。
  
超機人の中でもとくに凶悪な「四凶」の一体であり、四神や[[真・龍王機|応龍皇]]と異なり非常に生物的な姿をしている。また、四凶の共通点として、'''操者の肉体を喰らって稼働する'''というとんでもない特徴がある。そのため、一応操縦座は存在しているのだが、危なすぎて乗ることが出来ない。ことに饕餮王は常に飢え、餓えており、生命体と見ると見境なく襲いかかって喰らうという、もはや超機人の名が相応しからざるほどの暴悪さを持つ。
+
超機人の中でもとくに凶悪な「四凶」の一体であり、四神や[[真・龍王機|応龍皇]]と異なり非常に生物的な姿をしている。また、四凶の共通点として、'''操者の肉体を喰らって稼働する'''というとんでもない特徴がある。そのため、一応操縦座は存在しているのだが、危なすぎて乗ることが出来ない。ことに饕餮王は常に飢え、餓えており、生命体と見ると見境なく襲いかかって喰らうという、もはや超機人の名が相応しからざるほどの暴悪さを持つ。挙げ句の果てに、最悪の場合己の身すら喰らうという暴走EVA初号機すら白旗間違いなしの貪欲ぶりを誇る。
  
あまりの凶悪さから創造者ですら制御することが出来ず、かつては[[窮奇王]]・渾沌王・檮机王共々バラルを離反し敵対していたが、激戦の末に敗北。夏喃達によって枷をつけられ、使役されている。
+
あまりの凶悪さから創造者ですら制御することが出来ず、かつては[[窮奇王]]・渾沌王・檮机王共々バラルを離反し敵対していたが、激戦の末に敗北。夏喃達によって枷をつけられ、使役されている。かつては黄帝獄という場所に封じられていた。この封印はよほど過酷だったのか、半ば暴走状態であっても再封印をちらつかされるということを聞くほど。なお、黄帝とは蚩尤を封じた皇帝のこと。
  
 
窮奇王もそうなのだが、「百邪と戦い、人界を守る」という超機人本来の役目からはあまりにも逸脱した存在であり、どちらかというと「最上位の妖機人」と呼んだ方が相応しい。
 
窮奇王もそうなのだが、「百邪と戦い、人界を守る」という超機人本来の役目からはあまりにも逸脱した存在であり、どちらかというと「最上位の妖機人」と呼んだ方が相応しい。

2013年1月12日 (土) 11:48時点における版

饕餮王(Toutetsuou / とうてつおう)

バラルに属する超機人の一体。古代中国の伝承に在る神獣「饕餮」を象った、人の顔に獣の体、そして虎の牙という姿をしている。

超機人の中でもとくに凶悪な「四凶」の一体であり、四神や応龍皇と異なり非常に生物的な姿をしている。また、四凶の共通点として、操者の肉体を喰らって稼働するというとんでもない特徴がある。そのため、一応操縦座は存在しているのだが、危なすぎて乗ることが出来ない。ことに饕餮王は常に飢え、餓えており、生命体と見ると見境なく襲いかかって喰らうという、もはや超機人の名が相応しからざるほどの暴悪さを持つ。挙げ句の果てに、最悪の場合己の身すら喰らうという暴走EVA初号機すら白旗間違いなしの貪欲ぶりを誇る。

あまりの凶悪さから創造者ですら制御することが出来ず、かつては窮奇王・渾沌王・檮机王共々バラルを離反し敵対していたが、激戦の末に敗北。夏喃達によって枷をつけられ、使役されている。かつては黄帝獄という場所に封じられていた。この封印はよほど過酷だったのか、半ば暴走状態であっても再封印をちらつかされるということを聞くほど。なお、黄帝とは蚩尤を封じた皇帝のこと。

窮奇王もそうなのだが、「百邪と戦い、人界を守る」という超機人本来の役目からはあまりにも逸脱した存在であり、どちらかというと「最上位の妖機人」と呼んだ方が相応しい。

登場作品と操縦者

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG
40話「蒼炎の逆鱗」で初登場。ほぼすべての武器が特殊効果持ちという厄介極まりない敵。窮奇王はR系なのに対しこちらはP系。なお、初登場時は防衛隊を片っ端から食い殺す(しかもこの場面はコクピット目線で演出)というトラウマものの場面が展開されている。

装備・機能

武装・必殺武器

餓眼光(ががんこう)
目玉から光線を放つ全体攻撃。これだけ特殊効果がない。
餓魂球(がこんきゅう)
口から吐き出した球体妖機人で敵機を爆砕する。気力ダウン効果があり、特にハードルートの終盤戦でこれが邪魔になる。
餓貪牙(がとんが)
殴り飛ばした敵を追撃してラッシュをかけ、巨大化させた右手で地面に叩きつける。しかる後、その敵機を暴走初号機よろしく食い尽くす。終いには斜め後ろに視点が移動して、ひとしきり食い終わった饕餮王が振り向いて赤い目を光らせた後に逃げ去る、という嫌悪感を煽る演出になっている。ENダウンの効果。

特殊能力

EN回復(中)
フルブロック
四凶邪視
ターン開始時、自分の周囲3マスの相手ユニットの気力-3。ファートゥムの「パッシーオ」と似たような能力。

サイズ

L

移動タイプ

窮奇王と違い空が飛べない。

専用BGM

「暴虐の超機人」
専用曲。

対決・名場面など

VS龍虎王

関連機体

窮奇王
同じ四凶の超機人。

話題まとめ

元になった「饕餮」は中国の魔獣であり、富や食べ物を貪り食うとされている。中国第2の王朝である殷王朝では何でも喰らう姿が魔をも喰らう=魔除けになるという考えが起こり、この時代の青銅器には「饕餮文」と呼ばれる複雑で精緻な模様が描かれている事が多い。

ただし、この「饕餮文」という名称自体が後代になって名付けられたもので、本当に饕餮を描いたものなのかはよく判っていないらしい。

饕餮を四凶としたのは、春秋戦国時代の歴史書『春秋左氏伝』と言われており、渾沌、檮杌、窮奇も同書では四凶とされている。この中で饕餮は羊身人面(つまり、身体は羊で頭が人間)で、目は腋の下にあり、人間を好んで喰らう人食いの怪物となっている。

その他、明王朝では「竜生九子」と呼ばれる竜の子供となっていたり、はたまた中国神話の軍神「蚩尤」の頭が変化した姿であるとされるなど、時代によってその姿や役割が度々変化しており、この点が超機人として選ばれた理由なのかもしれない。ただ、どの書物でも饕餮は食欲旺盛な姿を見せている。